控え室にて・・・・・・
「ついにこの日がやってきたわ」
眼鏡をかけたおさげの少女が背後からオーラバトラー顔負けのオーラを立ち昇らせながら呟いた。
「やってきてしまったのね・・・・・・この日が!」
と金髪、碧眼の女性が同じくオーラを立ち昇らせながら呟いた。
「師匠を我が手に・・・・・・!」
青みがかった髪のショートカットの少女が鬼気せまる表情で言った。
「お師匠は頂きますー」
おかっぱの少女が宣言した。
THE BATTLE
「やって参りました!第一回高町恭也争奪戦!in東京ドーム地下闘技場から私、司会は赤星勇吾でおおくりいたします。本編とはキャラが大分違いますがおきになさらないように!」
筋肉質の体をタキシードに押し込んだ勇吾が高らかに叫んだ。
「参加人数は八人の筈なのですが!どうやら月村忍さんと神咲那美さんと高町なのはさんとフィリス・矢沢さんがいらしていないようです!どうしたのでしょうか!?」
そう言ったとたん四人のグラップラーから抗議が巻き起こった。
「どうでもいいじゃない!」
「どうでもいいわ!」
「「そうだ!」」
「おおっと、今入った情報によると、どうやらは月村忍さんと神咲那美さんはコンクリ−ト漬けになって東京湾から発見されたようです。高町なのはさんとフィリス・矢沢さんは焼死体で高町邸の裏から発見されました。」
勇吾がそういうと全員がニヤリとほくそえんだ気がした。いや間違いなく四人全員が、ほくそえんだ。
「「「「クスクス」」」」
「ここに来る前に早くも熾烈で、醜い、戦いがあったようです!醜い醜いぞ!女達よ!」
「「「「うるさいよ!」」」」
女達が殺気だった目で勇吾を睨みつけた。
「勇兄!さっさと始めろー!」
ショートカットの少女、城島晶が叫んだ。
「そうや!」
晶に続いておかっぱの少女、鳳蓮飛が叫んだ。
「さっさとはじめないと勇吾さん貴方を最初に血祭りにあげるよ!」
とおさげの少女、高町美由希が脅した。
「・・・・・・」
金髪―フィアッセが無言の圧力をかけた。
「そろそろはじめましょうか!じゃないと私の身が危険だ。その前に賞品である高町恭也にインタビューしてみましょう!」
汗をどこからだしたのかハンカチで拭きつつインタビューをはじめた。
「どんな気分ですか?」
「怖いです。ガタガタブルブル」
「うれしいですか?」
「怖いです。(((; ゚Д゚)))ガタガタブルブル」
「はい!高町恭也さんでしたー」
脅える恭也を尻目に一方的にインタビューを終えた。
「それでは選手の方達は一旦控え室に戻ってください!また後でお会いいたしましょう!」
★ ★ ★
「この女同士の醜い戦いは第一試合から目が離せないぞ!お、白虎の方角から高町美由希の登場だー」
美由希は小太刀二本を抜き身のまま二本もって登場した。ぱっと見て武装は小太刀だけのように見えるが、小刀や鋼糸を武装しているのが明らかだった。
「青龍の方角からは城島晶の登場だー」
晶はシンプルに武装はオープンフィンガーグローブだけだった。
「それでは第一試合レディーファイト!」
カンッ!!
勇吾が開始のゴングを高らかに鳴らした!
「晶、あんた最初にあった時から気にいらなかった!覚悟しなさい!」
対して晶は・・・・・・
「それはこっちの台詞だっ!覚悟しやがれ!」
美由希はいきなり神速を発動して晶に切りかかった。
『小太刀二刀御神流・裏・奥義之参 射抜』
「たああああああああ!」
対して晶はというと、体を左に一歩ずらして足をいままでにいた場所に突き出した。
「きゃああああああああ!?」
ズサーッ、ゴスッ!
美由希は晶の突き出した足にお約束のようにひっかかり頭を闘技場の壁にぶつけて昏倒した。
「今までの俺だと思うなよ・・・・・・神速の対策ぐらい考えてらー」
「勝者・城島!」
★ ★ ★
「第二試合!」
白虎の方角に金髪の美女フィアッセ・クリステラがなんの前触れもなく、怒気と共に出現した。
「おおっと!フィアッセ選手、能力を使って転移してきたぞ!」
青龍の方角から鳳蓮飛(以下レンとする)が虎に乗って入場してきた。
「こっちは虎に乗って登場だ!両者共に気合が入っているぞー!」
闘技場の真中で両者の視線が絡み合い、そして・・・・・・・
「貧乳」
「ケツでか」
両者の間で激しい火花が散った。
「おおっと!試合前から激しいことになってるぞ!それでは第二試合レディーファイト!」
カンッ!!
開始のゴングを高らかに鳴り響いた。
レンは虎に跨ったまま飛び掛った!
「往生せいやー!」
『寸掌』
フィアッセはフィン〈ルシュファー〉を展開し、レンの周りだけ重力を増加させ、押し潰した。
ベシャ!
「ふっ、ちょろいわね」
「勝者・フィアッセ!」
★ ★ ★
「さあ、ついに決勝です。果たしてどちらが勝つのでしょうか!?」
闘技場の真ん中に二人のグラップラーが向かい合って立っていた。青龍の方角には晶、白虎の方角にはフィアッセが無言で睨み合っていた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
まさに一触触発の雰囲気であった。
「それでは決勝を始めます。レディーファイト!」
カンッ!
『吼破・改』
晶がフィアッセに駆け寄り必殺の拳を繰り出した。
「!」
対するフィアッセはフィン〈ルシュファー〉を展開し、フィールドを展開し晶の拳を受け止めた。
ガキッ!
「そんなんじゃ、フィールドは貫けなくてよ!」
フィールド越しにフィアッセが嘲笑した。
「なんのー!衝撃のファーストブリットー!!」
パリィィィン!
フィールドが砕け、拳がフィアッセに炸裂した。
「!」
しかしフィアッセも当たる直前に電撃を放って、晶の脳にただいなダメージを与えていた。
バタリ・・・・・・
「おおっと!これは両者共に起き上がりません!相打ちです!ということは、賞品の高町恭也は観戦席にいらっしゃる高町桃子さんの物になります!桃子さんにインタビューしてみましょう」
「恭也を手に入れた感想は?」
「とってもうれしいです!家に帰ったらあんなことやこんなこと仕込んじゃいます♪うふっふふふふふふHUHUHUHUH・・・・・・」
御満悦の様子で恭也をひきずりながら退場していった・・・・・・。
「そういうわけで、今回の大会は終了です!また次の機会にお会いいたしましょう!」
END
こんにちは
雪「こんにちは。すいません内の駄目作者がこんな五、六年前に書いたもん引っ張り出してきて投稿してしまいまして」
どうせだめぴょん
雪「ひらき直ってんじゃね〜!」
ボゴっ!ガスっ!ゲシ!
痛い!痛い!目覚めちゃう!
雪「キモっ!」
というわけでこの辺で!
雪「バイミ〜」
漁夫の利。
美姫 「確かにその言葉が一番ね」
最後に笑ったのは桃子だった!
にしても、怖い、怖いよ……。
美姫 「恐るべしは女の戦いね」
それでは、今回はこの辺で。
美姫 「まったね〜」