第33話「新たなる力、起動なの」
「ケスラー様、戦力は整いました。何時でもご命令を……」
「今宵、この地の住人を我が奴隷とする!」
「では、いよいよ世界征服を……」
「その通りだ!!」
「何人か魔力の強い者が居るようです」
「ほう? 魔力の強い者が?」
「はい。一番近いのは、この者です」
ケスラーに写真を見せる男。
その写真に写っていたのは、八神はやてだった。
「私は、この娘で楽しんで来る。その間にオマエが変わりに死者共を指揮して勢力を拡大させろ」
「御意!」
同日。
午後11時00分。
八神家。
「う〜ん……」
ヴォルケンリッターが留守のある夜……。
ドアフォンの音に目を覚ますはやて。
「……こんな時間に誰や!?」
眠い目を擦って起きる。
車椅子に乗って玄関に向かう。
「誰や!? こんな時間に!!」
玄関の外に向かって言うはやて。
突如、玄関のドアが開き、謎の影がはやてに迫る。
ケスラーは、一気にはやての前にやってくる。
そして無防備なはやての腹に強烈なパンチを叩き込んだ。
「う゛っ」
はやての目が大きく見開かれる。
両手で殴られたお腹を抱えて呻き声をあげる。
両手でお腹を抱えて、殴った犯人を見る。
「な゛、なに……するんや……」
はやての口の端からはヨダレが垂れている。
「まだ、喋れるか……では、もっと強く殴ってやる」
ケスラーの右腕に魔力が集まる。
「死んで、余の死者の列に加われ!」
そう言って、はやての腹を思いっきり殴った。
はやての腹から内臓が破裂した音が聞こえる。
ケスラーのパンチは、はやてのないに等しいプリンのような腹筋を破壊して肘までめり込んでいた。
はやては、大きく目を見開いて夕方に食べた物を吐いた。
「う゛ぇっ!! げぇぇっ!! おげぇぇえぇぇぇっ!!」
はやての口からいの内容物が吐き出される。
吐き出された液体に赤い色が混じっている。
それは、血だった。
ケスラーは、はやての腹にパンチを入れた状態を数分間維持する。
「護衛の騎士共は、留守か……」
ドボッとはやての腹を再び殴る吸血鬼。
すでに何度も殴られているうえ吸血鬼のパワーだ、はやての腹に何の抵抗もなく拳が入り込む。
「がはっ」
はやての口から血があふれる。
「もっと、血を吐け! 苦しめ!!」
ケスラーは、手加減なしにはやての腹を殴り続ける。
意識を失っても殴られるたびに無理やり戻される。
「ここで殺しては楽しめなくなるな……」
そして、はやての腹を下から突き上げるように殴った。
はやての口から勢いよく血が噴出する。
はやての腹から拳を引き抜くとはやては、自ら吐いた海に車椅子から転げ落ちて腹を抱えて苦しむ。
途中で、新たに胃の中のものを吐く。
腹を抱えて苦しむはやてをケスラーは仰向けに押し倒す。
はやてを押し倒したケスラーは、はやての服をビリビリと破り裂いて全裸にする。
服を破いてはやてを全裸にしたケスラーは、未熟なはやての胸を揉み始めた。
この時、はやては、お腹を殴られた苦しみと胸を揉まれるという二つのことを体験していた。
「な、なにするんや! 止め゛て……!!」
胸を揉むのを止めてというはやて。
「人間風情が、余に指図するな!!」
再びはやての腹を殴るケスラー。
下が床の為、ケスラーのパンチは、はやての腹の中で炸裂した。
「ガハッ!!」
はやての口から血が吐き出される。
「これ以上、苦しい思いをしたくなかったら余が楽しむ間、大人しくしていることだ!」
そう言うと、はやての胸を鷲掴みにして揉み始める。
強弱をつけつつ時に乱暴に激しく揉む。
はやては、腹を殴られたダメージと体が不自由な為、抵抗できない。
ケスラーの思うが侭に胸を揉まれる。
「そろそろ、お楽しみの最終段階だ!」
ケスラーは、自らの肉棒をはやてのアソコに差し込んだ。
差し込んだケスラーは、はやてのアソコを突く。
「締め付けてねぇじゃねえか!! このクソ尼!!」
ドボッ!!
はやての腹を何度も何度も殴る。
殴られるたびにはやては、血を吐く。
何度目かパンチがはやての腹に叩き込まれたとき、ケスラーの肉棒を激しく締め付けた。
「コレだ! コレを待っていたのだ!!」
ケスラーは、コレを待っていたようだ。
はやての中に、ケスラーの体液が発射される。
ケスラーは、まだ満足できないようだ。
「もっとキツク締め付けんか!!」
そう言ってはやての腹をもっと強く殴り続ける。
「もっとだ!! もっと締め付けろ!!」
渾身の一撃を疾風の腹に叩き込む。
はやては、盛大に血を吐く。
吐き出された血が顔を真っ赤に染める。
仕事を終えて、満足したケスラーは、はやての腹を思い切り踏みつけた。
「ガフッ!!」
はやては一際大量の血を吐いた。
「貴様に、選択権をやる。私の肉奴隷になるか、殺されるのが良いか、好きな方を選べ!」
「ど、どっち……も……ガフッ……はぁはぁ……い、いやや……ごふっ!!」
止めどなく血を吐くはやて。
「ならば、死ね!!」
ズン!!
はやての腹を殴る。
最後のパンチははやての腹を完全に潰して背骨も粉砕してパンチの形が廊下の板を破っていた。
拳を引き抜くや、内臓が元の位置に戻る前に立て続けにはやての腹を殴った。
はやてが、意識を失っても殴るのを止めない。
「!?」
なにかの気配を感じて殴るのを止めた。
チラッと時計に目をやる。
時計は、午前4時を誘うとしていた。
はやては、数時間に渡って腹を殴られながら犯されていた。
「今日は、ここまでか……」
そう言って八神家から去っていくケスラー。
腹部に真っ黒な痣のある全裸のはやてを血とゲロの海に残したまま……。
そして、蒐集から帰ってきたヴォルケンリッターが見たのは、ボロ雑巾のようなったはやてだった。
「主はやて!」
「は、はやて!?」
「はやてちゃん!?」
「主、何があったのですか?」
「……う゛ぅぅぅぅぅ」
はやては、お腹を抱えたまま苦しんでいる。
「話せますか? はやてちゃん!!」
「お腹が……め……めっちゃ……いたい……ごぼっ」
ヴォルケンリッターの前で血を吐く。
「は、はやてちゃん!?」
「シャマル! 主は、助かるのか?」
はやての受けたダメージは、予想以上に酷かった。
寒い中、全裸で放置されていたから体温も低下していた。
「ねぇ、はやての股から出ている白いの何!?」
ヴィータがはやての秘部から出ている白い液体のことを聞いた。
それについてシグナムもシャマルも答えることが出来ない。
「このばでは、主が風邪を引いていまう。とりあえずリビングに運ぼう……」
リビングに運ばれるはやて。
「ヴィータちゃんは、毛布を持ってきて!」
「わった!」
「主! 誰に襲われたんです?」
「わからへん……目が赤かった以外は……」
「目が赤い?」
「若しかし、すずかちゃんが言ってた吸血鬼?」
「そうかもしれん……」
「今は、夜明け前だけど……」
「夜が明けるまで、主はやての体力が持てばいいが……」
「なぁ、シャマルの力でも直せないのか?」
「私の力じゃ直せない。はやてちゃんの受けたダメージが大きすぎるの」
「はやて、このまま死んじゃうの? はやてが死ぬの嫌だよ!」
「私もだよヴィータちゃん。私たちの力では手の施しようがないのよ」
「目ぇ開けてくれよ、はやて」
泣きじゃくるヴィータ。
重い空気が時間を支配する。
朝日が差し込んでくる頃……。
「夜が明けたか……」
「シャマル! 主はやては?」
「まだ、辛うじて生きているわ。ザフィーラ! でも、少しずつ呼吸が弱くなってきている」
「後、どの位持ちそうか?」
「お昼まで、持つかどうか……」
「最早、一刻の猶予もない! 主はやての友人、月村すずかに来てもらう」
すずかに来て貰おうと言うシグナム。
「その方が良いかもね……」
シグナムとシャマルの意見が一致する。
「シグナム! すずかちゃん家に電話お願い!」
「判った!」
すずかの家に電話をするシグナム。
電話を受けたすずかがやってきた。
「はやてちゃんに何かあったのですか?」
すずかは、毛布に包まれぐったりしているはやてが目に入った。
はやての元に歩み寄るすずか。
毛布をはぐって、はやての容態を確認するすずか。
少し触っただけで事態の深刻さを確信した。
「病院に連れて行ってももう……」
もう手遅れのようだ。
「はやてちゃんを助ける方法はあるんでしょうか?」
「あることは、あるんです」
「その方法とは?」
「はやてちゃんに吸血鬼の血を送り込んで吸血鬼化させることです。貴女達がよければすぐにでも助けてあげるよ」
「は、はやてが助かるの!?」
「はやてちゃんが吸血鬼になっても生活は大丈夫なんですよね?」
心配そうに聞くシャマル。
「真祖である私の血なら、大丈夫だから」
「本当!? 早く、はやての笑う顔を見せてくれ」
早くとせがむヴィータ。
吸血鬼の力を解放するすずか。
開放と同時に巨大な魔力が溢れる。
「嘘だろ? この魔力……」
「なんで、すずかちゃんに魔力が?」
すずかの魔力に驚くヴォルケンリッター。
ヴォルケンリーッターは、今の今まですずかに魔力があることにまったく気づかなかった。
魔力の出力を抑えていたから当然である。
「てめぇ、魔力を持って居やがったのか!! 『闇の書』の糧にしてやる」
すずかから魔力を奪おうとするヴィータ。
「落ち着け!! 主はやての治療が出来ん出だろう」
「だけどよ……」
「蒐集はいつでも出来る。今、主はやてが死んでもいいのか?」
「いやだ!! はやてが死ぬところなんか見たくない!!」
そんなヴォルケンリッターを他所に、すずかは、はやての首に牙を突きたて自らの血を送り込む。
少しして、はやての首から牙を抜いた。
血を送り終えたすずかは、暫くはやての様子を見守った。
ヴォルケンリッターも見守る。
暫くすると、すずかの血が全身に回ったのか、はやての身体に変化が起こる。
真っ黒だった腹部の痣が消え始めた。
はやてが、すずかの血によって吸血鬼化した証だ。
それから、数分後、はやての意識が回復した。
「あれ? うち、玄関でお腹を殴られて……」
「は、はやてぇ!!」
「皆、どないしたんや? それに、すずかちゃんまで……」
「はやてちゃん、数分前まで死に掛けていたんですよ?」
「うちが!?」
状況がつかめないはやて。
「すずかちゃんのおかげで助かったんですよ?」
「すずかちゃんの?」
「ごめんね、はやてちゃん」
「なんで、すずかちゃんが謝るんや!?」
「はやてちゃん、今なんで生きているか判る? 今、はやてちゃんが生きているのは、私がはやてちゃんを吸血鬼にしたからなの」
「うちが、吸血鬼に!? そう言えば、目が以前より見えるような……」
「はやてちゃん、お風呂沸かし直しますので、汚れた身体を綺麗にしましょう」
「そうやな、ゲロ臭いし、こんなかの変なのも出したいから……」
「では、すぐに準備しますから、少し待ってください」
風呂の用意をするシャマル。
風呂の沸かしなおしが終わって風呂に入るはやて。
「(なぁ、シグナム!? コイツの魔力を奪っちまおうぜ!!)」
「(仮にも主はやての命の恩人だ!!)」
「(だけどよ……)」
「(今は、ダメだ! 主はやての目がある)」
「(わったよ、夜ならいいんだな!?)」
「(あぁ)」
「はぁ、さっぱりした」
はやてが、風呂から上がってきた。
「すずかちゃん、ありがとうな。うちを助けてくれて……」
「はやてちゃんが助かってよかった」
「すずかちゃんは、命の恩人や! でも、うち吸血鬼に成ってしまったんやろ?」
「うん。はやてちゃんは、もう吸血鬼だから」
「太陽の下に出ても大丈夫なん?」
「大丈夫よ。最初は、少し疲れるかしれないけど、はやてちゃんなら日の光の下を歩けるよ」
「これから、うちは吸血鬼として暮らしていかなあかんのんやろ!? 血は吸わんやあかんのか?」
「血は吸わなくても大丈夫だから」
「血を吸わなあかんと言われたらどないしようと思うたわ」
「はやてちゃん、今度時間があるときに、吸血鬼の力の使い方を教えてあげるね」
はやてに吸血鬼の力の使い方を教える約束をするすずか。
「学校があるから一旦帰るね」
一旦、八神家から帰るすずか。
「おじゃましました」
「じゃあ、またね」
「うん、また明日……」
「また明日」
「バイバ〜イ!?」
アリサとすずかを見送るなのは、フェイト、アリシアの三人。
「で、なのははあの人たちのことをどう思う?」
「あの人たちって……!? 『闇の書』の?」
「『闇の書』の守護騎士達のこと……」
「えっと……私は急に襲い掛かられて、すぐ倒されちゃったから……よくわかんなかったけど……フェイトちゃんとアリシアちゃんは、あの剣士の人と何か話していたよね?」
「うん! 少し不思議な感じだった……上手くいえないけど、悪意みたいなも全然感じられなかったんだ!」
「そっかぁ。『闇の書』の完成を目指している目的とか、教えてもらえたら良いんだけど……話ができる雰囲気じゃなかったもんね」
「強い意思で自分を固めちゃうと、周りの言葉とか入ってこなくなるから……わたしもそうだったしね……」
「わたしも、吸血鬼の力を使っているときは、周りの声が入ってこなくなるから……」
「……………………」
……わたしは、母さんの為だったけど、傷つけられても……間違っているかもって思っても、疑っても……だけど、絶対に間違ってないって信じたときは……
信じようとしたときは……誰の声も入ってこなかった。
「……………………」
「でも、言葉をかけるのは……想いを伝えるのは……絶対無駄じゃないよ! 母さんの為だとか……自分のためだとか……あんなに信じようとしてた私も、なのはの言葉で何度も揺れたから……」
「……………………」
「……言葉を伝えるのに戦って勝つことが必要なら……それなら、迷わずに戦える気がするんだ!」
「フェイトちゃん……!」
「なのはが、教えてくれたんだよ? その強い心を……」
「そんなこと……無いと思うけど……」
「うふふふふっ!」
だから強くなるよ。
思いを貫くために……。
わたしも強くなる。
一緒に頑張ろう!? フェイトちゃん、アリシアちゃん。
頑張ろう……なのは。
フェイトとアリシアは、帰っていく。
すずかは、図書館にいた。
「……………………」
すずかは、何かに気付いて視線を向ける。
「はやてちゃん!!」
シグナムに伴われた、はやてがいた。
「あっ、すずかちゃん!!」
ニコッと笑うすずか。
「はやてちゃん、身体の調子は?」
「すずかちゃんのおかげでこの通りや」
「そう……よかった……」
「すずかちゃん、今日は何を借りたん?」
「うん。童話の本なんだけど……なんだか、ジーンっと来る感じの本なの」
「あぁ、童話は私も好き! 面白そうやね」
「読んでみる? 1巻がまだ棚に有ったよ?」
「うん。後で見てみる」
「はやてちゃんも童話好きなんだぁ」
その頃……。
ヴィータは、戦っていた。
グラーフアイゼンから魔力のカスが排気される。
化け物から蒼いリンカーコアが出てくる。
「『闇の書』蒐集!」
≪Sammlung.≫
グラーフアイゼンに新しいカートリッジを入れるヴィータ。
「今ので3頁か?」
「くそっ!! でっけぇ図体してリンカーコアの質は低いんだよな……まぁ、魔導師相手よりは気楽だし、効率もいいし……次行くよ!? ザフィーラ!!!」
「ヴィータ、休まなくて大丈夫か?」
「平気だよ! あたしだって騎士だ!! この程度の戦闘で疲れるほどやわじゃねぇよ!」
次の蒐集対象を探すヴィータとザフィーラ。
なのはは、ユーノの指導でリハビリを続ける。
ハラオウン家……即ち駐屯所では、リンディ達が『闇の書』の対策を練っている。
同時に、吸血鬼事件の対策もとられる。
八神家では、シャマルがカートリッジを作り置きしている。
「ありがとうございました」
なのはが、医務室から出てくる。
「なのは!」
ユーノ、フェイト、アルフ、アリシア、リニスが駆け寄ってくる。
「検査結果、どうだった?」
「無事完治!」
「こっちも完治だって」
完治したデバイスを見せるユーノとフェイトとアリシア。
改造されたすずかのデバイスもその中にあった。
「そう……よかったぁ。今、何処?」
『二番目の中継ポートです。後、十分ぐらいで、そっちに戻れますから……』
「そう……じゃあ、戻ったらレイジングハートとバルディッシュとヴァルディッシュについての説明を……」
その時、アラートが鳴る。
「あっ……これは、まずい! 至近距離にて緊急事態!!」
『都市部上空にて、捜索対象の二名を補足しました。現在、強装結界ないで待機中です』
「相手は強敵よ! 交戦は避けて、外部から結界の強化と維持を……」
『はっ!!』
「現地には、執務官と執務官研修生を向かわせます」
ヴィータとザフィーラは、局員に囲まれていた。
「管理局か?」
「でも、こいつらちゃらいよ! 返り討だ!!」
その時、局員が一斉に引く。
「上だ!!」
上を見上げるヴィータとザフィーラ。
すると既に魔法がセットされていた。
「「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!!」」
クロノとヒバリの魔法がヴィータとザフィーラを襲う。
二人に命中して爆発が起こる。
「はぁはぁ、少しは通ったか!?」
「ザフィーラ!!」
「気にするな! この程度でどうにかなるほど、やわじゃない!!」
「上等!」
「武装局員、配置完了!! OK、クロノくん、ヒバリくん!」
『「「了解!!」」』
「それから今、現場に助っ人を転送したよ?」
現場に転送された、なのは、フェイト、アリシアの姿を確認るるクロノ。
「なのは、フェイト、アリシア!!」
「あいつ等!!」
「レジングハート!!」
「バルディッシュ!!」
「ヴァルディッシュ!!」
三人が愛機の名を呼ぶ。
「「「セ〜ットアープッ!!」」」
≪Order of the setup was accepted.≫
≪Operating check of the new system
has started.≫
≪Operating check of the new system has started.≫
≪Exchange
parts are in good condition, completely cleared from the NEURO-DYNA-IDENT alpha
zero one to beta eight six five.≫
「これって……」
「今までと違う」
『三人とも落ち着いて聞いてね。レイジングハートもバルディッシュもヴァルディッシュも新しいシステムを積んでいるの』
「新しいシステム?」
『其の娘たちが望んだ。自分の意思で……自分の想いで……呼んであげて! そのこ達の新しい名前を……』
≪Condition, all green.
Get set.≫
≪Condition, all green. Get set.≫
≪Standby, ready.≫
「レイジングハート・エクセリオン」
「バルディッシュ・アサルト」
「ヴァルディッシュ・アザルト」
≪≪≪Drive
ignition.≫≫≫
新しいデバイスが起動し、変身するなのは、フェイト、アリシア。
「あいつ等のデバイス……アレって、まさか……」
≪Assault form, cartridge set.≫
≪Assault form, cartridge set.≫
≪Accel mode, standby, ready.≫
次回予告
なのは「レイジぐハートとバルディッシュとヴァルディッシュも見事にパワーアップ!!」
なのは「これで全力全壊フルパワー!」
フェイト「そして戦いの嵐の中、明らかになっていく彼女達の真実」
なのは「それは、静かな過去と悲しい宿命!」
フェイト「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第34話」
なのは「『それは小さな願いなの(前編)』に」
なのは&フェイト「「ドライブイグニッション!!」」
はやてが吸血鬼になっちゃったな。
美姫 「吸血鬼になったら闇の書の侵食が止まるかと思ったけれど」
そうはならなかったか。
美姫 「すずかも魔力の大きさから目を付けられたみたいだけれど」
こっちはどうなるかな。にしても、闇の書絡みだけじゃなく、吸血鬼も動き出し来たし。
美姫 「どうなるかしらね」
それじゃあ、この辺で。
美姫 「それじゃ〜ね〜」