Side:なのは
此れは……一体如何言う事なの?
崩れ去った六課の本部……其れを中心にして、推定半径100mが焦土と化した一帯……倒れ伏す、ザフィーラとシャマル先生――考えたくはない事だけど、これらの事から
導きだされる答えは……負けたんだね、私達機動六課は。
完全に相手にやられた。仕掛けに乗せられた!!
その結果、私とシュテルは間に合わなかった……もしもあと5分早く到着できてたら、結果は違ったかもしれないのに……私達は間に合わなかったの!!
「――!!!」
――ガァァァァァァァァァァァッァン!!!
「なのは?……コンクリートに拳を叩きつけるのは頂けませんよ?
貴女の悔しさを理解できるなどと傲慢な事を言う心算は有りませんが、貴女をベースにしているが故に、その悔しさの根本を感じ取る事は出来ます……ですが、如何か自分
を責めないで下さい。
間に合わなかったのは、私とて同じなのですから。
そもそも、今回の件に関しては、我等機動六課の誰に落ち度が有った訳でもないのですから、必要以上に自分を責める事は無いでしょう?」
「其れは分かってる。分かってるんだけど、私自身が其れを是と出来ないんだよ。
此れだけの惨状を見ると、如何して間に合わなかったんだって思わずには居られないんだよ……!!」
「でしょうね……ですが、貴女以上にショックを受けている人が居るであろうことを忘れてはなりません。
この場を任されたネロ達の受けたショックは、貴女の比ではない筈です……だから、貴女はせめて彼等の、ネロの支えになってあげて下さい。其れが貴女の役目です。」
シュテル……其れは、確かにそうかも知れないね。
一番辛いのは、六課の防衛に当たってたネロ達なんだから、此処で私がめそめそして居る訳には行かないし、まだすべてが終わった訳じゃないだろうから、出来る事は何で
もやってやるの!!
六課の炎は、まだ消えてはいないからね!!
リリカルなのは×Devil May Cry 黒き騎士と白き魔導師 Mission89
『新章の交響曲〜New Symphony〜』
Side:はやて
六課本部の壊滅、重傷者が5名、拉致られたのが2名か……部隊長としては、頭の痛くなる戦果やな……完全敗北にしたって、損失がでかすぎるでホンマに。
アインスが、正気を取り戻してくれた事に関しては喜ばしい事やけど、生憎とそれを喜んでる暇すらないからなぁ。(まぁ、再会の際には思いっきりハグしたけどな。)
尤も、そのアインスが咄嗟にバリア張ってくれたおかげで、ダンテさん達は無傷で済んだんやけどね。
まぁ、スバルとノーヴェの怪我は直ぐに治るだろうし、シャマルの治療が終われば、ヴィッツとザフィーラの治療かて直ぐに出来るやろからそれに関しては問題やないんやけど
攫われたヴィヴィオとギンガに付いては、そう楽観できる事でもないのが本音やな。
ヴィヴィオがドレだけの力を秘めてるかは知らんけど、態々攫って行ったって言う事は、其れだけの価値が有るからって考えるの普通の事やね。
そして、ギンガは戦闘機人やから、敵さんが己の手駒として使って来る可能性は充分にあるからな……其れを踏まえると、攫われた2人は、可成り厄介な相手になりそうや。
「死者が1人も出なかった事と、物的被害が公聴会会場と六課本部だけやったのが不幸中の幸いって所やろな……ミッド市街に被害が出なかった事を考えると。
せやけど、問題は山積みなんてもんやないで……新たに現れた人造悪魔の、特に『アンジェロ』って言う存在に、公聴会会場に現れた巨大な黒い何かと、ミッドの郊外3カ
所に現れた、一回り小さいサイズの同じようなモノ。アレは一体何なんや?」
「アグナスめ、あんなものまで作り出すとは……フォルトゥナの再現をする心算なのか、この世界で。」
クレドさん、アレが何か知ってるん?
「あぁ、二度と目にする事は無いと思っていたが、アレは『地獄門』。魔界と人間界を繋ぐ、文字通りの『門』だ。
ミッドの郊外に現れた3つは、小型のエミュレーターと言った所で、特定の上級悪魔しか通る事が出来ないが、公聴会会場に現れたのは正真正銘の本物だ……アレが起動
したら、ミッドチルダに多種多様な悪魔が溢れ出してしまうぞ。」
「何やって!?そら一大事やないか!!」
「確かにそうだが、真の地獄門を起動するには閻魔刀が必要になるから、今は未だ起動する事は無いだろう。
だが、其れを踏まえると、連中が閻魔刀を手に入れる為に、その所持者であるネロを誘き出す可能性は極めて高いだろう――応じざるを得ない条件を突きつけた上でな。」
あ、閻魔刀がないと起動しないんやね、公聴会会場に現れたのは。
やけど、其れやとクレドさんの言う通り、閻魔刀の所持者であるネロ君を、ありとあらゆる手段で誘き出してくる可能性はゼロやない……って言うか、間違いなくしてくるやろ。
でもって、そうなったらネロ君は罠やと分かってても行くやろな。売られた喧嘩は買う的な性格やし、ヴィヴィオが攫われた事も有るからな。
そうなった場合には止めるのが最上何やろうけど、敵さんは『来なかったらミッド市民を皆殺しにする』位は言いそうやから、そうなったら止める事は出来へんやろな、絶対。
あ〜〜〜、もう問題山積みやでホンマに!!
やけど、これで終わりにはさせへんで?――六課本部は壊滅したけど、幸いにして本部の代わりとなるものはある……クロノ君に頼み込めばアースラが使えるからな。
今回は私達の負けやったけど、此れは勝利の為の敗北って事にしとくでスカリエッティ!!
機動六課に二度の敗北はあらへん……って言うか、まだ何も終わってへんからね――機動六課は絶対に折れない!!最後に笑うのは、私達やで!!
「その意気が有れば大丈夫だろうが、貴女は少し休んだ方が良い。
機動六課の総司令として成すべき事が多いのは理解できるが、気を張り過ぎて居たのでは精神的に参ってしまうからな、少しばかり休息した方が良いだろう。」
「クレドさん?」
「機動六課は優秀な部隊だ、貴女が休息をとっても隊員が夫々的確に動いてくれるだろうからな――部隊の運営の為にも、少し休息を入れるべきだ。」
……何このイケメン?
って、冗談は程々にして、確かに六課の総司令として色々気を張ってたのは事実やから、ちょ〜〜〜〜っとばかし休んでしもても罰は当たらんかも知れへんね。
――――――
Side:バージル
「ふぅ……助かったわバージルさん。
貴方のお蔭で、傷も治ったし体力も回復する事が出来たわ……此れなら、ザフィーラとヴィッツちゃんの治療も直ぐに行えるもの♪」
礼を言われるほどの事でもない。
貴様は六課にとって大事な存在ゆえに、早期に回復した方が良いと思っただけだ。――バイタルスターが、俺にとっては無用の長物だった事は否定せんがな。
だが其れも、役に立ったのならば問題なかろう。
貴様は裏方ではあるが、六課にとって絶対に必要な存在だからな……それが、大事な時にスクラップになっていたのでは話にならん。バックスが、その役目を果たせぬ等と
言う事は、笑い話のタネにもならん事だ。
と言うか、俺に礼を言う暇があるのならば、ザフィーラとヴィッツの治療に即時取り掛かれ。お前以上の癒し手は、機動六課には存在していないのだからな。
「そう言われると照れちゃうけど、そう言って貰えるなら、尚の事頑張らなくちゃ!」
「……張り切るのは構わんが、張り切り過ぎてガス欠だけは起こさんようにしろ。」
「ふふ、御心配ありがとう、バージルさん♪」
……さっさと行けマッタク。で、何か用かダンテ?
「いや、アンタの性格的に仕方ねぇのは分かってる。分かってるんだよ俺も其れは、うん。だけどなぁ、も〜〜〜〜〜〜ちょっと柔らかい物言いできねぇのかアンタ?
今だって、シャマルの事評価して、でもって頑張り過ぎるなって心配したってのに、言い回しがなんつーかキツイぜ?いや、シャマルには伝わったとは思うんだけどな。
昔と比べれば、鋭い物言いじゃねぇからまだマシだと思うけど、モノの言い方で相当損してる気がするぜアンタは?」
「この歳で、今更性格など変えられん。
まぁ、如何しても変えろと言うのであれば、ギルバの性格で対応してやらん事もないが?」
「あ、其れ勘弁。本人目の前にして言う事じゃないかもしれないが、組んで仕事してたとは言え、何度かアレの物の言い方には殺意が湧いたから。仕事中に後ろから斬り殺
してやろうと思った事は、1度や2度じゃねぇから。
あんな胡散臭い気障野郎になる位なら、今のアンタの方が万倍いいから。是非とも今のままで居てくれバージル。」
「冗談だ。俺とて二度とあんなキャラクターを演じる気はない。寧ろ、俺だってあんなのが目の前に現れたら斬り殺すわ。」
「アンタもそうだったのかよ!!性格全然違くても、やっぱり双子だなぁオイ!?
……まぁ、いいか。――其れよりもバージル、坊主は大丈夫か?ヴィヴィオお嬢ちゃんが攫われちまった事に、相当なショックを受けてたみたいだからよ……」
そうだな。
必ず護ると言った存在を護る事が出来なかったのだ、そのショックと悔しさは、俺達には想像も出来ない事だろう……加えて、護れなかったのは初めてでは無いようだしな。
「こんな言い方はアレだが、母さんが殺されちまった後のアンタみたいにはならないよな?」
「其れに関しては心配なかろう。
ネロが1人であったのならば、俺と同じ道を歩んでしまう可能性は充分にあったが、アイツにはあの時の俺とは違い頼る事の出来る仲間が居る。六課の仲間がな。
そして何よりも、アイツには高町なのはと言う存在が有る。共に支え合う事の出来る掛け替えのない存在がな。
だから大丈夫だろう。ネロが、愚かな父親の二の舞を舞う事は無い――少なくとも、俺はそう考えている。」
「成程な……って、ちょっと待て。
其れじゃあ何か?あの時のアンタからしたら、俺は全く持って頼りにならねぇ足手纏いの弟だったって事かオイ!?」
否定はせん。少なくとも、俺はあの時はそう思っていたからな。だが、今はお前の事が頼りになると思っているぞダンテ?
魔界で俺を討ち倒してテメンニングルを封印したお前は、一流の剣士であり、悪魔狩人であり、スパーダの後継者だ――その力は、何れスパーダをも超えるのかも知れん。
何れにせよ、八神はやてがやられっぱなしで黙っているとは思えんのでな、近い内に六課のリベンジマッチが始まる筈だ。
其れと同時に、この地に現れた地獄門の小型エミュレータ3つの破壊もせねばならんだろうからな……お前の力も頼りにしているぞダンテ。
「そう言われちまったら、頑張らないと嘘だよなぁ?まぁいいさ、イカレタパーティは大好物だからな!
はやて嬢ちゃんがどんな決断をするかは知らねぇが、少なくともリベンジマッチだけは確定してるだろうから、そんときゃ大暴れしてやる――任せとけよ、兄貴!」
ふ、精々奴等に、スパーダの血族に刃を向けた事を後悔させてやろうではないか。
悪魔でありながら神と崇められたスパーダ、その神をも超えた神の子とその孫に……いや、機動六課と言う類稀な能力を有した部隊を本気にさせた愚かさを呪うが良い。
――――――
Side:なのは
……改めて、崩壊した六課本部を歩いてみると、酷い有様だよね。
建物は基礎がギリギリ残ってる状態での全壊で、その周辺には所々焦げた痕のある瓦礫が散乱してる……まるで、大災害が起きたんじゃないかって錯覚しそうな位なの。
一応、相手方の戦闘員を1人捉える事は出来たけど、其れを差し引いても、此方が受けた被害の方が絶対的に大きいのは火を見るより明らかだよ……特に、ヴィヴィオとギ
ンガが、攫われたって言う事はね。
スバルとノーヴェ、其れにヴィッツとザフィーラの負傷は治す事が出来るけど、失われた人員は簡単に代用は出来ないよ。
それ以前に、ヴィヴィオは六課が保護した子だから、其れを奪われたって言うのは、精神的にも大ダメージだよね……特に、現場に居たネロには。
「……此れは…」
ヴィヴィオにあげたウサギのぬいぐるみ……こんなにボロボロになっちゃったら、直すのは無理かなぁ?……新しいのを買わないとだね。
「だろうな。
そんだけぶっ壊れちまったのを一々直すのは面倒だし、材料費だってかかるだろうから、新しいのを買った方が安上がりってモンだぜ。」
「ネロ……来てたんだ。」
「……何となくだけどな。
俺としては、お前が来てる事に驚いたぜなのは。」
私が間に合ってればこんな事にはならなかったかも知れないからね……ちゃんとこの目で、此処で何が起きたのか、起きてしまったのかを確かめておきたかったんだよ。
「成程、分かり易い理由で安心したぜ。」
「それはどうも。……ネロは、如何して此処に?」
「……テメェの不甲斐なさを認識する為かもな。良く分からねぇんだが、自然と足が向いてたんだ。
ったく、笑えるよな?アンだけ大見得切って護るって言ったくせに、蓋を開けてみりゃ、護る所かまんまと相手の策に嵌って奪われちまったんだからな……マジ笑えねぇぜ。
もう二度と奪われないって誓ったはずなのに、俺はキリエに続いて、今度はヴィヴィオを護る事も出来なかった……また、護る事が出来なかったんだ、俺は!!!」
――バガァァァァァァッァァアァァァァァァァァッァアァン!!!
ふえぇぇぇ!?ちょ、ちょっと何してるのネロ!!
コンクリートの地面を、そんなに力いっぱい殴り付けたら、幾ら悪魔の右腕であっても怪我しちゃう!!使い物にならなくなっちゃうよぉ!!!
「クソ!クソ!!クソッタレ!!!
キリエの時に誓ったはずなのに、もう二度と同じ事は起こさないって誓ったのに……其れなのに、今度はヴィヴィオを奪われて……何も護れないのかよ、俺はぁぁぁぁぁ!」
「――!そんな事ない!!」
――ギュ!
「なの……は?」
「ネロは頑張ったよ!六課本部に現れた敵を相手にして、コートがボロボロになる位まで頑張ったじゃない!
だから、自分を責めるのは止めてよ……充分過ぎる程、ネロは頑張ったんだから……だから、だから……お願い、自分を責めないで……!」
其れに、まだ終わった訳じゃないんだから。
はやてちゃんはやられっぱなしで黙ってる性格じゃないし、其れは私も同じだし、ネロもそうでしょ?
それに、ヴィヴィオは攫われてしまったけど、だけど死んじゃった訳じゃないから、奪われたのなら取り返せば良いだけの事だと思うの。……違うかな?
「……言われてみりゃその通りだな。
ありがとよ、なのは……危うく諦めちまうところだった。ヴィヴィオが無事である可能性が高い以上、俺は自分からは諦めねぇ――必ずヴィヴィオを取り戻して見せるぜ!」
「良かった、やっと何時ものネロだ。
口が悪くて、少し生意気で、それでも何よりも仲間の事を思い、誰よりも優しい何時のもネロだ――もう、大丈夫かな?」
「おかげさまでな。
だが、まだ少し不安な部分が有るの否めねぇ感じだ……如何すれば良いと思う?」
其れはまた何とも……だけど其れは簡単な事だよ。
ネロに足りない部分が有るって言うのなら、その足りない部分を私で補えばいいだけの事なの。逆に、私に足りない部分は、ネロから補わせて貰うからね。
「世話掛けるな……」
「良いよ此れ位。恋人同士でしょ?」
「そう言いきれるお前に、ある意味脱帽だぜ。」
なはは、まぁ本心ですから。
でも、相手がどんな手を使ってくるかは分からないけど、必ずヴィヴィオを取り戻そうね?
難易度は最高レベルの可能性が否めないけど、だからと言って退く理由もない……私とネロだったら、出来ない事は無いと思うからね――異論はあるかな?
「あると思ってのかなのは?
つーかヴィヴィオの奪還なんざ言われるまでもねぇだろ?どんな手を使ってでも、必ず取り戻してやるぜ!!」
「だよね♪」
六課のリベンジマッチは、先ず間違いなく総力を結集しての大一番になるだろうね。
だからこそ、六課に二度目の敗北は許されない!!――全ての力を集結して相手になってやるの!!そして、ヴィヴィオの事は絶対に取り戻して見せる!否、取り戻す!!
六課の心は折れていない……此処からが反撃の一手だろうからね!!
散々ぱら好き勝手してくれやがって……その借りは、10万倍にして返してやるから、覚悟しておきやがれなのジェイル・スカリエッティ!!
――――――
Side:ジェスター
いや〜〜〜、コイツは予想以上の戦果だなスカリエッティの旦那よぉ?
つーか、アンタも意外とえげつないねぇ?ぼーやの古傷抉り出す様な真似をして、このお嬢ちゃんを攫うとか、俺っちも脱帽レベルの外道さだぜ。いや、マジで最高だよ!!
アーカムの野郎も、人間にしては可成りいかれてるレベルだったが、アンタはそれ以上だなオイ?
真面な神経持ってる人間だったら、こんな事は絶対に出来ないだろうからな?……ひっひっひ、マジでイカレテルぜアンタ!!それだけに最高だけどな!!
「褒め言葉と受け取っておこうジェスター君。
其れにソロソロ、我等の切り札も完成する……起動するにはスパーダの血と閻魔刀が必要だが、其れを確保する事は難しくないからな。」
「いぃやっほー!!其れは燃えて来たじゃないか。」
アンタの事だ、少なくとも閻魔刀を入手する算段くらいはしてるだろう?其れが達成されたなかったら、兵力を無駄に食い潰す事になりかねないからな…此れは戦争だし。
ま、そんな事は如何でも良い事だ。
大切なのは、俺がドレだけ楽しめたかって事だ――恐らく、近い内に六課からのリベンジマッチが来るだろうから、そん時はまた俺を楽しませてくれよ?
ぶっちゃけて言うと、俺はどっちが勝とうがそんなモンは如何でも良い事なんだ。俺が楽しめりゃそれで良いんだよ。――故に、道化を演じてるんだ。
ま、精々足元を掬われねぇようにな。
――――――
Side:ネロ
ブリーフィングルームに招集が掛かったから何事かと思えば、此れからの戦闘に備えての会議だとは思わなかったぜ。ま、そんだけの相手なんだろうけどな。
だがまぁ、ヤケクソって訳じゃないが、こうなりゃトコトンやってやろうじゃねぇか――マダマダ余力はあるみてぇだから余裕だろスカリエッティ!!
今から閻魔様の言い訳を考えときな。
テメェ等は、絶対にぶっ倒す!!そしてヴィヴィオも取り戻す!!
スパーダの血筋だからじゃねぇ……俺の魂が、そう叫んでるんでな……力の限りやってやるぜ!――奪われたって事なら、すくに奪い返せば良いだけの事なんだからな!
スカリエッティ、テメェは俺を本気で怒らせた。
その事に付いては評価してやるが、俺を怒らせた代償は高くつくぜ?……その代償は、キッチリ払って貰おうじゃねぇかオイ!!
俺達機動六課からのリベンジマッチは、大暴れさせて貰うぜ……此れだけの事をしてくれたんだから、テメェ等には情けも慈悲も必要ねぇ!!やる事をやるだけだけどな。
「ネロ…」
「大丈夫さなのは……俺達ならきっと出来る筈だ、そう信じておいてくれ。」
「うん!!そうだよね!!」
待ってろよヴィヴィオ、必ず助け出してやるからな!
To Be Continued…
|