麦山高校一年生校舎。学年によって校舎が分かれていることでその生徒数の多さがよくわかる。

そもそも、昼休みはまだ一時間も残っている。遙たちは昼食をとるためにここまで来たのである。

「おーい。アンナー」

「あ?なんだ。義兄さんか。っと、姉さんも一緒か。なんか用でもあるのか?」

 アンナ・コールフィード。那雪姫の妹にして、実力は遙や那雪姫に肉薄するものがある。

実際、那雪姫と再会したとき、普段本気を出さない那雪姫に本気を出させて、

町ひとつ崩壊させるほどの殺し合いになったこともある。

いまも、デッドラインと呼ばれる組織の一員。デッドラインとは、世界の名だたる政府要人の暗殺や護衛を任される組織である。

ある意味、表の世界では最強の殺し屋集団で、かつて、アメリカの某大統領を暗殺したり、

世界の名だたるテロリストを暗殺したこともある何でもありの連中の一味なのだ。

しかし、今ではほとんど仕事をしなくなったため、ほぼ入っていて入ってないようなものになっている。

「いや、もしよかったら昼食を一緒に食べないか?」

「ん?ああ。いいけど・・・。どこで?」

「屋上・・・といいたいけど、この時間じゃあ人多そうだから・・・中庭はどう?」

「ん。わかった。じゃあ、弁当持ってくるよ。」

 そういってアンナは教室の戻ってバッグからピンク色の袋に入った弁当を持ってきた。

「じゃあ行こうぜ。」

 そのまま中庭に向かいながら三人で他愛もない話を続ける。

「そういえばお前ら姉妹も始めてあったときからは考えられないぐらい仲良くなったよなあ。

始めたあったときはこれでもかって殺しあったのに。」

「まあ、そうだな。でもこれが本来、姉妹のあるべき姿だと思うぜ。」

「そうそう。ただ、当たり前になっただけよ。」

「まあ、喜ばしいことだ。そういえば、アンナも三課に呼ばれたとか言われてなかったか?」

 異形を専門に扱う警視庁の特別課。アンナもその実力を買われてデッドラインにいながらも三課に入っているのである。

「ああ。しっかし、昨日はほんとにつかれたよ。ほぼ一晩中クリーチャーを殺し続けてたんだぜ?まったく上は何やってんだか。」

「へ?姉さんも?・・・・・なあ、義兄さん・・・。」

「お前もおかしいと思うか。」

 どうやらアンナも気づいたようだ。普通一日に起きるクリーチャーアクションは全国区でも十件かそこら。

しかし昨日は自分ひとりで十件以上始末しているのに、自分の姉たちも同じくらい始末しているのだ。

どう考えても多すぎるのである。

「うーん・・・なんだかなあ・・・あんまり考えるのは得意じゃないし・・・」

「まあ、今日フォウさんに聞いてみるよ。一応定期報告の日だし。」

「あ、私も行っていい?昨日のこともあるし。」

「ええ。いいわよ。」

 とにかく善後策を仰がないことにはどうしようもない。何が何でも数が多すぎるのである。

新しい人員を配置してもらうでもしないと、被害者の数が増えてしまう。

できれば被害者が出ないことに越したことはないんだが。

「あ、そうそう。」

 アンナは何か思い出したかのようにベンチから立って二人の前に立った。

「結婚おめでとう。義兄さん姉さん。」

「ありがとう。アンナ。」

「改めて言われると恥ずかしいな。でも、ありがと。」

 驚くべきことに、この二人は高校生なのに結婚が決まっているのである。

その上遙は18歳なのだ。実は、遙は高校に入るのが一年遅れているのである。

高校浪人というわけでなく、ただ、入るのを忘れているだけだったのだが。

「で、式はやっぱりあの日に?」

「ああ。もう決めてあるし、手配もいろいろ終わってるからな。」

「みんなが退屈しなかったらいいんだけど。」

「退屈なんかしないと思うよ。二人ともものすごく目立ってるし、生徒からの人気もすごいし。みんな祝福してくれると思うぜ。」

「そうだな。学園祭の日程を一日増やしてもらったんだし。先生たちも後押ししてくれてるようだからな。」

 そう。本来学園祭は二日の日程で行われる。しかし、どうしても学園祭のときに結婚式を挙げたいと二人が職員側に訴えたため

一日日程を延ばしてもらえたのだ。その日に、結婚式と披露宴を一緒にするつもりなのだ。

「で?何でみんなに発表してないんだ?別に隠すことじゃないと思うけど。」

「うーん・・・何というか・・・どうやって発表したらいいのかわからないし・・・」

「機会を逸したとていうか・・・遙の言うようにどうやって発表すればいいのかわからないし。」

 こういうことを発表するといってもどうすればいいのかわからないのは当たり前だろう。

すでに両方の親の了解は得ているのだが、学校の生徒には一切報告していない。

親戚には手紙などで知らせてはいるのだが、まさか学校の生徒一人ひとりに手紙を出すわけにも行かない。

そうこうしているうちに学園祭まで残り一週間をきっているのだ。

「なんかあるのか?」

「ああ。何のための新聞部だよ。こういうときに活用しなきゃ何の役にも立たないじゃないか。

今、連中ネタがないって言って暇してるし。」

「なるほど・・・・その手があったか。」

「そういえばそんな部もあったわね。確かに毎週一部、校内新聞を作って配ってるけど・・・。

でも大丈夫なの?あんまりいい記事を書けてなかったような気がするけど。」

「それに関しちゃ心配ないと思うけど。他愛もないことを記事にするほうが難しいんだって。

まあ、あたしの知り合いが部にいるんだけど、そいつは本物の新聞記者だよ。

何回か書いた記事読んだことあるけど、あれは本物だと思う。」

 確かに、その手が一番発表には向いてるだろうし、おそらく学園始まって以来のことだろうから、号外でも出るのではないだろうか。

そうすれば、あまねく生徒に知れ渡ることになるだろう。

「ふむ・・・ならその手でいいか。といっても俺新聞部の生徒知らないんだけど。」

「だから私の知り合いがいるっていってるだろ?そいつに任せればいい記事にしてくれると思うぜ。」

「そう?ならアンナに任せるわ。段取りが決まったら段取りが決まったら連絡してね。」

「ああ。任せろって。さて、なら早速行動を起こさなきゃな・・・・といいたいとこだけどまずは昼ごはん食べてからかな。」

 そんなこんなで二時間半もある昼休みも終わり、あっという間に放課後。昼からの授業は一時間。

これで進学校なんだから驚きである。


「こら、おきてください、遙。」

「・・・・・」

「おきなさい!いったいいつまで寝てるの!?」

「うに・・・授業終わった?」

「ええ。で?午後の授業ずっと寝てましたよね?」

 遙の顔には真っ赤なあとがついていた。長時間同じ体勢で寝ていた証拠だ。

「いっただろ・・・昨日は遅かったんだ。ちょっとぐらい寝ないと、体が持たんって・・・」

「まったく・・・・さ、行きますよ。」

「どこにだよ。」

「新聞部の取材です。校内新聞を使って私たちのこと発表するって言ったじゃありませんか。」

「・・・・で?いつ?」

「これからです。ホームルームが終わった後にアンナがそう伝えに来たんですよ。」

 その時間、当然遙は夢の中だ。正確には夢は見ていなかったようだが。しかし、突然のことであるのは変わりなく、

「おい、定期報告どうすんだよ?」

「少しぐらい長引いたって大丈夫でしょう?もともと今日は非番ですし。」

 確かに非番ではあるのだが、遙は昨日の状況からかんがみるにおそらく非番でも非常勤という形で

かりだされるだろうと思っているようだ。

「わかってますよ。おそらくかりだされるでしょうね。でも、それよりも・・・・」

「そうだな。それよりも、自分たちの幸せ優先だよな。」

「不謹慎かもしれませんけど・・・」

「そんなことないさ。俺らも人間なんだ。幸せになろうとして何が悪いんだよ。」

「そうですね。それじゃあ行きましょうか。」

そういうと那雪姫は遙と手をつないで教室を出て、新聞部の指定した教室に向かった。

途中すれ違った生徒にいつも仲がいいですねと言われたりもしたが、全校生徒の九割九分以上の生徒は

この二人が結婚することなど知る由もなかった。

そうこうしているうちに指定された教室に着いた。教室の中にはアンナと新聞部らしき人物が一人座っていた。

「あ、来たきた。紹介するよ。この子が新聞部の市村佐奈枝。私の友達ね。」

「九重先輩、三宮先輩、このたびはご結婚おめでとうございます。」

「ありがとう。」

「ありがとな。」

「えっと・・・早速ですけどいいですか?」

「ああ。」

 そうして新聞部によるインタビューが始まった。インタビューは一時間ほどで終わり佐奈枝は、明日の号外期待していてください

といって急いで新聞部の部室に向かった。

「さて。んじゃ、俺らもフォウさんのとこにいくか。」

「そうだな。昨日のことのも聞きたいし。」

 アンナは昨日のように大勢のクリーチャーを相手にしたのは初めてだったが、何より敵の殲滅に喜び、

また、それが続いてくれるなら、と思っているのだろう。

不謹慎極まりない思考なのだが、アンナは生まれてから那雪姫と再会を果たすまでそのように育てられたために体にしみこんでいるのだ。

ただ、敵を殲滅せよ。障害物はすべて破壊せよ。という教えが。

「ま、なんにせよ上からなんか報告来てるはずだ。対策はそれを聞いてからだな。まあ、あらかたどうするかは決まってるんだろうけど。」

 百戦錬磨の遙にはこの状況で何をすべきなのかはわかっているのだろう。それはまたアンナも、那雪姫も知っていることなのだ。

「言いたいことはわかるわ。この状況はあんまり芳しくないわね。」

フォウは今の状況をこの一言で済ませた。しかしその一言はこの状況を的確に捉え、表現したものだった。

「ま、そうでしょうね。クリーチャーアクション始まって以来の大事件なんですから。」

「そうそう。で?どういう対応策があるんだ?まさかないってわけじゃあないと思うけど。」

「・・・・わかっていることをいちいち人に聞くな。」

 おそらくフォウの考えていることは三人が考えていることと同じなのであろう。そのことを口に出すのも面倒くさそうに、

どうでもいいことのように言った。

「ははっ、ならやりたい放題やっていいわけだ。こっちには余り時間もないしな。」

「?どういうことだ?」

 高校生なので多少時間に余裕がないのは仕方ないが、それでも余り時間がないという表現は不思議に思ったのだろう

反射的にフォウの口から質問が出た。

「ああ、言ってなかったんだ。で?あたしの思ってるとおりでいいんだろ?」

「そうだな。フォウさん。俺と那雪姫、来週の水曜をもって三課をやめます。」

「わがまま言ってすいません。」

遙と那雪姫はそろって頭を下げた。

「理由も聞かずにはいわかりましたって言うわけにはいかないからな。で?理由は?」

 フォウにも結婚の話は伝えられていない。というよりも前回あったのが結婚を決める前だったからである。

そもそも理由が結婚とはフォウも考えてはいないんだろう。考えられて大学受験のために早めに準備しだすぐらいのことだろう。

「来週の水曜日、俺と那雪姫、結婚するんです。だから、寿退社というか・・・まあ、そんなところです。」

「結婚・・・・?お前ら高校二年生だよな・・・?まだ十七じゃないのか?」

 至極当然の質問である。高校二年生だから十七歳。でもそれが通用しないのが、九重遙。

「俺高校一年間行くの忘れちゃってて。でも浪人じゃないですよ。一年間入るの自体忘れてたんです。だから十八歳なんですよ。」

「そうか。しかしよく学園側が許可したな。普通ありえない話じゃないか。大学生ならまだしも、高校生で学生結婚なんて。」

「いろいろあったんですけど何とか説得しました。それで許可もらって学園祭で式と披露宴をやるつもりなんです。」

 本来なら学園側は絶対に許可しないだろうが、そこは三宮家。那雪姫の親はこの学園のOBで今も多くの寄付金を送っているのだ。

言ってしまえば、学園側は認めざるを得なかったわけである。


「なるほど・・・ふぅん・・・結婚ね・・・。いいんじゃないか?おめでとう。お前たちにも幸福追求権はあるんだし。幸せになれよ。」

「もちろんです。だから仕事納めにこの事件を解決して・・・・」

「第一線からは退きます。まあ、後任に俺らを越えるようなやつを入れることは不可能でしょうが、ま、アンナだけでも十分ですよ。

実力は俺らと同じですから。」

「それでも戦力低下は否めんな。でも引きとめはせんよ。第一引き止めても無駄だろうし。」

 二人は三課に勤めて一年になるが、その間にフォウは二人の性格をきっちり抑えているのだ。

ふたりとも芯がしっかりしていて言い出したら聞かないということも。

「じゃあ、早速狩りに行こうぜ。時間もないんだし。」

「そうだな。狩ってりゃそのうちでて来るだろ。」

「そうね。今はそれが一番いい方法かも。」

「なんだ。もう事件の真相がわかってるみたいだな。」

 本当に意外そうにフォウさんは遙に尋ねた。

「真相なんかわかりませんよ。でも今までよりも出現数が一気に増えた。裏に誰かが絡んでるって考えるのが筋ってもんでしょう?」

「まあ、そうだな・・・。あ、そうそう。」

「なんです?これ以上は・・・・」

 一応わかる範囲での説明はしたはずなのにと遙は思ったが、フォウの口から出た言葉はそんなこととはまったく関係ないことだった。

「よかったら、お前たちの結婚式に行っていいか?ここの職場にいたらそういうことはほとんどないし。」

 この職場の殉職率は異常に高い。遙たちもここに入った時から一緒にいる人は一人もいなくなっている。

大体三ヶ月もこの職場で働ければ上々らしい。それでもこの職場に職員がいるのは、遙のような特殊な例を除いて

職員が基本的に犯罪者であるからだ。しかも死刑囚。別に死んだところで文句の出ようがないというわけだ。

ちなみにクリーチャーといえども銃で蜂の巣になるほど撃たれると当然死んでしまう。

まあ、人間よりも生命力があるのは仕方のないことだが。

 と、言うことでこの職場の人が結婚するなどということはありえないのである。

まあ、高校生同士の結婚というのが単に珍しいというだけかもしれない。

「本来なら学校関係者以外来られないんですけど・・・いいですよ。今までお世話になってきたわけですし。」

「来週の水曜日なんだな?結婚式。」

「そうですよ。水曜日の十時からです。」

「わかった。それまで一週間死なないようにしないとな。お前らと違って今まで何度も死にかけたことあるし。」

「ならあたしと組むか?」

 ちなみにアンナと組んだ人は例外なく一日で死んでいる。

「遠慮する。一週間生き残らないといけないのに一日で死にたくはない。」

「なら俺と組みますか。那雪姫とアンナなら同じくらいの実力だから大丈夫だろ。」

 ちなみに遙と組んだ場合も那雪姫以外の人だとアンナと大して変わらない致死率だ。

「・・・・デスクワークに専念するよ。お前らと組んだらどうやっても明日には棺桶の中に入ってそうだからな。」

「たぶん一番無難な選択ですよ・・・。」
 那雪姫は苦笑いでフォウの選択を評したが、本来なら、コンビを組んでも一週間は互いに死なないのが普通なのだ。

そう考えてみるとこの致死率はおかしすぎる。賢明な判断といえよう。

「ま、とっとと行こうぜ。さっさとばらして片付けっちまおうぜ。時間はあんまりないんだし。」

「そうね。最低でも三日前には片付けておきたいからね。」

「そうそう。最後の最後にバタバタしたくないもんな。」

 そんなこんないいつつ、闇夜の狩は終わっていく・・・。


 ここはどこだろうか。真っ暗な闇と沈黙だけが支配する一種異様な空間。すべての音が絶え、生き物の気配すらまったくない。

しかし、この異様な部屋に二人の人物がたたずんでいた。

「気づかれましたかね?」

 痩躯で長身、おそらく男だろう。何かを心配するような口調でいすに座った女性に話しかけた。

「気づかれてるわけないじゃない。この異常事態で誰かが裏に絡んでるって考えるのはちょっとした修羅場をくぐってたら

誰にでもわかるわよ。それに相手は九重よ、九重。一族一位だし、誰も相手にしたがらない奴らを相手にしようとしてるのよ。

おまけに一族二位の朔耶麻まで相手にはいるのよ?しかも一番やばいって言われる本家の姉妹が。

大体あんなやつら相手に隠し事なんか通用するわけないじゃない。だからばれないようにしないといけないの。わかる?」

 いすに腰掛けた女性は暗闇のせいで容貌はわからないが、それでもかなりの存在感を持っていた。

「わかっています。ひとつのミスもないように細心の注意を持って行わせますので。」

 何の抑揚もない声で男が答える。しかし、いすに座った女は不満なのか、

「あー、だめだめ。細心の注意なんか払っても無駄だって。いつかどこかでミスるんだから。

人間ってそういうもんじゃん?だから必要なのは細心の注意じゃなくて、ミスをばらさないようにすることだよ。

しかも完璧にミスを消すことね。これが大事。ちょっとしたもの・・・そうねえ・・・

髪の毛ひとつ・・・もっと言えばそこにいたっていう存在だけでも連中にしたらすべてを白日の下にさらしちゃうような証拠なんだし。」

 いったいこの女性は何者なのだろうか?ここまで遙や、那雪姫たちのことを熟知しているのはなぜだろう。

しかも、違った意味で完璧主義者ではないのだろうか。本来ミスはなくせというのが筋だが、

ミスをしてもいいが、その証拠をなくせというのはあまりなかろう。

「そうですね。わかりました。彼らにもその旨、伝えておきます。」

「うんうん。それでいいよ。まあ、これもあれのための第一歩なんだし。でも、最後は彼らにもちょっとご褒美やらないといけないかな。

ねえ、今、コキュートスで死んじゃってもいいやついる?」

「そうですね・・・サンはどうでしょう?」

「うん。いーよ。じゃあ、サンには、今回の犯人ってことで四日後に出てもらおうか。うんうん。それがいいね。」

 目的のためなら手段を選ぶな。マキャベリの基本だが、それを忠実に実行するには実行力と決断力が必要だ。

しかも部下と思われるようなものを目的のために容赦なく切り捨てるさまは、昔からそれをしてきたような感覚をいだかせる。

しかしいったい彼らの目的は何なのだろうか。

 暗闇に包まれたまま、その意図もまた暗闇に包まれたままだった。






あとがき

ぐふっ・・・

(フィーネ)なにやってるの!さあ、三話を書きなさい!

馬鹿言え!一日でこれ仕上げたんだぞ!少しぐらい休ませろ!

(フィーネ)こういう仕事は常に締め切りに追われてるの!

普通週一とかだろ!早くても!

(フィーネ)普通ならね。でもあんたに対しちゃ普通なんてことは無いから。

俺の人権は?

(フィーネ)え?人間だったのあんた?

俺は一体何者だ?

(フィーネ)闇に隠れて生きてるんじゃないの?

俺は妖○人間ベ○か?

(フィーネ)そうだったの!?なら・・・

ちょっと待て!!何だその剣は!!

(フィーネ)これは月○でシエ○が使ってる黒鍵ってヤツだよ?

それで何を・・・

(フィーネ)こう、連続投げ〜!!

ぎゃあああああああああああ!!!「串刺し。」

(フィーネ)あらら。やりすぎたかな?じゃ、次は第三話でお会いしましょう〜



怪盗Xさん、頑張れ〜。

美姫 「良いな〜、私も黒鍵欲しい」

駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目
駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目
絶対に、駄目!

美姫 「ちぇっ。ケチね。私だって、飛び道具欲しいのに」

美姫さん?
貴女の技の中には、剣風をとばしたり、練り上げた気を飛ばしたり、飛ぶ斬撃技とかがあったと思うんですけど。

美姫 「それと、これは別よ〜。良いな〜。暗器は幾つかあるんだけどねー」

そう言いながら、投擲用小型ナイフの紅燐(こうりん)を、何故取り出すのかな?

美姫 「離空紅流、投擲技 五月雨紅乱舞(さみだれこうらんぶ)!!」

ぐげぐげぐげぐげぐえげうげげげげげげげげぐありゅぅぅx〜〜みょぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!

美姫 「くすくす。浩の千本刺し出来上がり〜♪じゃあね〜」



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