Side:なのは


何かが起きるかも知れないとは思っていたけど、まさか此処でテロ染みた行為をしてくるとはね……しかも、ガジェットのみならずに悪魔まで呼び出して来るなんて、最高評
議会は、本当に本気で外道極まりないよ!!

モニターに映っていたレジアスさんは、多分最高評議会か或はスカリエッティ一味に洗脳なり何なりされてたんだろうけど、そんな事をするなんて絶対に許せないよ!!
このことが明るみになったら、全ての罪をレジアスさんに推し付けて『知らぬ存ぜぬ』を貫くのは、火を見るよりも明らかなの……ふざけ腐るのも、大概にしやがれなの!!



「御し難い外道と言う者は、どのような世界にも存在する……存在してしまうのかもしれませんね?真に悲しき事ですけれども。
 ですが、彼等が更生など望めない外道で悪党である事は、最早否定しようもありません……だからこそ敢えて問います『どうしますかナノハ?』」

「愚問だねシュテル……市民の避難経路を確保しつつ、敵を殲滅して、可能な限り手早く終わらせる。其れだけの事だよ。
 普通なら難しいかもしれないけど、六課の主戦力が此方には揃ってるから、やって出来ない事は無い筈だからね?って言うか、スバル達なら出来ると信じてるから。」

「成程……ならば、市民の避難を円滑に行う意味でも、敵の殲滅と参りましょうか。」

「良いね、その提案乗ったよ。」

なら、私は私の中の『悪魔』を解き放つとしようか!!
デビルトリガーの発動と同時に、私の行動の根幹に根差してる『全力全壊』って言う『悪魔』をリミッターなしで解き放つ!!……今こそ暴れろ、そして薙ぎ払え!!

「「Full strength complete collapse!!(全力全壊!!)」」



――ドゴォォォォォン!!



「「Well, it's time of the judgment, is……resolution done?(さぁ裁きの時間だよ……覚悟は出来てるよね?)」」

言っておくけど、今の私を簡単に倒せるなんて思わない方が良いよ?
今の私は、其れこそ魔神すら凌駕する破壊の力を有しているからね……私の前に立ち塞がるなら、例えそれが神であっても砕いて、打ち倒して先に進むだけだからなの。

でも、後悔したってもう遅いからね?

恨むなら、私の中に眠る『悪魔』を完全開放させた、己自身を恨むんだね――1体残らずに、撃滅するよ!撃ち抜かれる覚悟があるなら、掛かって来やがれなの!!














リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission83
『狂った前奏曲〜Mad Prelude〜』











とは言っても、流石に室内では、私の力を最大限に生かす事は出来ないのが現実。
天井と壁を打ち抜いて、フリーフォールにしようかとも思ったけど、避難してる人が沢山居たから其れは却下――下手したら避難の邪魔になりかねないからね。

尤も、今の戦闘であっても、其れなりの効果は残せたし、市民の安全は最大限に守られた訳だから、其れに関してはマッタク持って問題ないと思うから、大丈夫だよね。



「まぁ、大丈夫やろ?なのはちゃんの砲撃は、確かにすさまじいけど、その本当の破壊力はホンマの悪人にこそ効果を発揮するからな。
 寧ろやってもうても構わんかったんと違うかなぁ?――なのはちゃんの『絶対王者』的な力は、他を圧倒するからなぁ?やけどくれぐれも、無駄打ちだけは勘弁やで〜?」

「「分かってるよはやてちゃん♪」」

だけど、此れは完全に分断されたのは間違いないかな?
ホールに残ってるのは、私とはやてちゃんとフェイトちゃんと……ぶっちゃけて隊長陣のみ。
スバル達は、階段を通って地下の方に逃げた敵を追って行ったみたいだね――まぁ、戦闘中は自己判断で動く事も容認してるし、そっちは任せるのが良いだろうね。

「「さてと、市民は大体避難出来たみたいだから、此処からが本番……本気の本気を出す事にしようかな?せめて、此の一撃位は耐えて見せてね?」」

幾らでも相手になるよ、此処なき機械兵器と、取るに足らない下級悪魔の大軍は、ドレだけ来ても大した事は無いからね?
文字通りの『有象無象』でしかなかったって事をその身をもって味わうと良いの!!一々回収するのも面倒だから、汚物は一気に纏めて消毒するのが一番効率的だよ!!



『Divine Buster.』



――ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!



「「The deadline which is you there. If it's passed, it's destroyed.(そこが貴方のデッドライン。越えたら滅するよ。)」」


「うわぉ、一撃でドレだけ少なく見積もっても、合計20体の悪魔とガジェットがお釈迦になったで此れ!?
 やけど、コンだけ凄いモン見せられたら、私等だって出張らな嘘や――そうやろ、フェイトちゃん?」

「うん、なのはが此れだけやるって言うなら、私達だってやらないと嘘だからね。」



はやてちゃん?フェイトちゃん?



「「Strong wind and crash of thunder!(疾風迅雷!)」」

「「Ich zeige die Macht des nachtlichen Himmels!(夜天の力、見せたるわ!)」」



此れは………デビルトリガー!!



「「Es gibt nicht eine eyewink Klinge wutend gemachtes Feuer, das Zogern.(瞬刃烈火、迷いはない。)」」



更にシグナムさんまで!?
って言う事はつまり、皆が全力全開で、全力全壊って言う事だよね?――良いね、とってもいい感じだよ!このイカレタパーティに参加するなら此れ位じゃないとなの!!



でも其れとは別に、此処が襲撃されたって言う事は、少なからず本局や六課宿舎にだって攻撃の手が及んでる筈だよね?
あっちにはネロとバージルさんとダンテさん、更にザフィーラとシャマルさん、アルフも居るから、大概の事は何とかなると思うんだけど――なんだろうこの胸騒ぎは?

ネロ達が倒される事は無い筈なのに、其れなのに、とても胸がざわつくよ……私の思い過ごしなら良いんだけど、大丈夫だよね、ネロ?








――――――








Side:ネロ


右腕が反応してたから、若しかしてとは思ってたがやっぱり来やがったか悪魔共が!!
見た所下級の雑魚ばっかりだが、数はドレだけ少なく見積もっても300は下らねぇ……其れに加えて、ガジェットまで居やがるから、面倒な事この上ないって感じだぜ。

即打って出た方が良いんだろうが……ヴィヴィオを此処に残しておくことは出来ないぜ?――此処に残して行った挙げ句に、悪魔にやられたなんざ、悔やんでも悔やみき
れねぇからな?



「案ずるなネロ、此処の警備は我等が担当する。」

「私の結界を超える事は簡単には出来ないし、越えたところで鉄壁防御のザフィーラが居るんですもの……ヴィヴィオちゃんは私達が護って見せるわ。」


「ザフィーラ!其れにシャマル!!」

はやて達と一緒に行ったかと思ってたが、六課に残ってたのかよ?……意外と、義理は果たす主義なのかも知れねぇぜ。
だが、本当に良いのかよ?俺達が外に出張ったら、宿舎を護る事が出来るのはアンタ達しかいねぇんだぜ?――下手すりゃ、大ダメージ確定だか、其れでも良いのか?



「構わぬ。元より私は、行く戦の刃と矢をこの身に受けても、絶対に砕けぬ『盾の守護獣』!……任せて貰おうか!」

「私の出来る事を最大に発揮して、やって見せます!!」



ったく、トコトンお人好しだぜアンタ等って。――でも其れだからこそ安心できるぜ!
シャマルとザフィーラが中を固めてくれているなら、俺は……その戦術を利用してやるだけだ……外に現れた連中を一掃してやるだけだからな……一気にやってやるだけ
だぜ……準備は良いかバージル、ダンテ、クレド?



「愚問だな……既に出撃の準備などは出来ている。」

「俺もだ――だったら、派手に行こうぜ坊主!!」

「此れも騎士としての務め……私の持てる力の全てを尽くそう!」



Ha!なんとも頼りになる事を言ってくれるじゃねぇか?――其れでこそだけどな!!

だが、此れだけの戦力が集ってる以上は、雑魚が何匹来たところでウォーミングアップにすらならないから、サクッと倒して終わりにしようぜ?そっちのが得意だしな。


――クイ……



――って、っ如何したヴィヴィオ?目が覚めたのか?」

「パパ……何処か行っちゃうの?」



!!!……子供は勘が鋭いとは言うが、コイツは幾ら何でも鋭すぎるんじゃねぇか?
確かに俺は、此れから戦いに向かうが、何も知らない子供が其れに関する『何か』を感じ取ってるってのは普通じゃねぇ……まぁ、感覚が鋭いに越した事はねぇんだがな。

「安心しろヴィヴィオ、何処にも行かないさ。
 だけど、如何やら外に、ヴィヴィオが怖がりそうな連中が集まって来てるみたいだから、ちょいと行って叩きのめしてくるぜ――必ず戻ってくるって約束するよ。」

「本当に?」

「冗談は言っても、俺は無用な嘘は吐かない性質なんでね……信じてくれやヴィヴィオ!!」

「う、うん!!」



良い返事だ。
とは言っても、不安てのはそう簡単には消えねぇだろうから、そうだな……良しヴィヴィオ、御守り代わりに良い物をやるから手を出しな。



「良い物?」

「コイツだ。凄く貴重なもんなんだぜ?」

「不思議な形の瓶に入った、お水?」



ソイツはホーリーウォーターって言って、『聖なる祈りの力が込められた』特別な水なんだ。
もしもザフィーラやシャマルの防御を超えて襲って来た奴が居たら、瓶ごとで良いからそいつを投げつけてやんな、ヴィヴィオに怖い事する奴をやっつけてくれるからさ。



「うん!ありがとうパパ!!」

「お?太っ腹だな坊主?……なら、ダンテ叔父さんからもホーリーウォーターを1個プレゼントしようじゃねぇの♪」

「孫の為にと言うのも一興か……俺には無用の長物故、お前が使うのが良いだろう、持って居るが良い。」

「では私は此れを。」



ダンテとバージルも、ホーリーウォーター持ってたのかよ?まぁ、確かにアンタ等には無用の長物だろうから、ヴィヴィオに渡しといた方が使い様も有るだろうけどよ。
んでクレド、ヴィヴィオに渡した其れは何だよ?魔剣教団の紋章を象ってるみたいだけど?



「魔剣教団が開発した一種の防御用アイテムだな。
 完全に護身用だが、悪魔からの攻撃を防ぐ防御膜を所持者に対して展開するのだ――流石に上級悪魔の攻撃を防ぎきる事は出来んが、持って居て損はないだろう。」

「んなモンまで開発してたのかよ魔剣教団は……」

まぁ、あの爺の計画が巧く行った場合に、ソイツを『教皇の力が篭った護符』とでも言えば、教団の信者はこぞって欲しがるだろうからな……ホントに抜け目がないぜ。
だが、今の状況だとソイツは有り難い防御アイテムだぜ!ヴィヴィオを護る為の手段が増えたって言う事だからな。

しかし、こっちに悪魔とガジェットが出て来たって言う事は、恐らくなのは達の方にも出て来てる筈だよな?大丈夫だとは思うが――



『ネロ!大丈夫!?』

「なのは?……あぁ、大丈夫だぜ。悪魔とガジェットが現れたみたいだから、此れからぶっ倒しに行くところだけどな!
 でも、その反応を見ると、そっちにも襲撃が有ったみてぇだな?……そっちこそ大丈夫なのかよ?」

『こっちは大丈夫。
 私をはじめ、はやてちゃんとフェイトちゃん、更にはシグナムさんまでデビルトリガーを発動して対処してるし、レディさんとドゥーエちゃんが大ハッスルしてるから!』

『ほらほらほら、止まってると撃ち抜いちゃうわよ!』

『まぁ、レディの銃撃を躱したところで、此の死神の爪からは逃げる事は出来ないけれどね?』



そう、みたいだな……つーか、どっちが悪役か分からねぇぞレディもドゥーエも……?まぁ、2人ともどっちかっつーと『ダークヒーロー』のイメージだから、其れを考えると此れ
位の方が丁度良いのかもしれねぇが……そんな事を伝える為に通信して来たんじゃねぇだろ、なのは?



『……やっぱり分かっちゃうか……うん、現状確認だけじゃないの。
 そっちが襲撃された所で如何にかなるって言う事は分かってるんだけど、何て言うか……物凄く胸騒ぎがするの――何か、絶対に良くない事が起きる予感がするんだ。』



マジか?
普通だったら『只の胸騒ぎだろ』って言う所だが、なのはの直感力ってのはハンパねぇから、その直感が何かを感じたって言うなら、何かが起きるのは間違いねぇ筈だぜ。

こっちの戦力は充分過ぎるが、だからと言って油断は出来ねぇって事だな……OKだぜなのは、その予感は現実にはさせねぇようにやってやるさ。
だから、こっちの事は俺達に任せて、そっちの方をバッチリ頼むぜ?――死ぬんじゃねぇぞ?



『うん……ネロもね!』



Ha!当たり前だ!!
この程度の雑魚にやられるような、柔な鍛え方はしてねぇからな――逆に纏めて返り討ちにしてやるぜ!!……其れじゃあまた後でな!!



『うん、後で……必ずね!!』



応よ!!


さて、イカレタパーティを始めようじゃねぇか!!



『『『ア〜〜〜〜ッハッハッハッハッハッハ!!』』』

『『『ギギャギャギャギャギャ〜〜〜〜!!』』』

『『『ビシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!』』』




先ずは、スケアクロウとマリオネットの大軍か……其れに紛れて、多種多様な悪魔が来てるみてぇだな?
普通に考えると、厄介極まりねぇ感じだが、喧嘩売る相手間違えたみてぇだなオイ?――その程度の戦力で、俺達を倒そうなんざ、片腹痛いぜ?舐めてんのかテメェ等!

Catch this!(喰らいやがれ!)

Blast off!(打っ飛べぇ!)」

雑魚が……失せろ!

「「神の槍で、貴様を討ち砕く!!」」



俺とダンテとバージルが居て、更には帰天したクレドまで居るんだぜ?下級悪魔が、何匹来たところで敵じゃねぇんだよ!!
尤も、下級の雑魚共には危機察知の能力が備わってねぇから、相手が誰であっても、戦いを挑む連中なんだが……倒す相手の方から、此方に近寄って来てくれるってのは
有り難い事この上ないぜ!

こっちに攻撃してきたその瞬間にカウンターをブチかましてやれば、其れで終いだからな!!!


とは言っても、これで終わりとは行かねぇだろうな――俺の右腕が、激しく反応してやがるからな。
此れだけ反応するって言う事は、上級クラスの悪魔が出て来ると思って間違いないぜ――俺の右腕の悪魔サーチ能力は、相当な物だから、的中率は98%は堅いぜ!!



『キシャァァァァァアァァァァァァァ!!来たぞ小僧共が……今度こそ、妾の種を受け入れるが良い〜〜〜〜!』

『前は負けたが、次は負けん……貴様等を消し炭に変えてくれる!!』




でもって、予想通り出て来やがったか!!!
エキドナは兎も角として、ファントムの方は何らかの形で復活させたって言う所だろうな……まぁ、そんな事は如何でも良い事だけどよ。

よう、久しぶりだな?
アレから結構な日数が立ったが、如何やら俺が言った事は全く持って脳味噌に残ってないらしいな?……子育ては、他所でヤレ婆!ぶっちゃけ、迷惑なんでな!!!



『生意気な小僧が!!!殺してくれる!!』

「やれるもんならやってみろ、この淫乱婆!――今度は、二度と復活なんて出来ない様に、コアまでも完全に砕いてやるぜ。
 幾らお前達の様な純粋な悪魔であっても、コアを破壊されたら生きて行く事は出来ねぇからな……そいつをブチ砕いてやる――覚悟しとけよ、この婆!!」



「コイツは、中々に刺激的だねぇ?」

「堅い身体に、複数の目か……コイツは、まるでレーダースコープを搭載した戦闘用メカと言うところだが、些か力が弱い……貴様では相手にならん。」

「「消えろ、悪魔!」」



その間にも、ダンテとバージルとクレドが夫々他の上級悪魔に挑んで行ったけど、この程度が相手なら大丈夫だろうな。
なら、アンタの相手は俺がしてやるよ糞婆……俺にぶちのめされて、ダンテにぶっ殺されて、其れでもまた現れる辺り、相当にスパーダの血筋に殺されたいらしいから、せめ
てその願望を叶えてやろうじゃねぇか?

「Come, because I'll kill……as hoped.(来いよ……望み通りにぶっ殺してやるから。)」

『吠えるか小僧が………その首刈り取ってくれるわぁ!!!』



やってみやがれ婆……出来るモンならな!!








――――――








Side:バージル


ふむ、上級の悪魔が現れた様だが、ファントムはダンテが、エキドナはネロが対処しているから大丈夫だろうな。
加えてそれ以外は、刀の錆にもならぬ下級悪魔の群れ故に、相手にすらならん。其れでも尚此方に挑んでくると言うのは大したモノだが……雑魚が、頭が高いぞ。



――キン!



『『『『ギヤァァァァァァァァァァッァァァァァァァァァァァァァ!!!』』』』

「俺の間合いは、ゼロにして無限だと知るがいい。
 如何なる間合いであったとしても、俺は戦う事が出来る故に、苦手な間合いなど存在はせん……俺に挑むならば、其れ位は覚えておくが良い。」

この程度では準備運動にもならんが……どうやら、本命が現れてくれたようだな?



「…………」

「黒い甲冑に、長い銀髪……その女が、貴様の次の宿主か、ネロ・アンジェロよ?」

雑魚を撃滅した直後に、瞬間移動めいた形で俺の前に現れた黒騎士『ネロ・アンジェロ』……間違いない、コイツは魔帝の手駒になって居た頃の俺の疑似人格として存在し
ていた思念体が、この銀髪の女を新たな憑代としたのだろうな。



「…………」

「沈黙は、肯定ととるぞ?」

ならば、貴様を打ち倒して、その女を解放する事が俺の責務だ。
何よりも、魔帝の手駒の黒騎士『ネロ・アンジェロ』となって居た事は、俺の最大の汚点だからな……その汚点は、俺がこの手で始末せねば格好が付かんと言う物だ。

「来るが良い、ネロ・アンジェロよ。
 かつて貴様が宿主とした者が、人の心を理解した事で、ドレだけの力を得たのかを、その身をもって知るが良い――そして、その末に滅せよ!!!」

その身体は、貴様が憑代として良い物ではないからな。

その身体には、本来の魂が宿った上で、八神はやてと共に在るべきだろうから、貴様は消えるべきだ……You're killed, Black Knight.(貴様を殺すぞ、黒騎士。)



「……………!!」



あくまでも、徹底抗戦か……其れも良いだろう――ならば、神をも超える力、思い知るが良い!!








――――――








Side:スカリエッティ


ククク……此れは、予想以上に巧く行っているみたいだね?
黒騎士の参戦は予想外だったが、其れでも今の所は、此方の計画通りに事は進んでいるからねぇ?……ここいらで、少し仕掛けてみようかね、アグナス君?



「そそそ、其れは実に素晴らしいアイディアだぁ。
 君の『娘達』も帰天が可能になったから、其れの実戦テストと言う意味合いでも、此処で出張るのは悪くない選択だ……寧ろやるべきだと、わわわ私は思うがねぇ?」

「矢張りそうか……ならば、行くとしようじゃないか。」

元より、この戦いで勝つ必要は全く持ってないのだけれどね――アレを、聖王の器を手に入れる事が出来れば、其れで万々歳なのだからね。
そして、其れを手に入れた暁に、私の願望は叶う。
だから、精々頑張ってくれたまえよ機動六課の諸君?……既に滅びのシナリオは起動しているのだから、力の限り足掻くと良いさ――其れもまた、私の力になるのだから。

ククク………ヒャ〜ッハッハッハッハ!!フワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!イヒ……クハハハハハハハハハハハ!!ハ〜ッハッハッハ!!!




さぁ、幕を上げようじゃないか!!混沌とした世界の始まりの幕をね!!













 To Be Continued… 





今の所はなのはたちが圧倒的に優勢だな。
美姫 「そうね。とは言え、油断はできないけれどね」
だよな。スカリエッティたちは余裕があるみたいだし。
美姫 「結構、気になる事を口にもしているしね」
果たして、無事にこの局面を乗り越えられるのか。
美姫 「次回も楽しみにしていますね」
次回も待っています。



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