Side:レティ


――!高町一尉、及びネロからのエマージェンシーコールをキャッチしました!!」


本当に!?
なのはさんとネロ君が行方不明になって半日、やっとエマージェンシーコールをキャッチ出来たわね。

同時に、エマージェンシーコールが発信されたと言う事は、少なくともなのはさんとネロ君は生きている――2人からのコール発信ををキャッチした場所は?


「今出します――此れは!!」

「如何したの?」

「管理局でも把握していない無人の次元世界からみたいです。
 しかもその世界は常時氷点下の世界で、天候は8割吹雪と言う極地……幾ら何でも過酷過ぎますよ此れは!!!」


極寒の地に投げ出されていると言う事!?……確かに其れは拙いわね?

「その無人世界に向かうにはどれくらいの日数が必要かしら?」

「申請自体は局員の救助と言う事ですぐにでも通りますが、件の世界には最速の次元航行艦を使ったとしても最低で5日間は掛かりますよ?」


最低で5日と言う事は、確実な到着には1週間を見ておいた方が良いわね。
極寒の極地で過ごせるのは1週間がギリギリの境界線だった筈だから最悪の場合すらあり得る――此れはなのはさんとネロ君の強さを信じるしかないわ。

「レスキューチームAとメディカルチームD及び『第97独立機動小隊』のメンバーは次元航行艦『アルカディア』に搭乗して即座に目的地に向かって。
 此れは時間との戦いよ……1分遅延するごとになのはさんとネロ君の生存確率は低くなると思って行動して……必ず2人を救出するように!!」

「「「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」」」


お願い、如何か無事でいてなのはさん、ネロ君。今此処で、彼方達を失う訳には行かないのよ――













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission34
『夢の世界で〜Dream Engage〜』











Side:ネロ


……ん?何処だ此処?
いや、この一面真っ白な空間には見覚えがある――此れは俺の夢の世界だよな?バージルに呼ばれたのか?


「半分正解で、半分間違いかな?」

「え……?」

この声は……そんな、まさか!!
普通に考えたら有り得ないが、だがこの声は間違いようもない――この声は、全てを包み込む慈母の様な声は紛れもなく……

「キ、キリエ?」

「うん、久しぶりだねネロ……」


なんで、如何して君が此処に?
いや、此れは俺が見ている都合の良い夢なのか?そうじゃなかったら、俺の夢にキリエが出て来る筈がない……助ける事が出来なかったキリエが……!


「都合の良い夢なんじゃないわ、私は本物の私の魂だから――バージル小父様が連れて来てくれたの。」

「バージルが?」

って事は只の夢じゃないって事か。――そうなるとこのキリエは本物って事になるんだが、どうやって連れて来たんだよバージル!?
幾ら夢の中での再生って言っても、死んじまった人間の魂を生者の夢の中に連れて来るなんてとんでもない事だろ!?俺でも其れ位は分かるぜ流石に!

アイツも大概トンでもない奴みたいだな?……だが、キリエがこうして俺の前に居る……なら、俺のするべきことは一つしかない。

「……ゴメンなキリエ、俺は君を護ってやる事が出来なかった。」

「ネロ?」


あの爺さんの陰謀から君を奪還する事は出来た。
だけど、あのカミサマに捕らわれてたせいで、君は魔界と同等の瘴気に曝されて……そのせいで死んじまった――誰にも気付かれないままに!!

もしも君が魔界の瘴気に浸食されていた事をもっと早く知っていれば何か手が打てたかもしれない、君は死ななくても済んだかもしれないんだ!!!
なのに俺は君が瘴気に侵されてる事にも気付かずフォルトゥナでの日々を過ごしていた……如何しようもない馬鹿野郎だよ……だから、ゴメン。


「ううん、其れは違う、違うよネロ。
 私が死んだのはネロのせいじゃない……たとえ貴方が気付いていたとしても、私の死を回避する事は出来なかったと思うわ……」

「キリエ?如何言う事だよ其れ?」

――私は、魔界の瘴気に対して物凄く耐性が低かったんだと思う――言うなれば、究極のアレルギー症状である『アナフィラキシー』の如くね。
 あれくらいの瘴気なら、多分普通の人だったら多少の体調不良は起こしても死ぬ事は無いけれど……私は、魔界の瘴気への耐性が極端に低かったの。」


そんな……其れじゃあ君の死は当然だったって言うのか!?
冗談じゃない!!認められるかよそんな事!!死んじまうのが決定してただなんて……そんなの、幾ら何でも残酷すぎるじゃねぇかよ!!


「貴方は優しいねネロ……もう死んでしまった私の事を思って涙を流してくれるんだから。
 だけどネロ、私が望むのは貴方の泣き顔じゃないわ……ダンテ小父様にも言われてたでしょう?私が望むのは貴方の幸せ――其れを忘れないで?」

「俺の……幸せ?」

「貴方ももう気付いているでしょう?……今貴方の隣に居る彼女を――高町なのはさんの事が好きだって言う事に。
 私に向けていた『家族愛』的な物とは違う『異性への愛』を貴方は彼女に感じている……違うかしら?」


……否定はしねぇよ。
こんな状況に陥って漸く気付くとかドンだけ鈍感だって話だが、確かに俺はなのはの事が誰よりも好きだ。それこそ、愛してるって言っても過言じゃねぇよ。

だけど、だけど……俺に誰かを愛する資格なんて有るのか?
家族だと思ってた君やクレドを護れなかった俺に、そんな資格があるのかよ!!



――フワリ……



「……キリエ?」

「そっか……私と兄さんの死は、ずっと貴方を縛り付けていたんだね……それだけ、私達は貴方の中で大きな存在だったって言う事なんだろうけど。
 だけどネロ、人を好きになる事に、愛する事に資格なんて無いわ――だから貴方は、もう自分の気持ちに素直になるべきよ?
 其れでもまだ負い目があると言うなら、貴方自身が愛すべき人と共に誰よりも幸せになって。私の兄さんも、心の底から貴方の幸せを願っているから。」



――シュゥゥゥゥゥ……



!!キリエが消え始めてる!?
待ってくれキリエ、俺は未だ話したい事が――!!


「もう分かってるでしょう?貴方の心に居るのは私じゃなくて高町なのはさんだって。
 私が消え始めてるのは、貴方が深層心理で其れを認めているから……だから、さよならネロ――今更だけど、貴方の事を心の底から愛していたわ……」


キリエ?キリエーーーーーーー!!!



――シュゥゥゥン……


――
幸せにね、ネロ……



消えちまった……ハハ、本当に馬鹿野郎だな俺は。
こんなんじゃ何時まで経ってもダンテに『坊や』って言われる訳だ……俺はキリエの望みを何一つ分かってなかったんだからな。

結局俺は、テメェの幸せを蔑ろにして我武者羅に手の届く範囲の人を護ろうとしてたんだな……其れじゃあまるで意味がねぇってのにさ。
ダンテも言ってたじゃねぇかよ、キリエが望むのは俺の幸せだって……其れを掴まないで、本当に愛する人を護らないで何が護れるってんだよマッタク。

「都合の良い夢…と片付けるのは簡単だけど、其れじゃあ君がバージルに呼ばれて来た意味は無いよなキリエ?
 だけどさ、もう大丈夫だから天国で安心して暮らしててくれよ……俺はもう大丈夫だから。自分が本当は誰が好きだったのかを気付く事が出来たからさ。」

あぁ、そうさ、俺はなのの事が好きだ――誇張抜きで、この世界の誰よりもな。
なのはの性格的に護られっぱなしってのは好かないだろうが、だがら俺の力の及ぶ限りはなのはの事を護りたい……そう思ってるからな。


だけど、それを自覚した上で敢えて言わせてくれ……誰よりも君を護りたいと思っていたよキリエ。
孤児だった俺を家族として迎え入れてくれて、家族の温かさって言うモノを俺に教えてくれたのは間違いなく君だったんだからさ。


だから、ありがとうキリエ――そしてさようならだ……もう一度会えて、嬉しかったよ……姉さん。








――――――








Side:バージル


如何やらこっちは大丈夫のようだな?
ならば今度はこっちの小娘――高町なのはだ。

此方は俺が出向く事になるが――夢を介して他者の意識に入り込むなど、残留思念に過ぎない俺には些か過ぎた力だな。

いや、そもそも冥界から死者の魂を呼び寄せる等と言う事が、既に有り得んほどの超法規的能力であるのは間違いない……マッタク如何なっているのか。
だがこの力のおかげで、ネロに俺と同じ轍を踏ませずに済むと言うのならば逆に喜ばしい事だろう。


護る為の力を求めながら、求めた力の意味を忘れて力のみを求める事になっては何の意味もないからな。
故に、ネロにはこの小娘が必要だ。



抜身の刀の鞘となる存在がな。








――――――








Side:なのは


……此処は何処だろう?
確か私とネロ君は極寒の地に投げ出されて、そしてギリギリのバトルの末に洞窟に辿り着いた筈なんだけど……此処は白一色の世界?…若しかして夢?


「勘が良いな小娘……如何にも此処は貴様の夢の世界だ。」

「ふえ?」

だ、誰!?


「そう身構えなくともよかろう?――其れとも俺はそんなに警戒せねばならない姿形をしているか?」

「して、無いですね?」

だけどこの人は一体誰?
銀髪を撫でつけたような髪型に、目の覚めるような青のコートを纏った男の人………何処となく、ネロ君に似てる気がするけどネロ君じゃないよね?

「あの、わ、私は高町なのはって言います。――貴方は一体誰なんですか?」

「バージルだ。ネロがデビルトリガーを発動した際に現れる青白い魔人の意思とでも思ってくれればいい。」


あの魔人の?……そんな人が私に何か用でしょうか?


「あぁ、お前に頼みが有ってな。些か不仕付けとは思ったが、お前の夢の世界に踏み入らせて貰った。」

「そんな事は別に良いんですけど……頼み、ですか?」

「あぁ……奴を、ネロの事を支えてやってはくれまいか?
 奴が力の使い方を間違える事は無いだろうが、今のアイツは言うなれば抜身の刀と言っても良い――その刀を収める為の鞘になってはくれんか?」


鞘、ですか?
其れに、ネロ君が抜身の刀って言うのは如何言う事でしょうか?


「アイツの力は大事なモノを護る為にある、其れは間違いないし疑いようもない。
 だが、今のアイツは護る為ならば己を犠牲にする事すら厭わんだろう……自分が傷つく事も構わんとばかりに、鞘のない刀を持ち歩いているが如くな。
 確かに抜身の刀はすぐさま敵を斬り捨てられるが、同時に自分自身すら傷付けかねない危険な力――其れは理解できるだろう小娘。」


確かに言えてますね。
あの、其れと話の腰を折って悪いんですけど『小娘』って言うのは止めてくれませんか?私には『なのは』って言う名前があるんですから。


「む……確かに配慮が足りなかったな、非礼を詫びよう。
 話を戻すが、なのはよ、アイツには嘗てその鞘の役目を担う事の出来る女が居たのだ。」

「え?……ネロ君に彼女が居たって事ですか?」

「ふ……そんな顔をするな、そうではない。言うなれば姉代わりと言ったところか?
 孤児だったネロを引き取った夫婦の娘――名はキリエと言ったな?アイツはネロの鞘となるのかと思っていたのだが……そうは成らなかった。
 残酷な運命の巡り合わせと言えば其れまでだが、そいつは死んでしまったのだ……魔界の瘴気への耐性が極端に低かったせいでな。」


!!!
そんな……ネロ君は、お姉さんの様に慕ってた人を亡くしちゃったなんて……


「そのせいで、一時は自棄になりかけたが、それは俺の愚弟が何とかしてくれた。
 だが、同時にネロが鞘を失ったのは其のままだった……だがなのは、お前ならばネロの鞘になってくれると思うのだが……如何だ?」

「如何だって言われても……其れは分かりません。
 けど、ネロ君とは一緒に居たいと思いますし――私は、ネロ君の事が好きだから。だから、これからも一緒に居たいと思ってます!」

えっと……答えになってませんよね?


「ククク………クハハハハハハハハハハ!!見事だ高町なのは。
 あぁ、マッタク持って答えになって居ないが、しかし明確な答え以上に安心できるモノだぞ其れは。
 真の強さを得るには、愛などは不要なモノと思っていたが矢張りそれは間違いだったな――愛を知ればこそ、人は何者にも負けない力を得るのだろう。
 ――如何やら俺の要らん心配だったようだな?お前ならばネロの鞘どころか、アイツの真のパートナーとなれるだろう。
 夢の中で邪魔をしたな……ネロの事を頼むぞ、高町なのはよ。」


任せて下さいバージルさん!
機会があれば、またお話ししましょうね?


「……良かろう、興が乗った時にはお前の夢に、また邪魔させてもらうとする。――ではな。」

「はい!また今度!!」


――シュゥゥゥゥゥ………


消えちゃった。
大丈夫ですよバージルさん……私のネロ君に対する気持ちは嘘じゃないから。


こんな危機的状況に陥って初めて気付くなんて、映画やドラマみたいだけど、だからこそ胸を張ってこの気持ちは嘘じゃないって言えるからね。
きっとこの気持ちはずっと持ってたのに気が付いてなかったんだよね?――はやてちゃんやアリサちゃんが呆れる訳だねマッタク。


だけど、もう気付いたから誤魔化さないよ。




私はネロ君の事が好き――此れはもう、誰であっても覆せない事だよ?……例え封印指定のロストロギアの力を使ったとしてもね。



でも、だからこそ何があっても生き抜かなきゃ。
この気持ちをネロ君に伝えないまま終わるなんて絶対にヤダ!

何が何でも生き抜いて、その上で私の思いをネロ君にぶつける!その為にも、極寒の地から生還しないとだよね!!








――――――








Side:ネロ


ん……寝ちまってたのか。
焚き火は……まだ消えてないみたいだが、燃料を補給しといた方が良さそうだが――枯れ木を適当に放り込んどきゃ、また燃えるだろう。


にしても、さっきの夢は……俺にとって都合の良い夢って斬り捨てる事は簡単だろうけど、そんな軽いもんじゃないよな?
夢に現れたキリエは、間違いなく本物のキリエだ……だからこそ俺は一切の迷いをなく言いきれるぜ、なのはの事は絶対に護りきるってな!


勿論テメェの幸せを蔑ろにする心算だってない。
今は状況的にアレだが、此処から生還したらなのはに俺の思いをぶつけるさ、どんな結果になってもな。



「んん……あふ……おはよう、ネロ君。」

「Good morningって感じじゃないだろうが、おはようなのは。――体調は大丈夫か?」

「ん〜〜〜………うん、大丈夫だよ?
 寝たおかげで体力も魔力も最大値の50%位には回復したからね。」


なら良かったぜ。
だけど此れから如何したもんだろうな?

昨日の内にエマージェンシーコールは発動したから、俺達が寝てる間に管理局が其れをキャッチした可能性は極めて高いと思うんだよ。
だが、こんだけの極地となると、若しかしたら此処は管理局が把握してない管理外世界の可能性だって無きにしも非ずだ――だとしたら流石にきついぞ?


もし俺の予想が正しかったら、救援隊が此処に来るには数日は掛かるだろ?
だとしたら、俺達は其の数日を生き抜かなきゃ冗談抜きで速攻でお陀仏だからな?



「だよね?そうなると最大の問題となるのは食糧かな?
 現状に於いて、暖は辛うじて取る事が出来るし、水に関しては外の雪を溶かせば良いから問題はない……だけど食糧はそう簡単には得られないの。」


確かに、この極地で食糧を得るのは難しいだろうな。
だけどだからって諦めて朽ちるなんてのは無しだろ?――丁度目の前に食糧が現れてくれたからな!



『キシャァァッァァッァ!!!』


「へぇぇぇ!?何この大蛇!!!」



この地にすむ固有種なんだろうが、襲った相手が悪かったな?……図体がでかいだけの木偶の棒なんぞ、敵にもならねえぇんだよ!!



――Bang!!



『キョエェェェエェェッェェェエェッェエ!!』



――ズゥゥゥゥン




Ha、楽勝だな!
テメェみたいな図体だけの馬鹿に譲ってやる命は、生憎と持ち合わせてないもんでね……逆にお前の事を俺達が生き延びる為の糧とさせて貰うぜ。


取り敢えず毒のある頭は吹っ飛ばしたから、あとは内蔵とって火で炙れば食べる事は出来る筈だ。
流石に抵抗があるかも知れないが、其処は危機的状況に陥ったが故の事だと思って我慢して食ってくれ――食わないと死んじまうかもしれないからな。


「ちょっと抵抗があるけど、四の五の言ってられる状況じゃないからね――焼きあがったら丁重に頂きます。」


そうしてくれ――まぁ、多分普通に食える味ではあると思うからさ。











――調理中










で、焼き上がりと。如何だ?


「ん〜〜〜……此れは中々に美味しい!!」

「なら良かった……って、此れはマジでお世辞抜きに美味いな?」

蛇って意外と美味なんだな――ゲテモノだとばかり思ってかけど、少々脂っぽいがこの味なら文句はないぜ。
寧ろ脂肪分が多いって事は、この極寒の地を生き抜くためには必要なエネルギーを得る事にもなるからな?生き抜くためには恰好の食糧だったかもな。




――ギュ……




「ネロ君?」

「何が何でも生き延びようぜなのは?
 どんな事が有っても君の事は死なせないし、俺自身も死ぬつもりは毛頭ない!
 ――だからさ、俺もなのはも無事な状態で帰ろうぜ?きっと誰もが其れを望んでいる事だろうからさ……」

「そうだね……」



――むぎゅ……



なのは?


「絶対に生きて帰ろうね、ネロ君?
 私とネロ君はまだ始まってないから……始める為にも生き抜こう……この劣悪な極寒の地をね!!」



――OK、異議なしだ!


何が何でも絶対に生き延びてやるぜ!!


俺もなのはも絶対に生還してやる!――こんな所で死んじまったら、其れこそ後悔してもしきれねぇからな!!!



「だよね!!
 だけどネロ君、其れは良いとして……何か聞こえない?其れと、僅かな揺れも…感じるよね?」

「……なのはにも聞こえたって事は空耳じゃねぇか……微妙な揺れも思い違いじゃなさそうだな。」

確かに聞こえてたし、感じてたぜ?……洞窟の入り口付近に体当たりをしているだろと思われる鈍い音と僅かな揺れをな。



ったく、出来るだけ体力は温存しときたいってのが本音だが、洞窟を崩そうとしてる奴が居るなら見過ごす事は出来ないぜ?下手すりゃ生き埋めだしな。



仕方ねぇ、ぶちのめしてくるか!

何処の誰かは知らないが、俺となのはを生き埋めにして、その果てに喰らおうとか考えた事を、骨の髄に染み渡るまで後悔させてやるぜ!!!


「ネロ君……」

「大丈夫、直ぐ戻るさ……だから信じて待っててくれ。」

「うん……気を付けてね?」


あぁ、必ず戻って来るよ――だって俺は、まだ君に俺の思いを伝えていないんだから……其れを伝えずにくたばるなんて事は、流石にゴメン被るぜ。


だけどまぁ、取り敢えずは俺となのはを食料とみなした弩阿呆をぶちのめしてやらないとだよな――何処の誰かは知らないが、精々覚悟を決めておけ!!














 To Be Continued… 




バージルのお節介で二人とも自分の気持ちに気付いたか。
美姫 「とは言え、互いにそれを伝えるのはもう少し先になりそうね」
だな。運悪く何かがやって来たみたいだし。
美姫 「全てはそれを撃退してからになるでしょうね」
まあ、特に問題はないと思うけれど。
美姫 「でも、油断は大敵だしね」
一体どうなるのか。
美姫 「次回も楽しみにしてますね」
待っています。



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る