Side:ダンテ


オイ如何した?もっと本気出せよ?
折角のHoliday(休日)をぶっ潰してまで出て来てくれたんだ……もっともっと楽しませてくれないと、大凡休日の埋め合わせにゃならないぜ?分かってんのか、クソッタレが。

確かに人生ってのは刺激があるからこそ楽しいってモンだが、楽しい時間を強制終了してくれる刺激なんぞは願い下げだ、分かるだろ?

「こう言っちゃなんだが、王様や、ノーヴェ嬢ちゃん達との一時ってのは、俺としても楽しかったのは否定しねぇさ。
 それこそ、テンションがぶち上がって、あの店のピザとストサンを喰い尽くしちまいそうなテンションにまでなってからなぁ?……だが、ソイツはテメェ等のせいで萎えたぜ。
 テンション上げたまま、嬢ちゃん達と午後の市街巡りを楽しみにしてたんだが、ソイツは如何やら中止になっちまったらしいからな……」

元より、叩きのめす予定ではいたが、覚悟は出来てんだろうなクソ共?


『イヒヒヒヒヒッヒヒヒヒイヒヒヒ!!』

『ヒャ〜〜〜ッハッハッハッハッハ!!』

『アギャギャギャギャギャギャ!!ヒッヒッヒッヒッヒ!!』


――ブチィ!!



よっしゃ、望み通りにぶっ殺してやらあ!!
最大限ムカついてるこの状態で、耳障りな笑い声上げて来るたぁ、良い度胸だぜ――だが、お前等がドンだけ集まった所で、雑魚は雑魚ってのは変わらねぇけどよ!


「だけど、1人でやるって言う道理はない筈だよだんて?」

「私も、やるッス!!――休日を潰された礼を1000億万倍にして返してやるッス!!だから、アタシ等も行くっス!!止めても無駄っすからね!!」


良いねぇ?お前さん達みたいな相棒が一緒なら頼もしいぜ、レヴィ、ウェンディ!けど、ソイツは一体どんな単位だウェンディ……ま、いいけどよ。

兎に角、此処以外にも悪魔やら……何か良く分からんロボットみたいのは出て来てるみたいだからな?……10分で片付けて、各エリアの助太刀に行くとすっか!

イカレタパーティの真の始まりと行こうじゃないか?――It's fun and seems wrong!(楽しくて狂っちまいそうだぜ!!)














リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission71
『絶対殲滅〜Perfect erasure〜』











Side:バージル


Scum……Die!!(雑魚が……死ね!!)


――斬!!


『『『『『『いひゃァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁ!!?』』』』』』



「居合い一撃で、6体もの悪魔を同時に葬るとは――矢張り、その剣の腕には目を見張るものがあるな?
 魔剣士スパーダの息子であるならば、最強の剣士と言っても過言ではないと言う事で済ます事も出来るかも知れんが、お前やダンテの剣は其れでは済まぬ鋭さがある。
 ――お前達の剣からは強い魂の力を感じる事が出来る……その力が、剣の鋭さを高めているのだと推測するが、当たらずとも遠からずなのではないか?」


フン……剣の腕のみならず、洞察力も優れているとは、貴様は正に『将』と呼ぶに相応しいなシグナムよ?

確かに、俺とダンテの剣には、戦闘技術を超越した力が有るのは間違いなかろう――それは、恐らく受け継いだスパーダの魂のせいだとは思うがな。

が、以前の俺だったら、お前が其れを感じ取る事は無かったかもしれん。
テメンニングルを起動した時の俺は、只只管に力を求め、周りが見えなくなっていたからな……ダンテに負けた事で、俺はスパーダの魂を継ぐ事が出来たのかも知れん。


「成程な……矢張り魂の強さが技の精度を上げていた事は間違いないか。
 まぁ、今更お前の過去にとやかく言う心算はないが、父の魂を継ぐ事が出来たのならば、今度は其れをお前の息子に伝えるのを忘れるなよ?」


ネロか?……其れについては問題なかろう。
態々俺が伝えずとも、アイツは戦いの中でスパーダの力を、そして愛し護るべき者を得た事でスパーダの力のあり方と真髄を自然と理解したらしいからな――見事な物だ。

「まぁ、真に驚くべきは、そのネロの恋人となった高町なのはであろうがな。
 奴からは、歳からは想像も出来ないオーラを感じ取った――何よりも、初対面の俺に全く物おじしなかった其の度胸と胆力には、目を見張るものがあるだろう。」

「確かに、10年前のあの時も、高町の瞳から闘志の炎が消えた事は無かったからな……元より、度胸があるのかも知れんな。
 2年前に、ネロがこの地に来たその時も、慌てず騒がずに、その場にいた悪魔をネロと共に撃滅したらしい――まぁ、アイツを敵に回したくないのだけは確かだな。」


貴様に其処まで言わせるとは……一度、手合わせ願いたいものだな。


それにしても、如何にやられ専門の下級悪魔と機械人形とは言え、こうも数が多いとウンザリして来るモノだ。歯応えのなさすぎる相手と言うのは、逆に疲れてくるからな。
大体にして、此れでは無駄に己の戦力を磨り潰すだけではないのかと思うのだが、スカリエッティとやらは、一体何を目論んで此れだけの数を投入していると言うのだ?

其れに、悪魔共は兎も角、機械人形はまるで『何かを探している』様にも見える……奴の欲するものが、ミッドチルダ市街にあるとでも言うのか?



――いや、或は目的は機動六課か?機動六課には、狂った科学者とやらが欲しそうな物が幾らでもあるからな?
スパーダが使っていた三本の魔剣、ダンテとシグナム、そしてハラオウンが持っている魔具、ネロと高町なのはの中に在るアルカナ、高町なのはが有している聖王の髪飾り
に、六課隊長の八神はやてが所持している魔導書に押収したレリックなる物体……本当に、良く此処まで集まったと感心する。


「或は、エリオとキャロが保護したと言う少女が目的なのかも知れん。
 何やら重厚な箱を、鎖で引き摺らされていたらしいが、その箱の中身が目的の可能性もあるのではないか?――箱の中身は分からんが、可能性としてはあるだろう?」


確かに、その可能性もゼロではないか。


そうなると、その小娘を乗せた六課のヘリも狙われる事になるが、ヘリの武装やら何やらは大丈夫なのか?
飛行能力を有する下級悪魔は、総じて付かず離れずの距離を保ちながら攻撃してくる故に、正面方向にしか攻撃できない機銃等では対処しきれん部分があると思うが…


「大丈夫だ、ヘリにはドゥーエとレディが乗り込んでいるし、元より空は六課のエースの独壇場だ。
 高町の領域である空で、下級悪魔やガジェットが好き勝手が出来る筈もない――加えて、我等が主も現場にお出になるらしいからな。」


――バリバリバリバリバリ……!


「む……アレは六課の移動用ヘリか?」

「如何にもその通り……如何やら、我等の主が現着したらしい。」


――ガチャ!!


ふむ、ハッチから出て来たのは、確かに八神はやてだな。
既に一撃放つ準備が出来ているのか、右手に膨大な魔力が集中しているようだが、一体どんな魔法を放つ心算だ?



「遠き地にて、深き闇に沈め――デアボリックエミッション!!!


――ゴアァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!



此れは……味方や市街の建物やらには一切のダメージを与えずに、敵だけを殲滅する広域空間攻撃か!……今の一撃で、雑魚共が全て消し飛ぶとは、恐れ入った。
尤も、死肉に群がる蠅の如くに雑魚共は現れて来る訳だが、あの広域攻撃があるのならば頼もしい。

正直な所、奴が貴様等の主かつ六課の隊長であり、魔導師ランクがSSと言うのは信じられない部分も有ったのだが……ククク、よもやこれ程までとはな。
俺とした事が、普段の飄々とした態度にすっかり騙されてしまっていたと言う事か。

まぁ良い、此れで雑魚の数はリセットされたから、改めて出て来た奴を潰していけば、何れ終わりも来るだろう――スカリエッティとやらが馬鹿でない限りはな。


「まぁ、此処までの結果を見て退く相手ならば其れで良しだが、退かぬ相手ならば徹底的に叩きのめして奴等の戦力を根絶やしにするだけだ。――新手が来るぞ!!」

「フン……マッタク持って死にたがりが多いらしい。」

だがこの気配は、悪魔ではないな?寧ろ良く知っている様な感じだが……


「「……………」」

「なに!?」

「ほう?此れはまた……中々に面白い冗談だ。」

俺達の前に現れたのは、バイザー型のアイマスクで目元を隠しているが、誰が如何見てもドゥーエとノーヴェにしか見えない敵勢力……中々の悪趣味だなスカリエッティ。
その程度のアイマスクで正体を隠せるはずもないからな?……元より正体を明かす事が前提なのだろうが、仲間と同じ容姿の奴が敵か……だから如何した?


――バッ!!


「!!!!」

「紙一重で躱したか……如何やら、姿のみならず基本的な能力もコピーしているようだな?
 恐らくは、ナカジマの小娘達を模した存在を作る事で、此方の攻撃を躊躇わせようとしたのだろうが、姿形が同じであろうと貴様等は敵に過ぎん――ならば慈悲はない。
 俺の前に敵として現れたのならば、例えそれが神であろうとも斬り捨てるのが俺のやり方だ……徳用の切り落とし肉になりたいと言うならば掛かってくるが良い。」

「……確かに、容姿が同じだからと言っても、敵対する相手であるのならば慈悲は不要か。
 いや、寧ろ怒りがこみあげて来ると言うモノか……私の同僚と、部下達を模した姿で現れる等、胸糞悪い事この上ないと言うモノだからな?……殲滅するが上策だな。」


ふ、そう言う事だ。
最終ラウンドが何ラウンドかは知らんが、取り敢えずは第2ラウンド開始と言った所か?……何ラウンドあったところで、俺達は負けんがな。








――――――








No Side


はやてのデアボリックエミッションで掃討した直後に、再び悪魔とガジェットは出現し、市街地での戦闘は、今尚激しさを増していた。
其れは市街地の地上のみならず、空もまた同様だ。


「次から次へと……だったら、回避不能の弾幕攻撃なら如何?――アクセルシューター・アラウンドシフト!!

『Be pounded.(砕け散りなさい。)』


だが、六課の、管理局のエース・オブ・エースとして名を馳せているなのはが、縦横無尽に空を翔けながら、必殺の射撃や砲撃を駆使して悪魔やガジェットを、保護した少女
が乗っているヘリに近付けさせんと奮闘し、状況そのものは一方的な物だろう。

それ以前に、今のなのははネロとの至福の時を邪魔された事による怒りで、魔力が3倍に膨れ上がり、各技のダメージが2倍になった状況だと言っても過言ではない故に、
ガジェットや下級悪魔など、準備運動の相手にもならないだろう。


普通に考えれば、なのはが居る限り大丈夫だろうが、敵も馬鹿ではない。



「ディエチ´(ダッシュ)ちゃん、準備は良いかしら?」

「問題ない、ヘリは補足した。」



ヘリの航行軌道から、およそ1km離れた場所にて、バイザー型のアイマスクで目元を隠したディエチに良く似た『ディエチ・ダッシュ』と呼ばれた少女が、大型の狙撃キャノン
で、六課が保護した少女が乗っているヘリをロックオンしていた。

完全なる死角からの攻撃――間違いなく決まるであろうこの攻撃。



「ターゲットロックオン………え?」

「どしたの?ディエチ´ちゃん?」



だが、引き金を引こうとしたその瞬間、ディエチ似の少女はスコープ越しに見てしまったのだ――赤と青のオッドアイが『正確に此方を見ている姿』を。

其れだけならば、偶然で済ます事も出来たかもしれないが、その相手は有ろう事か、此方に向かって武器を向けている――完全に、此方の場所は割れているのだろう。
普通に考えればあり得ない事だ。1km以上離れたこの場所が、人間が肉眼で補足出来る筈がない……が、現実に此方を的確に目視していると言うのは脅威でしかない。





「あそこか……ヴァイス、左舷にもう5mほど移動してくれる?
 其れだけ寄せてくれれば、射程圏内だからね。」

「左舷5mで良いんだな?お安い御用だぜ!!」

「ちょっと待ってレディ、何を見つけたの?」

「向こうの方で、キラッと光ったのよ……丁度、あのビルの辺りで。
 窓ガラスに反射したのかとも思ったけど『何もない屋上付近で光が反射する事は無い』でしょ?……其れにあれは窓ガラスの反射じゃなくて、レンズの反射だったわ。
 そう言った事を複合的に判断すれば、こっちの射程外からの狙撃を相手さんが狙ってるのは間違いからね――なら、其れを正面からブチ砕くだけの事よ!!」




或はこれもまた、デビルハンターであるレディだからこそ気付けたのかも知れない。
一瞬の判断が生死を分けるデビルハンターからしたら、一瞬でしかない反射の光であっても、其処に敵がいるかも知れないと言う事を考えるには充分だったのだろう。



逆に、脅威を感じていたのはディエチ似の少女だ。
完全に死角からの攻撃だと思っていたにもかかわらず、蓋を開けてみれば、相手は的確に此方をロックオンしていた――これは、驚くほかないだろう。

しかも、スコープ越しに見えるレディの瞳には、『絶対零度』とも言うべき『冷たい炎』が宿っている……其れだけに、理解してしまったのだ、この攻撃が通る事はないと。


だが、其れでも彼女は、与えられた任務を熟さんと、その引き金を引くが……



「此れでも喰らいなさい!!」

略同時に、レディがカリーナ=アンのトリガーを引き絞り、破壊力満点のロケット弾を高速発射!!

其れは的確に狙撃を目論んでいた少女に向かって発射され、敵方の砲撃とかち合って、着弾と同時に大爆発!!!
レディにとっては如何と言う事は無いだろうが、ディエチ似の少女にとってはトンでもない事態だった事は間違いない筈だ――己以上の相手と出会ってしまったのだから。


「そんな……ウソだ…ウソだ……ウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


そして其れは、少女の心を崩壊させるには充分だった。
ディエチ似の少女は、半ば半狂乱になって砲撃を手当たり次第にブチかますが、そんな攻撃は届く筈もない――空の絶対支配者とも言うべきエース・オブ・エースが其処に
は存在しているのだから。


ディバイン……バスター!!!



――ドゴォォォォオォン!!



寸分違わず、敵の砲撃を砲撃でブチ砕き、威風堂々空に立つ様は、正に大空の支配者と言っても過言ではないだろう。


そして、一方的な敗北を味わったディエチ似の少女は、傍らにいた眼鏡の少女に連れられる形でその場を去るのだった――取り敢えず、ヘリは無事と見て良いだろう。










其れと時同じ頃、ダンテもまた市街地で無双状態を展開し、強靭!無敵!!最強!!!を、その身をもって示していた。


無論、マテリアズとアミタ、ディエチ、ノーヴェ、ウェンディが共に戦う仲間としていると言うのが大きな事かも知れないが、其れを差し引いてもダンテ個人の力は、正に最強!


そうとしか言いようがないだろう。


「オイオイオイ、人の休日潰してまで出て来たってのにこの程度なのか?……だとしたら、ガッカリだ、埋め合わせにもなりゃしねぇぜこんなモンじゃ。
 つーかな、俺達に襲撃掛けるってんなら、最低でも雑魚の戦闘能力を戦車1000台分に値する位にまで高めて来てくれよ?そうじゃなきゃ、大凡楽しめないんでね!!」


「「「「「ギャァァァァァァアァァァァァァァァ!!!!」」」」」



現に今も、リベリオンの一振りで5体もの悪魔を葬り去ったのだから。
ネロをして『強いけど弱い』と称された、若りし日のダンテだが、既にデビルハンターとしては超一流の腕であると言っても過言ではない筈だ。



「一昨日来やがれってんだクソ共が。ったく、こんな連中相手じゃ、準備運動にもなりゃしねぇ。
 けどよ、アンタは少しは楽しませてくれるんだろ――馬鹿でかい得物を持ったオジサマよぉ?……ったく、こんな事になるとは思って居なかったが、逆に大歓迎だぜ!!」

「ならば、其れには応えなければなるまいな……」


が、そんなダンテの前に現れたのは、青龍刀の様なデバイスを携えた男――ゼスト・グランガイツ。

互いに、此れまでの経験から、相手が『只者ではない』と言う事は感じ取っているらしく、一分の隙も伺う事は出来ない――正に『一流同士』の一騎打ちと言った所だろう。


「良いねぇ……掃きだめのゴミにしちゃ大層なガッツだ。
 スカリエッティとか言うクソの手駒にしとくにゃ勿体ねぇレベルだぜ?――けどな、やるとなった以上は手加減は出来ねぇから、覚悟しとけよNice Guy!!」

「元より手加減は不要!!立ち塞がる壁は砕いて進むのみだ!!」


故に退かない。

直後、リベリオンと青龍刀型デバイスのかち合う、鋭い音が鳴り響いたのだった。








――――――








Side:はやて


マッタク持って、ドンだけやれば気が済むんやスカリエッティは?
狙いは恐らくレリックなんやろうけど、其れを手にするために、こんだけの戦力を投入して返り討ちに有ってるとか、費用対効果が明らかに見合ってないやろ此れは!!!

レリック1個確保するのに、ドンだけ少なく見積もっても、悪魔は100体、ガジェットは90体撃滅されとるんやで?
しかも、ガジェットの撃破数の半数は六課のルーキーがになってると言うんやから驚きや――まぁ、スバル達の日々成長してるって証やろな。



まぁ、だからと言って休む事は出来へんけどな。

敵さんも、まだまだ居るようやし、此処はもう一頑張り――


――キィィィィィィィン……



「!?」

って、何や今の!?強烈な魔力反応が、直接頭の中に……一体何が起きたって言うんや……何が――


けど、この魔力反応は、上級の悪魔が現れたのかも知れへん――其れこそ、飛び切り強力な奴がな!!……其れは其れで、相手にとって不足なしって所やけどね。


隠れてないで出てこいや!!望むなら相手になってやんで!!


――ガシャリ………


む?如何やら現れたみたいやな……相手になって貰うで――――――――――って……え?


「………………」

「そんな……ウソやろ?」

私の前に現れたのは、黒い甲冑に身を包んだ女騎士の悪魔――やけど、其れだけやったら何も驚く事は無かったやろね。


でも、だけど………此れは何でや!!なんだって、アンタが悪魔の騎士になってるんや!!


「………………………」

「黙っとらんと答えて……何でそないな事になってるの?なんで、如何してや!!!――如何してアンタが其処に居るんや……『アインス』!!!!」

「…………………………」


私の前に現れた悪魔の騎士。


其れは10年前の雪の夜に、夜天の空に帰ってしまもうた『初代祝福の風』こと、リインフォース・アインスやったのやからね……ホンマ、神様ってのは残酷なモンやな………








――――――









Side:ネロ


Ha!派手な襲撃して来た割には、マッタク持って大した事ねぇなクソッ垂れ共!!テメェ等なんぞ、ちょいと手荒く扱ってやりゃぶっ壊れる雑魚中の雑魚だぜ?
特にスケアクロウは、久遠の悪趣味な人形の材料でしかねぇし、ガジェットだって只の頑丈な的でしかねぇんだよ!!――本気で、テメェ等じゃ役者不足だ三下未満が!!


「ネロ、絶好調?」

「勿論絶好調だぜ久遠!!」

俺だけじゃなくて、六課全員が絶好調だろうけどな!!俺達に負けはねぇだろ!!



そうさ、まかり間違ったって負けは有り得ねぇ。

だってのに、何なんだこの嫌な予感は?


――そう、まるで悪夢がじわじわと迫って来る様な、言いようのない不快感は何でだ?……或は、此の襲撃は雑魚共が出張って来るだけじゃないってのか?


ったく、何だってんだよ気持ち悪いな!!


迷うなよ俺――誰が相手だろうと、クソッ垂れはぶちのめす!!……只、其れだけの事だろ!!!



だけど、まさか本気で『悪夢』が出て来るとは、流石に予想もしてなかったぜ……













 To Be Continued… 





数は多いけれど、優勢だった六課メンバー。
美姫 「でも、味方に似た敵や」
流石にバージルとかはそれでも冷静だったけれどな。
美姫 「でも、はやてにとっては辛いだろう姿の敵が出てきたわね」
だな。おまけにゼストの登場まで。
美姫 「一体どうなるのかしらね」
ネロの方にも何かあるみたいだし
美姫 「次回も楽しみにしてますね」
待っています。



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