『クロスワールド外伝 She eats darkness in the holy world』
第三楽章
灑薙麗の頭には既に由乃のことも令のこともなかった。ただ、彼女の頭の中にあったのは対象物の完全なる死だけ。完全なる破壊だけ。
完全なる捕食だけ。それはもう人ではない、一族の中でもハイエンド、いやデッドエンドしたごく一部の化物の動き。
それを難なく、いや、闇音も本気である。紙一重でかわし、反撃する。それでも互いに互いの攻撃は捉えない。
由乃と令は、望まずとも巻き込まれた二人は一瞬前に灑薙麗が自分が化物であるといったことの真の意味を理解しつつあった。
間違いなく化物。この上なく人外。どうしようもないほどの逸脱。彼女を人間と評するのは彼女にとっても、人間にとっても失礼。
何も考えられない頭の中、二人はそれだけを認識していた。戦闘自体激しさを極めているのだが、血が出ているというわけでもない。
ただ、その戦闘自体が地獄そのものなのだ。どうしようもない恐怖。手のつけようのない地獄。不可侵な狩場。
二人はそんな地獄とも言い表せないような中に立ちつくしているしかなかった。
「化物・・・・。」
そうつぶやいたのは闇音だった。
(灑薙麗嬢ちゃんがここまでとは・・・・遙ですら思ってもおらんだろうの・・・。)
闇音は本心からそう思った。確かに、その強さは遙に比べれば像の前の蟻程度だ。しかし、そのヤバさは遙でさえも比べ物にならない。
確かに遙は強いが、灑薙麗ほど対象の死に対して固執していないのだ。
「あああアあaaAaAaアああアアAAAA!!!!!!!!」
灑薙麗の理性は既に吹っ飛んでいて、本能むき出しの状態である。理性なんて塵一つ残っていない。
状況は闇音にとって最悪な方向に進みつつある。だんだんと灑薙麗の腕が、歯が、爪が闇音の体を捉えはじめているのだ。
致命傷にはなってないものの、所々に血がにじみはじめた。
「くうっ!!」
と、ついに灑薙麗の拳が闇音を捉えた。本気で殴れば車ぐらい軽く壊せると自ら言っただけあり、その破壊力たるはすさまじかった。
闇音の体はぼろ切れのように弾き飛ばされ、近くに止めてあった車に直撃した。闇音はさすがに怯んだものの、やはり神だ。
それで終わるほどやわではない。すぐさま体勢を立て直すと灑薙麗を探す。しかし、灑薙麗の姿はどこにも見当たらない。
と、闇音のぶつかった車のボンネットがものすごい音を立ててつぶれた。闇音は反射的に振り向く。その目に灑薙麗の姿が映った。
しかし、遅かった。闇音の反応が遅かったわけではない。むしろ早すぎたぐらいである。しかし、灑薙麗はそれよりも早かった。
圧倒的に早かったのだ。結果。灑薙麗は十分な余裕を持って闇音に飛びつき、頸に喰らいついた。
それは灑薙麗の完全なる勝利を示している。
「合格・・・・だの・・・。」
闇音は首をかまれたまま続ける。
「我、蛇神ヨルムンガルド、朝闇薙灑薙麗を格位竜騎士(ドラグーン)、爵位喰人姫フェンリルを授ける。」
闇音は認めた。灑薙麗のことを。神格として。
「んふ♪ありがと♪闇音ちゃん♪」
その言葉を聞くと、灑薙麗は闇音の頸から口を離して言った。
「でも、まだまだ那雪姫には及んでない・・・か。ま、これから先、頑張るぞー♪」
灑薙麗は妙にハイテンションになってそう宣言すると落とした鞄を拾って、まるでほしい者が手にはいった
子供のようにはしゃぎながらその場を後にした。
「おいおい・・・ちゃんと二人のアフターケアぐらいしていったらどうかの・・・・。」
闇音は、しかしそういったものの由乃と令に何をするでもなくその場を後にした。その場に残された黄薔薇の姉妹だけが茫然自失、
その場に立ち尽くしていた。
「ふぁ!?」
灑薙麗が家についてあることを思い出した。
(あう・・・・。あの二人の前で思いっきりやっちゃったよ・・・。おまけに、真名解放状態だったし・・・。)
とはいえ、いまさら気がついても既に後の祭りである。
(うーん・・・・。気まずいなあ・・・・生徒会の手伝い・・・。でもいきなり行かなくなるのも不自然だし・・・。)
しかし、いくら考えてもいい案は浮かばない。かれこれ二時間は悩んだが、結局言い考えは浮かばなかった。
灑薙麗はソファから立ち上がると窓を開けてベランダに出る。
「ミストラルー、今から食事してくるから窓の鍵お願いねー。」
灑薙麗は考えることを止め、食事を取ろうと決めたようだ。おそらく、出たとこ勝負と行ったとこだろう。
その日の夜も神奈川県で6人が消息を立った。
翌日、灑薙麗は学校に来ていた。行こうかどうか迷ったが行く以外に方法がなかったのだ。
「ごきげんよう灑薙麗さん。」
なるべく由乃たちと会わないように朝早くに学校に来ていた灑薙麗に瞳子が声をかけた。灑薙麗は当然ながら平静を装って返事をした。
「そう言えば、ニュース、見ましたこと?」
瞳子は灑薙麗の席の前に立ってそう聞いていた。灑薙麗は自慢ではないがろくにニュースなんか見ない。
その上一人暮らしだから新聞も取っていない。実のところ灑薙麗はかなり流行に疎い。
まあ、そっち方面に興味がないと言ってしまえばそれで終わりなのだが。
「んーん。見て無いけど、何かあったの?」
灑薙麗は瞳子に何があったのか聞く。どうせ芸能人がどうとかいう話しと思っていたが、それは全く違っていた。
「バラバラ殺人、また起こったんですって。もう、これで二十人目ですわ。」
その言葉に灑薙麗の目の色が変わった。灑薙麗は実に興味深いねといって瞳子に知っている限りの情報を求めた。
事件の経緯をまとめると、この事件は灑薙麗の転校してくる二ヶ月前から起こっていて、週2,3人のペースで事件は起きているらしい。
被害者の死因は失血死、もしくは外因性ショック死と言うことらしい。
凶器については不明で、刃物というよりは爆発によって引きちぎられたといったほうがいいらしい。
犯人の手がかりはつかめておらず、警察もお手上げということだ。
「ふーん・・・手口からして多分、『狙撃殺人(シューティング・ジャンキー)』の仕業ね。ま、あんまりかかわりたくないけど。」
灑薙麗は瞳子から聞いた情報からそうつぶやいた。
「は?」
瞳子は灑薙麗が何のことをいっているのかさっぱりわからなかった。
「あ、こっちの話しだよ。気にしなくていいから。ま、放って置いてもいいんじゃない?いずれつかまるなりなんなりすると思うよ。
そんなに長くは持たないだろうし。」
灑薙麗はそういってその話しを打ち切った。瞳子もわけが分らないまま灑薙麗が打ち切ったので特別気にかけることなく
違う話題を取り上げて灑薙麗と話しだした。
(『銃撃殺人(シューティング・ジャンキー)』となると次期一族三位、鋼谷のところの銃姫(じゅうき)って女の子だよね・・・。
まあ、殺りあって負けることはないけど、最悪、この町消えちゃうかもしれないし。偶然会ったら仕方ないね。
そのときは存在自体喰ってあげようかな。と、いうよりもこっち側に引き込めるなら引き込んどいたほうがいいのかな?)
灑薙麗はそう思いながら授業を受けていた。当然のことながら授業の内容なんかは頭にはいっていない。
昼休み。灑薙麗は由乃に呼び出された。回りは由乃が妹を持っていないために、灑薙麗を妹にするのではないだろうかと騒いだが、
全くもって見当違い。由乃が聞きたかったのは昨日の放課後のことについてだった。なるべく人目を避けて話しがしたいところなのだが、
由乃の立場上、注目を集めてしまうため、仕方なく中庭で話すことにした。
「えっと・・・、昨日のこと・・・ですよね・・・?」
灑薙麗は一応呼び出された理由を由乃に尋ねた。由乃はそうよと一言返した。暫くの沈黙。
由乃は灑薙麗が話しはじめるのを待っているようだ。
「あー・・・。話してもいいんですけど、多分信じられないと思いますよ。それに、つきつめて言えば昨日、
薔薇の館で木刀へし折った延長線ですし。」
灑薙麗はそういったものの、由乃はかまわないと先を促す。
「わかりました。と言われても、何を話せばいいのかな・・・。えっと・・・。戦闘能力については個人的なものです。
先にも話したように、力はデフォルトで車ぐらい破壊できるくらいですから。あのくらいできてもなんら不思議がることありませんよ。
まあ、細かく話せば私の生まれのこととか、一族(コミュニティー)のこととか、そんなところを話さないといけませんから、
割愛させていただきますね。どうせいったところで信じられない話しですから。」
と、灑薙麗はなるべく自分の核心に近づくような話しにはならないようにぼかして説明した。しかし、由乃は納得していないようだ。
灑薙麗はさすがに困った。ろくすっぽものを考えないタイプだから、何を説明してほしいのかさっぱりわからないのだ。
「あう・・・。どこまで話してほしいんですか?できれば教えてくれると嬉しいんですけど・・・。」
灑薙麗はお手上げですと言うような口調で言った。由乃は何のためらいもなく全部と一言で返す。
「うにぃ・・・。知っても何の得にもなりませんよ?別に生きていく上でなんら必要性のないものですし、
どちらかと言えば知らないでいたほうが幸せなないようですし。」
灑薙麗は念を押すようにそういったが、由乃がその程度で屈するわけがない。何も言わず、ただひたすら灑薙麗のほうをじっと見ている。
灑薙麗はその真意を読むことができず、仕方ないといって話し始めた。
「わかりました。それじゃあ話します。まず私の本名は朝闇薙灑薙麗。殺人組織の一つ、朝闇薙の家の子です。
基本的には殺人が家業ですけど、私はあんまりそういうのがわかんないからしてませんけど。
っていうか、人を殺すっていうことがよくわかんないんですよね。だから、一般的に殺しっていう事はしてても、
自分では殺してるって思ってないだけなんですけど。あ、話しが脱線しましたね。えっと、まあ、世界にはそういう組織があって、
しょっちゅう人を殺してるんですよ。まあ、血族(ファミリー)っていう、殺戮組織もありますけど。
そういった中でも、確かに私の戦闘能力はブチ抜けてます。まあ、人間辞めちゃったようなモンですから比較対象ができませんけどね。」
灑薙麗は結構省いてますけど、大体こんなところですと話しを区切った。由乃はその話を聞き終えると暫く考えているような
そぶりを見せた。そして、
「じゃあ、よっぽどのことが無いと負けちゃったりはしないんだ。」
と灑薙麗に聞く。
「よっぽどのことがあっても負けませんよ。っていうか、今負けるとしたら友達の遙君と那雪姫だけじゃないでしょうか。
まあ、この場合、負ける=死ぬの等式ができちゃいますけど。」
灑薙麗は笑いながら答える。確かに、神格である灑薙麗が負けるとしたらその二人だけだろう。
とはいえ、那雪姫は神格になればの話ではあるが。
「・・・・お願いがあるの。」
由乃の真剣な表情。灑薙麗は少し驚いてお願い?と聞きなおす。
「そう。ここの所、誰かに見られてる感じがするの。ストーカーじゃないとは思うんだけど、気味が悪くて・・・。」
灑薙麗はそこまで聞くと目を瞑る。気配を探っているようだ。
(・・・いるね・・・。しかもこれって殺意じゃん・・・。うっひゃあ・・・しかもかなり性質悪げ・・・。
めちゃくちゃ恨んでるねぇ・・・。っていうか、リリアン全体に向いてる・・・?)
灑薙麗はそこまでを感じ取ると由乃のほうを向いて、
「いいですよ。思いっきり性質悪そうな感じですから引き受けましょう。これ系は警察も役に立たないでしょうから。」
と、由乃の話を受け入れた。由乃はありがとうといって灑薙麗の手をとる。
「じゃあ、薔薇の館に行こうか。」
由乃はそういうと灑薙麗を薔薇の館までエスコートした。
もちろん、このことが原因で由乃の妹に灑薙麗がなるのではといううわさがたったのはいうまでも無い。
まあ、由乃が否定してすぐに消えはしたが。
由乃に頼み事をされた翌日、灑薙麗はいきなり学校を休んだ。休んだというよりはサボったというほうが性格だ。
昔からそうなのだが、灑薙麗は自由奔放を好む。そのため、学校をサボったり、授業にでなかったりということが多々あるのだ。
しかし、学校をサボったからといって、これといってすることはなにも無い。なんとなく町をふらふらしてみたり、
一日中寝てたりするだけである。灑薙麗が学校をサボってから二日目。この日、灑薙麗は町をふらふらと散策していた。
何もすることはないのだが、ふらふらするだけで十分なのである。
「んー・・・。暇っていいなぁ・・・・。日常っていいなぁ・・・・。」
灑薙麗がそんなことをいって交差点で赤信号に引っかかったとき、隣に真っ赤なスポーツカーが目の前に止まった。
灑薙麗は派手だなぁ・・・と思いながらも、それには気を配らなかった。
むしろ、灑薙麗が気を配ったのはその後ろから走ってくる大型トラックだ。公道なのに100キロを越えている上、減速する気配はない。
しかし、それだけでは所詮はそれだけ。灑薙麗にとってあまり意味のあることではない。
しかし、それでもなお、灑薙麗がそのトラックを気にかけたのは先日、由乃に対して感じ取られた殺意と全く同じものを
それから感じ取ったからだ。それを感じ取った灑薙麗の動きは目に映るものではなかった。
何のためらいもなくそのトラックの前に出ると片腕でそれを止めたのだ。さすがの出来事に回りの音が一瞬にしてなくなった。
灑薙麗はそんなことを気にすることなく、普通にドアを開けると運転手を引きずり出した。当然だが既に絶命している。
(なるほど・・・。血族(ファミリー)の手口か・・・。こりゃ、相当に厄介なやつが動いてること・・・。
まぁ、となると一から十まで薙いで掃って解体(ばら)して殺して消してやんなきゃなん無いなぁ♪重畳♪重畳♪)
そんなふうに灑薙麗が死体を見て薄ら嗤いを浮かべていると、後ろから声をかけられた。灑薙麗はふと我にかえって振り向く。
「えっと・・・大丈夫ですか・・・?」
そうやって声をかけてきた人に灑薙麗は見覚えがあった。リリアンの制服を着ているが、だから見覚えがあるということではない。
声をかけてきた女性は、以前、瞳子が口げんかをしていた相手だったからだ。
「え・・・?ああ、大丈夫ですよ。まあ、運転手は死んじゃいましたけど助かって何よりです。後は私に任せてください。
あ、信号変わってますよ、どうぞ気にせず行って下さい。」
灑薙麗がそういうと運転席から下りてきた男性はそれじゃあ、お願いしますと深く頭を下げて運転席に戻るとリリアンの制服を着た
女性も車に戻った。もう一人、黒いスーツを着た女性は何かあったら連絡をと名前と電話番号を書いた紙を灑薙麗に手渡して車に戻った。
(水野蓉子さん・・・ね・・・。何かあっても連絡できないよなぁ。相手が血族(ファミリー)だから。)
灑薙麗は引きずり出した死体を乱雑にトラックの中に放り込むと一応という程度に警察に連絡した。当然、灑薙麗にお咎めはなかったが。
翌日、灑薙麗は学校にいた。しかし、一年の教室ではない。二年の教室である。学校側が書類の手違いに気がついたのだ。
そのため、異例といえば異例な学年変更になった。担任がその旨を伝えるとさすがにざわざわと騒ぎはじめた。
ホームルームが終わると、当然だが、由乃が話しかけてきた。
「え?え?ちょ、ちょっと、どういうことなの?」
少し混乱気味の由乃。まあ、三日前まで年下だった相手がいきなり同級生になったのだから当然といえば当然だ。
「どういうことも何も。私、実は17歳なんですよ。私としてはあのまま一年生でも良かったんですけどね。
二年の授業についてく自信、ありませんし。」
と灑薙麗は答える。とはいえ、この学校での学年の違いはかなり大きい。第一、呼称が全く変わってしまう。
その上、しゃべり方も違うから、急に変わられると大変といえば大変だ。
「あれ?あなたは・・・。」
と、その話に一人の女性が入ってきた。昨日会った小さなツインテールの女性、福沢祐巳だ。灑薙麗もそれに気付くとあ、
昨日のと思い出したかのように返事をした。
「え?あれ・・・?二人とも会ったことあったっけ?」
由乃のいうとおり、二人は学園で会ったことは無い。しかし、昨日のトラックの件で会っているのだ。
おまけに、かなりのインパクトのある出会いのしかたのため、忘れようがないはずだ。
「昨日、お姉さまのところに行く途中で会ったの。でも、大丈夫?」
祐巳はそういって灑薙麗に聞いた。まあ、トラックを片手で止めたのだ。
普通の神経ではできないようなことをしでかしたのだから心配して当然だろう。
「大丈夫よ、祐巳さん。何があったのか知らないけど、灑薙麗さんの力、デフォルトで車ぐらい壊せるんだから。」
と由乃が笑いながら祐巳に返した。灑薙麗はそうそうと屈託もなく笑った。まるで何も起こらない学園生活が再び始まりを告げる。
しかし、それも昼休みで終わりを告げる。薔薇の館のテーブルに置かれた手紙と小包を開けることで。
あとがき
はい。久しぶりの更新、第一号です。今回は約二か月分の大量更新ですねー・・・。
(フィーネ)ちょっと待ってよ。二か月分にしちゃあ少ないんじゃない?クロスワールドの外伝含めて五本じゃない。
仕方ない。ファントムキングダムが忙しくてね。どうにもこっちに時間が裂けんのだ。
(フィーラ)ふーん・・・。そりゃあ、発売して十日で百時間してるってことは一日十時間はしてるってことだよね。
うん。実家が福岡だから毎日ネギま!やらげんしけんやらローゼンメイデンがあるまでおきてたな。
(フィーリア)それって夜の三時以降までってこと?
そういうこと。まあ、昼まで寝てたから、睡眠不足にはならなかったぞ。
(フィーネ)まったく。まあいいわ。で、今回で灑薙麗はやっと神格になったってわけね。
おう。ちなみに、この時点で灑薙麗の上にいるのは実質、遙だけだ。那雪姫はまだ神格じゃないからな。
(フィーラ)では、続けて第四楽章にいきましょー!!
おー!!
怒涛の五作品アップ!
美姫 「どうもありがとうね〜」
しかし、デフォルトで車を壊すというのが、普通に日常会話で出てくる辺り、由乃も慣れたというか…。
美姫 「この先が楽しみね」
そして、祐巳ちゃんの登場。
果たして、奥義の百面相は出てくるのか!?
美姫 「それでは、次回で〜」