この物語はオリジナル主人公登場の魔法少女リリカルなのはASの二次創作です。

  自分の文才の無さが原因で登場人物の人格及び性格が変わっている可能性もあります。その様な事に耐えられない方は気合を入れられて見るかブラウザの戻るを押される事をお勧めします。

 

 

 

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魔法少女リリカルなのはAS二次創作

【八神の家】

 

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  互いに握り締めた手を解く。

  はやてはニコニコしながら自分の右手を暫く見ていた。

  しかし何時までもそうしてばかりでもいられないと気持ちを切り替えてこれから何が必要か考えていく。

「で、家族になったはいいけどする事が山程あるな〜。ええとまず何からしよ?速人はんは何からしたらいいと思う?」

  漠然としすぎて整理が付かないので速人に当面の指針を打ち出してもらい二人で煮詰めようと考えたはやて。

  速人ははやての疑問に答えた。

「基本的に衣食住を基に考える。

  .住居確保並びに固有及び共有領域の制定。

  .食事確保並びに自炊・外食の決定及び自炊時の当番制の有無。

  .衣服確保及び保管場所の確保並びに管理の当番制の有無

  この3つが取り急ぎ対処が必要なものだ。本来はそれらを実行する為の金銭が問題になるが5675億円までなら俺が支払えるので問題なかろう。

  法的手続とかはその後に決めればいいだろう」

「う〜んさすが速人はんや、あっという間に問題点を挙げてくれたわ〜。…………はい!?今なんかとんでもない金額言わんかった!?」

「とんでもないかは兎も角5675億円だと言った」

「って、とんでもない金額やん!?子供が出鱈目に言ったような金額やで?世界一の大金持ち目指せるくらい速人はん金持っとんたんか?」

  ツッコミを入れずにいられない金額にツッコミを入れるはやて。

「最近だと60位にも届かない金額だ。原子力空母所どころか通常空母を一艦も作れない」

「って、そんなにあってもも60位にもいかんって……………世界は広いなぁ〜。あと空母って幾らするん?」

「通常空母約1兆6千億円、原子力空母約2兆6千億円」

「なんか全然ピンとこん数字やな。なんかいい比較対照は無いん?」

「国際宇宙ステーションの見積金額が約18兆円。スペースシャトル・エンデバーが約2200億円」

「………………なんか世間の働くお父さんが働く気失くす様な金額やな」

  はやては苦笑いしながら頬を掻く。

「って脱線してもうた。

  で、最初に決めるのは住むとこやね。これは無問題や。ウチの家に住めばいいで〜」

  感心しながら上機嫌で言うはやて。しかしその案に速人が反対した。

「いや、俺は自分の家を用意する必要があるので無問題ではない」

  例によって全く躊躇する事無く淡々と言う速人。

「なんでや?一緒に住めばいいやろ?速人はんが家持たんでもいいやん?」

  速人の発言に何故なのかと不思議そうに速人を見ながら言うはやて。

「住民票を此方に移すというだけだ。しかし移すためには当然家が必要だ。だがその家をどの様なものにするかを決める必要が有る。

  市内のこの家の近くに建てるか、それとも遠くに建てるか。はやての意見を聞きたい」

(う〜〜ん、速人はんはきちんと先のことも考えてるんやろが、ワザワザ脅かすような言い方はやめてほしいわ〜。もしかして苛めっ子さんなんやろか?)

  そんなことを考えながらはやては返答するをする。

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぅぅ…………じゃあちょっと離れた山の中とかに建てへん?別荘ぽくてなんか憧れるし。………あ、高く付きそうなら近場でもへんよ?」

「金銭面に関して心配する必要はあまり無い」

「あ、その考えはあかんで?いくらお金があるからいうてそんなポンポン使っとると人間駄目になるで。いつも勿体ないを心に持たなあかん」

「心の所在は兎も角重要度が低いと判断されることに対しては購入を控えよう」

「うん。素直な事はいい事や。ええか速人はん、お金に不自由せんことは良い事やけど度が過ぎれば人間無感動になってまうんや。そうならない為には日々慎ましやかに倹約しながら生活を送るんや」

  拳を握り締め力説するはやて。

(そや。大量にお金持ってたら無気力になってまうからな。速人はんが人間らしくなる為の第一は節制からや。よっしゃ、『速人はん育成計画』開始や!)

  若干如何わしい名前を胸の裡で命名し気合を入れるはやて。

「で、家にどれ位の予算組んどるん?土地込で1000万くらいなん?」

「避難所に研究施設も搭載するのでその金額には収まらない」

「避難所に研究施設にって………必要なんか?」

「研究施設は個人で研究するなら個人で保有するか賃貸契約をする必要がある。避難所は有事の際に備えるのは当然の発想だ」

「研究施設ってなんか大学とかの借りられへんの?若しくはどっか国の研究施設を使うとか?」

「可能だがここから離れているので泊り込みになるのが殆どになる。それは望んでいないのだろう?」

「あ…………」

  虚を付かれた答えに少し嬉しくなるはやて。

「そや。まずウチ達は一緒に住むところから始めなあかん。だからその安は却下やね」

「なら研究所は問題ないな。避難所について質問はあるか?」

「うーーーん。学校の体育館とか公民館とかは駄目なん?ウチは避難所を使ったこと無いから知らへんけどそれで十分な気がするで」

「有事の際国の避難所は避難者が納まりきれない場合が殆どだ。水・電気・ガスが停止している為に不衛生で調理もし難く生活も困難になる。

  あと避難所の認識の度合いが異なっていると判断したので断っておくが、はやての言っている避難所は天風を凌げるという仮居住を指しているが、俺が言っているのは戦略級の規模を指している。核シェルターと言ってもいい」

「か、核シェルターて…………、ここは平和で戦争とは無縁な日本やで?必要ないんとちゃう?」

  顔を若干引きつらせながら言うはやて。

「平和も戦争も簡単には終らない。が、終わる時はどちらも呆気なく終わる。

  可能性が低かろうが起こりうる可能性があるならばそれを考慮し、どんなに細かく面倒な作業でも生き残る備えをするのは当然だ。

  俺は避雷針が役立つ程度の確率で役に立つと判断している」

「………………そやね。別に無駄なことでもないし反対する理由なんか全然あらへんよ。少し平和ボケした考えやったみたいやな。変な事言ってごめんな」

「適度に平和で戦争から適当な距離があり、脅威に晒されない限りその考えは普通だろう」

  言いながら何時の間にかそこにあった矢鱈と頑丈そうなアタッシュケースからノートパソコンを取り出し起動させていた。

「あれ?そんなん持っとったっけ?」

「はやてを押している最中に回収した。腹いせに破壊しようとしたのだろうが破壊できずに近くの茂みに突っ込んであった」

「リンチされた時に盗られたんか。でも壊せへんかったからいうてそのまま持ってかれんかったんわ運がいいで。普通ならそのまま持ち逃げされるとこやし、捨ててくれて助かったやん」

「別に予備がある」

  その言葉を聞きはやてはムッとした表情になり、「少し怒ってます」といわんばかりの表情で話した。

「駄目やで速人はん。大事なものの予備があるとか思うと大事なものに失礼やんけ。こういうのは兎に角使い続けて、壊れても直しながら兎に角使い続けるんや。だいたい悪用されたりしたら困るやろ?」

「不正に開けようとするか、リモコンから1kmを超えて離れると周囲に被害を撒き散らし爆発するようになっている」

  速人の言葉に呆れながらはやてはツッコミとも取れる言葉を発す。

「スパイ映画やないっちゅうねん…………。頼むからそういう迷惑機能外してえな」

「了承した。爆破する場合は内部爆破による機密保持のみにする」

「………………結局爆破はするんかい………。西部警察やないんやから爆破なんてのと無縁になろうや………」

  疲れたようにはやては言う。

「爆破条件を満たさないように注意を払おう。

  さて家の話しに戻るが、見積金額は約600億円だ」

「ぶっっ!!なんでそんなに掛かるん!?なんか核シェルターって確か1000万くらいちゅうはずやから家が1千万としたら残りは全部研究所かいな。研究所ってそんなに掛かるんか?」

「家は約2000万円、土地代と避難所内に研究所を内包するように作るために残りの費用が掛かる

  それと、はやての指すシェルターは恐らく最低建築基準の爆心地から660m以上距離があれば避難所としての機能を維持でき、2週間以上内部で生活できること、そういうものだろう。が、俺が構想しているものは避難所上部の地表が爆心地であっても機能を維持し、100年以上生活可能というものだ」

  さながら人類が滅びるとしても己は生き残ると言わんばかりの物を構想していた速人を見て唖然とするはやて。

  そしてはやてが何か喋りだす前に更に続ける速人。

「研究所で今研究中のものが完成すれば特許を獲得するなり軍に売るなりすれば直ぐに元は稼げる。無駄ではないだろう」

「!!そんな凄い研究しとるんか!どんな研究なん!?」

「平たく言うと大規模電磁誘導装置の小型化だ。発電機・誘導電動機・変圧器等が電磁誘導装置を使用している為この技術を活用するはずだ」

「ほへ〜〜〜。なんかよう解らんが凄いんやな〜」

「完成すればだがな。現状では皮算用だ」

  淡々と事実を述べパソコンに詳細を打ち込んでいく速人。

「とりあえずこの見積でいいか?」

「家はまぁ……普通の値段やし、他はよー解らんけど速人はんが必要としてるみたいだから構わんよ」

  …………そこまで言い気になる点が出てきたので尋ねてみる。なお家の見積値段がはやては1000万程と見積もっていたが速人が2000万と言った事は、全体の金額の大きさで感覚が麻痺し見逃されてしまっていた。

「あれ?でも今から家立てても建つのって相当後だと思うんやけど?それやったら住民票の問題が解決しないんとちゃうん?」

「とりあえず住宅空輸を今注文したので日没辺りには到着するだろう」

  話ながら以前より建設しようとしていた研究所内包型核避難所の設計図と建設土地とその土地の確保を依頼し、同時に住民票確保の為の仮住居を日没までに建設する依頼をしながら速人は言う。ちなみにこの仮住居は家の値段には含まれず工事における必要経費に分類されている。

「ってこの年の瀬のしかもクリスマスの日にそんな依頼こなされへんやろ?だいたい『とりあえず』っちゅうのはなんや?ナンボお金が有るからいうても無駄遣いは駄目やで?」

「本住居と研究所内包型避難所を建設する間はそこで建設関係者を寝泊りさせ突貫工事させるつもりだ。無駄は無い。

  それと住居空輸は超大型輸送機で簡単に輸送できる、さして時間は掛からない」

「むううぅぅぅ〜〜〜………。なんか釈然とせんけどまぁいいわ。

  しかし景気よー金使う割りに考えてるんやね?」

「有限の物は必要なだけ使うのは当然だ」

  研究所も避難所も一般レベルではなく間違いなく世界最高レベルの物を気後れせずに必要の一言で片付ける速人。

  そして工事監督を第三者に依頼し、前金で300億円送金してパソコンの電源を落し片付けながら話す。

「さて、住居の問題で管理や固有及び共有領域の制定が終ってないぞ」

「あ、そやったわ。えと部屋は幾らでも有るけん適当に選んでな。で、ウチの部屋と速人はんの部屋以外は特に気にせず使うっちゅうのでいいか?」

「了解した。あと家の管理…………建築物及び備品の掃除及び破損時における補修等はどうする?」

  まだまだ続く取り決めに飽きてはいないがとんでもなく長くなりそうだと感じたはやては速人に問題点を紙に書いてもらい纏めて決めていく事にした。

 

                                     

 

「よしじゃあこれで決まりやね!」

「異論は無い」

  そして問題点を紙に書き始めて1時間後に取決めは終った。

  内容は、以下の通りで、

  .家の掃除は各自の部屋以外は基本的に速人。風呂掃除も含む

  .食事は基本的にはやて。ただし食材購入は速人も手伝う。

  .洗濯は基本的にはやて。

  .備品の補修や購入は二人で行う。(基本は一緒に購入する)

  .それ以外はその都度二人で話し合い決める。

  このように決められた。

「しかし速人はんは細かすぎるで?もうちょっと大雑把に考えて決めても問題ないのに…………」

「逼迫した状況でないなら議論は十分にするものだと思うが?」

  そうである。速人の提案や取り決め項目はあまりに細かくされており、考えられうる全ての不測の事態でも問題なく対処できるようになっていた。が、あまりに細かすぎてはやてが「軍隊やなくて家族なんやから大雑把で構わんやんけ」の言ではやてが大雑把に決めていってしまった。

  有事の際に不具合が生じると速人は言ったが「少しぐらいの不便や苦労は一緒に解決するんや!けどそれが起きるまでは楽しみまくるんや!」と力強く言い切りそのまま取決めは終了してしまった。

「たしかに議論は大事やけどな家族の取り決めなんて大雑把でいいんや。大雑把にしながらやないと楽しく無いやろ?」

「……………………………理解はしていないが了承した」

「うん!速人はんは素直でいい子やな〜。なんかお兄さんみたいやけど弟みたいなところもあるからウチもしっかりせなあかんな」

  ニコニコと上機嫌で速人を見つつそんなことを言っていたはやてだったが、今更ながら速人のボロボロの服装をどうにかしなければと思い至り提案する。

「さて取り決めは終ったし、次にすることは速人はんの服装やね。速人はんは替えの服持っとるん?」

「一着アタッシュケースにある」

「一着だけなん?そんならとりあえずその服を着て他の服を買いにいこうや。それと他にも必要なモン一緒に買って周ろ」

「配送させ―――」

「配送させるいうんは駄目やで。歩いて買いに行けばいいんやから」

  速人の言葉を先回りして封じ込めるはやて。

  そして更に速人が異議を言わないうちに畳み掛ける。

「無駄に見えるかもしれへんけど、無駄の積み重ねが人生は楽しいねん」

「………………………金銭の浪費は不可だが時間の浪費は構わないのか?」

「浪費やなくて楽しむ為に使う有意義な時間や。そら、大事な事放っておいてするのはあかんけどね」

  はやての言葉が理解できずに30秒ほど考えた末に出した結論が、

「理解はしていないが了承した」

  という、先程と同じ結論だった。

 

                                   

 

「次はこのGパンと白のトレーナと黒のテーラードジャケットや!」

   はやては店員と一緒にノリノリで速人を着せ替え人形にしていた。

  あれから速人は着替えて直ぐにはやてと買い物に出かけた。

  はやては自分で漕ぎながら行くつもりだったのだが速人の「効率が悪い」と言い速人が押して移動する事になった。そして外を移動する際、速人と一緒なら速人が押すということになった。

  はやては機嫌良く自分押している速人や周囲を見、速人は淡々とはやてに案内された所へと押していった。ただ朝方小降りだった雪が本降りになったため、バスを使う事になった。

  バスに乗り込む際に速人がはやてをお姫様抱っこして乗り込んで席に座らせるというはやてが恥ずかしくて縮こまる事があった。無論降りる際も先に速人が車椅子を下ろしまたお姫様抱っこされはやては羞恥心で真っ赤になった。

  そしてはやてが車椅子と言うことで少々注目されながらデパートに到着し、服売り場に着き迷わずGパンと黒のトレーナと革ジャンを購入しようとしたが、そこではやてから少しでも似合う物を買うべきだと待ったがかかった。

  そして速人に代わりはやてが選んでいたが、途中で店員も加わり速人の着せ替えが始まった。

  無愛想で無感情で寡黙と言うより何を考えているかよく分からない表情の為にあまり注目されていないが、よく見ると間違いなく文句無しの美少年である。ただよく見ないと分からないが。

  何度か着替えた時に店員は仕事が入り離れたが、直ぐに別の店員が後釜になる事が数度続いた。

  そして今もはやてに手渡された服を受取り試着室に入り着替えていた。

  着替えを済ませて出て来るとまたはやての評価が下る。

「うん!よう似合っとる!やっぱり速人はんは無地の地味目のが似合うわ。

  カッコいい服も似合うけど可愛い服も似合いそうやわ〜」

  そこまで言いニヤニヤ顔で、手近にあった黒のゴスロリ服で半袖ミニスカのワンピース型で胸にリボンが付いており、更に黒のニーソックスと言う完全に少女向けの服を手に取り速人に薦める。

 「次はこれや!男装がカッコイイ女性の逆で、速人はんは女装が可愛い男性になるんや!」

  悪乗りしてとんでもない理論を展開するはやて。

  そして同じく悪乗りした店員が似合うとか言い一緒に進める。

「分かった」

  そう言いはやてから服を受取り試着室に戻る速人。

「は?」

  まさか了承するとは思わず呆然とするはやてと店員。そして本当に中で着替えているのだろう衣擦れの音が聞こえて来る。

(あかん、どうしよう……………。世の中男装の似合う女の人は男装の麗人やけど、女装の似合う男の人は女装の変人や…………。女形は有るけど速人はんに渡したの言訳出来んくらい完全無欠の山盛りフリルのゴスロリ黒ワンピースや…………

  急いで止めな速人はんが変態さんと言われてまう)

  止めるという考えに至り急いで止めようとするがその前に速人は着替え終り試着室から出た。

「……………………………………………………………………………………………………」

  はやては出てきた速人を見て唖然とする。

(負けた………完全に負けた………これぐらいの大きさなら胸無くても関係有らへんからもう何処からどう見ても女の子や…………。

  あかん、なんかヘンな道に目覚めそうなくらい可憐や………。女の私が絶対領域に萌えてまうほどや………)

  自分の悪乗りが原因で招いた結果に激しく落ち込むはやて。

「具合が悪そうに見えるが病気か?」

「あーーーーー、全然ちゃうから…………、気にせんでいいよ……………」

「そうか」

(あかん……………自己嫌悪っちゅうか凄い落ち込むわ…………。女のプライドがズタボロや………)

  実際速人の姿を見て男と思うものはまずおらず、声も女性で通る程度の高さで、年齢にそぐわない大人びた喋り方と僅かに男性を感じさせる喋り方も見た目と相まって高貴な感じが漂い思わず平伏しそうになる。

  はやてと一緒にいた店員も唖然と見ている。

「しかしやはり具合が悪そうに見えるな。直ぐにどこかで休んだ方がいいな。この服と今まで見繕った服を適当に5着分詰めてそこの階段の踊り場まで持ってきてもらえるか?代金はこれから支払う」

  そう言いカードを一つ渡し階段の踊り場にはやてを乗せた車椅子を押して行く速人。

  呆然とする店員だったが直ぐに適当に服を5着分見繕い速人が着た服と同じ物をレジに持って行き清算し、見繕った5着分の服だけ袋に詰めて階段の踊り場に小走りに向かう。

  そして踊り場で見たものは見た目高貴な美少女が色白で病弱そうな女の子を膝枕している光景だった。

  はやてはあまりの展開に混乱し羞恥心すら湧き上がらない程混乱していた。

(え?え?え?これは一体どうなっとるんやろか?

  何で私こんな綺麗な人に膝枕されて…………ってこの人速人はんやんけ。

  って速人はん女やったんか〜。って事は今の私達は仲の良い姉妹に…………家族に見えるんかなぁ〜。そやったら嬉しいなぁ〜。

  って速人はんは男やろが!って事は仲の良い兄妹か〜。それもいいなぁ〜………あれ?でも速人はん女のカッコしとるからやっぱり姉妹か?)

  実際は踊り場にいる者は仲の良い姉妹と見ており、誰も速人は男だと思ってなかった。

  商品を持ってきた店員は我に返り商品を渡し、カードを返しチラチラと後ろを振り返りながら持ち場に戻っていった。

  速人はカードを仕舞い、袋から革ジャンとテーラードジャケットと着ていた服の中から財布を取り出し、革ジャンをはやてに掛け袋をはやての枕代わりに敷き、テーラードジャケットは自分が羽織踊りにある自販機に向かう。

  そして温かいカフェオレと緑茶を買いはやての寝ている場所に戻る。

  はやての腋を少し広げカフェオレを脇に挟み込む。

「少し疲れたのだろう。暫く横になり暖めておけ。吐き気がするなら緑茶を少し飲むが良い、飲みすぎるとカフェインの摂取で昂奮するので控えるように。1時間後に起こした時に病状が回復しなければその時に判断しよう」

  一方的にそう言い車椅子を畳み歩行者の邪魔にならないように椅子の脇に置き、はやての頭側のほうに座る。

  はやては別に疲れていないと言いそうになったが、体が結構だるい事に気付き声を引っ込めた。

  朝方に雪の降る所で話し込んだり、人の多い所に訪れたり、先程服選びではしゃいでいたのが原因ではやての体は疲れていた。

(なんかこんな所で眠るんは恥ずかしいけどいい気分やなぁー………。

  あぁ………やけど起きた時に速人はんがこのカッコだった時に納得しとったらどないしよ………)

  そんなことを考えながらはやてはゆっくりと眠りに付いた。

  そしてその考えはしっかりと的中した。

 

                                   

 

「はあぁー、出鱈目すぎて呆れてまうわ〜」

  はやては速人のパソコンの画面を覗き込み感嘆の息を漏らしている。

「そういう依頼をしていたので当然だ」

  はやてを見向きもせずに先程購入してきた日用生活品を同じく新たに購入したアタッシュケースに分類収納しながら応える速人。どうやらアタッシュケースを棚や箪笥の代わりに使用しているようだ。

「いや当然かもしれんけど、この年の瀬にまさか1日で完成するとは思わんやろ?普通」

  モニターに映し出される速人が住民票の為に移送依頼をした家を見ながらまだどこか呆としながら言うはやて。

  移送前の現場は詳しく知らないが、海鳴大学病院近くの山林中にこんな家はまず無かったと言える。そして現在凄まじい勢いで周りの木々が根の周囲の土ごと掘り返され、麻布で包まれどこかに運ばれている。

「なんか怒涛の勢いで工事しとるけどいつぐらいに完成するん?」

「来年3月中には完成予定だ」

「えらい早いな…………普通の家の建設とあまり変わらんし」

  そう言いはやては速人がアタッシュケースに分類収納しているのを見る。

  そしていまだ収納されていない衣類が畳まれて置かれている中の一つに先程のゴスロリ衣装を見つけ苦笑する。

(もしかしてあれも入れるんやろか?)

  あの後はやては起きた後直ぐに男物の服装に速人を着替えさせた。はやてにとって速人の女装の格好は精神衛生上頗る悪く、女のプライドは崩れていくわ、女色に走りそうになるわで色々と危険だったのだ。しかも男の速人にそう感じているので尚更精神衛生上悪かった。

  そして一波乱あったがその後はまあ普通に買い物を済ませた速人とはやて。

  なお雪は本降りだった為にバスに乗る事になるはずだった。はやてとしては恥ずかしいのでタクシーにしたいが、速人に無駄遣いするなと言ってしまった為に恥ずかしいと言う理由でタクシーに乗る事が出来ずに途方にくれていた。

  が、やってきたバスが満員ではなかったがかなりの人数が立っていた為に乗車を止め、タクシーで帰ることになりはやては安堵した。

  しかしお姫様抱っこは変わらず、タクシーの運転手に冷やかされてしまったが仲の良い兄妹と言われ悪い気はしなかった。

  そして八神家に到着し、はやてが速人にただいまの必要性を説く事態が発生するかと思われたが、意外と「ただいま」と自発的に言いはやてを満足させた。

  ただ速人に押して貰わず自分で先に家に入り、玄関で只管「おかえり」と言い続ければ幾ら速人がその様な事に常識外に疎くても答えに辿り着くのは当然の帰結と言えた。が、そんな事は関係ないのか初めてのお使いを遣り遂げた我が子を見る様にはやては笑ってもう一度「おかえり」と言った。

  そして荷物をはやてが一袋膝に載せ、残りは速人が居間に運び、工事の途中確認の為にパソコンを起動させ確認し、購入した日用品を分類収納し今に至る。

「ところで速人はん、そのゴスロリの服も直すん?」

「そうだ」

「え〜と、薦めといてなんやけど、それ女物やから………念のため聞くけど速人はん男やろ?男が女物の服着るんはやめといた方がいいで。あと持っとくのもやめた方がいいで」

「了解した。それと質問の答えだが俺は確かに男性だ。そして質問だが何故着用を禁止する物を薦めたのだ?」

  速人の言葉に眼を泳がせ苦笑いしながら応えるはやて。

「いや…………なんちゅうか………あまりに速人はんがカッコ良いゆうか………凛々しいゆうか………可愛いゆうか………あんまり見事に服着こなすんであまりに楽しくてつい悪ノリしてもうた………。

  で、怖いもの見たさで女物の服渡してもうたんや。もっとも速人はんが怒って着ないと思っとったんやけど………」

「理解した。つまりはやては俺を怒らそうとしたと」

「や…………そう言われると実も蓋もなんやけどその通りや」

「では礼を言おう。今回は怒る事はなかったが、そのうち怒りという感情が湧くかもしれんので遠慮せずに実行してくれ」

「あ!…………」

  そう言われはやて何故速人の目的をすっかり忘れていた。

(そうやった…………楽しくて速人はんが何求めとるのか失念しとった…………。

  ……………落ち込むんわ後回しにしよ。

  とりあえず速人はんには謝って、そしてはっきり伝えんとな)

  速人を見据えはやては声を発す。

「いや、怒らそうと思っとったワケやないんや。速人はんの事は失念しとったんや。ごめん」

「失念していようといまいと結果が変わらないなら謝罪は必要ない」

「いやこれはけじめやから言わんワケにはいかんのや。ホンマごめんや。

  そしてこれからは速人はんが「嬉しくて楽しくて幸せ」っちゅうぐらいの目にあわせてやるさかい。覚悟してな?」

「了解した。俺もはやての求めに応えられるように尽力しよう」

「うん、了解や。楽しくやってこうな。

  で、速人はんその服ウチが貰っていいか?速人はんが女装して喜ぶような変体さんにはなってほしゅうわないし」

「先程着用中に特に感じる事はなかったのでその心配はない。どうやら女装の性癖は無いようだ。服の譲渡に関しては構わないが」

「ありがとな。………はぁー、しかしウチだと壊滅的に似合わんな〜」

  自分がこの服を着た姿を想像しながら溜息を付くはやて。

「なぁ速人はん。ウチがこれ着て似合うと思うか?」

「似合わない」

  全く迷わず一部の隙も無い程の否定に自分で似合わないと思っていたがダメージを受けるはやて…………。

「どうせウチはこんな服に合わんよ………………」

  小声で愚痴り速人に意見を聞くはやて。

「そしたら速人はんはどんな服が似合うと思うんや?」

「自身の身体の寸法に合った物を着用するのが普通だ。服の寸法が違えば似合わないのは当然だろう」

「って!服の寸法の話やのうてウチがその服を着た格好が似合っとるかどうか聞いてるんや」

「それは服の寸法が一致したと仮定し、はやてと服装の価値が釣り合っているかと聞いているのか?」

「堅苦しい言葉遣いで解り難いけどだいたいそういう意味や。で、どうや?似合う?似合わない?」

「似合わない」

  再度全く迷わず一分の隙も無く否定する速人。釘の様に試し打ちされた後に本打ちされ先程より更に落ち込むはやて。

「はやての身体について詳しくは知らんが虚弱なのか病弱なのかは判断し難いがどちらかだと判断した。そのような者が着用するにはその服は役者不足だ」

  落ち込むはやてに見当違いの言葉の理由が話しかけられる。

「って!また違うし!そうやなくて私の見た目にこの服が似合うか聞いとるねん」

「…………それは容姿と服装との美的統合性の有無を指しているのか?」

「また堅苦しい言葉遣いやけどそうやね。で、どっちなんや?」」

  今度こそ勘違いしようがないほど意思の疎通がとれ、はやては速人の言葉を待つ。

(…………もしまた似合わんと言われたらどうしよう…………。三度打ちのめされたら流石に立ち直れんわ…………。

  アブナイ程似合っとった男の速人はんから女の私が似合わんって言われたら本当に立ち直れそうにないわ…………最悪ゴスロリがトラウマになるかもしれんなぁ………。

  速人はんはお世辞とか一切言わんタイプ見たいやし、………早まった真似したやろか?………でも似合ってると言うてくれたら…………あかん、なんか嬉しゅうて頬がニヤけてまう。いやいや、でもやっぱり似合っとらんと言われるかも…………)

  と、はやてが思考の袋小路に陥っている時に速人ははやてが寸法の似合う先程自分が着た服を纏った姿を思い浮かべていた。そして結論を下す。

「似合うと言う程ではないが、似合わないと言う程でもない。

  東洋の思想で黒は智……賢人の意味の智と恐怖を意味している。そういう意味からも全く似合わんということはないだろう」

(う〜〜〜〜〜〜〜ん。とりあえず否定されんかったんはよかったけど…………色が黒でなかったんなら似合わん言われていたような気がするな………。でも下手に聞いて「そうだ」と言われたら嫌やしこれ以上突っ込んで聞くのはやめにしよ)

  墓穴を掘りそうになったのではやては思考を強引に打ち切った。

「まぁ似合わん言われるよりはいいか。じゃ、この服はウチが貰うわ」

  そう言い服を机の上に置く。

  そして窓の外が何時の間にか暗くなって来ており気付けば17時を迎えていた。日没まではあと少しというところだ。

  はやてはカーテンを閉めながら夕飯をどうするか考えていた。

「すっかり遅くなってもうたな。速人はん、晩御飯何かリクエストあるか?手の込んだもんでも構わんで?本当はクリスマスらしいことしたかったんやけど、食材もプレゼントも無くて出来んよ………ごめんな」

「はやてはキリスト教徒なのか。カトリック・プロテスタント・正教会・其れ以外なのかは知らないが、まだ日没までは時間があるから教会は開いているのでそこでミサを行えるぞ」

「あ、ちゃうちゃう。単にクリスマスに便乗して祝いたいだけやねん。そやからキリスト教徒ってワケやないんよ」

「つまりクリスマスツリーの元にプレゼントを置くという、一般キリスト教徒の真似事をするということか?」

「あ、あと七面鳥とクリスマスケーキも用意して盛大にクリスマスを祝うねん。ただ殆どの日本人はクリスマスを家族と一緒に祝うことを祝う感じやね。あとクリスマスプレゼントを貰う日って感じやな。ちょ〜キリスト教徒さんに申し訳ない感じがするけどな〜」

「クリスマスはキリスト降臨を祝う以外にクリスマスツリーにプレゼントを置き、プレゼントを贈る気持ちである愛の日でもある。少々のことなら教義を侮辱することにならないだろう」

「あ、そういう意味もあっったんや。そんならクリスマスで愛の告白は別にクリスマスの本義から外れているわけやないんやね」

  納得顔で言うはやて。

「24日日没後から25日日没までの間を厳かに祝うのが本来の祝い方だ。最も敬遠なキリスト教徒でなければしないみたいだがな」

「本当は24日と25の間を祝うんか。

  まぁそれはそれとして、プレゼント買おうにも買い物に行ってもそろそろお店閉まる頃やし、食材は買ってきたら料理する時間も無いやろし…………」

「ならば食事は店屋物でも頼み、プレゼントは宅配で注文すればいいだろう」

「む!その考えはいかんよ速人はん。まぁ食事はこの際雰囲気だけでもってことで仕方ないとして、プレゼントはそんな適当に買うモンやなかよ?

  さっき速人はんが言っとったけど、クリスマスはプレゼントを送る愛の日でもあるって言うとったけど、プレゼントには愛を込めるんや!愛を込めないプレゼントなんて邪道や!そうや!そんないい加減な気持ちでプレゼントを渡すんわ相手に失礼や!

  ………………だから今回は残念やけどプレゼントはお流れや……………。だけど今度のクリスマスには倍祝うから待っとってな」

「分かった。ならば来年には俺も贈れるようにしておこう」

「楽しみにしとるよ。……………あ、祝い事といえば誕生日もあるんや。速人はんの誕生日は12月とは言っとったけど何日や?」

  まぁ来年のことなのでクリスマスのやり直しということにはならないが、知っておけばサプライズパーティーが出来ると思い聞くはやて。

「25日だ」

「そうなんや。25日か。今日が25日やから、次の誕生日は来年のクリス……マ………ス…………って、今日やんけ!」

「そうだ」

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。あかんプレゼント贈る間も無いわ…………」

「べつにやる必要もないだろう。会う前から誕生日だったのだからな。やるならば来年のクリスマスプレゼントに誕生日祝いの意を籠め贈れば節約にもなろう」

「む、そないな事せんできちんと二つに分けて贈ったるよ。

  よし!来年の12月25日は今年のクリスマス分と誕生日分も含めて普通の4倍は祝うから待っとってな!」

「了解した。では、はやての誕生日は何時だ?」

「あ、ウチは6月4日や。今8歳や」

「ならその日は祝おう」

「うん。楽しみにしとるよ」

  今からその日が待ち遠しくなるはやて。次の誕生日は一人で過ごさず誰かが祝ってくれると思うと本当に温かい気持ちになった。

「しかしプレゼントはお互い贈れんかったけど、サンタさんからは貰えたプレゼントが有るから今年はそれでお釣りが来るから良しとよ」

「入院を必要とする病気や怪我が有るのか?」

「?…………なんでそう思うん?」

「公認サンタクロースは自宅で過ごせない若しくは孤児を対象としてクリスマス前に児童福祉施設や小児病棟を訪問しクリスマスプレゼントを渡す。

  で、入院を必要とするほどの病気や怪我が有るのか?」

「あ、ウチは通院しとるけど入院する程やないんや。

  でサンタの話やけど公認サンタやのうて、空想上のサンタいうか神様いうか…………そう、巡り合わせに感謝し摂るんや」

  微笑みながら話を続けるはやて。

「速人はんに会えたんやからな。速人はんはどうなんや?」

「はやてと巡り会えた事は佳いことだと思う」

  本来なら感動しながら言うところだが、無表情・無感情・無遠慮・無愛想、と四拍子揃って速人は言う。

  速人の返答に考え込むはやて。

(一見冷たく無口そうやけど、そうやないんよね。

  聞けば答えてくれるし自分の意見も言う。遠慮っちゅうか容赦が無いんやけど凄く優しいんよね。速人はんは誤解されそうやから私がしっかり理解してやらな)

  そしてここで沈黙していたら要らぬ誤解を招くと思いはやては直ぐに言葉を返す。

「うん。速人はんもそう思ってくれて嬉しいわ」

「そうか。で、食事はどうするのだ?店屋物を注文するならそろそろ決めた方がいいと思うが。特にクリスマスケーキ等を頼むとなると尚更だ」

「って、何時の間にかもうそんな時間やね。そしたら七面鳥は丸ごとになりそうやからフライドチキンとクリスマスケーキとシャンパンを頼もうか?後は家で作ろうや」

「異存無い。では直ぐに配達可能なところを検索し注文するが構わないか?」

「ああ、お願いや。その間ウチは晩御飯の仕込みしとるから。できたら1時間後辺りに来るように頼めるか?」

「善処しよう」

  そして二人はそれぞれの役割を実行して言った。最も速人は注文終了後アタッシュケースに荷物を収納していき、自分で選んだ部屋………以外にもはやての部屋に最も誓い部屋に運び込み、余った時間は掃除をしていた。

  そして速人の掃除が一段落し、はやての料理が完成した時に丁度注文した品が届いた。

  速人は代金を支払い注文品を受取った。その際オマケにクラッカー4個入りを貰った。

  居間にそれを運ぶと料理は更に盛られ並べられていた。

「あ、掃除お疲れさん。丁度料理も出来たしそれも並べようか。ケーキは冷蔵庫に入れて冷やしとこ」

「了解した」

  速人がケーキを直す間に用意していたフライドチキン用の皿にフライドチキンを盛り付け、シャンパンをテーブルに置き準備は完了した。

  献立はクリームシチュー(時間短縮のため牛肉の代わりに鶏肉を使用)、トマトとレタスとパプリカのサラダ、そして注文したフライドチキンとシャンパン、食後にはケーキ。と、急造にしてはクリスマスの料理としては十分な出来に満足げに微笑むはやて。

「あれ?クラッカーがオマケに付いてきたんか…………。

  速人はん、折角やから鳴らそうや」

「構わんが料理に紙片が入らない様に脇を向いてするべきだと思う」

「あ、そやね。それでは、え〜〜と…………」

  メリークリスマスと言おうとしたが少し考え別の言葉を思いつきそちらにする。

「ウチと速人はんの出会いを祝って」

  直ぐに速人もその言葉を受けて喋る。

「俺とはやての出会いを祝って」

  はやては楽しくて嬉しくてしょうがない顔で、速人は何時通りの顔でクラッカーを鳴らす。

  安物のクラッカーの音が居間に響いた。

 

 

 

  これは両親の死後最初にはやてに家族が出来た話。

  そして心を求める案山子の様な少年と、光の女神(てんし)の様な少女の物語の始まり。

 

 

 

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  第二話:案山子と光の女神(てんし)――――了

 

 


【後書】

  前回を越えて長くダラダラダラダラした文な上オチが読みやすいというか話が進んでおらず、これと前の話しを合わせればただのプロローグだとツッコミが入りまくること請け合いですいません。

  そしてツッコミを入れてくれる程読んでくれた方に感謝です。

  このSSを読み興味を示してくださった方には生まれてきていただき感謝しますと言いたいです。

  目を覆いたくなる様なこのSSに対しても管理人様の優しいコメントが身に染みます。

  最後にここまで若しくは後書だけお読みくださった方に感謝を…………。




いや、しかし速人の受け答えは機械みたいな感じだな。
美姫 「やっぱり心というものが欠けているからなのかしらね」
これから先、はやてと共にある事でどんな変化が現れるのか。
美姫 「もしくは変化しないのか」
はやての方にもどんな変化があるのかも楽しみです。
美姫 「次回も待っていますね」
ではでは。



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