「お帰りなさい。あなた、炎火、侑羽ちゃん。」

 出迎えたのは、意外なことに笑顔の那雪姫だった。炎火はさすがに驚いて目を点にしている。

どうやら、多少問い詰められたりするのだろうと思っていたらしい。まあ、そう考えるのは普通だと当たり前であるが。

「あの・・・。那雪姫、これは・・・。」

 炎火はやはり後ろめたいのか、おどおどして那雪姫に向かい合う。

「よかったですね、あなた。」

 この那雪姫の遙に対する言葉で再び混乱する炎火。どうやら、那雪姫の思考がさっぱり理解できないようだ。

こう考えてみると、炎火の方がまともな思考を持っているのかもしれない。

「ん。そうだな。なんか、一気に家族が増えたって感じだ。」

「それはそうですよ。いままで二人だったのが五人になったんですから。」

 この会話のそばで炎火はそばで目を点にして固まっている。侑羽は既に琉羽と一緒に居間で話をしている。

その様子を見てみると琉羽は活発なタイプ、侑羽は物静かなタイプであることがわかる。

一見すると全く正反対の性格のようだが、案外、息があっているようだ。

「ちょ、ちょっと待ってくださらない?那雪姫、本当にいいんですの?その・・・一緒にここにいて・・・?」

 さすがに聞かずにいられなかったのだろう、炎火は那雪姫に確認を取る意味で話しかけた。

が、那雪姫が返した答えはやはり前と同じものだった。

「ええ。遙がそう望むなら私はかまいませんよ。それに、炎火もそれを望んでいるんでしょう?」

「え・・・・ええ・・・・。そうですけど・・・・。あの・・・・那雪姫の方は・・・・。」

 炎火は、那雪姫の意思が聞きたいといって再び問いかけた。那雪姫の答えはやはり前と同じものだった。

「私は嬉しいですよ。私も炎火のことは好きですし。」

 那雪姫はそういって炎火に近づくと炎火の頬に手を当てるとそのまま炎火にキスをした。

炎火は最初、驚き、目を見開いたが、目立った抵抗はせずに那雪姫に身を任せていた。

「あー・・・ちょっといいか?なんか、いろんな意味で刺激が強すぎるからさ、やめてくれないか?」

 その場にいた遙は目を背けていたが、さすがに限界に達したのか、二人に向かっていった。

まあ、普通に生活していたら、女性同士のキスなんか間近で見ることも無いから、当たり前といえば当たり前だろう。

「ん。じゃあ、続きは後ですね。」

 そういって炎火から離れる那雪姫。炎火は暫く呆けていたが、だんだんと状況が把握できてきたのか、

耳まで真っ赤にしてその場にへたり込んだ。どうやら遙以上に刺激が強かったらしい。

「さ、お風呂はもう沸いていますよ。あなた、炎火と一緒に入ってきたらどうです?」

 那雪姫はリビングへのドアを開けながらそういった。炎火はへたり込んだまま再び真っ赤になってうつむいたので、

遙が代わりに返事をする。

「それはまたの機会だよ。これ以上すると炎火が限界に来るからな。」

そういって遙は炎火の手をとってリビングに入った。



「で?結局、華香は見つかんないんだな?」

 炎火が遙の家に着てから三日が経ち、炎火の発見もできないでいたある日、公園で家族そろって昼ごはんを取っていると

突然遙にアンナから電話が掛かった。どうやら、華香捜索についての現状について連絡をいれることにしたらしい。

『そうなんだよ。町はしらみつぶしにやってるんだけど、全然いないんだよ。』

「地下とかは調べたのか?下水道とか。」

『調べたよ。でもいないものはいないんだって。灑薙麗先輩にもいろいろ回ってもらってるんだけど、本当にいないんだよ。』

 遙は一つため息をつくとアンナに向かって意外なことをいった。

「あー・・・捜索の必要はないわ。」

『え?』

 さすがに突然のことでアンナは話が見えていない。が、公園にいたのは那雪姫と炎火。そしてその子達。

当然周りの雰囲気が違うことに気づき、身構える。

「向こうからきやがったんだよ!!!」

 遙がそう声を荒げた瞬間、一瞬にして回りに生えていた木、公園にあった遊具がバラバラに切断される。

炎火は瞬時に紙を纏い那雪姫も機械の羽を背に構築し、チェーンソーを持つ。

琉羽は持ち歩いていた筒の中からパディティオ・レリジオシタスを取り出す。侑羽はそのまま倒れていない木の後ろに身を隠す。

侑羽だけ臨戦態勢ではないような感を受けるが、そういうわけではないことがその雰囲気から見て取れる。

「っと、俺じゃないな。」

遙は手に裂躯闇を持っていたが、それに向かって背を向ける。かわりに炎火が前に一歩出る。

そして一歩、一歩それに向かって歩いていく。それは公園の入り口にいた。

目に見えないほど細い糸も日の光の下ではその光をところどころに反射させている。

「やっほぉ・・・・・・。ほのかぁ・・・・・・。なゆきぃ・・・・・・。はるかくん・・・・・・。」

 柏崎いや、鞍堵島華香は一歩ずつ炎火に向かって歩いていく。ただただ、歩いていく。

そうして炎火の前5メートルのあたりで歩を止める。

「・・・・・・なんでなんだろうねぇ・・・・・・?何で私は他の人の心が見えるんだろうねぇ・・・・・・?」

 華香はそういって一人つぶやきだす。

「ののかがいたときはよかったんだよぉ?でも、ののかがいなくなっちゃって、見えちゃうようになったんだよねぇ・・・。

醜いんだよ。人の心は。」

 そういって華香は右手を喰いっとあげる。

「でもおかしいんだぁ。ほのかやなゆき、はるかくんも。そしてそこの二人からも醜いってところが見えないんだよぉ。

でも、いいよねぇ?もう、いいよねぇ?一人も二人も殺しちゃったことに変わりないんだし。」

 遙は周りの家を気にしながらここで闘う以外に手はないと考えたのか、炎火に公園内だけで戦うように指示する。

「そんなこと気にしなくていいよぉ・・・・・・。このあたりで生きてるのはもうここにいる人以外いないしぃ・・・・・。」

 その感情のない声に炎火はうつむき、肩を震わせた。

「華香ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 炎火は顔を勢いよく上げると華香に向かって突進した。華香は上げた腕を終っと下ろす。

同時に華香は左手も振りぬきながら横に体をずらし、炎火の突進を回避する。

突進といっても、紙を身にまとっているため、体当たりを食らうだけで全身バラバラにされてしまう。

華香の放った糸が空を切る音が公園内に響くが、それが炎火を捉えることはない。

一方、炎火はその糸を器用に避けながら右手を華香に向ける。それに呼応するかのように、数十枚の紙が華香を襲う。

が、華香も一族の一人。その程度でどうなることはない。軽いステップから宙に浮くと近くの倒れていない木の枝に着地した。

「殺りにくいなぁ・・・。紙使い・・・。」

 華香はそういうと再び地面に下り、炎火に向けて右手を向ける。同時に炎火は何かに縛られた感覚に襲われた。

「ぐぅっ・・・・・・。」

 炎火はあまりに突然なことで回避することができずそのまま糸に縛られてしまう。

体がバラバラにされていないところを見ると、どうやら服が特別製であることがわかる。

「やっぱりぃ、その服、紙でできてるんだねぇ?どうりでぇ、切れないはずだよぉ・・・・。」

 華香はそういって炎火に向けた右手を握り締める。それに呼応するように炎火がうめき声を上げる。

指の動き一つで糸を操るだけあって、見えない指の動きでどうにもなってしまうため、炎火も無理にほどくことができない。

下手に動けば、今は掛かっていないのどに糸をかけられる可能性があるのだ。

「ふわぁ・・・・・・・。どうやら、もっと面白くなりそうだよぉ・・・・・。」

 華香は何を思ったのか突然そんなことをいった。これには炎火も、遙たちも驚いた。が、すぐに華香がいったことの意味がわかった。

突然、公園の地面に大きなクレーターができたのだ。遙は身構えることもなくそのクレータに近づいていく。

炎火は何とかして糸を抜けようとしているが、抜けられないでいる。が、そんなことを遙はきにかけていない。

砂煙が薄くなるとともに堕ちてきた人物が明らかになる。

「ててて・・・・。」

 頭をさすりながら現れたのはなんと真祖ハーティアだったのである。さすがに予想外だったのか、遙も驚く。

「何してんのさ?お昼寝でもしてたのか?」

 そういって遙はハーティアのそばにまで行ったが、ハーティアは突然大声で逃げるように言う。

「さっさと逃げて!!っていうかこんなところで何しているの!?奴がもうする来るのに!!」

 遙は驚いたが、冷静に奴とはなんなのかをたずねる。一方、炎火たちのほうは均衡が保たれている。

「十三死王の一人、風のハーネスよ!さっさと逃げて!あんたたちじゃ手には負えない!!」

 遙はそれを聞くとやれやれといった表情でハーティアに話しかける。

「そんな満身創痍になって言っても説得力ないって。休んでろ。そいつは俺らが何とかするから。」

 遙はそういってハーティアの延髄に一撃を入れる。ハーティアは不意のことに反応しきれず、そのまま地面に倒れこむ。

遙は体を抱えると近くの木の裏に連れて行く。

「さて、と。おーい、侑羽。こいつ追ってる奴始末してくれ。まだお前の力見たことないけど、この程度なんともないだろ?」

 そういって、ハーネスの迎撃指示を侑羽に出す。侑羽は木の陰から出てきて、静かに返事をすると虚空から自分の武器を取り出す。

それは大きな鋏だった。とはいえ、当然のことただの鋏であるはずがない。

鋏はくの字に曲がっており、ブーメランの大きいものを鋏のように螺子で止めたような形だ。

また、刃幅が太いために曲がっていても隙間がない。しかも大きさが尋常ではなく、遙の持つ裂躯闇には劣るものの、

以前の朔夜とは同じぐらいの多きさがある。そして足には、鋭いフォルムのローラーブレードをはいている。

「やれるよな?」

 再び遙が侑羽にたずねる。

「etiam  meus  pater.」

そういって大鋏を無造作に持つ侑羽。同時に公園内に突風が吹き荒れた。いや、突風というよりも、かまいたちに近いものが吹き荒れた。その風で、炎火を縛っていた糸が切れる。炎火はここぞとばかりに華香との間合いをつめる。

「あははぁ・・・。これはちょっとまずいねぇ・・・。場所を変えよぉ・・・・?」

 そういうと華香は突然炎火に背を向けて公園を出ようとする。炎火は追いますわと言い残して華香を追う。

二人が公園を出た直後、二人のいた場所に一人の男が姿を現した。

「人間ごときが・・・我を邪魔するか・・・・。」

 その男は身長2メートル近くある大柄な男で、スーツを綺麗に着こなしていた。侑羽はその男の前5メートルほどの場所に立つ。

「覚悟はいいか?いいようなら殺す。」

 普段は物静かで落ち着いた感じを与える侑羽の表情だが、今の表情からは殺意しか与えることないほど冷徹なそれだった。

「殺す?人間ごときがか?笑わせる!!笑わせるぞ!!分をわきまえよ!!!」

 ハーネスが叫ぶと空気がそれに呼応するかのように舞う。常人なら到底立っていられないような突風であるが、

侑羽はそよ風に佇むかのように立っている。

「分をわきまえていないのはそっちだろ。死人ごときがでかい面をして歩き回るな。」

 かなり口調が変わっている。表情はいつもと変わらないが、こんな口調になられるとかえって怖い。

遙も少し驚いて、いつも一緒にいる琉羽に確認を取る。

「うん。侑羽ちゃんは闘うときにはいつもこうなるよ。なんていうか・・・ちょっと怖いけど。」

 どうやらいつも闘うときはこの調子らしい。ということは琉羽は既に何度か侑羽と闘っているようだ。

「そもそも、なんで貴様のようなクズがこんな所うろついてるんだ?てめえは棺桶の中で惰眠をむさぼってりゃいいんだよ。」

 さすがに遙も毒気が抜かれている。ここまでとは思わなかったのだろう。なかなかの壊れぶりである。

「ふ・・・生意気な口をききおって。」

 ハーネスの言葉に応じて風が舞い、ハーネスが宙に浮く。

「その口塞いでくれよう!!!」

 声とともに右手を突き出すハーネス。その掌から風の刃が放たれ、侑羽を襲う。

が、やはり前と同様、侑羽はそよ風の中に佇むようにピクリとも動かない。その様子を見て遙が侑羽の力の一つを見抜く。

「なるほど。デッド・オア・アライブか。母さんの能力の隔世遺伝だな。」

「なんです?それは?」

 きいたことない能力だったのか、那雪姫が遙に説明を求める。

「母さんの能力だよ。ダメージをゼロにするかそれとも直撃を喰らうか。ま、その能力の名のとおり、喰らえばあの世行きだ。

とはいえ、そんなダメージをかまそうにも、侑羽のことだから、かなり厳しいんじゃないか?俺と炎火の子なんだし。」

 そういって再び侑羽のほうを見る。侑羽は接近してきたハーネスの攻撃を避けながら、

どうしてやろうかというような感じで隙をうかがっている。そして、侑羽はハーネスの風をよんで一瞬で間合いを開ける。

ハーネスもそれに応じて間合いを開ける。それが侑羽の罠であるとも知らずに。

「騙されやがって・・・。」

 侑羽がそうつぶやくと、突然、履いていたローラーブレードが炎に包まれた。

「フレイム・ロード。」

 侑羽の言葉に呼応して辺りに炎が広がる。

「むうっ!」

 ハーネスは周りに広がった炎を消そうと風を強める。が、かえって逆効果となり炎の勢いは更に増していく。

勢いのました炎は公園のいたるところに飛び火し、すさまじい状態になっている。

「ははぁ・・・。これは母さんの弟さん・・・・おじさんの能力のロードスターだな。

ってことは侑羽は俺からは隔世遺伝で能力を持っていってる訳だ。」

 そうつぶやく遙に那雪姫が再び能力の説明を求める。

「んー。説明しにくいんだよなあ・・・この能力。しいて言うならローラーブレードに属性付加をかけるってとこかな。

俺の知ってる範囲では叔父さんは六つのロードを使ってたきがするけど。」

 そういう間にも火の手はますます強くなっていく。

「くっ・・・」

 さすがに分が悪いと感じたのか、ハーネスに焦りの色が浮かぶ。

「だから言ったろーが。死人は死人らしく棺桶で惰眠をむさぼってろってな。」

 侑羽の声が聞こえたと同時に炎の一角から侑羽が飛び出してきた。ハーネスは瞬時に反応し風で応戦するが、

余計に火の勢いを増すことになってしまう。侑羽はスピードを殺すことなくハーネスに飛び掛るとハーネスの腹にけりを打ち込む。

「フレイム・ジェノサイド!!!」

 物静かな侑羽からは想像できないような声を上げながらすれ違いざまにハーネスを鋭いホイールのついたローラーブレードで

幾度となく蹴りつける。そして背後に回ると同時に仰け反ったハーネスの背中をスパイクのついたヒールで蹴り上げる。

蹴り上げられたハーネスは抵抗できず、宙を舞った。侑羽はフルブレーキで止まると大鋏を広げ、ハーネスの体を真っ二つにしようとした。

が、さすがは十三死王。無理やりに体をひねりそれを回避する。

とはいえ、あまりにも鋏が閉じるのが早かったため、左手が切り飛ばされた。

「へえ、殺ったと思ったんだけど。伊達に十三死王を名乗ってないか。」

 そういいながら再びハーネスに向かい合う侑羽。ハーネスは膝をついていたが、すぐに立ち上がると侑羽と向かい合う。

「どうやら甘く見すぎていたようだ。が、だからといってどうという事ではない。すぐに消してくれよう。」

 そういうと再び風を身に纏うハーネス。その闘い方は、格闘術を使わないことを除けば、灑薙麗と大してかわらない。

侑羽はそのハーネスの姿を見て薄笑いを浮かべながら大鋏を肩に担ぐ。

「どうということじゃない?言ってくれるね。なら、こっちも次で終わりにしてやるよ。」

 そういうと侑羽は持っていた大鋏を勢いよく振り下ろす。

「じゃ、これで仕舞いだ。ペーパー・ロード。」

 言葉に呼応して侑羽の服から数えられないほどの紙が現れた。その紙はハーネスの風に乗ってところかしこに飛び交う。

が、不思議なことにまわりは火の海であるにもかかわらず、その紙が燃えることはない。ハーネスはいったん風を起こすことをやめたが、

侑羽が現した紙はそれでもなお舞い続ける。そして、次々とハーネスに襲い掛かる。さすがのハーネスも避けきることができず、

そこかしこにダメージを受けていく。

「くぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

ハーネスが苦悶の声を上げたと同時に侑羽がその紙の嵐の一角から姿を見せる。が、その手にあったのは大きな鋏ではなく、

鋏の螺子がはずれて二つになった刃だった。

「ペーパー・ジェノサイド!!!!!!!」

 その声とほぼ同時に侑羽がハーネスの横を駆け抜ける。そして、一間隔置いてハーネスの体がバラバラにされた。

「はい。これにて処分は終了です。お疲れ様でした。」

 侑羽はその死体に目をくれることもなく、いつもの口調に戻って戦いの終結を告げる。その一部始終を見ていた遙は、一人つぶやく。

「なるほどね。見たところだと今は琉羽よりも侑羽のほうが強いみたいだな。」

 侑羽はそのまま何事もなかったように遙に近付き手をとる。

「お父さん、早くお母さんを追おう。大丈夫なのはわかってるけど、お母さんが闘ってるところみたいから。」

 侑羽の口調は既にいつものものに変わっており、戦闘体制を解除していることがわかる。

遙はハーティアを公園のベンチに寝かせると、那雪姫に今どこで闘っているか探すようにいう。

那雪姫は目を閉じると集中して炎火の気配を探る。少しして那雪姫は目を開けて炎火の戦っている場所を言い当てる。

「どうやら、麦山高校跡地にいるみたいですね。まったく、そんなところを選ばなくてもいい気がしますけど。」

「ある意味、因縁の場所といえば因縁の場所だからな。ふさわしいといえばふさわしいよ。」

 遙はそういうと裂躯闇を肩にかるって公園をあとにする。那雪姫たちもめいめいに公園をあとにし、

遙の後について麦山高校跡地に向かう。






あとがき


という訳でクロスワールド第二章第九話です。

(フィーネ)ねえ、鋏なんて武器、実用性あるの?

さあ?大きさしだいじゃないか?普通の洋裁用の鋏だと、ナイフのようなもんだろ。

(フィーラ)いや、鋏じゃ切れないし。

切れるよ。開いて鋏めば・・・

(フィーネ)でも、大きくなったら役に立たないでしょ?

大丈夫。侑羽の持ってるのは両刃だから。

(フィーラ)そういう問題なのかなぁ?

そういう問題だよ。しかし、第二章を九月中に終わらせるって話は無理っぽいなぁ。

(フィーネ)あんたがポケモンエメラルドなんかやってるからでしょ!!おまけにプリンセス・ブレイブまでして!!

いや・・・おもしろいし・・・

(フィーラ)かなりそれで時間割いちゃってるよねー・・・。

それは・・・事実だけど・・・

(フィーネ)エメラルドなんてプレイ時間80時間越えてるじゃない!!馬鹿じゃないの!!

そんなこといわれても・・・

(フィーラ)まあまあフィーネちゃん落ち着いて。はいこれ。

ちょ・・・なんで日本刀なんかわたしてるの?ねえ!?

(フィーネ&フィーラ)怪盗X両断剣ツインブレード!!!!

スパロボねたぁ!!!!!!!?????がはあっ!!!!!!!!!!!!!!!!!

(フィーネ)じゃあ、第十話でお会いしましょ。あ、連載増えたらそっちでもお会いするのかな?

(フィーラ)そうね。怪盗Xの頭の中で構想だけはできてるみたいだし、そっちも始まったら二倍出番があるのね。

(フィーネ)ま、怪盗Xが死ぬ回数は増えちゃうけど。じゃ、ごきげんよ〜♪



あ、あはははは。怪盗Xさん、ガンバっ。
美姫 「それにしても、凄い展開になっているわね」
うん。それに、侑羽ってば戦っている最中と普段じゃかなり違うな。
美姫 「それは確かにね」
さて、次回は炎火の対決かな。
美姫 「果たして、勝つのはどっちなのかしら」
次回を楽しみに待ってます〜〜。




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