はじめに
本編再構成物です。
ですが、レンと晶のルートは通っています。
美由希ルートの「お前は俺の〜」発言はすでにしてあります。
時間軸は本編開始と同時期です。
恭也は誰とも付き合っていません。
上記の設定が嫌な方は戻ってください。
これを見て気分を害されても一切責任持てません。
とらいあんぐるハート3 〜神の影〜
第7章 「お花見前日」
4月14日(金) 海鳴市藤見町 高町家 AM7:25
「そういえば、今年はまだ、お花見行ってないのよね」
些細なきっかけで出会った人や再会した人たちと、少しずつ親睦を深めていた、今日この頃。
高町家のいつもの朝食時間中、ふいに桃子が口を開いた。
「・・・あ、そうなんだ?」
美由希にとってその言葉は意外であり、恭也も声には出さないものの、表情に少々驚きの色が見える。
基本的に高町家の花見は、いつも恭也たちの留守中―――春休みの間に行われる。
花見といっても、商店街の人々との付き合いもあるため、商店会の人々の家族総出で親睦を深める、寄り合いみたいな雰囲気を持ったものだ。
「うん。 ほら、去年まで行ってた公園通り、あるでしょ? あそこ、TVで取り上げられたせいで、ものすごい人になっちゃって・・・」
「ごっつかったよー。 もー、花見なんやら、人見なんやら、よーわからへんくらいで」
「もー、鮨詰め状態」
「だろうねー・・・・・・」
確かにそんな状態では、花見どころではないだろう。
楽しむどころか行った途端に疲れて、挙句の果てにそれだけで帰らなくてはならない。
それでは行く意味はない。
「それで、仕方ないから『すいらく』さんの三階を借り切って、窓からの桜を見て・・・・・・」
「あれはあれで、オツな感じやったけど」
「風流だったね」
高町家の外国人たちは、もしかしなくても、そこらの日本人より、日本の情緒を理解している。
「山添いのほうだと、桜、綺麗でしょうね・・・・・・週末、お花見できたらいいなぁ」
「そうですね、みんなでしっとりと・・・」
「あー、いいねぇ」
花見とお酒の予感にうっとりとする三人。
「「「「「「っ!?」」」」」」
桃子とフィアッセ以外の全員の表情が驚愕に染まる。
なにせ、いつの間にか桜花が食卓について、一緒に御飯を食べながら話に加わっているのだから。
「あ、おかわり、お願いしま〜す」
「姉上!!」
ガンッ
「はうっ!?」
痛そうな音と共に桜花が床に叩きつけられる。
「・・・・・・・・・はぁ、まったく・・・・・・お騒がせしました」
桜花の頭を殴ったであろうフライパンを肩に担ぎながら、瑛は桜花をずるずると玄関へと引きずって去っていった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いい場所があるといいよね」
「そうだね〜」
沈黙している面々を置いといて、桃子とフィアッセは週末の花見に思いを馳せる。
「・・・・・・そ、そうですね、俺も友達に聞いてみます」
「うちも」
「私も探してみる」
そんな中で、いち早く晶が復活して、それに続いてレン、アリサも再起動する。
「恭也も、友達とかに当たってみてよ」
「・・・・・・あ、ああ」
未だ止まったままの美由希を見ながら、恭也は何とか肯定の返事をした。
(・・・山の中ならいい場所がありそうだが・・・・・・私有地だからな)
花見の場所の候補をいくつか挙げながら、恭也は教室に入る。
窓際の後ろから二番目の自分の席に鞄を置きながら、キョンシーっぽいものが座っている後ろの席に視線を移す。
「・・・・・・ぅぅ」
『封印中』・・・触れるべからず、と書かれた紙をめくると、桜花が呻きながら気絶していた。
どうやらあの後、瑛にここまで運ばれて、封印されたらしい。
「よっす」
ため息をつきながら桜花から視線を逸らすと、その先にいた勇吾が話しかけてきたので、恭也はめくってた紙を戻す。
「・・・・・・桜花さん、何やってんだ?」
また何かやったのか?的な目で隣の席を見る勇吾。
「・・・・・・封印中らしい、気にするな・・・それより」
とりあえず桜花の存在を無視して恭也は今朝のことを勇吾に話す。
「花見か・・・」
「週末にすいてて、広くて、うちから近いところがいいんだ」
「・・・おまえ、それは無理だ」
私有地でもない限り、そんな条件の良すぎる所があるわけがない。
「そこを何とかするのが、男ってもんだ」
いや、男だからってどうにかできるものでもないだろう。
というか、それができなかったら、『男じゃない!』と非難されるのか?
「どうだかなぁ・・・・・・なんだ、明日当たり、行くのか?」
「うちの母親と長女的存在・・・そして、ここで寝てるトラブルメーカーはすっかりその気になっていたな」
「・・・・・・・・・そうか・・・それは、探さないとならないな」
ここ数日で、ある程度、桜花のことを把握した勇吾は、なんともいえない表情になった。
「ああ・・・・・・ま、場所が決まったら、お前も来い」
「いいのか? じゃ、酒と出前を持って、推参しよう」
そんなことを話していたら、HRの時間が近づいてきたので、恭也は席に座る。
「・・・桜花さん、そろそろHR、始まるよ」
「封印解いてくれないと、起きれません」
「・・・・・・・・・はぁ」
勇吾は、隣の席の桜花を起こそうとしていたが、桜花が素直に起きるはずもなく、ため息をついた後、紙をはがす。
「じゃ・じゃ〜ん♪ おめでとー♪ 貴方はついに封印を解きました〜♪ あ、ため息ついてると、幸せ逃げますよ?」
つかせた元凶が言っても、何にもならない。
この日二回目のため息をつく、勇吾であった。
二時間目の休み時間。
「・・・・・・おはよ」
包帯を巻いた足を引きずりつつ、忍が登校してきた。
「おはよう」
「おはようございます、重役出勤ですね〜」
「うん・・・寝坊ができて、幸せだったよ」
「・・・・・・具合は、どうだ?」
あえて、先の会話は流し、恭也は足の具合を訊ねる。
「大丈夫・・・たいしたこと、ないから。 でも、階段の上り下りが、ちょっと・・・つらいかな」
「・・・そうか」
大きな怪我ではなくて、恭也は安堵する。
「忍さん・・・足、どうかしたんですか?」
「んー、それがね・・・・・・」
事情を知らない桜花が、心配そうに訊ねる。
席に着きながら説明する忍を尻目に、恭也は次の授業の準備をし始めた。
昼休み
「・・・・・・月村・・・お昼、どうするんだ?」
恭也はお昼ごはんを買いに行こうとして、隣の席の忍に声をかける。
忍の分を買うにしろ買わないにしろ、これは数日前からできた習慣みたいなものだ。
桜花は月曜日の時以来、忍をお昼ごはんに誘っていない。
彼女曰く、「あんまり無理に起こすのも、アレですし」などと言っていたが、今更である。
というか、最初にそれをやった人の台詞ではない。
ちなみにその桜花は、「購買戦争に、出陣〜♪」と嬉しそうに駆けていった。
「あ・・・えと・・・・・・考えてなかった」
「なんなら、買ってくるか?」
「あ、うん・・・・・・いつもありがと」
「気にするな・・・・・・で、何にする?」
「何か、パンを一個と・・・あとは、パックの飲み物ひとつ」
「わかった」
戦争後の購買に着いた恭也は、残っているものを見渡してから、自分の分―――カツサンドと一緒に、珍しく残っていたフルーツサンドを購入した。
飲み物も適当に買った恭也は、教室へ向かう・・・と
「・・・あ、師匠」
「ちはっすー」
その途中の廊下で晶とレンに会う。
針路からして三年生の教室に向かっていたところだろう。
「おお。 どうした、二人とも」
「あ、お花見の場所、いくつかピックアップしたんで・・・どこがいいか、お昼食べながら、相談しようと思って」
「地図と、お昼を持ってきたんですよー」
「そうか・・・では俺の教室でいいか?」
「はい」
「じゃ、お邪魔します」
「・・・・・・あ」
「・・・待たせた、とりあえず買ってきたが・・・・・・こんなので良かったか」
人数を増やして、教室に戻ってきた恭也は、買ってきたフルーツサンドと飲み物を忍に渡す。
「おや・・・・・・」
「「・・・・・・・・・・・・」」
席に着いて、某青髪の女生徒と争って手に入れたカレーパンを食べていた桜花は、生暖かい視線を向け、晶とレンは呆気に取られていた。
その間に恭也は、前の席のクラスメートの断って、二つ、席を借りていた。
「ああ、二人とも・・・ここで食うといい」
「あ・・・・・・はい!」
「お邪魔しますー」
恭也の声で我に返った晶とレンは、そそくさと空けてもらった席に着く。
「おししょ、あちらのかた、ごいっしょやなくて、えーんですか?」
「っていうか、もしかして俺達、ものすごくお邪魔だったりとか・・・」
晶とレンの言葉の意味が分からずに、首を傾げていた恭也だが、桜花の耳打ちで意味を理解する。
「・・・・・・なにを馬鹿な・・・花見の場所決めだろ? さっさと済ませよう」
「・・・あ、私、どこうか?」
「気にしないでください、忍さん」
「ああ、気にしないで」
忍に、気遣いは無用と言った後、ロシア字の『Г』っぽい机の並びで、昼食兼花見の場所相談会が開かれた。
「やっぱですね、山沿いがいいんですよ。 で、車は使えないですから、歩いていける範囲、ってことで・・・」
「いまんとこの候補は、吹塚あたりで、ここ、ここ・・・・・・あと、ここです」
広げた海鳴市近郊の地図のいくつかのポイントを差すレン。
「どないでしょ?」
「・・・・・・う―ん・・・」
どこも、いまひとつ遠く、ここだ、と言う場所がない。
行きは荷物があるし、帰りは酔っ払いが、三名(内一人は未成年)は確実に出る。
「この間、ちょっとだけ通ったけど・・・吹き塚は、花見客、いっぱいだったよ」
いつの間にか、忍も会議に参加しているっぽく、情報を提示してくる。
「ありゃ」
「やっぱ、そうですか・・・」
予想が裏付けられて、肩を落とす晶とレン。
「月守台の温泉客が、流れてきちゃうんだと思うの」
月守台は、全国でも有数の温泉街で、観光客も多い。
その観光客達が流れてくるとなると、混むのも頷けるというものだ。
「うー・・・桜台のお山は、道路以外ほとんど、私有地につき立ち入り禁止、やしー・・・」
「自然保護区域だしなぁ・・・」
手詰まりになったことに、二人は頭を抱える。
「せやけど、うちで仕事しながら楽しみに待ってるお二人の花見月を、がっかりさせるわけにはいかへんしー・・・」
「きっと今頃、うきうきしながら仕事してるしなぁ・・・」
同時刻、翠屋。
「楽しみだね、桃子」
「うん♪ 頼んだわよ子供たち・・・いい場所、見つけてきてね」
「大丈夫だよ、恭也たちなら、きっと・・・ね」
「うん。 はい、シュークリーム20個、あがりっ」
「はーいっ」
「「「・・・・・・・・・」」」
ありありとその情景を想像できた恭也たち(桜花を除く)は、全員難しい顔になる。
「・・・・・・いっそのこと、観光客を斬り捨てますか・・・片っ端から」
そうすれば場所が空きます、と暗い空気を纏いながら、マジ顔でそんなことを呟く桜花に、恭也たちは戦慄が走る。
桜花も桃子たちに劣らず、花見を楽しみにしている。
さらに前例があるだけに、先の言葉もあながち冗談とは言い切れないっ!!
いつの間にか、「どうやって桜花を止めるか」に話の議題が変わっていた。
(・・・俺達だけで止めるんですかっ!?)
(せめて、瑛ちゃんを呼んでこんと・・・)
声には出さずにアイコンタクトでの相談だが、
「・・・・・・いい場所、知ってるよ」
そんな緊張した空気を打ち破ったのは、忍の一言だった。
「少し遠いけど・・・交通の便は、悪くない」
「・・・ほんとか?」
「え、どこでしょう・・・?」
救いの言葉に、過剰に反応する三人。
暗い空気を消して、桜花も忍の言葉に耳を傾ける。
「九台あたりの、山の中の別荘地・・・わかる?」
「・・・・・・・・・えーと」
「あ、俺、わかります!」
九台―――九台桜隅は、海を見下ろす高級別荘が立ち並ぶリゾート地で、自然保護区域と私有地に囲まれている。
一般市民は、あまり近寄らない場所である。
「あそこの私有地で、ちょっといいトコ、あるよ」
「ああ、でも、一般人が立ち入りしちゃあ・・・」
無理と判断した桜花は、また暗い空気を纏っていくが、
「・・・平気。 私、ちょっとしたコネがあるから・・・事前に言っとけば、無料で使わせてくれるよ」
それが覆されると、暗い空気は霧散し、桜花は頬に手を当てて
(・・・・・・花見・・・カラオケ・・・・・・お酒・・・ふ、ふふふ)
自分の世界へ旅立った。
「ほえーー」
「あ、いいなぁ・・・桜隅、湖とかあるし」
「・・・・・・じゃあ、頼めるか?」
「いいよ、頼んどいてあげる・・・・・・ていうか今聞いたげる」
そういって忍は、懐から携帯を取り出し、電話をかける。
「・・・あ、もしもし、あなたの可愛い姪っ子・・・・・・忍ちゃんですけど・・・」
「あたりを汚したりしないで、ゴミをちゃんと持って帰ってくれるんなら、どうぞ、だって」
「・・・・・・純米大吟醸あたりを五・六本、持っていきましょうか」
許可が出たことを聞くと、桜花はようやくこちらの世界に戻ってきた。
しかも、持っていく酒の選定を、既に始めている。
「いま別荘地は人気がないから・・・桜吹雪を独占できる、って」
「おお!」
「やった!」
場所を確保できた上に、忍の補足説明を聞いた晶とレンはハイタッチをする。
「・・・悪いな・・・世話になる」
「いいって、恩人の家族のためだもんね」
少し微笑みながら、恭也が買ってきたフルーツサンドを口にする忍。
ほんのりと頬が赤いのは、照れているためだろう。
「あの、えーと・・・」
「・・・?・・・あ、月村忍」
少し困ったように話しかけてくる晶に、忍は首を傾げたが、すぐに理由に気付き、自己紹介をする。
「月村先輩も、お花見、ご一緒してもらえます?」
「してほしいですー」
「あー、お邪魔じゃない? 家族で行くんでしょ?」
「いいです、いいです」
「場所だけ紹介してもらって、ハイサヨナラー、では義理が立ちませんしー」
元々の気質か、恭也の影響か、高町家の住人やその関係者は義理堅いため、どうしても無理、と言う場合以外は、ここでは引き下がらない。
「・・・・・・酒飲みは多いほうが楽しいですから」
このような台詞しか出ないが、桜花も例に漏れずに義理堅く、こういうことに関しては譲らない。
まあ、台詞自体が本音と言う場合も多々あるが。
「料理担当は、主にこの二人なんだが、なかなか美味しいので・・・足の具合が悪くなければ、来てもらえるとありがたい」
「・・・・・・・・・いいの? じゃ、お邪魔させてもらおうかな」
「はい!」
「♪」
「YES♪」
色よい返事をもらえたことで、晶はガッツポーズ、レンは桜花とハイタッチする。
「・・・あ、そう・・・連絡用に教えとくね、私の携帯番号」
「・・・ああ、頼む」
恭也と忍、桜花が携帯の番号を交換する。
「じゃ、明日の昼ごろ・・・準備ができたら、かけてきて。案内するから」
「ああ、お願いする」
夕方 八束神社
「こんにちは、那美さん」
「・・・あ、恭也さん、こんにちは」
なのはを伴って、恭也は、那美がいる神社を訪れていた。
「久遠ちゃ〜ん♪」
「・・・・・・くぅん」
ほぼ毎日通ったおかげか、最初の警戒心もかなり薄れた久遠は、なのはの手から油揚げを貰い、食べている。
「・・・だいぶ懐かれたようですね」
「ええ・・・なのはちゃん、毎日のように来てくれますから」
境内で追いかけっこ等をしながら遊んでいる一人と一匹を、那美は微笑みながら見ている。
「・・・・・・ところで、那美さん。 明日は、お暇ですか?」
「・・・? はい、特に予定はありませんが・・・・・・」
「実は明日、家族と親しい友人を集めて、花見をやることになって・・・那美さんも来ませんか?」
暫く那美と一緒になのはたちを見ていた恭也は、今日ここに来た用件を話した。
「え・・・でも、いいんですか?」
「はい。 それで、どうしますか?」
「・・・・・・えっと、はい。 久遠を連れて、お邪魔しますね」
特に断る理由もないし、楽しそうなので参加を表明する那美。
「それで、何時からやるんですか?」
「お昼近くを予定してますから・・・そのくらいに連絡します。 連絡先、もしくは携帯の番号を教えてもらえませんか?」
「はい、わかりました」
連絡のために、恭也と那美は携帯番号を交換する。
その後、談笑しているうちに、それなりの時間が経過したことに気付いた恭也は、なのはに帰ることを促す。
それを受けたなのはは、名残惜しそうに久遠に別れを告げて、恭也の元にやってくる。
「・・・では、また明日」
「ばいばーい。 また明日ねー、久遠ちゃん」
元気いっぱいに手を振っているなのはを伴って、恭也は神社を後にした。
「・・・・・・明日、恭也さんたちとお花見だって。 楽しみだね、久遠」
「くぅん」
神社には嬉しそうな那美と、満更でもなさそうな久遠が残された。
「よくやったわ、恭也」
「恭也ーーーーー♪ ありがとねー、お花見の場所♪」
家に帰った恭也を待っていたのは、桃子とフィアッセの抱擁だった。
「・・・・・・役得?」
「・・・・・・・・・・・・」
なぜかいた瑛の言葉に、満更でもなかった恭也は、反論できなかった。
あとがき
七彩です。
あれ?・・・おかしい、花見前日で終わってしまった。
うーん・・・・・・ま、いっか。
?「よくありません!」
ザシュッ
ぐあっ・・・・・・な、なんだ!?
?「くくく、なめた真似をしてくれるじゃないですか」
は?・・・ちょっと待て・・・・・・なぜ桜花がここに来る?
対話式じゃないんだぞ・・・このあとがき
桜花「ふ、ふふふ、前回のあとがきに書いておきながら、書けなかった愚者に制裁を加えに来たんですよ」
いえ、そのですね・・・・・・予想以上に長くなってしまったんですよ。
さすがに花見に至る経緯をはずすわけには・・・・・・
桜花「問答無用です。 私の楽しみをお預けにした罪は重いですよ。 『麒麟』!」
麒麟『委細承知』
なっ!? ま、待て・・・本編に出してないのに『蒼』を持ってくるんじゃない!
桜花「二度とこんな暴挙ができないようにしてあげますよ・・・阻むもの全てを焼き尽くせ、『青龍』!!」
ゴオオォォォ
そ、それは設定にすら載せてない神kぎにゃああああああ――――――――
桜花「・・・ふぅ。 あとがきに予告を書くぐらいなら、しっかりとその通りにしなさい」
麒麟『全くだな』
桜花「さて、ここまで読んでいただきありがとうございます。 次回こそは、花見のお話ですので・・・」
麒麟『さすがにこの間に他の話を入れることはあるまい』
桜花「そうですね・・・では、次回でまた会いましょう」
麒麟『我の出番は本編であるかどうか分からぬが、いずれまた会い見えようぞ』
次回はいよいよお花見〜。
美姫 「果たして、どんな騒動が巻き起こるのか」
いやいや〜、次回も楽しみだな〜。
美姫 「うんうん。それじゃあ、次回も楽しみにしてますね」
ではでは。