Side:ダンテ


Ha-ha!退屈なパーティだと思ってたが、フィナーレ直前でこんなサプライズを仕掛けて来てくれるとは、中々にやってくれるじゃないか?悪くないイカレ具合だぜ、本気でよ。
まぁ、俺も、バージルも、ネロの坊主も退屈なパーティなんざ願い下げだから、コイツは楽しみで仕方ないんだが………

「なぁ、バージル、アグナスとか呼ばれてる、あの蟲みたいなのには俺達は手出ししない方が良いよなぁ?」

「其れが賢明だろうな。
 どうやら、アレはネロと相当に深い因縁があるようだから、此処でキッチリと其れに決着を付けさせてやるのが良かろう――構わんだろう、ダンテ?」



OK、OK。因縁の相手ってのは、テメェの手で決着を付けなきゃ満足出来ねぇから、甥っ子の因縁に叔父さんが彼是言うのは無粋ってモンだぜ――何よりも、ぶっ倒し甲斐の
ありそうなクソッ垂れが、現れてくれたみたいだからなぁ?……折角だから、協力してあのデカブツを倒すってのは如何だ、バージル?



「……悪くない。偶には貴様の提案に乗ってやろう。
 とは言え、奴は以前に戦った時とは比べ物にならんだろう……身に纏っている炎が、紅蓮から蒼黒に変化しているからな?……以前の倍か、それ以上の強化か……」

「倍以上の強化ねぇ?……だから何だって?まさか、そんなモンでビビっちまってる訳じゃねぇだろ、お兄ちゃんよぉ?
 俺達は親父の、伝説の魔剣士・スパーダの血を引き、その魂を受け継いだ『魔剣士の子供達』なんだぜ?――あの程度のデカブツなんざ、準備運動にもならねぇだろ?」

「ふ、軽口は相変わらずだな?寧ろ、トニー・レッドグレイブだった頃よりも磨きがかかっているのではないのか?
 だが、アイツ程度がドレだけ強化されたところで、準備運動にもなりはしないという意見には賛同しよう。――伝説を超えた神の子の力を、見せてやるとしようではないか。」



伝説を超えたって……言うねぇバージル?
その自信も、其処まで来るといっそ惚れ惚れするぜ。――俺が女だったら、そのセリフだけで惚れちまうね。



『何をごちゃごちゃ言っている!!』


「おぉっと、悪いな。少しばかり忘れてたぜ。
 だけどまぁ、忘れてた侘びって訳でもないんだが、思い切り楽しもうぜ獄炎の大悪魔さんよ?――本気で来いよ?」

「俺に勝つ心算で居るのか?……愚かな。」

『裏切者スパーダの血族……今、此処で焼き尽くしてくれるわ!!』



ヒュ〜〜!!いいねぇ!最高だ!!パーティは、こうじゃないと面白くないぜ!!
だが、ダンスに誘って来たのはそっちからなんだから、途中で息切れしてダウンなんてのは無しだぜ?イカレタパーティの、狂ったダンスは、踊り切るのが礼儀だからな!!














リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission87
『燃え盛る歌劇〜Barning Opera〜』











Side:ネロ


テメェが、何で生きてるのかとか、今更持って如何でも良い事だぜ。多分、スカリエッティとか言うクソ以下のクソッタレの手で蘇った事なんざ、考えなくても分かる事だぜ…!
つーか、態々俺の前に現れるとか、自殺願望でもあんのかテメェは?有るなら無料で叶えてやるぜアゴナス?



「「アゴナスではない、アグナスだ!!……マッタク持って、口の悪い小僧だ!!」」

「生憎と、如何でも良い奴の名前を覚えてられるほど器用じゃなくてね。相当にインパクトのあった相手じゃねぇと、一々覚えとくのも面倒くさいってモンだからな。
 それと、口の悪さは、其れこそ遺伝みたいだから、今更どうしようもねぇんだよ――齢19ともなると、性格の矯正は中々に出来るモンじゃねぇしよ。」

だけどまぁ、こうして俺の前にノコノコ現れてくれやがったんだ……ぶっ倒される覚悟は出来てんだろうな、アゴ?って言うか、下賤で下劣な蟲野郎!!
今の内に選んどけよ?ブルーローズでハチの巣にされるか、レッドクイーンで大きめの肉塊になるか、閻魔刀で細切れにされるかをな!!……覚悟は良いな、この蟲野郎!



――轟!!



「「こここ、此れは!!デビルトリガーを発動した訳でもないのに、此れだけの圧力だと!?
  あ、有り得ない……ありえないぃぃぃぃぃぃぃ!!そんな、此れだけの魔力など……ある筈がない――否、有って良い物ではない!!」」

「単純に魔力を解放しただけだってのに、一々驚きすぎだっての、アホかテメェは?
 大体にして、テメェのちっぽけな尺度で俺の事を計るんじゃねえ……今の俺は、テメェに殺され掛けた時の10倍は強くなってんだよ!舐めんじゃねぇぞ、蟲アゴナス!!」

「「貴様!!」」



おらぁ!何処見てやがる!!
戦いの最中に余所見とは余裕だなオイ?其れとも、帰天して昆虫特有の複眼を手に入れた事で、慢心したってか?……だとしたら、失笑もんだぜアゴ野郎。

Be gone!!(散れ!!)

「「ぐぬぅ!!」」



如何したアゴナス?俺を倒すんだろ?遠慮はいらないから、来いよオラ。
テメェの持てる力の全てを出して、掛かって来いよ……そいつを、真正面から叩き潰してやるからなぁ!!潰される覚悟なあるなら、ドンドン来いよ?寧ろ、大歓迎だぜオイ。



「「まさか、此処まで強くなってるだと!?あああ、有り得ない!!あり得ないぞ小僧!!
  如何に研鑽を積もうとも、貴様が此処まで強くなるとは到底信じられん!!……なにが、此処まで貴様を強くしたと言うのだ!!」」

「分かり切った事聞いてんじゃねよアゴナス。
 俺が此処まで強くなれたのは、なのはと、仲間達の存在が有ったからに決まってんだろ。アホかテメェは。」

なのはは、俺にとって掛け替えのない人であり、六課の仲間達は最高のダチだと思ってるからな――そんな、大事な存在が有ったからこそ、俺は此処まで強くなれたのさ。
そう、スパーダが人の愛を知ったからこそ強くなったようにな。

ま、表面的な『力』しか見てないテメェには、未来永劫理解出来ない事だろうけどよ。――時に、俺にばかり神経向けてると、すこ〜〜〜しばかり危ないかもしれないぜ?



「「何だと?……って、なななな、何だ此れは!?」」



――ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド



何だって……予め展開しといた幻影刀を一気にテメェにぶつけてやっただけの事だ。
いかに帰天したとは言え、此れだけの物量を即座に処理する事は出来ねぇだろ?つーか、呆けて動き止めてっと、全弾クリーンヒットしちまうぜ?気合い入れて、避けろよ。

Present for You!(コイツをくれてやるぜ!)

「「図に乗るなよ!?此れが私の開発した、魔獣の姿だ!!」」

「「「「「「「「「「「キシャァァァァアァァァァァァァァアァァ!!」」」」」」」」」」」



――ドガ!ガキィィン!!バガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!



へぇ?咄嗟に大量のカットラスを呼び出して、幻影刀を相殺させるとは、腐っても元教団の幹部であり科学者って所かよ?大したモンだぜ。
だがな、今の幻影刀はヒットしようが、防がれようが、躱されようが、別にどうでも良いんだ……俺の本命はこっちだからな!!

Eat this!It's deadly by all means……Divine Buster!!(喰らいやがれ!!絶対必殺……ディバインバスター!!)



――ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!



「「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁあぁ!!」」

「Take easy!(チョロいな!)まだやるかオイ?」

俺としては、さっさと尻尾巻いて逃げる事をお勧めするぜ?
其れと、コイツはなのはが言ってた事なんだが、ずっと死んでて復活した奴は、生きてトレーニングを積んでた奴には勝てないらしいぜ?ヤ○チャでもフ○ーザに勝てるってのは良く分からねぇが。



「「オノレェ……まさか此処まで強くなってるとは予想外だったが、此れで準備は出来た。」」

「なに?」

準備……だと?



「「その右腕は、悪魔の気配を感じ取る事が出来るようだが、しかし強大な悪魔が近くに居た場合には、より格下の悪魔の存在を感知出来ないだろう?
  其れを利用させて貰ったぞ!!……さぁ、真なる宴の開始を告げる盛大な花火と行こうではないか!!」」



――ドッゴォォォォォオォオォォォォォォォォォォォォォン!!!



「!!!!」

六課本部が!!テメェ、まさか!!!



「「お察しの通りだ。機動六課の本部内に、大量のセピレーネを召喚し、そして自爆させたのだ!!
  とは言え、建物を完全に崩す事は出来なかったが………だが、此のままでいいのか?あそこには、大事な者が居るのではないのかね?
  行った方が良いのではないかな?ドクター・スカリエッティの手駒の彼女達もあちらに行ってる筈だぞ?」」

「テメェ……!!」

目的はそっちだったって訳か、クソッ垂れが!!
今の爆発ぐらいなら、ザフィーラの防御術とシャマルの結界で完全に防ぐ事が出来るだろうが、スカリエッティの手下が中級以上の悪魔を引き連れて来たとしたら、幾ら防御
の堅いザフィーラでも護り切るのは難しいだろうし、ヴィヴィオに渡したホーリーウォーターだって3つじゃ全然足りないぜ。

クレドのくれたバリアアイテムだって、絶対の物じゃねぇだろうし……やってくれやがったな、アゴ蟲野郎……!!



「「さぁ、如何する?この先に進むには、私を倒さねばならないが、私との戦闘を続ければ取り返しのつかない事に成る。
  力を得た、スパーダの孫は如何するのか、実に興味深い。」」




「「貴様の興味など理解したくもないが、相変わらず悪趣味だなアグナスよ?元教団幹部としては嘆かわしいぞ?」」

「下衆の極みか。
 この場は私達が引き受ける……だから、君は行け!!大切な者を護る為に!!」



クレド!其れとアンタは……若しかして黒騎士か!?
バージルと戦ってたみたいだが……正気に戻ったって所か?



「そんな所だ。彼のおかげで、私はネロ・アンジェロではなくなったからね。
 だが、そのお蔭で、私は私として、また闘う事が出来るからな……だから行け、ネロ!!君の大事な者を護るんだ!!」

「黒騎士……」

「黒騎士ではない。
 リインフォース・アインス、其れが私の名だ。」



リインフォース・アインス……悪くない名だな。
だが、恩にきるぜ!!アンタとクレドが、アゴ野郎の相手をしてくれるなら安心だからな……この場は任せるぜ、クレド、アインス!!その蟲野郎は、ぶっ殺して構わねぇ!!



「任された。
 ……では、適当に半殺しにして、内臓を引き摺り出した上で防腐処理をして昆虫採集にでもするか。」

「「コイツの昆虫採集など、悪趣味にも程があるだろうがな。」」



意外と物騒だなオイ……まぁ、良いけどよ。
まぁ、ソイツの事は倒しちまってくれて構わねぇから、煮るなり焼くなり好きにしてやってくれ――アンタ等2人なら、取るに足らない相手…って言うか、雑魚其の物だからな。

手加減無用でぶっ潰してやってくれよ。――俺は、六課本部に行かなきゃならねぇからな!!








――――――









Side:ダンテ


オイオイオイ、この程度なのかベリアルさんよぉ?アンタ仮にも、親父に憧れてて、その力を磨いてたんだろ?
其れなのに、アンタが憧れてた存在の息子達に、こうも良い様にやられちまうってのは如何なんだ?幾ら何でも、駄目駄目過ぎだろ此れ?てんで話しになりゃしねぇぜ。



「相変わらずの口の軽さだが……其れに付いては、俺も同意見だ。
 確かに貴様は強くなったようだが、戦う前から相手を見下しているのでは話にならん……其れこそ、キャロ・ル・ルシエにすら勝つ事は出来んだろう…惨めだな、雑魚が。」

「あいからわず、煽る時は盛大に煽るなバージルよぉ?」

流石は俺のアニキだな。普段はまるで似つかない性格だが、戦闘ともなれば阿吽の呼吸って言う所だぜ……其れを踏まえれば、この結果も俺とバージルが組んだ瞬間に、
決まってたって事か?……残念だったなベリアルさんよ?

アンタじゃ俺達に勝つ事は出来ねぇぜ?
分かったなら、汚いケツ見せてさっさと帰りな、そうすりゃ殺さないでおいてやるよ。

六課本部が、何やらやばい事になってるみたいだが、其処は坊主が出張ったから、如何にかなるんで、俺もバージルもこの場から離れる事はねぇからなぁ?
加えて、蟲野郎の相手は坊主の兄貴分と、バージルが解放した美人さんが務めてくれてる、なら億に一つもやられる事はねぇだろうから、心配する事もねぇぜ?如何する?



「裏切り者の血筋を生かしておくわけにはいかん……纏めて、我が炎で焼き尽くしてくれるわ!!」



――ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!




爆炎滾らせてブチ切れたか?……尤も、其れ位じゃないと面白くもねぇがな!!



「俺とダンテを相手取って、そして知るが良い……嘗ての英雄と、其れを超えた英雄のこのどちらが上だったかと言う事をな。
 スパーダは、確かに伝説と謳われるほどの類稀な剣士であったが、俺もダンテも、既にスパーダの力など越えている……故に、貴様如きは相手にならん。このゴミが。
 其れでも、俺達に勝つ心算で居ると言うのならば、望み通りに、少しばかり遊んでやろう……来るが良い。」

「だが、あんまり暑苦しいのは勘弁してくれよ?
 叩きやシバキにはめっぽう強い身体なんだが、暑さと寒さだけは、生まれ持った何かで防げるもんじゃねぇからな――でもまぁ、コイツを打っ倒すってのには異論はないぜ。
 見せてやろうぜバージル……スパーダの力と魂を受け継いだ息子たちが、ドレだけの力を有しているのかって事を!!!」

「言われるまでもない……この愚物に、スパーダの力がどれ程の物か、文字通り『身体に教えてやる』のも一興と思っていたからな……精々、足を引っ張るなよダンテ?」



オイオイオイ、だ〜〜れにモノ言ってんだお兄ちゃんよぉ?俺が足を引っ張る?笑えない冗談だ、其れこそ座布団が没収される位のレベルだろオイ。
アンタがテメンニングルを起動した時と比べたら、今の俺は数倍強くなってるんだぜ?アンタの足を引っ張るとかは、其れこそあり得ねぇよ。

でもまぁ、偶にはこう言うのも悪くねぇ……もう一度、アンタとこうして共闘できる日が来るとは、夢にも思って居なかったからな……バッチリブチかましてやるぜ!!



「ブチかますとの事だが、別に此のデカブツの事は、倒してしまって構わんのだろう?」

「OK、マッタク持って問題ないぜバージル。寧ろ、ぶっ倒すのが礼儀ってな。」

「ふむ……ならば、細切れにしてやるか。」



アンタが言うと、冗談に聞こえないんだが、其れが良いのかもな。――さぁてと、バージルも乗ってきたところで、ガンガン行こうじゃねぇか!!異論は認めないぜ!!
テメェ等、クソッ垂れ共は、一匹残らず駆逐してやるから、精々覚悟を決めておけや……!!――悪魔は、一匹残らずぶっ殺すのが、俺の悪魔狩人としての理念だからな!

地獄に、送り返してやるぜ――熨斗付けてな!!








――――――








Side:なのは


「えぇ!?六課本部が爆破された!?」

『みたいだぜ……でもって、俺が現在六課本部に突入中!!』



これは……完全にやられた!!
意見公聴会の会場の襲撃は、言うなれば陽動……私達を、此処に釘付けにする事が目的で、本命は六課その物を潰す事だったんだ……やってくれたよ、マッタクね。

だとすると、六課に残して来たヴィヴィオの事が心配だよ……ヴィヴィオは無事なの、ネロ?



『ソイツは未だ分からねぇな……ヴィヴィオが居る部屋に向かってる最中だからな。
 普通に考えれば、防御のエキスパートのザフィーラと、無敵の結界を展開出来るシャマルが一緒って時点で、何も怖くはねぇんだが……そうは、問屋が卸さないだろ?』


「多分、間違いなくね。」

確かに、シャマル先生の結界と、ザフィーラの防御は絶対無敵クラスだけど、だからと言って絶え間なく攻撃をされたら、何れは結界は破られるし防御も崩れるから、絶対の
モノじゃない……絶対にはなり得ないの。

万が一は考えたくないけど、でも考えておかないとダメだからね……私も急いで、そっちに向かうから、何が何でも六課を、そしてヴィヴィオを護って!!お願い、ネロ!!



『言われるまでもないぜ、なのは!!
 ヴィヴィオに手を出そうってんなら、其れこそ即刻斬刑に処してやらぁ!!寧ろ、手を出した事を後悔する位に、殴って斬って撃ちまくる……死刑と私刑が上等だろ?』


「だね。
 なら、機動六課スターズ小隊隊長として命じます……敵は一匹残らず撃滅して!!」

『All right Boss!(任せときな、隊長さん!)』



お願い。
それと、一緒に来てくれるシュテル?貴女の力が、必要になると思うから。



「私ですか?また物好きな。
 ですが、ナノハの御指名とあらば応えない訳には行きませんね……良いでしょう、貴女と共に戦うのもまた一興ですので、私で良ければ、喜んで力を貸しましょう。」

「ありがとう、シュテル!」

「礼には及びません……ですが、彼等にはキッチリと教えてあげましょう、果たしてどちらが強いのかを。」



だね。……さぁてと、私達の進路に立ち塞がるなら容赦はしないよ?……撃滅されたいなら話は別だけどね。


大人しく、道を開けて貰おうか……この、くず鉄やろう!!








――――――








Side:ザフィーラ


よもや、六課本部を直接狙ってくるとは、幾つかの予想の中での可能性としては考えていたが、まさか現実にやってくるとは予想もしていなかった……尤も、私の防御と、シャ
マルの結界を合わせれば、大概の敵の攻撃は防ぐ事が出来るのでな。

だが――

「これは、少しばかり、苦戦しそうであるな?」

「気を引き締めて行きましょう。」



言われるまでもないぞ、シャマル。
中級悪魔と共に現れたこやつらは、間違いなくスカリエッティの配下であろうからな……油断は絶対に禁物だ……ドレだけの改造をされているか分からんしな。


とは言え、此処から先には通さん!!



「その威勢の良さ、何時まで持つかな?」

「目標を補足……駆逐する。」

「あんま気乗りしないけど、此れもアタシ他の仕事なんでね……ま、理解してよ。」

「「…………」」



スカリエッティの配下、全部で5人か。……相手にとって不足なし!!
我が友の願いと、我が主の命により、此処から先には行かせぬ!!……先に進みたいのならば、先ずは私を倒してからにするが良い!!!


ヴィヴィオには、指一本触れさせぬ!!――盾の守護獣の異名の由来、その身で知って貰おうか!!……刃を砕く覚悟があるのならば、掛かって来い!全て受けきる!!
我が身に変えてでも、此処から先には通さぬぞ!!








――――――








Side:ヴィヴィオ


こ、怖い人達が来ちゃった……私に怖い事をする人たちが。
パパ達から貰った、ホーリーウォーターが有るから、大丈夫だとは思うんだけど、凄く嫌な予感がする………だけど、凄く嫌な感じがする……其れが、怖くてたまらないよ……

「パパ、ママ……」

お願い、私の傍にいて。……パパとママが一緒なら、何も怖い事なんて有りはしないから――お願い、早く来て……!!











 To Be Continued… 




色々と策を弄してくるな。
美姫 「向こうもそれだけ必死って事なのね」
結構、ピンチになりつつあるかも。
美姫 「ヴィヴィオが怖がっているものね」
一体どうなってしまうんだろう。
美姫 「続きが気になるわね」
だな。次回も楽しみにしています。
美姫 「待っていますね〜」



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