Side:なのは


現れた悪魔を、粗方倒したと思った直後に発生した封鎖結界に、ネロが捕らわれて、其れを追うようにバージルさんも結界内に瞬間移動しちゃったけど、結界内には
上級の悪魔が2体――獅子面の大悪魔と、蜘蛛みたいな大悪魔は、何方もトンでもない力を秘めてるのは良く分かる。

ネロとバージルさんが負けるとは思えないけど、だけど只見てる事なんて出来ないよ!
何とかこの結界を超える事は出来ないの!?試しにバスターを撃ってみたけど、全然効果なかったし……


「無理だろうな。其れこそバージルのエアトリックみたいな技が無いとコイツを超えるのは無理ってもんだぜなのは嬢ちゃんよ。
 だけどなぁ、こう言っちゃなんだが坊主とバージルなら大丈夫だろ?坊主の右腕のパワーは世界最強だし、バージルの居合は親父以上だからな……信じようぜ?
 確かに相手は、トンでもなくガッツのある奴みたいだが、其れの相手をするのは俺のお兄ちゃんと、未来の世界に存在してた甥っ子だぜ?――負けはねぇだろ?
 てかだな、こう言っちゃなんだがアンタは坊主のガールフレンドなんだろ?――だったら、愛しの彼の事を信じてやんな。
 嬢ちゃんが坊主を信じ、でもってその愛が届けば、100億を超える魔界の住人を相手にしたところで坊主は負けないと思うぜ?Would it be so?(そうだろ?)」

「ダンテさん……」

ネロとバージルさんを信じる……確かにそうですね。
自分の愛した人を信じないなんて、そんなのは有り得ないですから!――ネロならきっと……うぅん、絶対に大丈夫なの!バージルさんだって、絶対に!!!


「大丈夫ですよ高町なのは、彼等ならば絶対に。」

「シュテル……そうだよね。」

ネロは、私が知る限りでは間違いなく最強だけど、ネロ曰くバージルさんは其れよりも上って事だから、其れを踏まえればあの二人に負けなんてあり得ないか。


「その通りだぜ嬢ちゃん!……だが、如何にも俺等には、此の一戦をゆっくり感染する暇はないみたいだな?」

「そうみたいですね………」

粗方片付けたと思ったのに、此処に来て新たな悪魔とはね――まぁ、現れたのはマリオネットとスケアクロウの大群だから如何って言う事はないんだけどね?
だけどダンテんさん、此れは若しかしなくても……


「Ha!イカレタパーティの二次会だろ?だったら派手に行こうぜ!!L'ets Roke Baby!?(準備は良いか、嬢ちゃん達!?)」

「聞くまでも無いでしょダンテさん?It's completion of preparations already!!(とっくに準備完了だよ!!)
 各員散開!新たに現れた下級悪魔を殲滅するよ!!」

「10分でカタを付けてやろうぜ!」


10分?――まさか……5分の間違いでしょダンテさん?


「Ha-ha!More than enough!(楽勝だ!)」


ネロとバージルさんがカタを付けるまで、もう一頑張り!喰らえ、ディバインバスタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission57
『炎獄との戦い〜Inferno Strike〜』











Side:ネロ


「……ネロよ、前々から思って居た事なのだが――貴様の彼女は、歩く大量破壊兵器か何かか?」

「知らねぇよ……歩く大量破壊兵器ってのは否定も出来ねぇんだが、アレがなのはだって言う事で納得してくれよバージル。
 それにだ、アレだけの力を持った奴が仲間ってのは頼もしいだろ?遠距離での戦闘能力に関しては、多分スパーダをも軽く超えてると思うぜ、なのははさ。」

まぁ、スパーダは『伝説の魔剣士』って事だからクロスレンジが専門だっただろうから、比較するのが間違いかもしれないけどな。
つーか、新たに現れたのがマリオネットとスケアクロウじゃ、幾ら数を揃えても敵にもならねぇよ――なのはとダンテは言うに及ばず、スバル達だって多分余裕だろ?

所詮は憑代がなくちゃ活動できない雑魚だ、なのは達の敵じゃねぇよ。


だから俺達は、俺達の戦いの方に集中しようぜバージル?


「其れもそうだな……。
 しかし――よもや、これ程の大悪魔が出て来るとは思って居なかったぞ……ファントムと炎獄の覇王が出て来るとはな――


俺だって予想外だっつ〜の!――まぁ、相手には若干の不満が残るけどな?
片やフォルトゥナで俺にブッ飛ばされて一度逃げ帰った挙句にダンテにぶっ殺されたベリアルで、もう一匹は訓練校時代の俺にボコられて逃げたファントムだろ?

ぶっちゃけ、最上級クラスの悪魔だろうと、俺等の敵じゃねぇんじゃねぇか?
ダンテにぶっ殺された筈のベリアルが何で居るのかは気になるけどな?……取り敢えず、如何やって復活したんだお前?


「愚かな人間の手によって復活したとだけ言っておこう。
 だが小僧、あの時の屈辱は忘れんぞ………今此処で貴様を殺してその屈辱を注いでくれる!!」

「待てよベリアル、アイツは俺の得物だぜ?
 あの小僧は、踏み潰すだけじゃ気が済まねぇ……頭から丸呑みにしてやらねぇと、俺の気が治まらねぇぜ!!!」



ふぅ……ったく熱苦しい連中だなオイ?
ベリアルには前にも言ったが、こっちはテメェ等とは違って熱いのは苦手なんだ、無駄に熱苦しくしないでくれよな?今日は、冷却材も持って来てないんだからよ?

其れとも、俺とバージルにぶちのめされて強制的なクールダウンがお好みならそうしてやるが、さて如何する?


「ほざくか小僧が……此処で死ね!!」

「そっちの青いコートの男は……奴と同様のスパーダの血筋か!裏切り者の血族……今此処で滅べ!!!」



やってみろよデカブツが、出来るモンならな。

ま、無理だろうけど。
ベリアルはデビルトリガーに覚醒する前の俺に押し負けたし、ファントムだって訓練校時代の俺にブッ飛ばされて逃げ帰った訳だから、今の俺が負ける道理がねぇ。

加えて言うなら、バージルはあのチートバグとしか思えねぇオッサンと同じくらい強いからな……あぁ、如何考えてもテメェ等の勝率は限りなく0に近いな此れ。
てか、ごちゃごちゃ言ってねぇでさっさとかかって来いよ?テメェ等の馬鹿でかい声は、ハッキリ言って騒音公害でしかねぇ、其の口ミシンで縫い付けて来いってんだ、
爺どもが!それと、一々自分の力を誇示するなよな――折角強そうな見た目なのに、弱く見えるぜ?


「其れは言ってやるなネロ、悪魔と言うのは力が全てだ。
 悪魔の血を引いているとは言え、人の姿である俺達を甘く見るのは仕方のない事だろう――俺も嘗ては、人は脆弱で取るに足らない存在だと思って居たからな。
 だが、今は其れが間違いだったと分かる。人は、スパーダが可能性を見出した存在、例え肉体的には脆弱でも、その魂の強さは悪魔を遥かに上回る………故に、
 歴史を紐解いてみても、魔の軍勢は一度たりとも人間界を支配する事は無かったのだろう。人の持つ魂の力を、正義の心を、奴等は永遠に知る事が無い訳だ。」

「成程、永遠に知る事がないんじゃしょうがねぇか。
 分かる筈のない事を言って悪かったな、無駄に長生きの爺さんよ?――詫びと言っちゃなんだが、徹底的にやってやるよ。」


「小癪な小僧が……消し炭にしてくれるわ!!!」

「遺言位は考えておけよ、小僧共が!!」



――ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!




炎炸裂させてやる気満々てか?……良いぜ、来いよオラ!


「フン……俺達に勝つ心算か?
 愚かな……力の差と言う物を教えてやろう。――掛かって来い、命が惜しくないのならばな。」


「その減らず口、封じてくれる!!」

「俺達を怒らせた事を後悔するんだな、小僧共!!」



後悔ねぇ?……そのセリフ、そっくりそのまま返してやるよ。
テメェ等こそ、俺達の前にのこのこと現れた事を後悔しろよな?――纏めて叩きのめしてやるからよ……イカレタパーティのメインイベントを始めようじゃねぇか!!


行くぜ!!








――――――








No Side


戦闘開始と同時に、ネロはベリアルに、バージルはファントムに向かって夫々突進。
ネロはイクシードを発動したキャリバーで、バージルは疾走居合で斬り込み、先ずは挨拶代わりの先制攻撃が炸裂!並の悪魔なら、この一撃で終わりだろう。

だが、ベリアルもファントムも灼熱の炎を身に纏った最上級クラスの悪魔であり、この一撃でやられる事はあり得ない。


「この…図に乗るなよ、人間風情が!!」

「俺を怒らせない方が良いぜ?」



すぐさま、ベリアルは手にした大剣を横薙ぎに一閃し、ファントムは蠍の様な尾で刺突攻撃を敢行!
此れもまた、一撃必殺の攻撃ではあるが、何方の攻撃も虚しく空を切り、其処にネロとバージルの姿は無い――何処に行ったのか?


「砕け散れ、Double Down!!(ダブルダウン!!)

「遅いぞ……Die.(死ね。)


その答えは強烈な一撃によって齎された。


ファントムの背に、ネロの強烈な空中からの刺突撃『ダブルダウン』が炸裂し、ベリアルにはバージルの次元斬が炸裂したのだ。


ネロもバージルも、相手の攻撃の瞬間に、ネロはエアレイドで、バージルはエアトリックでその場を回避し、ファントムとベリアルに痛烈な一撃をブチかましたのである。


特に、外装甲の隙間を貫かれたファントムは相当なダメージを受けた事だろう。


「グアァァァァアァァァアァァアァァ!!……おのれぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


其れでも、ファントムは激昂してネロに向かって大量の炎の弾を撃ち出す――やられたままでは気が済まないと言う事なのだろう……ともすれば殺す気満々だ。
此れだけの火球を喰らったら、普通の人間は速攻でお陀仏だろう。


だが、ネロは普通の人間ではない。


「其れが如何したぁぁ!!」


撃ち出された火球をレッドクイーンで斬り裂き、更に右腕で思い切り最後の火球を殴り返し、ファントムにダメージを与えて行く。






一方でバージルは、エアトリックを駆使して、ベリアルの攻撃を尽く躱してしまっていた。


ベリアルは確かに強力な上級悪魔ではあるが、その身体が巨大なせいで予備動作が丸分かりで、攻撃パターンは至極読みやすいのである。


「頭が高いぞ。」

「なに!?ぐあぁぁあぁぁぁぁっぁあぁぁぁ!!!


そして、その隙こそが好機だとばかりに、バージルは次元斬を発動!
徹底的に鍛え抜いた、次元を切り裂く斬撃は強烈で、ベリアルの身体を包む炎がこの一撃で消し飛んだのだ――つまりは身を守って居た鎧がなくなったのだ。

言うなれば防御力が0になった訳であり、其れを見逃すバージルではない。


「雑魚が……思いしれ!!」


一瞬で、ベリアルとの間合いを詰めると、すれ違いざまに強烈な疾走居合を一閃し、決定的なダメージを与えていく。
無論その一撃でくたばるベリアルではないが、鎧の役目を担っていた炎が剥がされた状態でのこの一撃は相当に効いたようだ。





そして、ネロだが―――



「Come on!(来いよ!)其れともビビってんのか?あぁ、チキン野郎が!!」

「舐めるなよ小僧が!!」


此方も此方でファントムを略完封状態。

巨体に秘められた力が如何に強大であろうとも、其れもまた相手に当たらなければ意味は無い――ネロは完全にファントムの動きを見切っていたのだ。



だからこそ恐れる物は何もない。


Be gone!!(失せろ!!)


イクシードマックスのストリークをブチかまし、更に其処から目にも留まらぬ光速の斬撃を繰り出していく――其れは正に最強のデビルハンターそのものだった。




その一方で、堪った物じゃないのはファントムだ。
一度不覚を取った相手であるが故に、次に邂逅したその時は、殺してやると誓っていたが、蓋を開けてみれば殺すどころか自分の方が圧倒されていたのだから。


「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」


其れでも悪魔の誇りゆえに反撃の火球を撃ち出すが、その射線上にネロは居ない。


「何処を狙っている……その八つの目玉は節穴か?」

「!!!」


その代わりに、眼前にはバージルが現れ――


失せろ!


――バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!!


納刀無しの、超高速連続居合でファントムを斬る。兎に角斬る。息つく暇さえなく斬る!斬り刻む!!



ネロとバージルは、再びエアレイドとエアハイクで場所を入れ代わり、勝負に打って出たのだ。


その効果は絶大で、堅い岩の身体を持つファントムも、鉄をも両断するバージルの斬撃が相手ではどうにもならない……ダメージを逃がす事など不可能である。


終わりだ!


そして、その光速の百裂居合の締めとばかりに放たれた次元斬は、的確にファントムの外装甲の隙間を切り刻み、此れはもう致命傷は間違いないだろう。








で、バージルとスイッチしてベリアルと対峙したネロだが、此方も此方でネロが圧倒的な力を見せつけていた。
炎の剥がれたベリアルに対して、キャリバーをブチかますと、其処からダブルダウンに繋ぎ、イクシードマックスのハイローラーでダメージを与えて行く。

無論、此れだけのコンボを喰らって黙っているベリアルではないが、反撃をする事は出来なかった。


何故か?


「うおりゃぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「!!!」



ネロが右腕で、力任せにベリアルを空中に持ち上げたからだ。



Is that all you've got?Then down to hell you go!!(燃料切れか?だったら大人しくくたばれ!)


其のまま上空からベリアルを地面に叩き付け、更には追撃とばかりにスプリットをブチかまし、再度バスターで殴り付ける!其れこそ、全くの手加減は無しの状態で!



「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁぁ!!……く……又しても遅れをとるとは…屈辱だ。
 だが、今は未だ復活したばかりでエネルギーが足りん――如何やら、力を蓄える必要があるようだ――この勝負は預けるぞ小僧!!」



流石のベリアルも此れには堪えたらしく、身体を炎に変えるとそのまま戦闘領域から離脱する。


「おい待てよ!!……ったく、逃げ足の早い爺だぜ……!」


其れは相当に速く、ネロでも取り逃がしてしまったようだ。
だが、ベリアルのこの選択は賢いとも言えるだろう――此処は敢えて退く事で力を蓄え、次に邂逅したその時に勝利をもぎ取ると言う事なのだろうから。




「小僧が図に乗るな……殺す!殺しきる!!」



しかし乍ら、退き際を弁えない者は何処にでも存在する。
バージルの鋭い斬撃で全身を斬られたファントムには、この場は退いて次に備えて力を蓄えるなどと言う考えは無く、只々目の前の相手を殺す事に執心していた。

八つの赤い目は、その怒りを象徴するかの如くさらに赤く輝き、その姿は正に殺気が具現化した存在だと言っても過言ではないだろう。


「死ねぇえぇぇぇぇぇ!!!」


そんな狂気の存在から放たれたのは、前足での強烈な一撃!
喰らえば当然只では済まないが――


「無駄だな。」


バージルは至って冷静そのものだ。

村正を納刀し、ファントムに背を向けた状態で、只静かに『無駄だ』と告げる。


当然その真意はファントムには分からないが、何れにしても眼前の相手を抹殺する為に、その腕を力一杯振り下ろしバージルと串刺しにせんとするが、その凶刃がバ
ージルを捕らえる事は無かった――何故ならば、ネロがファントムの前足での攻撃を、レッドクイーンで完全に止めてしまっていたから。


「な!?」

「暑苦しいんだよテメェは!大人しく死んどけ!!!


驚くファントムを尻目に、ネロはレッドクイーンをカチ上げて前足を払うと、そこから渾身の力を込めた悪魔の右腕で弓引きナックルパートを一閃!!
大型のトレーラーをも殴り飛ばすその一撃は強烈で、ファントムの身体もまた、出来損ないのブーメランの様に回転しながら吹っ飛んでいく。


「今だバージル!!」

「言われるまでも無い……図に乗るなよ雑魚が!


更に其処に、ダメ押しとばかりにバージルの一撃が炸裂!
一瞬で姿を消し、直後に無数の斬撃が炸裂し、ファントムを破壊していく。――バージルの絶刀が、ファントムを完全に捕らえたのは間違いないだろう。


手負いのファントムに此れを防ぐ術はない。
直後に、大爆発を起こし、自慢の堅い身体は内側から崩壊してしまったらしい。


この戦いは、ネロとバージルの完全勝利であるのは、如何やら間違いないようである。








――――――








Side:なのは


――シュゥゥゥン


結界が消えた……と言う事は結界内での戦いが終わったって言う事だけど、ネロとバージルんさんは無事なの!?


「大丈夫、此のとおりさ。――流石にデカブツの相手は少しばかりきつかったけどな。」

「如何に上級悪魔とは言え、あの程度では話にならん――俺とネロの敵ではない。」


ネロ、バージルさん!無事だったんだ……良かった、良かったよ……流石に上級が2体だから心配したんだよ?


「あ〜〜〜……其れに付いては悪かった――成り行きと言え心配かけちまったからな。
 だが、俺とバージルも見ての通り無事そのモノだぜ?――幾ら上級悪魔が相手でも負けてやる心算はねぇよ……出てきたらぶちのめすだけだ、そうだろなのは?」


確認不要だよネロ……出てきたら叩くだけだからね!



さてと、問題はあの蜘蛛みたいな大悪魔なんだけど、ネロとバージルさんの攻撃をまともに受けて、完全に瀕死状態だよね此れ……



「オノレ、おのれぇええ……此れだけの力を持つとは、貴様は只の人間ではないな……何者だ?」

「知るかよ……知りたきゃテメェで調べてみろよ……答えは永遠に分からないだろうけどよ。」

「………貴様は……まさか魔剣士スパーダの!!」

「如何やら孫って事らしいぜ?俺にとっては如何でも良い事だけどな。」

「……そんな……馬鹿なぁ……」



――ズシュゥゥゥン



身体が崩れて消えた……つまりはネロとバージルさんの勝利って言う事で間違いないかな?


「其れで良いだろ?……何にせよ、今回は俺達が勝ったんだ――面倒な事も起きたみたいだが、其れは其れとして、今は任務完了を喜ぼうぜなのは。
 大体にして、六課の初陣を勝利で飾れたんだから、これ以上の事は無いだろ?」

「其れもそうだねネロ。」

ガジェットの動力にジュエルシードが使われてたり、悪魔が出てきたりと面倒事はあったけど、記念すべき六課の初陣を勝利で飾れたのは、喜ばしい事だからね♪



うん、此れにて任務完了!


色々あったけど、皆本当にお疲れ様!実に見事な戦い方だったよ――なのはさんのお墨付きを付けてあげるくらいだったからね♪








――――――








No Side


こうして初陣を勝利で飾った機動六課だが――



「……………………」



遠く離れた高層ビルの屋上から、その戦いを見ていた存在に気付く事は遂に無かった――まぁ、距離が離れすぎて居るから仕方ないが。


「…………………」


そして、戦いを見ていた存在は、嘗てネロの前に現れた黒騎士『ネロ・アンジェロ』。


何が目的でこの戦闘を見ていたのかは定かではないが、戦闘を見届けたネロ・アンジェロはその身を黒い炎に変え、何処かへと飛び去ってしまった―――――――















 To Be Continued… 




上級悪魔も無事に撃退できたな。
美姫 「みたいね。危なげなくって感じね」
全くだ。六課としての初陣も勝利と言う形で終わったし。
美姫 「今回のあ出撃は上々ね」
だな。まあ、最後にまた謎めいた行動を取る奴が居たりしたけれどな。
美姫 「これは今後がどうなるのか気になるわね」
次回も楽しみです。
美姫 「次回も楽しみにしてますね」
待っています。



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