Side:バージル


ふむ……地獄門からの悪魔共の流出が止まったか……どうやら、取り戻したようだな?
『鍵』の門番は、其れなりの奴が居たのだろうが、お前の相手では無かったか、ダンテよ。



「取り敢えずコイツはな。門番がアイツだったってのはラッキーだったぜ。取り戻すのに苦労しなかったからな。
 だが、取り戻したとは言え、アレは止めただけだから、根本的に解決するんなら、アレをぶち壊すのが一番だ――んで、その役目は、アンタに譲るぜバージル。」

「ふむ……その真意は何だ?」

「俺が閻魔刀で決めても良いんだが、最後の地獄門を斬り倒すのが見様見真似の居合じゃ格好がつかないだろ?
 何よりも、閻魔刀は元々アンタのモンだから、此処はアンタが決めるのが筋だろうバージル?……精々カッコ良く決めてくれよな?」



そう言う事か……ならば応えなくてはなるまい。

「大層な建造物だが、些か迷惑なのでな……此処で壊させて貰う……覇ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



――シュン!!!



「覇ぁぁぁぁぁ…………」



――シュイィィィィィン……キン!――ズズゥゥゥゥゥゥン……!!



「此れはまた、何とも見事な居合やなぁ?……地獄門が見事なまでに真っ二つと来たもんやで此れ!!
 でも、あれが壊れたって言う事は、もう悪魔が流出して来る事は無いっちゅう事やろ?神が召喚しとる、天使は兎も角としてもや。…つまり、此処からが本番やな?」

「はやてか……恐らくはそうなるだろう。
 だから、手の空いている職員に連絡して住民の避難を急げ、ミッドの市街地は、此れより最大の戦場となるだろうからな。――それと、其処の妖狐、持って居ろ。」

「……閻魔刀とレイジングハート?」



九尾の妖狐は、日本での最高位の妖であったはずだから、其れを使い熟す事も出来るだろう……今の俺には、村正が有る故に閻魔刀は必要ないからな。
精々使いこなして見せるが良い。



「分かった……これでなのはとネロを救い出す。」

「ふん、良いノリだ。……が、そのノリは嫌いではないのでな……偶には貴様等のノリに合わせてやるのも、また一興と言うモノだ。
 ……さて、では始めるとしようか?この、イカレタ舞台の最終幕の最終章を、な……」

そして覚悟するが良い、力に憑りつかれた愚者よ……今宵が貴様の終焉の時――力に憑りつかれた者の末路を、その身をもって知るが良い。













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission106
『主役覚醒〜Nero&Nanoha〜』












――トン


さて、神との戦う為に、手近な足場に降り立ったわけだが……近距離で見ると、確かにすさまじい大きさだな此れは?其れこそ、大きさだけなら魔帝をも上回るだろう。
尤も、魔帝以上の脅威を感じる相手では無いがな。



『まさか、地獄門を破壊して此処まで来るとは……マッタク持って予想外の事だよ。』

「フン、些か目障りだったので切り倒させて貰った……そのおかげで、大分見晴らしが良くなったとは思わないか?」

あんなモノが、街中にあると言うのは間違いなく景観破壊でしかないのでな……悪いが切り倒させて貰ったぞ?
……尤も、貴様等にとって、アレが破壊されると言うのは、予想外且つ、相当に大きな痛手であったのかも知れんがな。何れにせよ、貴様の手駒は大きく減った訳だ。



『成程、私達を倒す為に地獄門を破壊して止めた……そして、この場に来たと、そう言う事と取って良いかな?』

「あ〜〜〜……其れはちょっとちゃうなぁ?
 地獄門を止めたんは兎も角として、此処まで来たんは、ぶっちゃけて言うなら、アンタみたい腐れマッドに、上から見下ろされたくなかっただけやで〜〜〜〜?」



ククク……言ってくれるな、はやてよ?
確かに、この様な存在に上から見下されると言うのは、良い気分では無いのでな……其れを解消する為に地獄門を破壊したと言うのも、理由としては充分だろう。



『君達は……だが、果たしてどこまでその態度を続ける事が出来るかな?』

「決まっとるやろ、死ぬまでや。」

『吠えるねぇ?……だが、君達では、この神に触れる事すら不可能だと言うモノだよ!』



ほう?ならば試してみるが良い。
大量の天使が現れてくれたが、俺にとっては、こんな物は踏み台にしかならん……そして、其れは久遠にとっても同じだろう。と言うか、同じと見て間違いなかろうな。

「フン!邪魔だ!!!」

「道を開けろーーー!!!」



群がる天使共を蹴散らしつつ、神の身体に接近し、其処に幻影剣を突き刺し、そして其処に久遠が降り立ち……



――コンコン……



「普通に触れてあげたけど?」



見事に神の身体に触れて見せたか……其れも、只触れるのではなく、外壁をコンコンと叩くと言う、挑発的行動を合わせてだ……流石はなのはの使い魔であると言っ
た所だろうな。



『ならば一生其処にへばりついているが良い!』

「おぉっと、そうは行かねぇんだよなぁ?」


――ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!


ダンテか……良いタイミングで現れてくれたが、お前が打ち倒した天使の中身は空……本体は神の中に居るとう事か……ならば、まずは外に居るコイツ等から掃除
して行くのが上策だろうな。



「まぁ、そうなるやろな。
 やったら、フォワードと、私と、クレドさんと、レディさんと、フェイトちゃんと、シグナムとヴィータ以外の守護騎士とエルトリアルズは天使の相手!
 でもって、シグナムとヴィータ、ダンテさんとバージルさん、其れと久遠はこのマッド神の相手を頼むで?――此れがラストバトル、全員気張って行くでーーー!!」

「任せときな隊長さん!自分の事を神とか抜かしてる痛い奴には、それ相応の目に遭わせてやるからよ!」

「Jawohl Meister Hayate.(了解しました、主はやて。)」

「折角、無理矢理腕直して来たんだ、思いっきり暴れてやるさ……参加できねぇギンガの分までな!!」

「ふふ、特別ボーナス、期待してるわよはやて♪」



ククク……ドイツもコイツも、此れだけの巨躯の敵を前にして恐れは無しか?
ともすれば、怖いもの知らずを超えて、恐怖と言う感覚が麻痺しているのかと疑うのかも知れんが、どんな相手に対しても尻込みしないと言うのは大きなアドバンテー
ジであると言えるからな?味方ならば、頼りになると言う所だな。

では、始めるとしようか―――神への反逆と言うモノをな。








――――――








No Side


そうして始まった戦いは、文字通り機動六課とスカリエッティ一味の総力戦と言うべき物だろう。
六課は、シグナムとヴィータと久遠を除く全勢力が、神の周囲に飛び交う、無数のビアンコ・アンジェロとアルト・アンジェロの天使軍団との交戦を開始し、上空で激しい
戦いが幕を開けた。


「「Sich vorbereiten!(覚悟せいやぁ!)」」

「「ワオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」」

「「死ね、悪魔!」」


そして戦いが始まると同時に、はやてはデビルトリガーを発動して、フレキとゲリを呼び出し、クレドも帰天して初っ端からエンジン全開の状態で天使軍団と対峙する。
此れだけでも、可成りのアドバンテージが有るが、此れを見て黙っている六課フォワードではない。


「総司令本気ってか?……だったら、アタシ等も出し惜しみはなしだ!!」

「全力全壊っすね!!」

「行くよフリード!そして、力を貸して、ヴォルテール!!!」


夫々が自分の判断で天使に向かって行き、キャロに至ってはフリードの覚醒のみならず、ヴォルテールの召喚まですると言う大盤振る舞い!正に出し惜しみはなし!
更に、覚醒したフリードにはエリオが騎乗し、その手にしたストラーダで、天使を1体ずつ確実に葬って行く!その姿は、真の龍騎士と言っても過言ではないだろう。


「吹き飛べ……お前達はミッドに不必要な存在だよ。」

「貴方達が居るべき場所は此処ではありません、御退場願いましょうか?」


そして、更に特出すべき活躍をしているのが、ナカジマ姉妹とエルトリアルズだった。
中でも、ディエチとシュテルが得意の砲撃で、1度に数体の天使を撃ち貫いて焼滅させ、消滅させて行く。

無論、他のメンバーも負けてはいなく、ウィングロードとエアライナーを展開したスバルとノーヴェが、新たに手に入れた魔具を使っての格闘戦をし、アミタはザッパーを
フェンサーにして高速二刀流剣術で天使を斬り裂き、ウェンディとレヴィは戦場を縦横無尽に駆け回りながら周囲に攻撃をばらまき、ディアーチェが広域魔法で撃滅!
意外なほどに、ナカジマ姉妹とエルトリアルズは連携が取れていた。


だが、其れでも天使は次から次へと現れて来る――此れは、神の使いと言うよりも、神の護衛と言った方が正しいだろう。実際その通りであるのだから。
恐らくは、神その物を倒さない限り、アルト・アンジェロとビアンコ・アンジェロは無数に現れて来るのだろう。
が、だからと言って無視できる物でもない故に、現れたら即時倒すしかない――倒さねば、神と戦うメンバーに大きな負担がのしかかる事になるのだから。


「「えぇぇぇい、いい加減ウザったいわぁ!!
  ウィングロードをティアナとニケツで爆走中のレディさん、総司令として質量兵器の使用を許可します!!」」


「あらそう?だったら出血大サービスでやっちゃおうかしら……ま、経費はダンテに請求するけどね♪」

「そんな理不尽な……」


それでも、少しでも数を減らしたいと思ったのだろう。
はやては、ウィングロード上を、ティアナと共にバイクで疾走しながら戦っているレディに向かって『質量兵器使用許可』を出す――其れはつまり、全身銃器とも言うべ
きレディの本領が発揮されると言う訳で、瞬間ティアナのバイクは、高速で移動しながら銃火器が発射されると言う、一種の戦車に早変わり!!

更に、レディに許可を出すと同時に、はやてはボルヴェルグの槍を召喚し、其れを天使軍団に投擲して攻撃!
投げられた槍は、一定時間飛行した後に持ち主の手に戻ってくるが、その自由飛行をしている間に貫く敵の数は凄い物が有るだろう……流石は邪神の武器である。

とは言え、天使軍団との戦いは終わりが見えない……神組が神を倒すまで、如何やら踏ん張るしかない様である。








――――――








一方で、神との戦いに突入したバージル達は……


「ふん……巨体だけの木偶の棒が、俺達に勝てるとでも思っているのか?……おめでたいモノだ。
 そもそも、貴様如きが神を名乗る等烏滸がましいにも程がある上に、その力――特にネロとなのはを取り込んだ事で完成した神の力は、貴様には不釣り合いなので
 な……返して貰うぞ?」

「言うだけ無駄だろバージル?……こう言う輩には、身体で分からせた方が早い。」

「おぉ、言うじゃねーかダンテ!
 確かに言っても分からねぇ馬鹿野郎には、殴って分からせるしかねぇからな!!」

「尤も、コイツが殴って分かるかどうかは不明な所だがな。」

「取り敢えず何でもいいから、コイツを倒してなのはとネロを取り戻す!!」


圧倒的な巨躯を相手にしても怯む事なく、夫々が手にした得物で神の身体を攻撃していく。
が、この巨体に見合った頑丈さがあるらしく、斬られようと、撃たれようと、叩かれようと、燃やされようと、神の身体には一切の傷が刻まれてはいない……矢張り、数
え切れない程の悪魔の魂を内包し、更にネロとなのはを取り込んだ神の力は相当なモノであるらしい。

勿論神も、攻撃されるだけではなく、多数の魔力弾を撃ち出したり、目からビームを放ったり、口から光線を発射したりして、バージル達を攻撃していく。
流石にその巨体から放たれる攻撃だけにモーションが大きく、クリーンヒットは望めないが、直撃したら間違いなく一撃で戦闘不能になるのは間違いない威力だろう。


「コイツ……敵ながら分かってる。」

「あん?何がだ、狐の嬢ちゃん?」

「巨大怪獣は、目からビーム出して口から怪光線は常識!寧ろ、其れが無くして、何が巨大怪獣かだよ!!」

「成程!言われてみりゃ、ジャパニーズゴジラも、口から弩派手な光線発射してたからなぁ?ソイツを考えれば、確かにあの野郎は分かってると言えるかもなぁ?」


しかし乍ら、それでも戦いの中で軽口を叩ける程度には余裕綽々。……まあ、攻撃を避ける事は簡単なのだから、ある意味でそうなっても仕方ないだろう。
だが、如何に攻撃が当たらないとは言え、逆にバージル達の攻撃は神には決定打にならない……と言う事は何処まで行っても決着はつかず、戦いが泥沼化してしま
うのは確実であり、そうなった場合は、バージル達が不利になるだろう。
神は疲れ知らずだが、バージル達にはスタミナの限界が存在するのだから。


Don't be puffed up Scum.(図に乗るなよ、クズが。)

火竜……一閃!!

「見様見真似……次元斬!

「大人しく眠ってろってんだ、此のデカブツが!!」

「Ha-ha!此れでも喰らいな!!」


だが、そうであっても攻める手は休まない。
決定打を与える事が出来なくとも、攻撃を続けていれば、何時かは神の身体にも限界が来ると考えて、果敢に攻撃を続けて行く――まぁ、其れは間違いではない。
『雨だれ石をも穿つ』という言葉が有るように、如何に堅い物であっても、其処に絶えず刺激が加われば、何時かは其処に綻びが生じる物なのだ。

だから、攻撃の手は緩まない――……まぁ、ギガントフォルムのアイゼンで神の横っ面を殴り飛ばしたヴィータは、流石と言うモノだが。
と言うか、巨大なハンマーを手にした幼女に、横っ面を殴り飛ばされる巨大な神と言うのは、中々にシュールな絵面である……この一撃で、少しばかり神が昏倒したと
言うのならば尚更だ。


『今のは少しばかり効いたが、決定打にはなり得ないねぇ?……理解したまえ、神に挑む愚かさと言うモノを。』


だが、しかし神を倒すには至らず、すぐさま神は反撃のビームを目から発射!
矢張り、簡単に倒す事の出来る相手ではないと言う事なのだろう………だからと言って、退くと言う選択肢はないが、如何せん状況が不利であるのも間違いない事。

このままでは、埒が明かないが――


「アンタこそ、神を騙る愚かさを理解しろーーーー!!」


此処で久遠が、閻魔刀の柄に待機状態のレイジングハートを巻きつけ、そのまま神の胸に其れを突き立てる!
同時に、其れを振り落とそうと、神の巨大な手が迫るが、其れを久遠はギリギリで回避する――が、閻魔刀は神に突き立てられたままだ。


『今更この神に、閻魔刀の力など通じる物ではない……この神は無敵なのだよ!!』

「そうかい?……確かに、外からの攻撃でアンタを壊す事は出来ねぇかもしれねぇが……」

「外がダメなら中からぶっ壊す!!」


そして、その閻魔刀に向かって、ダンテがハンドガンを連射すれば、ヴィータもまた4つの鉄球を撃ち出して、ダンテの弾丸の軌道を追う。
ダンテの放った5発の銃弾は閻魔刀の柄に次々と突き刺さり、更にヴィータの放った4発の鉄球が、其処に突き刺さり、レイジングハートの巻き付いた閻魔刀を、神の
中に押し込んでいく。


「序に此れも!」


其処に更に、久遠が閻魔刀の鞘を投げつけ、その衝撃がトドメとなって、閻魔刀はレイジングハートと鞘諸共神の体内に侵入!
其れだけではなく、撃ち込まれた閻魔刀は、神の体内のある一部に突き刺さった。

そうなると堪らないのは神だ。
外的攻撃に関しては無敵と言えるが、その体内に閻魔刀が撃ち込まれ、しかも其れが内部に突き刺さったとなればたたでは済まないだろう――人と魔を分かつ刀が
体内に入ったのだから。


『グアァァぁあぁぁッぁぁぁア!!………な、何をした!!』


苦しむ神を前に、しかしダンテは不敵な笑みを崩さない。


「オイ、もういい加減起きても良い頃なんじゃないか?
 つーかだな、最終幕に主役が居ないってのは、幾ら何でも寂しいモンだろ?だから一緒に遊ぼうぜ、坊主、嬢ちゃん?……起きろよ、ネロ、なのは!!!


そして、神に捕らわれたネロとなのはに呼びかける。



――ヴィィィィィィィィィィン……



神の体内では、それに呼応するように、閻魔刀が青白く光り……


――ズボォォォォォォォォォォ!!!


閻魔刀が刺さった場所から、異形の腕が現れ、柄を確りと掴み、其のまま刺さった場所から斬り裂いて行く。


「あぐ……が………はぁ、はぁ……」


斬り裂かれた場所から現れたのはネロだ。
神に捕らわれ、永劫の眠りにも近い状態に陥っていたが、閻魔刀が突き刺さった事でその眠りから覚め、ダンテの一言で、完全に覚醒したと言う所なのだろう。


「ったく、やってくれるぜオッサン……此処からがメインイベントって事だよな!!」


そして覚醒したネロは、閻魔刀の鞘を回収すると、今度は自分が捕らわれ居た場所のすぐ近くにある場所を、居合で一閃!
その居合は非常に鋭く、ともすれば間合い外の敵ですら発生した鎌鼬で倒す事が出来るのだろうが、その鋭い斬撃で斬り裂かれた中からは、なのはが現れた。
どうやら、ネロとなのはは、そう遠くない場所に捕らわれていたようだ。


「……っと!」

「……ネロ?」

「あぁ、俺だ……どうやら、バージル達がやってくれたみたいだぜ。」

「そう、みたいだね……」


斬り裂かれた場所から落ちるなのはを抱き留め、閻魔刀に巻き付いたレイジングハートを渡す。――六課最強と謳われる、魔剣士と砲撃魔導師は、今此処に完全覚
醒をなしたのだ。



「主役は主役らしく決めて来るが良い。
 クライマックスは、貴様等に譲ってやる……精々楽しむが良い。」

「ヒーロー役は譲ってやるよ――だから、スタイリッシュでカッコ良く決めて見せてくれよな!」

「お前ならやれるさ……ブチかませ、なのは、ネロ!!」

「スカリエッティの首を取って来い……その役目は、任せるぞ!!」

「頑張ってなのは、ネロ!!彼方達なら、きっと大丈夫だから!!」



同時に、外からはなのはとネロに対しての激励が飛ぶ。
そして、其れを受けて黙っているネロとなのはでは無い――そもそも、なのはもネロも自分達に此れだけの事をしてくれたスカリエッティを許す心算など毛頭ないのだ。
だからこそ、徹底抗戦上等だ!



「あぁ、分かってるさ………俺が、俺達が終わらせてやる!!」

「そうだね……私達が終わらせるよ――全力全壊でね!!」

「行くぜ、なのは!!」

「うん、行こうネロ!ヴィヴィオを助け出し、そしてスカリエッティを倒す為に!!」


言うが早いか、ネロは閻魔刀を、なのははレイジングハートを手にして、神の体内を歩み始める――この戦いを、本当の意味で終わらせるために!!


「覚悟しやがれスカリエッティ……テメェだけは、何があっても絶対に許さねぇぜ!!」

「撃滅上等、全力全壊!……貴方に待っているのは、破滅だけだよ!!」


ネロとなのはの覚醒は、間違いなく、最終幕の最終章を告げる物だったのだろう――同時に、ネロとなのはが目を覚ました以上、六課に敗北は有り得ない事だろう。
――この2人が本気を出したら、其れこそ全てが塵に化すのだから。

何れにせよ、最終幕は此処からが本番であると言う事は間違いない事だろう。



「Let's rock!!(派手に行くぜ!!)」

「全力全壊!!」



そして、その本番で決着がつくのは間違いないだろう――何故ならば、その本番にはネロとなのはが参加するのだから……本番は、如何やらここからであるらしい。

最終幕の、幕開けである――











 To Be Continued… 




遂にスカルエッティの下へ辿り着いたな。
美姫 「長い戦いもいよいよクライマックスね」
だな。とは言え、流石に硬いようで中々攻撃が通らないと思ったが。
美姫 「ここでネロとなのはが復帰ね」
見事に二人が復活し、ここから反撃だな。
美姫 「次回が楽しみです」
次回も待っています。
美姫 「待っていますね〜」
ではでは。



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