No Side
時は12月25日――もっと分かり易く言うならばクリスマス。ぶっちゃけて言うと聖夜。
『特別な日、奇跡が起こる日』とまで言われるこの日に、一組の男女が夫婦としての新たな一歩を踏み出そうとしていた……言うまでも無く、ネロとなのはの2人だ。
高町夫妻が、この日に結婚式を設定した辺り、ドレだけなのはの事を愛し、そしてなのはの伴侶となるネロの事を信頼しているのかが見て取れると言うモノだろう。
しかも、式は洋式と言う事で、海鳴で一番のチャペルを借り、其の後の披露宴には、桃子の学生時代の友人がオーナーシェフを務めているミシュランの5つ星ホテル
を用意しているのだから驚くほかは無い。
驚くほかは無いのだが……
「よう坊主!なのは嬢ちゃんと結婚するってなぁ?目出度いモンだぜ!!俺も式に参加させてくれや!!」
「Catch this!!(喰らえや!!)」
――ドガァァァン!!!
「ごふぅ!な、何でいきなりバスターなんだ坊主!?カウンターは、流石にちょっと効いたぜ?」
「いや、何となく反射的に……てか、アンタを見た瞬間に『手加減抜きでバスターをブチかませ』っていう、天啓とも言える電波を受信しちまったんだから仕方ねぇよ。
大体にして、アンタ此れ位じゃ死なないから大丈夫だって――つーか、何で此処に居るんだよダンテ?」
「いやぁ、この前倒した悪魔から『次元を渡る力』を受け継いじまってな?
折角身に付けた力は使わなきゃ損だから、時代探って、坊主となのは嬢ちゃんの結婚式を選んで飛んで来たって訳だ!」
「トンでもねぇ事サラッと言ってんじゃねぇよ、このチートバグ!!アンタもう、絶対にスパーダより強いだろ!?」
次元を超える力を身に付けたダンテが現れ、ネロとの間で何時ものやり取りが展開されていた――まぁ、此れもまた世界が平和になった証なのかもしれないが。
尚、調子の乗りまくったダンテが、最終的にバージルに刺されるのは、最早お約束だけに、なのはもネロも久遠も突っ込む気は全く無かった事を明記しておく。
リリカルなのは×Devil May Cry 黒き騎士と白き魔導師 Mission118
『Bridal Wedding〜Nero&Nanoha〜』
Side:なのは
まさか、ダンテさんが時間も次元も超えて現れるとは思っても居なかったの。
しかも六課時代と比べると、明らかに歳を重ねてたし――アレがネロの言う『最強のダンテ』さんなんだろうね?六課時代のヤングダンテさんとは、比べ物にならな
い位の力を感じたから……其れでもバージルさんには、刺されてたけどね。
そしてそのまま、ダンテさんはバージルさんが新郎の控室に強制連行して行ったから、今はネロの所にいる筈だね。
で、其れは其れとして、私は新婦側の控室で、ウェディングドレスの着付け中。
お母さんが私の為に選んでくれたウェディングドレスは、飾り気は少ないけど、全体がパールホワイトで統一された、シンプル・イズ・ベストを具現化したような逸品。
それこそ、胸元のアクセサリーすら排除したね。
ウェディングドレスみたいな、胸元が大きく開くドレスって言うのは、胸元が寂しくならないように、少し派手目のネックレスみたいなアクセサリーを併せるモノなんだ
けど、其れも無いって言うのは、その役目は待機状態のレイジングハートがしてくれるからかな?
首からぶら下げる為の紐を、シルバー・チェーンに変えた事で、パッと見には『ルビーの首飾り』としても通じる感じだからね?――良いかな、レイジングハート?
『Noproblem Master.(問題ありません、マスター。)』
じゃあ、アクセサリー役はお願いするね?
そして、レイジングハートと一緒に、ネロがくれた指輪が付いたネックレスも一緒に首から下げて……よし、完璧!
で、私の控室には、はやてちゃんにフェイトちゃんにアリサちゃんにすずかちゃんの他に、ヴィッツとギンガとシグナムさんを除いた六課の面々が集結してて、ちょっと
人口密度が過度気味なのは否めないよ!!
いや、皆が皆、私を祝いに来てくれた訳だから文句は無いけどね?
「ったく、アタシ達の中で真っ先に彼氏をゲットしたとは言え、まさか成人前に結婚式を迎えるとは思わなかったわよなのは!!」
「新郎新婦が、揃って二十歳前に挙式って言うのは、珍しいんじゃないかな?それも、親の公認でって言うのは?」
「それは、確かにそうかも知れないね。」
だけど、お父さんもお母さんも、ネロの事を認めてくれたからこそ、此の式なんだよアリサちゃん、すずかちゃん。
――特にお父さんの場合は、ネロに実力を認めさせられた訳だからね……その結果が此れなんだよ。ある意味で、お父さんは見栄っ張りなのかもしれないけどね。
「まぁ、その辺を彼是詮索する気はないから何も言わないけど、此れだけは言っておくわよなのは?」
「何かな、アリサちゃん?」
「ネロの事、絶対に手放すんじゃないわよ?
アレだけの良い男は世界中探しても滅多にいるもんじゃないし、アンタの事を心底愛してくれてるんだから、これ以上の相手はいないんだから、ね?」
うん、言われなくても分かってるよアリサちゃん。――って言うか、手放す気なんて無いし、ネロだってきっと私の事は手放さないと思うよ?
だって、私はネロに全てを捧げてたし、私はネロの全てを貰ったんだからね。
「あ、あんた、よくそんなセリフが言えるわね!?……聞かされたこっちの方が恥ずかしくなってくるじゃないのよーーー!!責任取れバカなのはーーー!!!」
「えぇ!?其れはちょっと理不尽だよアリサちゃん!?」
「其処までノロけたカウンターが返ってくるとは思わなかったのよコンチクショウ!
今なら分かる、砂糖を吐くの意味が分かる!ドンだけアンタ等は、ラブラブなのよ本気で!ブラックコーヒー寄越しなさいブラックコーヒー!思いっきり濃いのを!!」
「ブラックコーヒーよりも苦い青汁……」
「其れでも良いわ、はやて!!」
「に見せかけた、リンディ茶やから飲んだらダメージが増えるで〜〜♪因みに、管理局の自販機には標準装備や此れ。」
「ぶふぅ!!何を飲ませてくれんのよはやてーーーー!!」
「いやん、人の説明最後まで聞かんと飲んだアリサちゃんが悪いんやん♪」
なははは、なんかカオス空間になって来たね?って言うか、はやてちゃんとアリサちゃんのこう言うやり取りも随分久しぶりに見る気がするなぁ?
中学卒業後に、私とフェイトちゃんとはやてちゃんは、其のまま管理局に正式に入局しちゃって、偶に休みがある時くらいしか会えなかったし、しかもフルメンバーが
揃うなんて言うのは、中学卒業から今日まで、1〜2回の事だったからね……久しぶりな筈だよ。
さてと、着付けの方は、後は髪をセットして、ベールを被せて……うん、完成♪――どう、かな?
「すっごく綺麗っす、高町隊長!高町隊長のこんな姿を見たら、ネロネロは惚れ直しちゃうこと間違いねぇッス!!」
「って言うか、此処まで似合うとは思ってなかったわよなのは……結婚式場の広告モデルとか出来そうなレベルじゃないの此れって?
頭も良くて、戦闘能力も高い上に、容姿端麗って、天から二物どころか、三〜四物を授かった人間て言うのは居るもんなのね……そして、神様は不公平な奴だっ
て言う事を、改めて実感させられたわ。」
そ、そうかなウェンディ?そうだと良いけど。
それで、広告モデルは流石に言いすぎだよドゥーエちゃん?広告モデルなら、寧ろフェイトちゃんやシグナムさんの方が適任でしょ?背も高くて、プロポーション抜群
な、六課屈指の超モデル体型なんだから。
序に言っておくと、神様なんていないよ?……カミサマは、ネロが世界最強のアイアンクローで『デビルハンドクラッシャー』したからね。
「言われてみりゃ、なのはさんとネロは『神殺し』だったよな。」
「でも、なのはさんもネロさんも、邪神とも言うべき偽神を叩きのめした『正義の神殺し』だよノーヴェ!」
「言われなくても分かってるよスバル。」
神殺しか……確かにそうだね。
でも、スカリエッティが起動した『神』は、ミッドチルダに死と殺戮をまき散らす『凶神』だったのは間違いない事だから、アレを倒す事が出来たのは誇りに思ってるよ。
尤も、其れも皆の力がなかったら出来なかった事だけどね。
って、此れは結婚式の前に話す内容じゃないかな?……如何にも、気を抜くとこう言う方向に話題がシフトしてっちゃうから気をつけないとなの。
「隊長の言う通りだね?……今日はおめでたい日だから、私達は隊長とネロを祝福するのが仕事だよ。」
「ウェンディの言う通りね?――改めて、結婚おめでとうございます、なのはさん!」
ありがとうティアナ。
さて、ソロソロ式が始まるけど、ネロの方の準備は出来てるのかな?……ダンテさんが向こうに居るから、少しだけ心配なんだよね?
まぁ、最悪の場合はバージルさんが物理的にダンテさんを無効化するだろうから、大丈夫だとは思うんだけど、ね。
――――――
Side:ネロ
式の衣装に関しては、事前に士郎にお願いしておいてよかったってとこだな。
上着のコートは、教団の騎士になった時に貰った白い奴を使えば良いが、ズボンとコート下の衣服に関しては、白いのは持ってなかったから俺は……頼んで正解
だったぜ。
「オイオイオイ、坊主、幾ら全身を白で纏めたとは言っても、ソイツは如何なんだ?
結婚式ってのは、野郎は白のタキシードとかで決めるモンだろ普通は?其れなのに、何時もの格好を白くしただけの衣装ってのは如何なんだ?しかも、腰ベルト
には、閻魔刀が装備されてるしよぉ?」
俺にタキシードが似合うと思ってんのかオッサン?――事前に合わせてみたが、壊滅的に似合ってなかったんだよ悲しい事に。だから、こっちの方が良いんだよ。
そもそもにして、俺は士郎と桃子公認が公認した、なのはの騎士だぜ?
騎士である以上は、どんな時でも直ぐに戦えるようにしておくのは当然の事だろ?
だから、幾ら結婚式とは言っても、動き辛いタキシードよりも、こっちの方が俺には合ってるのさ――合点してくれたか?てか、アンタなら理解出来んだろ、ダンテ?
「まぁ、な。
俺も、嘗ては復讐に燃えてたが、トリッシュが良い感じに俺の鞘になってくれてる……絶対に言ってやらないが、アイツには感謝してるし、大切な存在だからな?
お前さんの思いも、分からなくはないぜ坊主?――その格好は、お前さんの決意の表れだったて事か。」
「そう言うこった。」
「むしろ問題は貴様の方だダンテ。
結婚式と言うモノは、参加者も正装するモノなのだろう?……貴様、何時ものその真っ赤なコートで出る心算か?俺ですらスーツを着ていると言うのに………」
「生憎スーツは持ってないからな。
でも、此れでも俺のコートの中では、比較的地味なのを選んで来たんだぜ?可能な限り、装飾品が付いてないシックなやつ(DMC2の衣装)をさ?」
確かにアンタにしては、割と地味目のコートだよな?
……まぁ、良いんじゃねぇか?新郎新婦が白なんだから、参加者の中に赤が居れば、ジャパンでは目出度い『紅白』になるからな――んで、何でヴィッツはバリア
ジャケットを展開してんだ?しかも、何時もの青じゃなくて白の。
「それは、今日の式での『神父役』をなのはさんのご両親からお願いされたので、色を白にしてみた次第ですよ。
私のバリアジャケットって、修道服っぽいデザインだから、カラーリングを白にすればこう言う場合にも使う事が出来るかなぁと思いましたので♪」
「マジかよ……」
ま、同期のダチが神父役ってのも悪くは無いか。
「そろそろ時間だが……ネロよ、何があっても彼女を護れ。そして彼女を悲しませるなよ?」
「アイツは、抜身の刀であったお前がようやく巡り合えた『鞘』だ……何があっても手放すな。」
「あぁ、分かってるよクレド、バージル。」
キリエの事は結局護ってやれなかったからな……二度と同じ間違いは犯さないさ。――つーか、なのはを泣かせたら、間違いなく士郎にぶっ殺されちまうからな。
何があっても離さねぇよ、なのはの事は絶対に……例え全世界が敵に回ったとしてもな。
――――――
No Side
そして始まったネロとなのはの結婚式。
会場であるチャペルには、六課の面々を筆頭に、なのはの小学・中学時代の同級生、レティとその直属である武装隊の面々にハラオウン一家、更には次元干渉で
此の結婚式を知った、フローリアン姉妹とマテリアルズが現れて、結果として満員御礼の状態になっていた。
だが、決して騒がしくなく、荘厳なオルガンの演奏が響く中で式は始まる。
ネロは既に祭壇の前に立って準備完了。
そして、オルガンの演奏が一段落したところで、今度は代わりにお馴染みのウェディングミュージックが始まり、其れと同時にチャペルの入り口が開いて、士郎に連
れられたなのはが入って来る。
真紅のバージンロードをゆっくりと歩き、そしてネロの待つ祭壇の前に付くと、士郎はなのはから手を離し、去り際にネロの肩を軽く叩き、小声で『娘を頼むよ』と伝え
て席に。
「今日と言う良き日に、新たな門出を迎える男女が一組……ネロと高町なのはの未来に暖かき加護があらん事を……」
そしてヴィッツの言葉を合図に式は始まる。
形式に則った形ではあるが、ヴィッツの言葉には、心の底からネロとなのはの幸せを、同期の親友と敬愛する隊長の幸せを、心底願っている思いが滲み出ていた。
式は滞り無く進み、指輪の交換も終わり、後は新郎新婦の宣誓のみだ。
「では、新郎ネロは、健やかなる時も病める時も、新婦・高町なのはを愛し、生涯を共にする事を神に――否、己の魂と高町なのはに誓いますか?」
「――!あぁ、勿論だ。俺の魂となのはに其れを誓うぜ。」
此処で、ヴィッツが粋な計らいをしてくれた。
本来ならば『神に誓いますか?』と問う所なのだが、ネロとなのははスカリエッティの生み出した『邪神』であるとは言え、神を砕いた『神殺し』なのだから、その2人
に対して神に誓わせるのは如何なのだろうかと思ったのだろう。
そこでヴィッツは、神ではなく己の魂と、相手に誓うかと問うたのだ。
「宜しい。
では、新婦・高町なのはは、健やかなる時も病める時も、新郎・ネロを愛し、生涯を共にする事を己の魂とネロに誓いますか?」
「はい、誓います。」
そして、なのはも己の魂とネロに宣誓する。
なのはが宣誓したその時に、胸元のネックレスの指輪が一瞬煌いたのは、きっと見間違いではないだろう。――ネロとなのはを繋いだ一番最初の物なのだから。
「両人の宣誓を確認しました……では、其の誓いの証として口付けを。」
訪れた、結婚式最大の山場。
だが、ネロもなのはも緊張した様子は無く、ネロはなのはのベールを上げて、その瞳を見つめ、なのはもまたネロの瞳を見つめて離さない。
チャペルの中には多くの人が居るが、今この時だけは、ネロもなのはも、己の瞳に映っているのは相手の姿だけなのだろう。
「色んな事があった……本当に色んな事が。
フォルトゥナに戻る事は出来なくなったけど、其れもお前と出会う為だったんだと思えば悪い事じゃない…お前と出会えてよかったよなのは、本気でそう思うぜ。」
「其れは私もだよネロ。貴方と出会う事が出来て、本当に良かったの。」
「此れからも宜しくな?」
「此方こそ宜しくね?」
そして、2人の唇は重なった。絶対に覆す事が許されない、永劫の誓いが此処に成されたのである。
「今此処に、一組の夫婦が誕生しました……2人の未来に祝福があらん事を願い、皆様盛大な拍手を!!」
湧きおこる拍手喝采!
多くの人々の祝福を受け、ネロとなのはは目出度く夫婦と相成ったのだ――此れから先、どんな事が有ろうとも、ネロとなのはならば乗り越えて行けると、そう思わ
せる位の誓いであった。
そして――
式が終われば、此れもまたお約束のブーケトス。
それが行われる中で――
「高町とネロ、お似合いの夫婦だが……お前にはそう言った相手は居ないのかバージル?」
「美人で頭もよく、剣の腕も立つのならば、俺も考えないではないぞ?」
「其れは……中々にハードルが高いな?」
「俺の知る限り、たった1人だけその条件を満たす者が居るのだがな――だが、貴様こそ相手はいないのかシグナムよ?
貴様ほどの奴ならば、引く手は数多だと思うが……」
「生憎と、私のハードルも中々に高くてな?
容姿は当然として、切れ者で、更に剣の腕の立つ者でなくては、私の伴侶にはなり得ん――尤も、たった1人だけ、その条件を満たす者が居るのだがな?」
「其れは俺の事か?……俺を選ぶとは、酔狂な女だ。」
「お前の条件に合うのは私だろう?……その言葉をそっくりそのまま返すぞバージル。」
「そうか……だが、俺はこう見えて強欲でな?……貴様の全てを貰うぞシグナム?」
「是非もない。私の全てが欲しいのならばくれてやる――だが、私もお前の全てを貰うぞバージル?」
「良いだろう。」
「なあクレドさん、クレドさんは好きな人っておらへんの?」
「藪から棒だなはやて……今は特にいないが、其れが何か?」
「やったらフリーって事やな?
と言う事で言わせて貰いますクレドさん!私と付き合って下さいクレドさん!!ぶっちゃけアンタに惚れました!其れこそ、誤魔化しようのない位に惚れました!」
「なにぃ!?……待て、如何してそうなる!?」
「やって、クレドさん、私の事心底心配してくれたやん?……アレが乙女のハートに直球ズドンや。歳の差は結構あるけど、そんなモンは些細な問題無問題や!!」
「そう来たか……だが、此処まで正面切って言われたのならば、私も其れに応えねばなるまい。
私も君の事は気になっていたからな、私で良いのならば如何か宜しく頼む。」
バージルとシグナムが、そしてはやてとクレドが新たなカップルとして成立していた。
だからだろうか?
「はやてちゃん、シグナムさん!!」
――ポス
なのはは、ブーケを2つに分けて、夫々をはやてソシグナムに投げ渡した――まるで『次は貴女の番だよ』と言うかのように。
その、なのはの粋な計らいに周囲からは盛大な拍手が巻き起こり、思わずはやてとシグナムが赤面して俯いてしまったのは、ある意味で当然の事だったのだろう。
多くの仲間達の祝福を受けて、ネロとなのはは新たな一歩を、此処に歩み出したのだった。
そして、時はあっという間に過ぎ――年度末である3月。
1年間限定の実験的部隊であった『機動六課』が解散する時がやって来たのであった。
To Be Continued…
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