Side:なのは


救出されて早5日。
なんでも、私とネロ君が飛ばされたのは、管理局最速の次元航行艦を使っても5日は掛かるような辺境の地だったらしい――改めて、トンでもないって思う。

と、言う事はつまりミッドチルダに戻るにも5日間かかったって言う事。
まぁ、私とネロ君を救出したって事で、出撃した時よりはスピードを緩めては居たみたいだけど――だけど、そのお蔭で私の捻挫も略完治したよ。

ネロ君が応急処置してくれたのが大きいかもしれないけど、派手に腫れた割には其処まで重傷じゃなかったのかも知れないね。


ともあれ、都合約2週間ぶりにミッドチルダに帰還――



――カァァァァァァァ!!



こ、此れは!!……ねぇ、ネロ君――


「あぁ、俺も思ったぜなのは………太陽の光ってのは――


御日様の光って言うのは――


「「有り難いなぁ〜〜〜〜!!!」」

「……何言ってんのよアンタ等は……」


む、冗談とかじゃなくてそう思ったんだよ?
あの極寒の地は殆どが吹雪だったんだから、こうして太陽の光を浴びる事なんて出来なかったんだよ?其れを考えたらこの陽光は正に至福の物なの!


「成程、言い得て妙だわ。
 だけど、なのは、ネロ、アンタ達は少なくとも今日から2日間は検査入院は確定してるからその心算で居なさいよ?」


なはは……まぁ、其れは仕方ないかな?
こうして生きて帰ってこれただけでも僥倖モノな訳だから、2日間の検査入院くらいは我慢しないとだよね。













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission38
『真なる思い〜Truth Mind〜』











で、検査入院が確定して、病室に移った訳なんだけど―――


「良かった〜〜〜!!本当によかったよなのは〜〜〜!!!」

「天下無敵のエース・オブ・エースのなのはちゃんと言えど、極寒の地に放り出されたら無事では済まへん……ホンマ、よく無事で戻って来てくれたわ〜〜」

「ったく、心配させやがって。」


現在、病室のベッドの周りをはやてちゃんとフェイトちゃんとヴィータちゃんに囲まれています……まぁ、其れだけ心配をかけちゃったって事なんだろうけどね。
だけど、私はこうして今此処に居るから安心して?――不屈のエース・オブ・エースは、そう簡単には死なないからね。


「言われてみれば其れもそうやな。
 其れでやなのはちゃん――遭難中に、若しかしてネロ君と何かあったんか?」

「へぇ!?」

な、無いよ!何にも無いの!!


「そうなん?てっきり何かあったんかと思ったんやけど……せやけど、なのはちゃんは自分の気持ちに気付いたんとちゃうんの?
 ――好きなんやろ、ネロ君の事が。其れこそ友情やなくて、愛情の方向で――今更自分の心を偽るんは無しやで?」


はやてちゃん………別に偽ってた訳じゃないんだけど、確かにあの極限状態に置かれた事で、漸く自分の気持ちに気付く事が出来たのは否定しないよ。
私はネロ君の事が好き、其れこそ友情じゃなくて愛情、LikeじゃなくてLoveの方向で。


だけど、この気持ちをどうやってネロ君に伝えればいいのかな?
どんな結果になろうとも、この気持ちだけはネロ君に伝えたいんだけど、如何すればいいか分からないの――何か良いアイディアあるかなはやてちゃん?


「ぶっはぁ〜〜〜!甘酸っぱい青春しとるなぁ、なのはちゃん!!
 此れはもう、ホンマモンの恋する乙女全開な感じやけど、せやけどそんなに難しく考える必要はないんとちゃうかなぁ?」

「へ?」

「簡単な事だよなのは?……私と友達になった時の事を思い出して。
 あの時なのはは、面倒な彼是を考えて行動してた訳じゃないよね?只純粋に私と友達になりたいって言う一心で、理屈も理論もなしで行動してた。
 だったら、難しく考える必要はないんじゃないかな?――あの時みたいに、ストレートな思いをネロにぶつければ、きっと通じる筈だよ?」


フェイトちゃん………其れはつまり、手加減なしの全力全壊バトルをネロ君と行えば、私の思いはネロ君に届くって言う事かな?
だけど、私とネロ君が本気で戦ったら、管理局そのものが吹っ飛びかねないんだけど……


「ちゃうわ弩アホ!!
 フェイトちゃんが言うてるのは、ガチのバトルは抜きで、自分の思いをストレートにぶつけろって言う事やろが!!
 てか、管理局吹っ飛ばすほどの模擬戦なんぞ、分子レベルで不許可裁決下したるわ!!」


あ、そう言う事か。まぁ、アレだけの全力バトルを行ったら、自分の気持ち伝える以前に共倒れが確定してるからねぇ?だけど、告白なんて如何すれば……


「……アカン、此れもう限界や。」

「え?はやて、ちゃん?」

「あ〜〜〜〜〜〜〜もう!ゴッツかわえぇなぁなのはちゃん!!告白云々で悩むなんて、乙女オーラ全開すぎやろ!!
 もうあれや、グダグダ悩まず直球で行ったれ!!なのはちゃんが全力全壊で迫ればネロ君かてイチコロやろ?やれ、力の限り押し倒せ!!」


ええぇ!?ちょ、何言ってるのはやてちゃん!?
其れは幾ら何でも大問題だよぉ!?


「フッフッフ……去年の旅行の時に、露天風呂で鉢合わせたって言う事はネタが上がってるんやで?
 それにや、遭難中はネロ君のコートに2人で包まってたらしいやないの?今更恥ずかしがることないやろ!ドバーッと行け、ドバーッと!!」


そ、そんな事言われても〜〜〜〜〜!!!


「その辺にしといてやれよはやて、あんまし煽ると告白前に燃え尽きちまうぞ?」

「む……其れもそうやな?
 この可愛いなのはちゃんを、もう少〜〜〜〜しだけ弄ってみたい気もするけど、この辺で止めとこかな♪」

「うぅ、止めてくれてありがとうヴィータちゃん。
 それにしても弄るだなんて酷いよはやてちゃん!って言うか、個室とは言え一応病院内なんだから、静かにしなくちゃダメだって!」

「せやな〜〜、ついついテンション上がってもうたわ――で?冗談はやめるとして、ホンマにドナイスンのや?」


如何するって言われても、思いつかないよそんなの。
フェイトちゃんの時とは違って、相手は男性なんだし、そもそも誰かに恋愛感情を持つのだってはじめてなのに、如何すればいいか何て分からないよ〜〜!


「その気持ちは分からくもねーけど、だからってウダウダ悩むのはなのはらしくねーぞ?
 先ずは不器用でも何でもいいから、ストレートにその思いをぶつけてみりゃいーんじゃねーですか?ネロが、首を横に振る事は多分ねーと思うぞ?」


そうかな?…そうだと良いな。
だけど、確かにこのまま悩むのは良くないから――うん、検査入院から解放されたら、私はネロ君に告白して、この思いを全力でぶつけてみるよ!!


「その意気やでなのはちゃん!
 まぁ、私が見た限りやと、ネロ君がなのはちゃんの告白を断る事はないと思うんけどね。
 兎も角、検査入院が終わったらその思いを伝えたらえぇよ――ほな、私等も仕事あるし、この辺でお暇するわ。行くでヴィータ。」

「あ〜〜〜……ゴメンはやて、もう少しだけなのはと話したいから、残っても良い?
 仕事には遅れねーようにするから……ダメ、かな?」


へ?ヴィータちゃん?私と話したい事って……


「仕事に間に合わせる言うんならえぇけど、そのお話しは今やないとダメな事なん?」

「うん……今じゃねーとダメなんだ。
 つーか、今を逃したら次の機会はないって言うか――そう言う事だから、アタシはもう少しなのはと話をしてーんだ……やっぱりダメか?」

「……そないに真剣な顔で言われたら、ダメや何て言えへんな。
 OK、もう少しだけなのはちゃんと話しとったらえぇよ。せやけど、お仕事に遅れたらアカンからね?」

「大丈夫、分かってるって――ありがと、はやて。」

「此れ位はな……ほなまたな、なのはちゃん?」

「またお見舞いに来るから。」


うん、はやてちゃん、フェイトちゃんまたね。





「其れでヴィータちゃん、態々残って私と何を話したいのかな?」

「……なのは、オメーがオメーの意思でネロと付き合うってんなら、アタシもはやても、そしてフェイトも何も言わねー。
 だけどなのは、オメーはネロに話してるのか?――腹の傷の事。」


!!ヴィ、ヴィータちゃん………其れは……!!


「オメーの家族を除けば、その傷の事を知ってるのはアタシだけ……はやてやフェイトだって知らねーことだ。
 だけど、ネロと付き合う事になったら遅かれ早かれその傷の事は絶対に知られる事になるんだぞ?先に伝えといた方が良いんじゃねーのか?」

「……其れはそうかも知れないね。だけど――らしくないかもしれないけど、怖いんだ、この傷のことを知られるのが。
 己の過信、慢心、自信過剰……その果てに、私は生涯消える事のない傷痕を身体に負う事になった――其れを誰かに知られるのが物凄く怖いよ。」

大体にして、アンダーバストから脇腹に抜けるまでの大きな傷跡なんて、普通の女の子だったら絶対に負う筈のない傷だもん。
簡単に話す事なんて、出来ないよ……


「はぁ……予想はしてたけどヤッパリかよ。
 まぁ、オメーの言う事も分からないじゃないけど、だけど何れは知られる事なんだから、伝えるなら早い方が良いんじゃねーかとアタシは思うぜ?」

「………」

「けど、逆に言うなら、何時どのタイミングでその事が露見したところで、ネロがオメーを嫌うなんて事だけは絶対に無いって言いきれる。
 つーか、アイツは悪魔の右腕を持ってるような奴だぜ?そんな奴が腹の傷如きでグダグダ彼是言うとは思えねーんだけど、なのはは如何思ってるんだ?」


言われてみれば確かにそうかも。
ネロ君は異形の右腕を持ってる上に、私以上の傷痕を身体に刻んでる――私のお腹の傷痕如きでどうこう言う事はないかもしれないね。


「そう言うこった。大体にして、その傷も半分はアタシのせいだ。」

「え?」

「あの時アタシが気を抜かなければ、もっと周囲に気を配って居たら、そしたらオメーが撃墜される事はなかったかも知れねーからな。
 いや、アタシだけじゃねぇ。もしも、オメーが溜め込んでた疲労を看破して、強制的にでもお前を休ませる奴が居たらアレ自体が無かった事だったかもだ。
 結局のところ誰か1人のせいじゃなくて、色んなマイナス要因が一気に重なって起きた事だったんだあの事件は。
 だからさ、あんまし重たく考えるなよ?大体、傷があろうとなかろうと、なのははなのはだろ?――頑張ってみろよ、応援してるからさ。」


うん……ありがとうヴィータちゃん。
どんな結果になるかは分からないけど、ネロ君に伝えてみるよ、私の気持ち。全力全開、偽りなしでね!


「よっしゃ、何時もの調子が戻って来たな?んじゃあ、アタシも仕事に戻るぜ。
 取り敢えず、巧く行ったらはやてに教えてやれよ?はやてはあんな感じでも、お前とネロの関係は結構真面目に気にしてたみてーだからさ。」

「うん、分かったよ。
 だけど、巧く行ったらヴィータちゃんにもお礼をしないとだね?」

「礼なんて別にい〜ですけど……そうだな、巧く行ったらアイス奢れ。」

「サー○ィー○ンの雪だるまで良いかな?」

「上がストロベリーで、下がキャラメルリボンな。」


ふふ、了解ですヴィータ二等空尉♪





ふぅ……だけど、二日後か――考えただけで、胸のドキドキが止まらないよ。


だけど、このドキドキは嫌な感じじゃない。
誰かを好きになるって言うのはこう言う事なのかな?お母さんもお父さんにドキドキしたのかな?お兄ちゃんは忍さんの時如何だったんだろう?

うぅ、こんな事なら色々聞いておけばよかったの!!

はぁ……告白する時、心臓爆発しないと良いけど――ダメだ、ネロ君の事考えるだけでドキドキする。此れは、完全に惚れちゃったなぁ///


でも、だけどネロ君は私の事どう思ってるんだろう?
それ以前に、ネロ君にとって私って何なんだろう?訓練校時代の教官?今の部隊の上司?………其れとも――

――考えても仕方ないか。二日後に全ての答えは出るんだから、今此処で色々考えても意味は無いの。」

全ては二日後だから。……だけどこの思い、貴方に届かせて見せるよ?
だって私は、高町なのははネロ君の事が心の底から好きになってしまったんだから。――貴方は今、何を思ってるのかなぁ〜〜〜……








――――――








――なのはの病室で彼是やってたのと略同刻



Side:ネロ


暇だ。
分かってた事だが、死ぬほど暇だ。ダンテの奴をバスターでタコ殴りにしたくなる位に暇だ。つーか俺もなのはも二日間も入院する必要ないだろ絶対に?
寧ろ、二日間も病院に縛り付けられてる事の方がストレスで如何にかなっちまいそうだ。退院しても、一日くらいは休暇を貰うだろう事は間違いねぇしな。


「思った通り、暇を持て余してるわねネロ?アンタの方に先に来て正解だったわ。」

「ネロ大丈夫?」

「ドゥーエと久遠か。
 あぁ、マッタク持って見ての通り暇で仕方ねぇって所だ。捻挫をしてたなのはは兎も角、俺は何処も何ともないんだから入院の必要はねぇと思うんだが……」

「その辺は管理局の色々面倒なところってとこで納得して?
 アンタもなのはも大丈夫なのは分かるけど、救助された局員を検査入院させなかったとなったら、レティ提督が責任追及されかねないのよ。
 そうなれば最悪の場合はレティ提督は更迭されて、第97独立機動小隊は空中分解しかねない――其れを防ぐためと思って、取り敢えず我慢してくれる?」


まぁ、そう言う事なら仕方ないとは思うが、如何せん暇でしょうがねぇんだよ。
せめて暇潰しでもあれば何とかなるんだけどさ?


「だからこの見舞い品。
 適当な雑誌と、携帯ゲームを幾つか持って来たのよ。此れなら二日間くらいは暇を潰せるでしょ?」


まぁ、確かにこんだけありゃ暇は潰せそうだ――その心遣いに感謝するぜドゥーエ。


「其れから此れ。ネロにあげる。」

「久遠?……これは、御守りか?」

「ネロが危ない目に遭わない様に……後でなのはにも渡す。」


危ない目には慣れっこだが、有り難く貰っとくぜ久遠。コイツがあれば、上級クラスの悪魔を相手にしても無傷で切り抜けられるかもしれないからな。
――で、他にも用があるんだろドゥーエ?


「……アンタの洞察力の鋭さには、お世辞抜きで敬意を表するわ。
 なら単刀直入に聞くけど、アンタは自分の気持ちに気付いてるわよね?……好きなんでしょ、なのはの事が?LikeじゃなくてLoveの方向で。」

「アンタに其れを答える義務も義理もねぇって言いたい所だが、誤魔化したところで何にもならねぇしな。
 ――確かに俺はなのはの事が好きだ。あぁ、ダチじゃなくて一人の女性としてなのはの事を好きになっちまった、誤魔化す事も出来ねぇくらいにな。」

勿論この思いは伝えたい……だけど、俺は純粋な人じゃない――1/4とは言え悪魔の血を引いた存在だ。
なのはだったらそんな事は気にしないだろうと思うが、矢張り怖いのは否めないんだ……キリエも、初めて俺の右腕を見た時は怯えてたからな。

……オカシイだろ?悪魔共を斬り捨てる俺が、こんなちっぽけな事で悩んで怖がってるなんて……笑ってくれて良いぜ?


「笑う筈ないでしょうが………そんだけ悩むって事は、本気でなのはの事を思ってるって言う事でしょ?
 だけど、なのはなら大丈夫よ?アンタが人じゃなくても、悪魔であってもきっと……うぅん、間違いなく受け入れてくれる。なのははそう言う奴だからね。」

「其れに、なのはもきっとネロの事が好き。ネロが思いを伝えればきっと応えてくれる。」


そう、なのかな?

クソ……異性を意識する事なんざ初めての事だから、丸っきり勝手が分からねぇ
こんな事ならダンテに色々聞いといた方が―――良くねぇな、あのオッサンは絶対に碌でもない事しか教えてくれねぇに決まってる、間違いねぇ。

思いを伝えるって、一体如何すればいいんだろうな。


「別に深く考える事は無いんじゃい?
 ネロのストレートな思いを、偽りなく思いっきりぶつければ其れで良いんじゃないの?寧ろ下手に考えるよりも直球の方がなのはにはダイレクトに響くわ。」

「モノスゲー説得力だな其れ。」

だが、確かになのはには彼是考えてやるよりも、ストレートに俺の思いをぶつけた方が上手く行くかもしれないな?


――OK、此処で足踏みしちまったら、キリエだって心配になって冥界に渡る事は出来ねぇし、俺がなのはの事を好きなのは間違いねぇんだ。
だったら俺のこの思い、なのはにぶつけてやるだけだ……結果がどうなるかは分からないけどな。


「心配しなくても、悪い結果にだけはならないと思うわよ?」

「なのははネロが好き、ネロはなのはが好き……其れは間違いない事だと思うから。」


そうかい……だけど、そうだったら嬉しいな。
如何やら俺は本気でなのはに惚れちまったらしい……其れこそ、なのはの心も身体も、全てを俺のモノにしたいって思うくらいだからな。


だけどなのは、君にとって俺は何なんだ?
期待の訓練生?其れとも、圧倒的な力を持ったルーキー?――其れとも……




ダメだな、如何にもなのはの事を考えると心臓がバクバク言って止まらない……そんだけなのはは俺の中で大きな存在になってるって事なんだろうけどな。
だが、この心臓の鼓動は嫌じゃない。俺は本気でなのはの事が好きだって言う証なんだろうからさ。


OK、検査入院が終わった暁には、俺の気持ちをなのはに伝えるぜ。
如何転ぶかは正直言って分からないが、やらないで後悔するなんざ絶対にゴメンだからな?――この思い、絶対に届かせるぜなのは!


如何やら俺は、心の底から君の事を好きになっちまったらしい――なぁ、なのは、君は今離れた病室で一体何を思ってるんだ?
俺と君の思いは重なるモノなんだろうか?……そうであって欲しいと俺は思ってる。――好きだよなのは。俺はこの世界の誰よりも君の事が好きだ。


だから、俺は君と一緒に居たい。
俺の思い、君に届く事を願うぜ……いや、必ず届かせてみせるさ!!俺のなのはに対する思い、伝えなかったら絶対に後悔するだろうからな。


君が好きだなのは……この気持ちに嘘偽りはない――天地神明に誓ってそう言いきれるよ。








――――――








Side:はやて


分かっとった事やけど、やっぱりなのはちゃんはネロ君に惚れとったんやね〜〜〜。まぁ、多分ネロ君かてなのはちゃんには惚れとるやろうけどね。
親友としては、なのはちゃんの恋が成就する事を願ってやまないんやけど……ネロ君の方はドナイやったんドゥーエちゃん?


「ネロの方もなのはに惚れてるのは間違いないわね……其れを踏まえれば、間違いなくネロとなのはの仲は巧く行くと思うわ。
 だけどねはやて、こんだけの事を色々画策してくれたんだから、覚悟は出来てるよね?……アンタ、間違いなく地獄に落ちるわよ?」

「ハ!地獄落ちくらいは上等や!」

寧ろその程度で親友の恋路の果てを見る事が出来た言うなら何の未練もあらへんて。
さぁて、二日後はどんな事が起きるか気になって眠れへん!なのはちゃんとネロ君、無事に結ばれるといぃなぁ……私の願いは只一つ、其れだけや。





ん?せやけどそうなったらそうなったで、ユーノ君がトンでもないダメージ受ける事は間違いなさそやなぁ?
まぁ、此ればっかりは仕方のない事やけど――ショックで自殺しないようにだけは気を付けておいた方が良さそうやね……?


けどまぁ、ユーノ君は伝える前に終わってもうたみたいや……こう言っちゃなんやけど、心の底から合掌やな――お疲れさんでした!!














 To Be Continued… 




無事に救助もされて、自分たちの気持ちに気付いてと。
美姫 「期せずして、その事を考える時間もまたできたしね」
これで後は行動するのみかと思いきや。
美姫 「ちょっと二の足をって感じだったわね」
まあ、それも周りの人たちに背中を押される形でな。
美姫 「そうね。二人共、友人には本当に恵まれているわね」
まあ、一部はちょっと度が過ぎる程に悪戯好きな所もあるけれどな。
美姫 「流石にここに来ては後は見守るだけだと思うわよ」
だよな。後は二人がどうして、どうなるのか。
美姫 「次回も楽しみにしてます」
待っています。



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