何とか事件を解決しようと頑張る遙たちをあざ笑うかのように、結局三日間何も進展なく過ぎていた。
そしていつもと変わらない登校風景。
「だーれもでてこないよな。」
「そうだなあ・・・」
さすがの遙も少しあせり出しているのだろうか。しかし一方で冷静なのは那雪姫だった。
「まあ、あくまで裏に誰か絡んでいるって言うのはあくまで予想に過ぎないから。いないってこともあるわけだし。」
ともあれ結婚式まであと四日と迫っている。なるべく早くけりをつけたい遙としては本当ならけりがついているころなのだろう。
「そもそもあんなにクリーチャーがいるのにここんところ一人も被害者が出てない時点でおかしいんだよ。
あれだけクリーチャーがいる割には・・・。」
「まあ・・・それはそうですね・・・。」
「そんなに悩んだってなるようにしかならないって。あ、そうそう・・・。」
アンナが話題を変えようとしたそのとき、
「那雪姫!」
校門から突然灑薙麗が姿を現した。しかもいつでもやれるよという気が周りから見て取れるほどにあふれ出していた。
「灑薙麗、どうしたの?そんなにやる気になって?」
いつもは不意打ちがほとんどの灑薙麗が正面きって現れるのは珍しいことだが、なにより、
今までとは比べられないほどの気を発しているのである。
「本気で来て。今まではぐらかしてたみたいだけど今回は本気で。私も本気で行くから。」
灑薙麗の様子、いや、すでに那雪姫の様子までもが周りから見て異様だったのか、すでに人だかりができている。
実際、周りの人にはどのように見えているのだろうか。
那雪姫と灑薙麗の仲がいいことは周知の事実だが、この状態では誰もそうは思わないだろう。
「わかったわ。」
納得したように、また本当の敵を見据えるように、那雪姫は灑薙麗を視界に捕らえた。
「おい、那雪姫・・・」
「わかってる。灑薙麗も神体者なのよね?」
那雪姫には灑薙麗が神体者であることは伝えていないが気配から察したのだろう。
だが、遙はそれ以上のことをこの時点で見抜いていた。
二人はグラウンドの中心に立ち、ギャラリーをグラウンドから遠ざけた。
とはいえすでに全校生徒が注目しているような状況なので、ギャラリーはグラウンドの周りや、屋上、渡り廊下と、あふれかえっていた。
その中に遙とアンナの姿もあった。
「なあ、お前さっき何か言いたそうにしてたな。」
「ああ。神体者って言うのに気づかせたのは義兄さんなんだろ?」
「そうだ。」
「そっか・・・」
「何があった?」
遙は自分が見抜いたことを、一連の過程を一番知るアンナに答えを求めた。
「もう気づいてると思うけど、灑薙麗先輩と私ここ二日つきっきりで練習に付き合ってたんだ。
びっくりしたよ。まさか二日でハイエンド級になっちゃうなんてな。
普通、神体者だってわかってからハイエンドするまでには少なくとも二年はかかるのにそれを二日でやったんだから。」
「お前とタメか?」
もしアンナとタメだということならば、那雪姫の本気ともタメで戦えるということだ。
「そこまでは行かないよ。何せ実戦経験が少なすぎる。」
ここで言う実戦経験とは神体者のような相手との戦闘経験のことを言う。
灑薙麗は表で戦っていたからこういうような相手とは戦ったことがないのだ。
「あと・・・闘気しかないんだよね。一番重要な殺気っていうのがない。フォウさんもそれが致命傷だって言ってた。」
「何でフォウさんが出てくるんだよ?」
そこまでは見抜けていなかったのか、意外だという感じで遙はアンナに言った。
「二人の後釜なんだよ。」
「そうか。」
「灑薙麗先輩もそれだけかって悩んでた。早めに結果を出すからっていってたけどこんな風にするとは思ってなかったね。」
「ちょいまち。ってことは、そういってからアンナは朝比奈と手合わせしてないのか?」
少し遙の口調が変わった。
「うん。だから姉さんも危ないと思う。灑薙麗先輩はたぶん本気で殺しに行くと思う。もし少しでも気づくのが遅れたら・・・」
「だな。まさかってとこだろう。でも、それで十分だな。」
那雪姫がやられるとすればそこしかない。だがそれで十分なのだ。実際、遙は驚いていたのだ。
神体者になってすぐ力をある程度、意のままに操れるようになっていた灑薙麗の潜在能力に。
だから今現在灑薙麗の実力は想像を絶するものになっているだろう。しかも、殺す気で行くとまで公言しているのだ。
その力はもう歯止めがきかないにちがいない。だが、
「それでも那雪姫は勝つんだろうな・・・」
「まず間違いなくね。ほんとに戦うこと好きだから。
優先順位的には一番が義兄さんで二番目が私たち友達で、三番目には戦いってとこかな。」
「違いないね。でももうひとつ、那雪姫にとって危険な部分があるんだよ。
おそらく朝比奈本人も気づいてないと思うし、那雪姫も気づいてないと思う。」
「なんだよそれ?」
遙の言う危険な部分。アンナにも何のことかわからず質問で返す形になってしまう。
「名前だよ名前。これがやばいんだよ。たぶん、今、五十代の裏の連中にこの名前聞かせるだけですくみ上がると思うぞ。」
「そんなにやばいの?」
「ああ。朝闇薙(あさやなぎ)、昼闇薙(ひるやなぎ)、夕闇薙(ゆうやなぎ)、一一(ひとはじめ)波波波(ななみは)。
この名前の連中は一世代前の一族の連中だ。」
「入ってないじゃんか。」
「朝比奈はな。でも朝比奈は旧姓朝闇薙って言うんだよ。朝比奈は、養子になった先の名前なんだ。
ちなみに朝闇薙ってのは今で言う九重と同じランクだよ。」
九重と同じランク。つまりは以前、一族一地位だった名前というわけである。
今でもそれを聞くとどうしても戦いたくなくなることこの上ないものである。
「それって・・・」
「まあ、本人に自覚がなかったから今まで発動することなかったけど・・・今回ばかりは本能が勝るだろうからな。
覚醒したら、那雪姫といえども本気でやばいだろうね。」
「ちょ・・・大丈夫なのかよ・・・?」
さすがに以前の一族一位の子孫というのにひいたのか、アンナは本気で心配そうな顔をしている。
「大丈夫だよ。その程度で死ぬぐらいじゃあ、俺の妻になんかなれないよ。
那雪姫の夫になる俺がはっきり言うけど、那雪姫は絶対に勝つ。これでもかってぐらいにね。間違いないよ。」
「義兄さんがそういうなら・・・」
遙の言葉を聴いてアンナは心底ほっとしているようだった。それだけアンナは遙を信頼しているのだろう。
こんな会話がギャラリーの一角で行われている間にもグラウンドの空気は重くなる一方だった。
そのため、否応なくギャラリーの中にも沈黙が広がっていく。
「いくよ。」
異様な雰囲気に包まれて訪れた沈黙を破ったのは灑薙麗の殺し合いを告げる言葉だった。
次の瞬間、灑薙麗の右こぶしは那雪姫の眼前にあった。
しかし那雪姫は灑薙麗のリーチを知り尽くしているため、ごくわずかに引くだけで反撃に移ろうとしたが、
灑薙麗の風によって体勢を崩されてしまう。それを始めから狙っていたかのごとく、灑薙麗は左のミドルキックを放った。
那雪姫はファーストコンタクトの時点で避けることは危険だと判断したのか、あろうことか、左腕一本で受け止めた。
が、想像していた以上に蹴りが重かったのか、那雪姫は少し、退いた。
「くっ・・・」
想像以上だったのか、那雪姫の表情が歪んだが、次の瞬間にありえない方向に体が浮いた。
「え?」
その一瞬で十分だった。ありえない方向に浮いた体に灑薙麗は左ボディーブローを的確にしかも、鳩尾に打ち込んだ。
しかも、風圧のおまけ付。その一撃のすさまじさは人間同士が戦っているときには聞けないような轟音が物語っている。
「かはっ・・・」
当然のごとくうめき声を上げる那雪姫。その一瞬を逃す灑薙麗ではない。たて続けに右フック、左ハイキック、
足を地に着けることなく左ミドルキック、左足を残したまま体を反転させながら右踵落とし。その右足を軸足にして、
左足での後頭部蹴り上げ。当然すべて神格としての力である、風の力、―灑薙麗は「エア・クロス・ギア」と名づけた―を
最大限に利用しているため、これだけの連打がものの数秒で完全に入っているのだ。
那雪姫も避けようとしているが、どうしても風の影響で体勢が崩れてしまう。結果すべての直撃を受けてしまい、
20メートル程はじきとんだ。しかしそれだけでは済まず、灑薙麗も自らを風に乗せ、
はじき飛んだ那雪姫に右のけりを腹部にめり込ませた。そして、
「終わりよ。」
地面に打ち付けられ、跳ね上がった那雪姫に無灑薙麗は狙いを定めた。すでに那雪姫の体は、風圧によって無数の傷があった。
「バーントルネード。」
灑薙麗はほとんど感情を表に出さず、いや、正確には声からも感じ取れる殺気を持って右手に集めたれた
おそらく瞬間風速500メートルを超えるだろう風を解き放った。
それは一瞬だった。轟音としか捕らえようのない音と、目に見て取れる風の流れ。
巨大竜巻をそのまま横に倒したとでも形容できようか。とにかくその直線状にあるものはすべて原形をとどめていないように思われた。
「あーあ。あんなもんの直撃喰らったらさすがの那雪姫もやばいかなあ。」
「そんな・・・」
アンナは思い切り不安な表情を浮かべ、グラウンドに向かおうとしたが、遙は腕をつかんで、
「だからいってるだろ。直撃を喰らったらって。」
「え・・・?」
遙は確信を持って続ける。
「あのぐらいじゃあ那雪姫は殺せんよ。」
次第に砂煙が晴れていく。まず最初に浮かび上がったのは那雪姫の後ろにあった校舎だった。
無傷。
あれだけの風が吹き荒れたにもかかわらず、校舎には傷ひとつなくまた、ギャラリーにも怪我ひとつなかった。
「な?あの程度じゃあ無理なんだよ。余裕じゃねえか。周りの被害にも気を配ってるなんてな。」
次に浮かび上がったのは・・・人影だった。いや。人影なのだろうか。砂煙が少し晴れた時点で見えたのは、羽だった。
そして少しずつその全貌が明らかになっていく。
果たしてそこに那雪姫はいた。
だが、那雪姫の背には巨大な羽、しかも、動物的ではなく、機械的なものだった。
そして、全貌が明らかになると、ギャラリーは息を呑んだ。那雪姫は巨大な羽だけでなく両腕、両足が機械化していた。
服はぼろぼろになっていたが、胸には機械製のブレスプレート、スカートの変わりに鋼のショートパンツに変わっている。
特に、その両腕、両足は無機質で、冷たく、一目で多くの命を奪ってきたことを示していた。
「すごい・・・すごいよ灑薙麗・・・。こんなに強かったなんて。正直びっくりしたわ。」
素直に灑薙麗に賞賛を送る那雪姫だが、顔は獲物を見つけた殺人鬼のようにたとえようもなく薄笑みに歪んでいた。
「これなら・・・・ううん・・・・本気だしなよ。いつまで本能に逆らってるの?私も今から本気だよ?完全にね。
だから・・・・心配しなくてもいいよ。それでも私負けないから。それに、そうしないと死んじゃうよ?」
それが完全に灑薙麗のリミッターをはずした。
「・・・・壊します・・・・。」
明らかに今までと口調が変わっている。しかしその口調からはさっきとは全く違う雰囲気が漂っていた。
「何だ。姉さん知ってたんだ。」
最後の危険因子に那雪姫が気づいたことにアンナはほっとしたようだった。
「違うな。知ってたんじゃないよ。気づいたんだよ。どこかの時点でな。」
「でもこれで・・・」
「さあ。面白くなりそうだ。」
遙は完全にこの状況を楽しんでいるようだった。
「そう。それでいいよ。私も壊してあげるから。でも、死なないでね。
ああ・・・久しぶりね・・・この姿になるのも。最後になったのはアンナの件以来かしら。」
自分の体のフォルムに見入っているのだろうか、那雪姫は自分の体をしげしげと見つめる。
「ふふっ・・・じゃあ、楽しませてね?灑薙麗。私を満足させてね。私も灑薙麗を楽しませてあげるから。」
灑薙麗は最後に言葉を発してから一言も口にせず、両腕を上げることもなく、ボクシングで言うところのノーガード状態になっている。
しかし、
「壊します。こわします。・・・・・コワシマス・・・」
突然何かに憑かれたように同じ言葉を繰り返しだした灑薙麗。
一方、那雪姫はそれが自然であるかのように、本当にうれしそうに、口を開いた。
「さあ・・・殺し合いましょうか。思う存分に。」
誰もが戦慄した。普通ならグラウンドの真ん中でたっている二人の会話なんか校舎までは届かないし、まして屋上なんかに届くわけない。
しかし。それが届くほどに静まり返っていたのである。いや、静まり返っていたというのは語弊がある。
正確には、完全に音自体が消えていたのである。
次の瞬間に響いたのは轟音とともに吹き荒れた突風、そして強烈な金属音だった。
「アァァァァ!!」
「アハハッ!」
音の消えた空間に鳴り響くのは打撃音と金属音そして・・・・狂ったような那雪姫の笑い声と、
相手を壊すことに重きを置いて叫ぶ灑薙麗の声だけだった。
「結局こうなるんだ。」
「まあ・・・仕方ないっちゃあ仕方ないんだが。・・・・なあ、アンナ・・・」
「ん?」
アンナははるかの呼びかけに応える形で振り向いた。否、振り向こうとした。しかし、目前に迫った日本刀を避けるのに精一杯だった。
「なぁにするかなあ・・・・。」
「あんなもん見せられて冷静でいられるかっての。そもそも俺は戦闘サヴァンなんだぜ?」
至極簡単なことだった。遙はいても立ってもいられないのだ。戦闘サヴァンとして。
「なあんだ。義兄さんもか・・・。だよなあ。そうだよなあ・・・」
アンナもすでに冷静な状態で入られなかったらしい両手には黒い闘気をまとっていた。
その二人の異常な雰囲気に二年棟屋上に集まったほかの生徒はすでに二人からかなり距離を取っている。
「はははっ。姉さんには悪いけど・・・先に越えさせてもらうぜっ!」
ごうん
鈍い音が屋上に響いた。周りにいる生徒は逃げようとしていたのかパニックになっていたが、
音が響いた瞬間、地面にへばりつくように倒れこんだ。
その中、遙とアンナだけが立っていた。
「相変わらずえげつないなあ、お前の気は。」
周りの生徒が動けなくなっているのは、アンナの気のせいである。
本来、気というものは体の一部の強度を上げることに利用される。そのため、気自体に殺傷力はない。
だがそこはアンナである。アンナの神体者としての力、オーラ・フィールド。
それによりアンナは気自体に殺傷力を持たせることが可能となる。
特にアンナの気は、周りの生命体の生気を奪ってより強力になるものなのである。
結果として、回りの生徒は何とかして避難しようとしているがアンナに生気をすわれているわけだから、
思いどおりに動かないのである。
「ま、ごたくはいいか。」
その言葉と同時にアンナはしゃがんで跳びかかった。もといた場所には巨大な刀傷がついていた。
遙とアンナの距離は10メートル弱だが、アンナは跳びかかる間にも次々に軌道を変えていく。
そして軌道をかえるごとにその場所には刀傷がついていた。
アンナが遙と戦える理由それはアンナの勘の鋭さとしか言いようがない。
遙の様に絶対的なものでないため危険極まりないが、それでも、アンナの回避率は異常に高い。
現に、移動を続けながら戦う遙の攻撃を一撃ももらっていないのである。
「あいも変わらず鋭いかんだこと。」
ほんの三秒足らずでアンナは遙の前に立った。周りの生徒から見たら完全に何があったかわからない状態であろう。
「もらいっ!」
アンナの左手が遙の顔面に迫る。だが遙はあたる直前、アンナの背後にまわった。
「思ったとおりだよ!」
たて続けにアンナの右の足が遙の腹に迫る。遙は当然のように避けて間合いを取る。
しかし、アンナはまるで先読みしていたかのように遙の前に立ち、再びこぶしを走らせる。
遙の能力「トキハネ」の唯一の欠点。アンナはそれすらも熟知しているのだ。「トキハネ」の欠点。
それは発動から接触の時間を零にはできるが、発動までにかかる時間は零にならないこと。
そして、「トキハネ」による攻撃は基本的に単発かつ、両手で刀を持つことで発動させられることだ。
元来、刀は両手で持つが、遙は基本的に片手で持つ。曰く、片手を空けていれば、
避けられたときにも相手はうかつに反撃できないかららしい。だが、そこから導き出される答えはただひとつ。
零距離戦に持ち込んで発動自体させないことである。そうすればまともに戦えるのである。
といっても、トキハネが発動するまでにかかる時間は1秒。だがアンナの拳と蹴りの速度はもっとも遅くて0,05秒。
両者の間には、0,95秒のインターバルがある。一般人の感覚からすればこの差はないようなものだが、
二人のレベルほどになるとこの差は大きい。だからアンナは遙と正面きって戦えるのだ。
「らあっ!」
すでに遙の顔からは笑みは消え、本気の顔だ。もう、二人の顔には余裕の表情はなく、単純に殺しあっていた。
だが、「トキハネ」がなくとも遙の実力はすさまじいものだった。
アンナの攻撃にかかる時間が0,05秒なら、遙の通常攻撃にかかる時間は遅くて0,04秒。
生徒にはすでに二人が何をしているかもわからない状態になっている。
「いやいや。ほんとにやるなあ。アンナ。前より強くなったじゃないか。」
「それをいうなら義兄さんもな。」
二人はいったん距離をとり、向かい合って立っていた。ここまでにかかった時間はものの三分そこら。
周りはあっけにとられているが、すでに二人は数百回の攻撃を互いに繰り出している。
たかだか三分だが、二人にとっては一時間戦ったのと同じようなものである。
「ま、二人の続きも見たいしそろそろ終わりにするか。」
「上等。」
この距離ではアンナは圧倒的に不利であるにもかかわらず、顔は笑っていた。
「いくぜ。」
「ああ。」
両手で刀を持つ遙。身構えるアンナ。両者一瞬の隙も見せずたたずんでいた。
ほんの数秒、しかし、何時間にもかんじられるものだった。
「ヤツザキ。」
「黒砕拳。」
二人同時につぶやいた。そして同時に決着がついた。
屋上には無数の刀傷と巨大な穴がひとつあった。そして、二人のたっていたちょうど真ん中に、
遙がクビキリをアンナの首に当ててたっていた。
「あーあ・・・負けちゃったか。あいも変わらず早いなあ・・・」
「よくやったほうだよ。前より発動が早くなったな。しかし、えげつない破壊力だなあ・・・・」
遙がそういった瞬間巨大な穴の周りがもっと広く崩落した。
「あたんなかったら意味ないよ。」
「まあそうだな。」
技とはあたって何ぼのものである。
「さて、じゃあ那雪姫たちの観戦と行くか。」
「そうだな。」
アンナがグラウンドに向き合ったとたんに動けなかった生徒は動けるようになった。
グラウンドでは、ちょうど二人が向き合った瞬間だった。
あとがき
四話目です。いや、今回は何も無休みの日に書いたから楽だったぞ。
(フィーネ)うん。いつもこれくらい早く書き上げられたらいいんだけどね。
だから無茶いうなって。たまたま何もすることが無かったんだから。これ書いた日は。レポートもその前の日に終わらせたし。
(フィーネ)たまたまって・・・普段から何もすることなんて無いじゃない。
馬鹿言え!検定試験があるんだよ!
(フィーネ)でも次は秋しかないよね?
英検とかはかなり前から準備してないといけないの。受験英語なんてほとんど忘れちゃったんだから。
(フィーネ)でも、できる限り早く書き上げようね。
おう。『よかった・・・今回は殺されそうにないな・・・』
(フィーネ)あ、そうそう・・・私二日も書かなかったことを許した覚えないんだけどなあ・・・
ま・・・まて・・・こうやって一日でこれを仕上げたんだから・・・
(フィーネ)肉片も残さないんだから!!
また月○ネタ!?しかも、マーブルファンダズマか!!く、鎖がっ!!メル○ラ!?だがしかし!!お前はあの技のように
最後の一撃は打つことはできん!!なぜなら、お前はあんな気を使えないからだ!!
(フィーネ)Good by♪
ぎゃああああああああ!!!なんで撃てるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
(フィーネ)ま、気は使えないけど、空想具現化(マーブルファンダズマ)だしね☆あ、そうそう、美姫さん、
黒鍵とセブンもう使わないと思うからあなたに送っておいたわ。じゃ、五話であいましょ〜♪
おおー!投稿ありがとう!
次回は那雪姫たちの闘いですか、楽しみです!
美姫 「必殺!第七聖典改 乱れ撃ち」
ぎゃぎゃぎゃぎゃがやがやがやがやがや。
な、何……?
美姫 「ふふふ。貰ったセブンを少し改造しちゃった♪」
ど、どんな改造すれば、連発が可能になるんだ!
美姫 「浩、可能性っていうのは、例え零に近くても、零でないのなら諦めない限り…」
御託はいい!
そんな改造なんて出来る訳が……、出来たものは仕方がないです、はい。
だから、それをこっちに向けないで……。
美姫 「全く、うるさいんだから。さて、それじゃあ次回も楽しみにしてますね」
で、ではでは。
美姫 「え〜い、撃っちゃえ!」
ぐげろばろぼろんばげっ!