『紅き翼と漆黒の双剣』
〜プロローグ2〜
「今度こそ、仇をとるからね父さん、母さん、みんな・・・・・・・・・」
青年はそうつぶやくと墓の前に手を合わせた。
墓には紅家之墓と刻まれている
「今度こそ、あいつらを・・・・・・・・・・・」
そうつぶやくと、青年はおもむろに腰に挿してあった刀を抜き空に向かって真っ直ぐに掲げた。
「俺はここに誓う、この刀を持ちみんなの仇をとる事を、例えこの身が滅びようとも」
墓参りに来るたびにこの誓いを胸に刻んでいく・・・・・・
数日後、青年 紅 蓮(くれない れん)はとある学校の前に来ていた。
「なるほど、やつらの考えそうなことだな・・・・・・・にしてもこれは問題だ。とりあえず視察と言うことで話が通っているのだが・・・・・・・・・今更ながら良く話が通ったものだ・・・・・・・感謝しないとな」
と自嘲気味に自分の置かれている立場を再確認している。
蓮の前にある校章には《リリアン女学園》と書かれていた・・・・・・・・・
「まぁ今更気にしてもしかたがないか・・・・・・・・、ひとまず理事長の所に挨拶に行かねば」
そう言うと蓮は学園の中へと足を踏み入れたのだった・・・・・・・
この後起こる事件が彼自身とその周囲に大きな変化をもたらすことになるとは、彼自身思いもしなかった・・・・・・・・
こちらは主人公のプロローグ
美姫 「こうして、彼の運命もまた回り始める」
果たして、これから紡がれる運命の糸は、どんな模様を見せるのか。
美姫 「次回も楽しみにしてます」
ではでは。