Side:ネロ
取り敢えずは任務終了!俺とバージルとティアナで考えた策が、面白い様に嵌って、六課の完全勝利ってとこだぜ。
勝った気になってアジトに戻ったアイツ等が、実は偽物を掴まされたって事を知ったらどんな顔をする事やら……ったく、想像しただけでも、笑いが込み上げて来るぜ!!
「救い難き愚者が……精々、己の思慮の浅さを呪うが良い。
ククククク……ハハハハハハハ………ハァ〜ッハッハッハッハッハ!!精々後悔しろ、寧ろそのまま死ぬが良い!!」
「……滅茶苦茶似合ってるけど、情け容赦ない三段高笑いは自重してくれよバージル?
こう言っちゃなんだが、似合いすぎてて、若干怖いからな?――つーか、アンタは高笑いとかするキャラじゃねえからな絶対に!?」
ま、確かにバージルは高笑いとかするキャラじゃねぇな――したらしたで、メッチャ似合ってるのは事実なんだけどな。……まぁ、俺の親父だし、バージルも何でもありだ。
んで、任務完了な訳だから、今は輸送用のヘリで移動中。
はやての奴は、保護した人物と一緒に、局の方に戻ったみたいなんだが――其れとは全く関係ない事だが、何だって抱き付いてるんだよなのは?
「ネロが、ナイトメアの内部から帰還した事が嬉しくてね♪
本音を言うなら、会ったその時に抱き付きたかったんだけど、任務中だから自重したんだよ?……でも、任務を完了した今なら、此れ位の事はしても良いでしょ?」
まぁ、俺もなのはに抱き付かれるのは嫌じゃないから良いけどな?……てか当たってる、当たってるぞなのは!!
「当たってるんじゃなくて、当ててるんだよ?」
「確信犯かオイ!!」
いやまぁ、役得と言えば其れまでだけどよぉ……っと、そう言えば、なのはに聞きたい事があったんだった。
ナイトメアの内部で再生された、フェイトとヴィータの悪夢……一体何が原因で、あんなことになっちまったのかは、聞いておいた方が良い……つーか個人的に知りてぇし。
一体何をしたら、アンだけのトラウマを植え付ける事が出来るのか、ちょっぴり御教示願いたいぜ――ある意味で、恐いもの見たさ的な感覚なのかも知れないけどな。
リリカルなのは×Devil May Cry 黒き騎士と白き魔導師 Mission76
『兄との再会〜Reunion brother〜』
取り敢えず、単刀直入に聞くぜなのは?
お前は一体、子供の頃にフェイトとヴィータに何をしたんだ?――ナイトメアの内部で再生された悪夢のうち、ティアナ、フェイト、ヴィータの3人の悪夢はお前だったぜ?
ティアナの場合は『手強い相手』として再生されたんだが、フェイトとヴィータの2人に関しては、完全に戦意喪失するだけの悪夢が再生されて、それが子供の頃のなのは
だったんだよ!!……本当に覚えないのかお前は?
「そうは言われても、フェイトちゃんには子供の頃、バインドで拘束したところにブレイカーをブチかまして、ヴィータちゃんは、これまた拘束したところに、必殺の砲撃を打ち
込んだだけだよ?全力でのバトルだったし、此れ位は普通の事でしょ?
其れなのに、トラウマって、一体何の事なのか全然見当もつかないよ?」
「誰が如何考えても、その攻撃のせいだろ馬鹿野郎!!」
そんなモン喰らったら、フィトトとヴィータじゃなくてもトラウマ必至だろオイ!!
って言うか、魔力ダメージは精神ダメージって事を考えると、良く廃人にならなかったもんだぜフェイトとヴィータは!!
それ以前に、そんだけの事やっておきながら、マッタク持って自分がトラウマ植え付けた意識がねぇなのはが大問題だ!性質が悪いにも程がアンだろ……
「え?其れがトラウマの原因なの?……そ、そんな事ないよねフェイトちゃん、ヴィータちゃん!?」
「桜色が……桜色が私を……いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「結果的にナハトが盾になってくれたけど、身動き取れない所に放たれた砲撃は怖かった……怖かったんだよシグナムゥ!!」
「……よしよし、だが泣かなかったお前は偉いぞヴィータ?
高町の本気の砲撃は、歴戦の騎士であっても逃げ出したくなるくらいに強烈にして凶悪――『管理局の白い魔王』の二つ名に相応しい、文字通りの必殺技だからな…」
「……如何やら、トラウマが抉り返されたようだな?」
「え〜〜〜!?って言うか、私ってそんな風に呼ばれてるんですかシグナムさん!?」
「『管理局の白い魔王』と書いて『高町なのは』とルビを振るんだそうだ。」
「何それ酷過ぎる!?」
確かに、笑えねぇ二つ名だよな其れは……だが、なのはが白い魔王だとすると、俺は差し詰め『管理局の黒魔剣士』って所か?
「なら俺は、『赤魔狩人』だな。」
「と言う事は、俺は『青魔戦士』か………」
「此れで、あと一人いれば『悪魔戦隊 デビルンジャー』の完成だね――って違うのーーーーー!!!
大体にして、フェイトちゃんだって私の事バインドで拘束して『ファランクスシフト』で、4ケタのフォトンランサー喰らわせてくれたし、ヴィータちゃんなんて初対面で行き成り
襲ってきて、レイジングハート真っ二つにして、私の事撃墜してくれたじゃない!!」
『That was very painful……(アレはとても痛かったですね……)』
……何つ〜か、子供の頃から随分とデンジャラスなバトルしてるんだな、なのは達って?まぁ、そんだけのバトルをしてたってんなら、今の強さも納得だけどな。
でもまぁ、確かになのはの言う通り、其れはお互い様だろ?トラウマにこそなってねぇが、なのはも必殺級の一撃喰らってる事を考えると、どっちもどっちじゃねぇか此れ?
「違うよネロ!違うんだよ!!
自分の必殺技を耐えられた直後に、今度はこっちが拘束されて必殺技撃たれて、何とか防いだと思ったら追撃に防御不能の超必殺技が待ち構えてたって言う、あの絶
望感は、只必殺技を喰らうのとは訳が違うんだよ!!」
「其れになぁ、ぶち抜いたとは言え、アタシの一撃は一応は防御出来たんだぜ!?其れなのに、アタシが喰らう時は回避も防御も許されねぇ状態だったんだ!!
喰らったら落とされるって分かる砲撃が迫ってるのに、回避も防御も出来ねぇ恐怖がお前に分かるか!!!
言うなれば、鎖で全身グルグル巻きにされたところに、レディのカリーナ=アンでの砲撃ブチかまされるようなもんなんだぞ!!」
「……そいつは確かに怖いが、俺の場合そうなってもデビルトリガーを発動すれば回避も防御も出来るから、悪いがその真の恐怖は分からねぇわ。
だが、取り敢えずなのはは本気で戦った相手に、強烈なトラウマを植え付けちまう事がある位のものスゲェ強さだって事は、よ〜〜〜く分かったぜ。
其れでありながら、テメェはトラウマを持たねぇ、強い心の持ち主だって事がな。」
「なのはの彼氏であるオメェに、分かれとか言ったアタシとフェイトが馬鹿だったぜ!!」
「トラウマの原因については納得してくれても、何でトラウマになったかは理解して貰えなかった!?」
いや、トラウマになる位のトンでもねぇ攻撃だったって事は理解したからな?
まぁ、これ以上言っても不毛な感じだから、この話題は此処までにするとして――エリオとキャロが保護したってのは、一体どんな奴なんだ?
1人は子供で、1人は大人の男って事だったが……いや、此のまま局に戻れば、男の方は分かるんだろうけど、一応聞いておいた方が良いと思ってよ。
「1人は女の子で、僕やキャロよりも年下だと思います。
可成り衰弱して、腕や足にも擦り傷や切り傷が有ったので、保護した直後に聖王病院に搬送して貰って、今は点滴とかの処置が施されてると思います。」
「もう1人の方は、何て言うか厳格そうな男の人で、白いコートみたいな服を着ていました。
それと、ネロさんのレッドクイーンによく似た剣を腰に下げてて、服にもネロさんのコートに入ってるのと同じようなマークが入ってたような気がします。」
「レッドクイーンと似た剣て、噴出剣を?其れに、服に魔剣教団のエンブレムまで入ってたって言うのかよ!?……俺と同じように、元教団の誰かがこっちに来たのか?」
「あ、其れとその人は天使みたいな姿に変身して、六課の手助けをしてくれたんです。」
はぁ!?天使みたいな姿って、其れって『帰天』じゃねぇかよ!?
教団で帰天できたのは3人だが、仮に何らかの形で生き返ったとしても、あのクソジジイとアゴ村アゴ助が六課に手を貸す筈がねぇ……とすると、まさかクレドか!?
まぁ、真相は戻れば分かる事だよな。
だけどもしもクレドだったその時は、キリエの事は謝らないとだぜ……結局俺は、キリエを助けてやる事は出来なかった訳だからな。
――ギュ……
「なのは?」
「大丈夫だよネロ。保護された人がクレドさんだったとしても、きっとクレドさんはネロを責めたりはしないだろうから。
其れに、キリエさんが亡くなったのはネロのせいじゃないし、其れ以前にネロは捕らわれたキリエさんを助け出したんだから、そんなに自分を責めちゃダメだよ……ね?」
……Thank youなのは、そう言ってくれただけでも気が楽になったぜ。ったく、お前みたいな奴が恋人だなんて、俺はトンでもねぇ果報者だな。
「……ヴァイス、済まないが少し冷房を強くして貰っても良いか?少しばかり、機内の温度が上昇したようなのでな……主になのはとネロのせいで。」
「了解っすよ姐さん。」
「仲がいいのは結構だが、恋人同士でいちゃつくのは、人前では程々にな?」
「「は〜〜〜〜い。」」
まぁ、確約は出来ねぇけどな。
てか、今のっていちゃついてる事になるのか?いや、見る奴によってはそう映るのか?……まぁ、如何でも良いかそんな事は。
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んで、ヘリに揺られる事十数分後、無事六課本部のヘリポートに到着。
「おかえりなさい皆。ホンマにお疲れ様やったね。」
「いえ、此れ位は大した事有りません――寧ろ、当然の事ですよ主はやて。」
其処にははやてが出迎えに来てくれてたんだが、件の保護された奴も一緒に居た――大体予想はしてたが、やっぱりアンタだったんだなクレド。
「お前は、ネロか!?
お前もこの世界に来ていたのか……まさか、こんな形で再会する事になろうとはな……」
「其れはこっちのセリフだぜクレド?
あの糞爺に刺されて死んじまったと思ってたのに、まさかまたこうして会う事が出来るとは夢にも思ってなかったぜ?一体如何やって生き返ったんだよアンタは?」
「教皇に閻魔刀で貫かれ、そして私は確かに死んだのが、帰天の影響で悪魔化していた事が影響して私の魂は『コア』の状態で魔界に残ったのだ。
其れを、利用しようとした輩が居た様だが、コアを活性化された瞬間に自我も覚醒してな……操られる前に、コアの状態で其処から離脱し、後は自然にコアから再生され
たと言う訳だ……其れでも、お前とこうして再会できたのは、喜ばしい事ではあるけれどな。」
俺もだぜクレド。
そう言えば、アンタには礼を言わないとだよな?
ダンテから聞いた話だが、クソ野郎に取り込まれた俺とキリエの事を助けてくれって、ダンテに頼んでくれたんだろ?
『返事も聞かずに勝手に押し付けて行った』ってダンテは言ってたけど、キッチリとアンタの頼みは果たしてくれたからな……キリエだけじゃなく、俺の事も頼んでくれてたっ
てのは嬉しかったぜ?……ありがとよ、クレド。
「当然の事だ、私にとってお前は弟のような存在でもあるからな。
……だがまぁ、其れならば教皇の暴走は、一先ず何とか出来たのだろう?……フォルトゥナは、守られたのだな?」
「街はボロボロになっちまったが一応な。
まぁ、その街も1年後には略元通りになって、魔剣教団は解散して、今は元教団剣士達が集まって自警団的なモンを組織して街を護ってるよ。
こっちに来る前は、俺が其れを纏め上げてたんだが……ある日の悪魔の襲撃際に、爆弾悪魔の自爆を目一杯喰らってこっちに来ちまって、多分俺は死亡扱いだ。
ま、ダンテが不定期にフォルトゥナに来てくれるだろうから、街の安全については大丈夫だと思ってるけどな。」
「そんな事があったのか……だが、お前が死亡扱いとなると、キリエも悲しむだろう?」
……かもな。
だけど、其れは無いんだクレド……キリエは、もうこの世にはいない……フォルトゥナでの事件の半年後に死んじまったんだ……
「何だと!?」
「糞爺の創った神の中に捕らわれた際に、キリエは魔界の瘴気と同じモンを、その身体に目一杯浴びちまったんだ。
普通の人間だったら、体調を崩す程度で済んだのかも知れないが、キリエはそう言ったモンに対する耐性が凄く低くて、魔界の毒を思いきり喰らっちまってたらしい。
そのせいで死んじまった……謝って済む事じゃねぇけど、ゴメンクレド……俺は、キリエを助けてやる事が出来なかった……本当に、ゴメン!!」
「!!……そうか……だが、其れはお前のせいではないから気にするなネロ。
もしも私が、教皇の凶行に異を唱え、其れこそダンテに依頼して、教団の悪意を潰す道を選んでいたならば、あんな事にはならなかっただろう。
キリエの死は確かにショックだが、私が教皇に従わない道を選んでいれば、あの事件自体が無かったかもしれない――そうなれば、キリエは死なずに済んだのだろう。
だが、そうはならなかった……キリエが死んだのは、偏に私のせいだ――その事で、お前が気に病む必要はないぞネロ?」
……クレドは、やっぱりクレドだぜ。
一度は俺と敵対したけど、俺が糞爺に捕らわれた時には助けようとしてくれたしな……本気で、アンタが兄貴分で良かったよクレド。
「其れに、あのキリエの事だ、死してもお前の事を考えているであろう事は想像に難くない。
お前もまた、この世界で『真に護るべき者』を見つけた様だからな?――良ければ紹介してはくれないか?お前と腕を組んでいる、その栗毛のお嬢さんの事を。」
……そういや、なのはは腕に抱き付いたままだったな。
えっと、コイツは『高町なのは』、俺の恋人で、六課で『スターズ分隊』の隊長を務めてる、目下最強の魔導師だ――そんでなのは、コイツが俺の兄貴分のクレドだ。
多少堅物な所もあるが、人間的には出来た奴だ――クレドを慕って魔剣教団の教団騎士になったって言う奴も、そこそこ居るみたいだったからな。
「えと……初めまして、高町なのはです。
ふ、不束者ですが、ネロの彼女やらせて貰ってます。……その、宜しくお願いします!」
「ネロの……此方こそ宜しく、なのはさん。
――ネロの鞘となるのはキリエだとばかり思っていたが、貴女こそがネロの真の鞘となる存在だったか……ネロの事を、如何か宜しく頼む。」
「はい!勿論です!!」
多少突っ込みどころは有るが、顔合わせは巧く行ったみたいだな。
時にクレド、アンタは此れから如何するんだ?
六課に保護された状態な訳だが、アンタの性格上、只保護されて『はい終わり』って事だけは有り得ねぇからな?
「其れは、お前達が来るまで八神部隊長と話し合って、私も六課に力を貸す事で合意した。
折角蘇った此の命、今度こそ真の意味で人々の為に使わねば、蘇った意味もないだろうし、何よりもあの世でキリエに顔向けできないからな。」
成程な。
だが、アンタが加わってくれるってんなら頼もしい事この上ないぜクレド。――此れから、宜しくな?
「あぁ、今度こそ真に騎士としての務めを果たして見せよう。」
――ガシィ!!
マッタク持って、嬉しい戦力の追加だぜコイツは。
クレドは元々技量が凄かったが、キャロの話からすると帰天も出来るみたいだから、全力になったそん時は俺でも苦戦する程の強さなのは間違いねぇからな。
頼りにしてるぜ、クレド!!
――――――
Side:スカリエッティ
市街地戦では結果的に負けてしまったが、そんな事よりも大事な事が、今正に私の目の前で起ころうとしている!!
ジェスター君が持ち帰ったコアの内、手元に残った1個が、大きく鼓動をしているからね?……此れは恐らく、復活の時は近い筈と見て間違いないだろうね。
培養ポッドの中でも、コアだった物は略人型に形を変えているからね。
さぁ、蘇りたまえ、狂気の悪魔学者よ!!
君のその頭脳、私達に少しばかり貸して貰おうじゃないか?――其れに、君が内包している狂気には、私も共感できる部分があるからね?…そう言う意味では同士だ。
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……バリィィィィン!
此れは……如何やら、再生が終わったみたいだね?
培養ポッドをも粉微塵にするこの力、実に興味深いと言うところだが――先ずは、名前を聞かせてくれるかな、狂気の科学者殿?
「此れは……おおお、お前が私を復活させたのか?」
「如何にも、再生させたのはこの私、ジェイル・スカリエッティだ。
君の力は、私の野望を成就させるためには必要不可欠だと判断したので、誠に申し訳ないと思ったが、コアを再生させて貰ったよ。」
「其れは……何とも無茶苦茶だが、礼を言おうMr.スカリエッティ。
此れならば、私の計画を邪魔してくれた連中とも互角に戦う事が出来る――何よりも、あの生意気な小僧と、ダンテには、何度復讐をしても飽き足らないからな。
……と、申し遅れたな?――私は、アグナスだ……既に知っているだろうがね。――何れにしても、復活したに相応しい事をしなくては、大凡満足出来ないからねぇ?」
ククク、此れは予想以上の結果だね?
よもやこれ程の闇の気配を内包した魂を手に入れる事が出来るとは、私にもいよいよ運が巡って来たのかな?
まぁ、其れは其れとして、此れから宜しく頼むよアグナス殿。
「是非もない……此方からこそ頼むよ?『狂気の科学者』ジェイル・スカリエッティ博士よ。」
あぁ、宜しく頼むよアグナス君。
君の存在が、私の野望を後押ししてくれるのは間違いない事だからねぇ?――精々、その力を存分に奮ってくれたまえ。
君の活躍に期待しているよアグナス君?――クククク……クハハハハハ……わ〜っはっはっはっはっはっは!!!
――――――
Side:???
此処は何処?
私は確か、重い何かを引き摺って地下水路を………うぅん、ハッキリとは思い出せないや。
今は、もう少しだけ寝ちゃおうかな………流石に疲れたしね………だけど、何処に居るんだろう、私のママとパパは……会いたい…会いたいよぉ。
ママとパパに会いたい――私の此の願いが、少し違った形で現実になるなんて言う事は、この時はマッタク持って予想もしていなかった事……だったよ………。
To Be Continued…
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