Side:なのは
ん…んん……何だかまぶしいなぁ?……此れは朝日なのかな?――って言うか、朝日で間違いないね。でも何で、朝日がダイレクトに?…って言うか、此処は何処なの!?
私とネロの部屋は遮光カーテンが引いてあるから、陽の光は入らないから、朝日を感じる事は先ず無いのに……ん?此れは、ネロのコート?其れに、この腕は……
「Goodmorning NANOHA.(おはようさん、なのは。)よく眠れたか?」
「ネロ……うん、よく眠れたよ?おはよう、ネロ♪」
「そいつは良かったぜ。」
そうだ、昨日はあの後、部屋に戻るのも億劫で此処で寝ちゃったんだったね?ネロのコートを2人で纏って………1年前の極寒の地での事を思い出しちゃうね此れって。
だけど、ネロに肩を抱かれて、ネロのコートに包まってって言うのは凄く安心できたよ。……其れこそ、昨日の不安が嘘みたいに吹き飛んじゃったからね!!
恐らくは今日が一番の大勝負になる筈だから、気合を入れて行こう!!
スカリエッティが何を考えてるかは知らないけど、態々私とネロを指名して来た、その愚行を後悔させてあげようじゃない!その愚かさを、地獄で悔やむほどにやってやるの!
「Hoo!ソイツは最高の提案だぜなのは。つーか是非もなく乗らせて貰うぜ?
あのクソッ垂れのマッドサイエンティストには、只の死なんざ生温いなんてもんじゃねぇ……テメェのし腐った事の全てを後悔させた上でぶっ殺さねぇと意味はねぇからな!」
「だよね!そして、私とネロなら其れが出来る。
ヴィヴィオを取り戻してスカリエッティを討つ!!絶対にやり遂げよう、ネロ。」
「言われるまでもねぇさ……ヴィヴィオは救い出す、そしてあの野郎はぶっ殺す。
理屈や道理なんかじゃねぇ、俺の魂がそうしろって叫んでるからな……スパーダの名と、俺の魂に誓って、絶対にやり遂げてやるぜ!!」
なら、私は私の魂と、セラフィムの力に誓ってって所なの!
私達の前に立ち塞がるものは、誰であろうと吹き飛ばして、ゴールを目指す!!其れだけの事だからね!!
リリカルなのは×Devil May Cry 黒き騎士と白き魔導師 Mission91
『絶望への反逆〜The Rebellion〜』
Side:ダンテ
しっかしまぁ、弩派手なモンを作ってくれたもんだぜスカリエッティの野郎はよ?
空中に浮かぶ馬鹿でかい建造物って、古代オーパーツの再現かっての。其れとも何か?ラピュタでも作り上げる心算だったのか?だとしたら、幾ら何でもクレイジーだけどな。
ま、やる事はもう決まってる訳だし、先ずは坊主と嬢ちゃんが、あの建造物に突入して何を如何するかだ……その結果次第で、俺達が如何動くかも決まって来る訳だしよ。
だが、作戦の最終会議の時の坊主と嬢ちゃんの様子からしたら大丈夫だろう?
ネロ坊主も、なのは嬢ちゃんもマッタク持って迷いも悩みも見えねぇからな?……本気で、心の底から覚悟を決めた人間じゃなきゃ、あんな表情は出来ねぇモンだぜ、マジで。
……あくまでも、俺の経験則に基づく予想だがな。まぁ、大きく間違っちゃいない筈だけどよ。
「既に覚悟など決まっていたと言う所だろうな、ネロとなのは……そしてナカジマ姉妹はな。
否、俺達とて覚悟は決めているが、アイツ等は『奪われた者を絶対に取り戻す』という強い思いがある故に、その覚悟の強さは六課の誰よりも強いのは間違いなかろう?
護るべき者、助け出すべき者が居るだけ強くなる……それが、嘗てスパーダが見出した人の強さ――引いて言うならば、人を愛する力と言う物なのだろうからな。」
「……本気で変わったよなアンタ。
塔を起動して魔界を復活させようとしてた時のアンタからは、大凡想像も出来ねぇよ――けど、今のアンタの方が、あの時よりも万倍カッコいいぜバージル。」
「魔界で負け、そして黒騎士となって挙げ句にまた負け……そして黒騎士から解放された後で、俺は母が殺された時に失った人の心を取り戻したという事なのだろう。
現実に、力に拘って居たあの時よりも、今の方が強くなっているからな?マッタク持って、人の持つ可能性とは計り知れん。」
確かに其の通りだな。
しかし、覚悟を決めたのは良いんだが、スカリエッティの野郎がヴィヴィオ嬢ちゃんを盾に使って来た場合にゃ、幾ら坊主となのは嬢ちゃんでもヤバいんじゃねぇか?
坊主となのは嬢ちゃんにとって、ヴィヴィオ嬢ちゃんは大事な存在だから、其れの命と引き換えになったら、スカリエッティの言う事を嫌々でも受け入れる事になっちまうぜ!?
「あの屑ならば其れ位の事はしてくるかも知れんが……もしもそんな事態に陥って、奴等が失敗してしまったその時は、俺達が何とかすれば良いだけの事だ、違うか?」
「……違わ…ねぇな。
可愛い甥っ子と、そのガールフレンドが全力出して、そんでも駄目だった時にゃ、そのケツを拭いてやるのが叔父さんの役目って所だからな。」
っと、アレは坊主となのは嬢ちゃん?其れとナカジマ姉妹の面々じゃねぇか?な〜〜にを話してやがんだ?
「大丈夫だよスバル、貴女が憧れたなのはさんは、何時でも、どんな時でも無敵で最強なんだから!」
「そう、でしたよね……絶対勝ちましょう、なのはさん!」
「勿論!全力全壊だよ!」
「大丈夫だよな、ネロさん?」
「あ?誰にモノ言ってんだノーヴェ?つーか、俺を誰だと思ってんだ?
俺はスパーダの血を引く剣士で、訓練校の伝説で、エース・オブ・エースの片腕なんだぜ?なのは同様、俺もまた無敵で最強って事さ……クソ野郎は纏めてぶっ殺すぜ!」
「だよな!」
「なのは隊長も、ネロネロも頑張ってっス!!」
「言われるまでもねぇ!――そうだろ、なのは?」
「うん、ヴィヴィオを取り戻して、スカリエッティを倒す。それ以外にはあり得ないからね!」
オイオイ……マジでスゲェな坊主となのは嬢ちゃんは?
此れから起こる戦いの事を考えりゃ、誰よりもプレッシャーがでかいのはお前さん達だってのに、それでも不安のある隊員達の不安を取り除くとは、お世辞抜きにスゲェ事だ。
だが、ソイツを見たおかげで、俺も肚が決まったぜ!!
お前さん達は、自分の思うようにやってきな!!もし駄目だったその時は、俺達が何とかしてやるからよ!!
だから、ヴィヴィオ嬢ちゃん助け出して、スカリエッティのクソ野郎をぶっ殺して、そんでもって不遜な感じにカッコ良く決めてくれや!『テメェは俺の敵じゃねぇ』ってな!!
今更だが、スカリエッティの野郎はトンでもない相手に喧嘩を売ったもんだぜ?
こんな事をしないで最後の最後まで裏で彼是してりゃ、六課に気付かれる事も無かったってのに、テメェから気付かせてんだから世話ねぇよ……確かジャパンでは、こう言う
のを『藪をつついて蛇を出す』って言うんだったか?
何にせよ、余計な事してテメェの首を絞める結果になる訳だからな……今の内に、辞世の句でも考えとくと良いぜ、クソッ垂れのマッドサイエンティストさんよぉ!!
――――――
Side:ネロ
さてと、作戦会議が終わって、ナカジマ姉妹に檄を飛ばして、そんでその直後にスカリエッティの野郎が指定した場所まで来た訳なんだが……間近で見ると、やっぱデカいな。
地上から見上げた状態で此れだけデカく感じる訳だから、実際にはもっとデカいんだろうな?……魔剣教団の本部を再現してるなら、尚の事だぜ。
「此処にヴィヴィオが……」
「居るな、間違いなく。」
スカリエッティとか言う反吐以下の屑野郎や、その部下、クソッタレその物の悪魔共なんかも居るんだろうが、まぁ何が居ようと関係ねぇさ。
邪魔する奴はぶっ殺して、邪魔なモンはぶっ壊す。そんでラスボスぶっ倒して、ヴィヴィオを救い出してハッピーエンドでお終いだぜ。大抵の物語は、ヒーローがヒールをブッ飛
ばした上でのハッピーエンドって、相場が決まってるからな。
「確かに言えてる。……でも、私とネロだと、正義の使者だとしても、どっちかって言うとダークヒーロー系じゃない?互いに悪魔の血を引いてる訳だし。私は天使の血も引いてるけど。」
「ダークヒーロー?良いじゃねか、悪魔をぶっ殺す一番の方法は光で浄化するよりも、より強い悪魔の力でブッ飛ばす事だからな。」
「そうなんだ?」
「オッサンが言ってた事だから、本当かどうかは分からねぇけどな。」
しかしまぁ、どうやって中に突入したもんだ此れ?
外観こそ魔剣教団の本部にそっくりだが、外から見た限りじゃ何処にも入り口がねぇじゃねぇかよ!!
入り口さえあれば、俺もなのはも飛べるから問題なかったんだが……いっその事、外から物理的に入り口作っちまうか?なのはの砲撃と、俺の剣技なら出来るだろうしな?
「だね。戦いの前の景気付けにもなるし、やっちゃおうか『全力全壊』で。」
「おし、やっちまうか。全力全壊でな。」
よしんば、其れでアレがぶっ壊れちまっても問題ねぇし、寧ろぶっ壊れて上等だからな。てか、ぶっ壊した方がヴィヴィオを助け出しやすいかもしれねぇからな。
「Wait、wait、wait!(待て、待て、待て!)
坊主もお嬢ちゃんも、ちょっと待てって!外から強引に入るってのは悪い手じゃないが、其れは止めろって!そんな事しなくても、中にはちゃんと入れてやるからよぉ〜〜!」
「「……ジェスター!!」」
テメェ……ノコノコ現れるとは良い度胸してんじゃねぇか、このクソピエロ。
其れとも、ぶっ殺される覚悟でも出来たか?もしそうなら望み通りにしてやろうじゃねぇか……右腕でタコ殴りにして、レッドクイーンで叩き切って、閻魔刀で塵殺してやるぜ?
「いや、此処はバインド5重掛けで逃げられ無くしてからの、スターライトブレイカーが一番だと思うの。」
『It's the certain victory pattern of the master, isn't it.(Masterの必勝パターンですね。)』
「殺す気か!?」
当たり前の言ってんじゃねぇクソピエロ。
敵はぶっ倒すのが六課の基本指針だから、俺達の前にノコノコ現れたテメェには死一択しかねぇ。つーか、今直ぐ死んでろ、テメェの白塗りフェイスはやたらとムカつくからな。
「ど、毒舌が凄くなってるなぁオイ!!だがまぁ、今は未だ俺っちを殺さない方が良いぜ?
ミスター・スカリエッティから、お前さん達をアレの中に案内するように仰せつかってるんでね……だから俺っちが、お前さん達をあそこの中に転送してやるよ。」
「だったら、さっさと転送してくれるかな?」
「10数えるまでに転送しろ。出来なかったら、鼻の穴を4つに増やしてやるぜ。」
「……ソイツは勘弁だから、直ぐに転送してやるよ。
ま、精々頑張んな。お前さん達がどんな結果を残すのか見させて貰うからよぉ?At most, enjoy a hell.(精々、地獄を楽しみな。)」
地獄ね……上等だぜ!!寧ろ、地獄だろうとなんだろうと、今の俺となのはを止める事は出来ねぇよ!!
そんでもって、テメェも覚悟を決めとけよクソピエロ?スカリエッティをぶっ殺して、ヴィヴィオを助けた次は、テメェをぶっ殺してやるからな。
「い〜っひっひ、怖いねぇ?ま、精々期待してるぜ坊主。其れと嬢ちゃんもな!!」
「……その下卑びた笑みを浮かべられるのは今が最後だよ……私達が次に彼方の前に現れたその時が、彼方の命日だからね……」
「覚えとくぜ。
だが今は、アレの中で起こる事を楽しみな!転送開始だぜ!!」
楽しめだと?……上等じゃねえか。
だったら、最高に楽しんだ上で、最上の結果を出してやるだけだ――俺となのはだったら、其れは難しい事じゃないからな!!
――――――
Side:なのは
で、転送されて到着したのは……此れはエントランスかな?
「エントランスで間違いねぇよ、魔剣教団の本部もこんな感じだったからな………尤も、内部の瘴気の濃さは比べ物にならねぇけどな……ほとんど魔界じゃねぇかよ此れじゃ。」
「其処まで、瘴気が濃いんだ……言われてみれば確かにね。」
「こんだけ濃い瘴気があるって事は、より強い魔界の住民が出て来る事も考えられるから、少しばかり警戒した方が良かも知れねぇ……って、早速お出ましか!!」
――ドン!ドン!!ドン!!!
『『『ア〜〜〜〜ハッハッハッハ!!!』』』
!!此れは、突然現れたこの悪魔は何なの!?
髑髏を連想させる頭部と、身体に浮き出た目玉が、この上なく不気味なんだけど……グロさレベルならワールドクラスだよ!!!
「ノーバディ……何者でもない者か……厄介な相手が居たもんだぜ。
コイツは魔界の最下級悪魔だが、人並み外れた体力と、毒の血液が厄介極まりない――んだが、コイツが現れたって事は此処の中は相当魔界に近いんだろう…上等だ!」
「其れは確かにね!!!」
やられたら、万倍返すだけの事だから!
並外れた体力も、毒の血液も私達には通じないの!!寧ろ、その程度で勝てると思った事を後悔しやがれだよ!!
「Ha-ha!良いノリだななのは?
其の通りだ、俺達の邪魔をする奴は誰であろうともブッ飛ばす!!其れに尽きるぜ!!」
「準備運動には丁度良いかもしれないから、思い切り行こう!!」
「All right Boss!(了解だ隊長!)まぁ、更に増援が現れたみたいだが、其れも纏めてブッ飛ばしてやろうじゃねぇか!!」
『ぐわははははははははは!!』
『『…………………!!!』』
そうみたいだね?
だけど、あの2体は今まで見た事は無かったんだけど、一体何者なのかな?……可成り強い悪魔みたいなんだけど――
「牛の頭蓋骨のが『デスシザース』。俺が知る限り、憑代を必要とする悪魔の中では間違いなく最強の悪魔だ。
でもって、天使みたいなのは『フォールン』。天使のような外見で人を惑わし、そして命を奪うクソッ垂れな悪魔だ……まさか、コイツ等が現れるとは思ってなかったが、ウォー
ミングアップの相手としては申し分ない感じだぜ。」
「ウォーミングアップか……其れは確かに大事な事だね。」
ウォーミングアップなしで出撃したら、痛い目に遭うかもしれないからね。
だけど、貴方達はウォーミングアップの相手でお終いだよ……如何に強い悪魔だろうとも、今の私とネロを止める事なんて絶対に出来ないよ!大人しく道を開けやがれなの!
「ディバインバスター!!」
「ぶった切る……Maximum bet!(マキシマムベット!)」
――ドゴォォォォォォォォォォォン!!
「Hey!hey!hey!Come on! babes!(如何した如何した!来いよ、オラ!)」
「Is that all you've got?Then down to hell you go!(其れで本気なの?だったら、地獄に落ちると良いよ!)」
こんな事を言ったらアレだけど、今の私とネロは魔王も鬼神も、阿修羅でさえも凌駕する存在だから、如何に魔界の深淵の住人を連れてきた所で足元にも及ばないよ!!
白き魔導師と黒き魔剣士の進む道に敵は無い……私の砲撃に塵殺されたいか、或はネロのレッドクイーンと閻魔刀の錆になりたい奴は何処からでもかかってきやがれなの!
お望み通りにしてあげるからね!!
そして待っててねヴィヴィオ……私とネロが、もうすぐ助けに行くから!!
――――――
Side:ドゥーエ
さてと、あの建造物の方はなのはとネロに任せるとして、私は私のすべき事を遂行しないとね。
この脳味噌共に引導渡すのは、ネロとなのはがどんな結果になったかとは関係なく行えるし、何よりも脳味噌を葬らない限りは管理局の改革は進まないのは目に見えてるし。
……なんだけど、貴女は何で来たのかしらレディ?
「あら?友達の手伝いをしちゃいけないって言う法律は無かったと思うんだけど?」
「そう来たか。まぁ、確かにそんな法律は無いわ。
でも、私の手伝いの他に、絶対に理由があるわよねレディ?――ダンテから聞いた話だけど、貴女は自分が損する事はしないし、タダ働きなんて論外らしいじゃないの?」
「利益なしで働くのはよっぽどの馬鹿かお人好しでしょ。
まぁ、ダンテの言う事も否定しないけど――なんて言うか臭うのよ、その脳味噌からは悪魔の匂いがね。」
悪魔の?
「人が悪魔と化す事は珍しい事じゃないけど、その脳味噌共は、相当な闇の力をその身(?)に宿してるかも知れないから、デビルハンターとしては見逃す事は出来ないわ。」
「成程、そう言う事だった訳ね。」
まさか、この脳味噌から悪魔の匂いがするとは思わなかったけど、所詮は生き汚い老害の成れの果てだから、其れほど気にする事じゃないんじゃないかしら?
「其れもそうね。」
「You can not escape Death!(貴様は死から逃れる事は出来ない!)」
――ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッァアァァァァッァン!!ズッバァァァァァァァァァァァァァァァァアッァ!!!
言うが早いか、レディのカリーナ=アンの砲撃が炸裂し、其れに合わせる形で私もピアッシングネイルを振るう。
そして、その効果は絶大にして最強!!レディの砲撃が脳味噌が入ってる特殊培養ポッドを破壊し、私のピアッシングネイルが脳味噌を、文字通りに細切れにてやったわ!!
今まで生きて来たんだ、そろそろ黄泉で眠りに付くが良いわ。
さて、戻ろうか……?
って、この気配は……まさか、悪魔!?
『フゥ……漸く外に出る事が出来たか……』
『支配するまでに、予想以上の日数を掛けてしまったが、まさか、こうなるとはな………だが、逆に好都合だ。』
『復活の証として、先ずは我等を殺そうとした不敬の輩を退治しなくてはなるまい……』
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
此れは!ブッ飛ばしたはずの脳味噌が、グネグネ動いて、そして次に瞬間には、赤・青・白、夫々のカラーで色分けされた、巨大な3体の頭となったって…何処のホラーよ!?
完全に予想外だったけど、脳味噌が悪魔になっちゃったって事は間違いなさそうだわね。
だけど、アンタ達は最悪のタイミングで私とレディの前に現れた……私達の前に立ち塞がる悪魔には死あるのみよ!
『『『我等に仇なすか……死をもって償え!』』』
「Don't speak……just die.(説教なら……地獄でしてなさい。)」
「You aren't my enemy!(アンタは、私の敵じゃないわ!)」
死をもって償うのは貴女達の方よ脳味噌――今は悪魔になっちゃったけどね。
特殊な延命処理までして、今まで生きて来たんだから、そろそろ退場の時間よ――そして、私に殺される間に悔いると良いわ、自分がドレだけ愚かな存在であったのかをね。
『『『死ね!』』』
「「だが、断る!!」」
熟練の暗殺者と、デビルハンターが組んだらどれ程か……文字通り、その身に刻み込んであげるから、精々覚悟しておくと良いわ、腐った脳味噌共!!
To Be Continued…
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