Side:ネロ
さてと……面倒な奴等が出て来てくれたが、少なくともブラッドゴイルとシャドウの方はなのはが居るから大丈夫だろうな。
ギンガとヴィッツも居るし、他の連中だって中々の腕前だ――なのはの指示したとおりに動けば、アイツ等相手でも負ける事だけは有り得ねぇと思う。
って事はだ、この場を突破できるかどうかは、俺がこの馬鹿デカいムカデ野郎を叩きのめせるかにかかってるって事か……責任重大だ。
尤もコイツは前にも戦った事が有るし、弱点は分かりきってる相手だ……俺1人でだって倒す事は出来る――寧ろ俺1人で充分だ!
「Hey!What's up?Come on Babes!!(オイ!如何した?来いよマヌケ!!)」
『ギシャァァァァアァァァァァァ!!!!』
Ha!虫並の脳味噌でも挑発された事くらいは分かるってか?……まぁ、こんな安い挑発に簡単に乗って来る辺り、マジで虫並の脳味噌みたいだがな。
とは言え、頭が弱い分だけ身体が頑丈ってのは厄介だな?
ダンテは動き回るコイツに飛び乗って、リベリオンで関節切り裂いて瞬殺してたが、同じ事をやれと言われても――多分無理だな。
アイツに飛び乗る事は出来るだろうが、アンだけ激しく動く奴の背中でバランスを取りながら弱点を貫くなんてのは、殆ど神業じゃねぇか、ったくよぉ。
だからと言って手が無い訳じゃない――同じ事が出来ないなら、俺は俺のやり方でコイツを倒すだけだ。
「来いよ、バケモン――絶対美味くはねぇだろうが、ムカデの刺身にしてやるぜ。」
――ドルゥゥン!!
其れともムカデのソテーの方がお望みか?出血大サービスで、お前の望み通りに料理してやるよ。
まぁ、こんな事を言っても図体だけの能無し巨大ムカデに通じるとは思わないし、通じてほしいとも思わないが――だが、此処がお前の墓場になるぜ。
リリカルなのは×Devil May Cry 黒き騎士と白き魔導師 Mission8
『遺跡探索〜Lost Sanctuary〜』
Side:なのは
「射撃組は兎に角射撃の手を緩めないで!可能な限り攻撃をして、コウモリ型の石化と豹型の本体露出に専念して!!
近接組も、此方だけに頼らないで簡単な魔力弾で少しでも動きを止めて!……そして出番が来たら、一切の手加減を無視して其れを砕いて!!」
「「「「「「「「はい!!!!」」」」」」」」
正直言って、ネロ君から戦闘前に悪魔の特徴と戦い方を教えて貰ってなかったら苦戦は免れなかっただろうね……兎に角目の前の敵は厄介なの。
ブラッドゴイルは射撃を喰らって石化してる時間が個体によってバラバラだから、石化中に一気に押し切るのが意外と難しい。
しかも石化してない状態に、剣や拳での攻撃を喰らわせると瞬時に分裂しちゃうしね……如何しても石化中に与えるダメージが必殺にならない。
シャドウに至ってはこっちが放った魔力弾すら避ける事が有るって言うトンでもない俊敏性の持ち主……はぁ、初見殺しとはこの事だね。
だけど攻略法が分かってるなら、幾ら厄介な相手であっても脅威にはなり得ない!!
「幾ら俊敏な豹の動きをベースにしているとは言え、フェイトちゃんのスピードと比べれば蚊が止まるほど遅いよ!
其れでも銃や飛び道具のない時代だったら、間違いなく最強の一角に食い込んでたかもだけど……今は昔とは違うんだよ?
剣や槍の攻撃を無効にするだけじゃあ、戦術が多様化してる現代では生き残る事なんて出来ない!アクセルシューター…シュートッ!!!」
『All right.射出量を3倍に増やし、敵勢力全体にシューターを降らせるように放ちます――学習能力皆無の相手には有効な手段でしょう。』
学習能力皆無?……言われてみれば確かにそうかも。
……ブラッドゴイルとシャドウが現れてからそろそろ15分が経つけど、出て来てこの方、何方も付かず離れずの間合いを維持する戦い方しかしてない。
ギンガみたいなバリバリの格闘タイプを相手にするなら、確かに相手の攻撃が当たらないギリギリの間合いを保ちながら戦うのは有効な戦法だよ?
だけど、今は近接戦闘型だけじゃなくて、私みたいな射撃型の魔導師も居る。
そうなると、ギリギリの間合いを維持した戦い方は意味を成さない……現実に、既にブラッドゴイルの数は半分に減ってるしシャドウも1体は倒してる。
普通なら、自分達の弱点である遠距離攻撃を行ってる私達を優先的に倒しに来るのがベターな選択なんだけど……
『恐らくは彼等の身体的特性のせいでは無いでしょうか?
Masterも分かっていると思いますが、影を剥がしたシャドウと石化したブラッドゴイルには一転して遠距離攻撃で与えられるダメージが低くなります。
彼等も其れを己で理解しているが故に、自身にとって致命傷となる攻撃を加えてくる可能性がある近距離戦闘型を狙うのではないでしょうか?』
「成程ね……」
確かに其れなら納得かな?
だけど――だったら大した事は無いね!貴方達の攻略法は……もう見えたよ!!
――ドドドドドドドドドドドド!!!
天井付近に停滞させてたシューターを石化が解けたブラッドゴイルと、影を再度纏ったシャドウに一気に全弾発射!
合計36発の誘導射撃の絨毯爆撃――逃げ場はない!!
『『『『『グガァァァァァ!!!』』』』』
効果抜群!!
ブラッドゴイルは全部石化して、シャドウも全員影が剥がれた……頼むよ皆!!一気に纏めてブッ飛ばして!!!
「はい!覇ぁぁぁぁぁぁぁぁ……ナックルバンカー!!!!」
「行くぜ!昇龍裂破!!!」
「極限流奥義!オラオラオラオラオラ!!貰ったぁぁぁ!!!!」
ギンガを筆頭にクロスレンジ組が一気に猛ラッシュ!……一部どこかで聞いた事のある技名やセリフが聞こえるけど、この際それは無視だよね。
『『『ギャオォォォォォ!!!』』』
其れに今の攻撃で残ったシャドウ全部の体表が赤く……自爆の前触れだね。
皆、一度距離を取って!!
「必要ありませんよなのはさん!」
「アイツ等がこっちを巻き込んで自爆するって言うなら…」
「こうしちまえば一挙両得で被害ゼロだぜ!!」
へ?石化したブラッドゴイルを自爆準備状態のシャドウに投げつけて……
『『??……シシャァァァァアァァァァ!!!!』』
――ガブゥ!!……ドガバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
あ……石化したブラッドゴイルに噛みついてそのまま自爆した……若しかして悪魔同士って自分と同じ種じゃないと仲間として認識していないのかなぁ?
だとしたらこっちにとっては『この上なく好都合』だね!
――ギィィィィィン……
『『『『『『『『『『『『ギシャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』』』』』』』』』』』』
新たに数体が現れたけど、同種以外を仲間と認識していない相手なんて敵にすらならないよ?
これならネロ君があの巨大ムカデを倒すまでにドレだけの数が現れようと私達の敵じゃない!
「……尤も、ハイペリオンスマッシャーやスターライトブレイカーが使えれば一気に終わらせる事が出来るんだけどね…」
『其れはダメですよMaster。
貴女の身体は6年前のあの時の後遺症が未だ治りきっていません……そんな状態でハイぺリオンやブレイカーを使ったら二度と飛べなくなりますよ?
……気持ちは分かりますが、今はご自愛ください……貴女が全力を出さずとも、貴女が指導した方々は中々に頼りになる仲間になっていますから。』
分かってるよレイジングハート……大丈夫、無茶はしないから。
だけど、ネロ君があの大ムカデを倒すまで、もう少しだけ頑張らないとだね!行くよ、くーちゃん!!
「まかせて……!」
「ショートバスター5連弾!!……シューーーーーーートッ!!!!」
――――――
Side:ネロ
ちぃ……意外にしぶといなコイツは。
外殻の隙間を狙って結構な数の幻影刀をぶち込んでやったが、まだまだ弱る気配もない……デカい図体にはそれに見合った体力があるって事か。
もっと言うなら幻影刀じゃアイツに致命傷を負わせるには少しばかり長さが足りないんだろうな……隙間に刺さっても内臓には達してないのか…
バスターを喰らわせるにしても、こんだけ堅い外殻じゃあ殴ったり叩き付けたりしても大したダメージは期待できそうにないしな?
「だからと言って、何時ぞやのカエル悪魔にやったみたいに、自分からアイツの口に飛び込んで中をズタズタに切り裂くってのも難しいだろうしな…」
まぁ、外殻に覆われてない口を狙うってのは有効かもしれないが――
――ババン!!
『ゴギャアアアアアアアアアアアアア!!!!』
「ちぃ……マックスチャージでも決定打にならねぇってのかよ……若しかして殺虫剤の方が効果大きいんじゃないのか?」
ブルーローズのマックスチャージでも決定打にならねぇ……着弾と爆発の二段攻撃だってのにマジかコイツ?
……ったく、こんな面倒な奴を瞬殺しちまうんだからあのオッサンはマジで大した奴だぜ。
だが、口の中への攻撃が全く無力って訳じゃないみたいだな?――少なくとも隙間に幻影刀を叩き込んだ時よりはダメージが有ったみたいだ。
って事は、要は破壊力が足りないって事になる。
マックスチャージ以上に破壊力のある攻撃を口から文字通り『喰らわせて』やればコイツをぶっ倒す事は可能って理屈だよな?
………よし、閃いたぜ!!
「You need more training……Is that all you've got?(修業不足だな……其れで本気なのか?)」
『ギアァァァァァァァァァァァァァ!!!』
OK、予想通り喰いついて来やがった!
人語を話せず理解も出来ねぇくせに、挑発された事だけは分かるってんだからチョロい事この上ない。
大口開けて俺を丸呑みにする心算か?――Ha、悪いが俺は喰われてやる気は毛頭ない…代わりにコイツを喰わせてやるよ!!
――キィィィィィン……
なのはは『魔法はイメージが大事』だって言っていた。
だったら、ブルーローズに溜めた魔力を『弾丸として放つ』んじゃなくて『砲撃としてぶっ放すイメージ』でトリガーを引けば恐らく―――!!
「Eat this……Divine Buster!!(喰らいな……ディバインバスター!!)」
――ドガバァァァァァァァン!!
『ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!』
「Hoo…It's Great……!(フー…コイツは最高だ……!)」
まさか本当にできるとはな……なのはが使うのと比べれば破壊力は格段に落ちるが、其れでも中から破壊するには充分すぎる威力だったみたいだ。
口から打ち込んだ砲撃が、中を貫いて外殻の一部を吹っ飛ばしちまったからな。
ふ……どうやらコイツで終幕だぜムカデ野郎!
身を護ってた装甲が、一部とは言えぶっ飛んじまえばお前の最大の利点は意味が無い……この右腕の力を味わわせてやる!!
――ガシィィ!!!!
「Game set!Then down to hell you go!!(遊びは終わりだ!そろそろ地獄に落ちな!!)」
フン……誂えたように騎士の像が有るじゃないか?
お前に止めを刺すのは、正義の騎士様の槍だとさ!!今も昔もクソッタレな悪魔は正義の騎士にぶっ殺されるってのは変わらないみたいだぜ?
――ザクゥゥゥ!!!!
『ギヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』
「ハン、喚くなよ!みっともないぜ?
口から撃ち抜かれた上に串刺しにされたんだ……お前は此処で退場さ……Sweet dream.(精々良い夢見るんだな。)」
『アガァァァァァァァァァァァァァァ………』
――ボロリ……シュゥゥゥ……
消えたか……っと、ホワイトオーブが出るとはラッキーだ!コイツは魔力を回復してくれるからキッチリ吸収しとかないとな。
「ネロ君、終わった?」
「見ての通りだ……そっちも終わったみたいだな?」
「うん、結構な数が出て来たけど、ネロ君が教えてくれた相手の特性のおかげでさほど苦戦はしなかったよ♪」
そうか…そいつは良かった――取り敢えず先に進もうぜ?
この遺跡は相当デカいみたいだから、あんまりゆっくりしてると任務を完了する前に陽が暮れちまうだろ?
「そうだね……其れじゃあ行こうか!」
「All right.(了解。)……だがその前に…
オイ、聞いてるかピエロ野郎?悪いがお前からのプレゼントは酷くつまらなかったぜ?あんまり俺達を舐めるなよ?
ちょっかい出してくるってんなら相手になってやるが、あんまし度が過ぎるようならその時は、閻魔刀でその鼻削ぎ落としてやるから覚悟しな!」
「そうだね……余り度が過ぎるようならO・HA・NA・SHIさせて貰うから覚悟しておいてね?」
ハハ、なのはも言うじゃないか……何となく『お話し』のアクセントがおかしかった気がするけどな……まぁ、少しは牽制になっただろう。
時になのは、ブルーローズでの砲撃を勝手に『ディバインバスター』って言っちまったけど………良いか?
「別に良いよ?」
「そうか?ならアレはそう言う名前で使わせてもらうぜ。」
――――――
Side:ジェスター
イ〜〜〜ッヒッヒ…!予想以上にやるじゃないか、悪魔の坊やと栗毛のお嬢ちゃんも。
並のデビルハンターでも苦戦する連中がマッタク持って相手にもなりゃしないとはぶったまげたね〜〜〜いひゃひゃひゃひゃ!!
まぁ、今回は面白いモンが見れたしこの辺で退くとするか……栗毛のお嬢ちゃんの笑顔も物凄く怖かったしな〜〜…ありゃ上級悪魔でも泣き出すぜ?
だが、あの悪魔の坊や……何でアイツが閻魔刀を――バージルの刀を持って居やがるんだ?
人と魔を分かつあの刀はスパーダの血を引く者でなけりゃ真の力を使う事は出来ねぇ筈だろぉ?
勿論悪魔の坊やが持ってるだけって可能性もあるが……ありゃ、閻魔刀を自分の武器として扱う事が出来るから言えるセリフだよなぁ?
つ〜事はあの坊やはスパーダの血筋って事になるが………アイツ、若しかしてバージルの息子とか言うんじゃないだろうねぇ?
………だとしたら面白いぜ。
こりゃ予想以上のエンターテイメント見つけちまったかもなぁ!!い〜〜〜〜っひっひっひっひ!!
――――――
Side:なのは
大量の悪魔を退けた私達は、そのまま遺跡の調査を続行。
アレ以降はジェスターって言うピエロも出て来なかったし、悪魔も出て来なかった――遺跡内に色々な仕掛けは有ったけどね。
まさか『スフィンクスのなぞなぞ』を模した仕掛けがあるのには吃驚したけど。
もしもあそこで間違った答えの道を進んでたら一体どうなってたんだろう?………想像したくないの。
で、その仕掛けの正しい道(朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足)の謎を解いて辿り着いたのは大きな部屋……扉は何処にも無いから此処が終着点?
資料に有ったロストロギアを思わせる物は何処にも見えない――精々部屋の中心に大きな空の『生体ポット』が見えるくらいなんだけど…
『此処に辿り着く者がいるとは……1000年待ち続けた甲斐がありました…』
「「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」」
だ、誰!?………って、立体映像!?……此れは一体…
『私は此処に辿り着いた者達に古代のメッセージを伝える為に構築されたメッセンジャーです。
……此処は、およそ1000年前に造られた『兵士の訓練施設』です……この世界では強い兵士を量産する事が国の力を示す手段だった…』
え?……兵士の訓練場?
『この施設そのものは、人が異世界から湧き出して来る異形の集団に対抗しうる力を持った者達を育成するのが目的でした。
ですが、人々は次第にその意味を忘れ『強い人間』を造り出す事に執着してしまい――結果としてこの世界は滅びました……』
そうだったんだ……だから、所々に『何かの能力を測る機械』と思しきものが転がっていたんだね…
『ですが滅びる前に、一部の良識を持っていた人達の手によって私は此処に残された――一度きりのメッセンジャーとして、力を与えるモノとして。
……不思議な右腕を持つ青年よ……此方に…』
「俺か……」
ネロ君!!
「大丈夫だ……コイツからは負のイメージは受けない――少なくともこっちに害を加える気はないみたいだしな。」
「確かにそうかも知れないけど……気持ちだけは緩めないでね?」
「Trust me.(信じろよ。)……それに、折角の御指名なんだ――受けないのは悪いだろ?」
確かにね……だけど何でネロ君を……
『ふむ……その右腕――凄まじい力を秘めているが、己でその力は制御出来ているようですね。
しかもこの魔力波長ならば恐らく此れを使いこなせるはずでしょう………貴方に此れを託します……』
「なに?……コイツは一体…………右腕に吸収されちまったが…」
『歪んだ人の欲望が造り出した、持ち主に『氷を扱う力』を付与する為の特殊魔石……『フロストハート』……貴方の新たな力となってくれる筈…』
「そうかい……ならありがたく頂いておくぜ。」
ネロ君が氷属性の技を使えるようになったみたいなの……確かにこのメッセンジャーさんは一切無害な存在だったね。
って、メッセンジャーさん身体が消えかけてるよ!?
『此れは運命……私は元々一度だけの再生しか許されなかった存在。
それが1000年の時を生き、この力を託すに値するものと出会う事が出来た………此れで漸く逝ける…この世界の遺産…お前達に託す…』
――シュゥゥゥ……
消えちゃった……本当に一度きりの人格搭載型の立体映像だったんだね……
大丈夫だよ、貴女が力を託したネロ君は、力の意味とあり方を理解してるから、力に飲み込まれる事はないよ……だから安心してね。
「最後の部屋にこんな仕掛けがあるとはな……つーかどうするんだ?
資料に有ったロストロギアとやらは、如何考えても今のフロストハートじゃないか……右腕が吸収しちまったが大丈夫なのか?」
「その辺は、まぁ私に任せてくれるかな?
ロストロギアは検知されず、広域サーチにも引っかからなかった事から情報の一部は錯誤である――って事にすれば問題ないよ♪」
「そうかい……まぁ、そっちはなのはに任せるしかないが…まぁ大丈夫だろうな……てか任せるしかないし。
――取り敢えず此れで終わりみたいだから帰ろうぜ?アイツが消えた後で、入り口まで転送してくれるワープ装置が起動したみたいだしな。」
だね――其れじゃあこれにて任務完了!此れよりミッドに帰還します!!
面倒な事は抜きにして、ミッドに戻り次第現地解散にするから皆ゆっくり休んでね?
「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」
「言われなくてもそうさせて貰うよ……あのピエロのせいで精神的に疲れたぜ…」
確かにね……一体何がしたかったんだろう?
取り敢えず、帰ったら報告書を作らないとだけど――うん、悪魔の事はちゃんと記述しておいた方が良いね。
ジェスターがミッドに悪魔を召喚してくる可能性だってゼロじゃないから、その存在を知らせておくに越したことは無いの。
出来れば、そんな事は絶対に起きて欲しくないんだけどね……
To Be Continued…
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