第76話「同窓会任務3」
「こちら護送隊。全員無事に転送ポートに到着!」
出撃メンバーが転送ポートに到着した。
「転送処理お願いしまーすっ」
『こちらアースラ、転送了解!』
『観測基地の2人もナビとサポートご苦労さま。そちらの任務は無事完了!』
「ありがとうございます」
「さて、転送処理開始!」
『食事の準備してあるからねー。最後まで気を抜かず戻ってきて!』
「「「「「「はぁいっ!」」」」」」
「護送隊とレリック、先ほど本艦に収容しました。残念ながら爆発地点からはレリックやその残骸は発見できませんでしたが……」
『お気になさらずクロノ提督。事後調査は聖王教会でもいたしますので』
「確保したレリックは、厳重封印した上で自分が本局の研究施設まで運びます」
『ああ、その件なんですが』
「こちらからひとり警護員を送りました。ご迷惑でなければご一緒に運んでいただければ」
「ああ……はい……」
「クロノ君!」
「ヴェロッサ! 君だったのか」
カリムが送り込んだのはヴェロッサだった。
「久しぶりだね。先の調査行以来だ」
「ああ、元気そうで何よりだ」
クロノとヴェロッサは知り合いらしい。
「今日はどうした? 義姉君のお手伝いか」
「うん。カリムが君たちを心配してたから……っていうのもあるんだけど本音を言えば面倒で退屈な査察任務より気の合う友人と 一緒の気楽な仕事の方がいいなってね」
「相変わらずだな君は。そうしてると局でも名の通ったやり手とは思えないからかえって怖い」
「こっちが素なんだけどねえ」
「そういえばアイツはどうした?」
「アイツ?」
「‘はい’か‘イエス’で答えろというやつだ。今日も言われたんだよ」
「あら? わたしは強制した覚えはありませんわ」
アンゼロットが現れた。
「クロノ君、もしかして……」
「ああ。何度もひどい目に合わされている」
アンゼロットによって大変な目にあっているらしいクロノ。
「そんなことを言うのですか?」
クロノは嫌な予感を感じる。
「マスター達に血を抜いてもらってもいいですか? ‘はい’か‘イエス’でお答えください」
「やっぱり……。拒否権は?」
「あると思いますか?」
「僕は提督だぞ! 拒否権を発動する!!」
「では、覚悟していてくださいね」
拒否権を認めないアンゼロット。
「君と君の義姉君……騎士カリム。それにはやてとすずかとさつきを加えた5人は局内でも貴重な古代ベルカ式の継承者で有用で 貴重で重宝な希少技能保有者。その上、それぞれの職務でも優秀だ」
「わたしのマスターが優秀なのは当然です」
「確かにカリムは優秀だし、はやてやすずかやさつきはいろいろ凄い子だけど、僕は別にさ」
「謙遜を。ともあれ君が警護に付いてくれるなら心強い。出る前にはやてとすずかにでも声をかけるか?」
「ああ、大丈夫だよ。お土産はもう届けてあるし」
「……?」
「おおーすごいですねえ!」
「肉がある!」
肉に目が行くアルフ。
「こんなに用意されたんですか?」
「半分はアコース君からの差し入れよ。任務を終えたエースたちに……ですって」
「艦長……じゃない。リンディさんもすみません」
「ふふ。いいのよ。私も艦を降りてからは平穏な内勤職員だもん。子供たちのお世話してあげたいしね」
「こんにちわ。なのは達はまだですか?」
「おっ、アリサちゃん」
アリサがアースラへやって来た。
「と言っているそばから」
「ただいま戻りましたー♪」
なのは達が帰ってきた。
「おかえり!」
「おつかれー」
「フェイト♪」
「おお! なんだこの食事の量!」
「すごいわねー」
「このへんはアコース君から」
「あっロッサ来てるんですか?」
「クロノ君と一緒に本局まで護送だって」
「オツカレサマデス母さん」
「うん」
「ユーノ君も3日ぶり♪」
「うん、なのは」
「ロッサもクロノ君と一緒なら会いに行ってもオジャマかなぁ」
「あの2人仲良しさんですものね」
「最近はどうだい? 次元世界のほう」
「主要地上世界と同じさ。芳しくない。『世界は変わらず慌ただしくも危険に満ちている』。旧暦の時代から言われている通りだ」
保管室に移動しているクロノとロッサ。
「各世界の軍備バランスの危うさ、世界内での紛争や闘争、それぞれの世界が壊れないようにするだけで手一杯さ」
「陸も相変わらずだね。危険なロストロギアの違法捜索や不法所持、さらにはそれらの密輸問題。地上はまさにそういったとことの 舞台だからね」
保管室につくクロノとロッサ。
「壊滅的な力を持つロストロギアは、よからぬ輩の手に落ちればすぐさま争いの道具となる」
「自称犯罪界の皇帝、モリアーティ教授がいい例だな」
「局の技術部に居た問題児が追放されてるからよかったが……」
管理局から追放されたダンタリオンのことを言う。
彼は、分析をせずにロストロギアで実験する癖があった。
追放後は、どこにいるのかは分からない。
「まして『秘匿級』のロストロギアともなれば、戦いの道具として手に入れることが出来れば、世界の『バランスを崩す』どころ じゃない」
「破滅に向かって一直線……ってね」
「そうやって滅びた世界はいくつもあるのに、それでも自分たちを守る為に力を求めなきゃならない」
「そういう気持ちもわからなくもないんだけどね」
「しかし、それでも」
「それを防ぐために働かなきゃならない……だろう?」
「こういう仕事を選んだ以上はな」
ため息を吐く。
「検分はもういい。封印処理を頼む」
「はい。クロノ艦長!」
「検査担当が誰だか聞いているかい?」
「技術局のマリエルさんのチームだそうだよ」
「月村姉は、関わらないのか?」
「関わらないそうだよ。今、掛かりっきりの仕事があるとかで……」
月村忍は、関わらないようだ。
「アースラ、本局直通転送ポイントに到着。クロノ君とアコース査察官、転送室から無事出立!」
クロノとアコースが出立したようだ。
「というわけでーみんなは安心して食事を楽しんでねー」
「はーーーいっ!」
「肉〜!」
肉に執着のアルフ。
「おつかれー♪」
乾杯をするなのは、フェイト、アリシア、はやて、すずか。
任務に参加していないアリサも加わっている。
「なのはさん、おつかれさまです!」
「リインもおつかれさまー」
「えーと、それですね。またちょっと教わりたいことがあるです」
「いいよー。なぁに?」
「わたしの子供は勉強熱心だな」
ちびリインは、勉強熱心だ。
「なのはさんが所属されてる『戦技教導隊』って、よく考えたらリインは漠然としか知らないんですが、やっぱり教官さんたち の部隊なんですよね?」
「んー一般イメージでの『教官』は教育隊のほうかな」
なのはの講義が始まる。
「私たち戦技教導隊の主な仕事は魔導師用の新型装備や戦闘技術をテストしたり、最先端の戦闘技術を作り出したり研究したり 、それから訓練部隊の仮想敵として演習の相手。想定される敵の能力や陣形をシミュレーションするからいろんなとび方や戦い方 をするんだよ」
戦い方も色々あるようだ。
「あとは、預かった部隊相手に短期集中での技能訓練……。これが一番教官っぽいかな。わたしはこれが好き」
「要はアレだ。戦時のエースが戦争のない時に就く仕事だ。技術を腐らせず有用に使う為にな」
「うーん。まあ、そんな感じではあるんですが……」
そんな感じらしい。
「でも、うちの航空教導隊にもいろんな年齢や経験の人がいるんですけど、みんな飛ぶのが好きなんですよね。空を飛ぶのが 好きで一緒に飛ぶ人や帰り着く地上が好きで、だから自分の技術や力で自分の好きな空と地上を守りたいって、そういう思いはみんな 一緒なの」
「なのはがずっと憧れてた夢の舞台だものね」
「夢はまだまだこれからだけどね!」
「勉強になりました! ありがとうございます。なのはさん!」
「どういたしましてー」
「なのはは本当に嬉しそうだけど、ユーノはやっぱりしんぱいでしょ。あの事故の後、私たちは付きっきりだったし」
「うん……。心配は心配だけど」
ヴィータはガツガツ食べるのが忙しいようだ。
「なのはが初めて空を飛んだ時からなんとなく思ってたんだ。なのはにはほかのどんな場所より青い空がよく似合うって」
「あ! そういえばフェイトちゃん」
なのはが思い出したように言う。
「あの子達の新しい写真持ってきてる? ヴィータちゃんたちに見せてあげようよ」
「あの子たち?」
「ほら、アレよ。フェイトちゃんが仕事先で出会った子供たち」
「執務官の仕事で地上とか別世界に行った時にね、事件に巻き込まれちゃった人とか、保護が必要な子供とか、保護や救助をした 後、お手紙くれたりすることがあるの。特に子供だとなついてくれたりして……」
「フェイトちゃんとアリシアちゃん、子供に好かれるもんねー」
「あー! エリオ、しばらく見ないうちに大きくなったな!」
「あー。こいつもその手の子供か。エリオ・モンディアル……6歳祝い?」
「うん。いろいろ事情があってちょっと前から私が保護者ってことになっているの。法的後見人は、うちの母さん」
フェイトは、子供を保護しているようだ
「元気で優しいいい子だよ」
「フェイトちゃんとアリシアちゃんが専門のロストロギアの私的利用とか違法研究の捜査とかだと子供が巻き込まれるコトおおい からなー」
「うん。悲しいコトなんだけどね。特に強い魔力や先天技能のある子供は……」
「だからお前たちは、それを救って回っているだろう」
「そーだよ」
「子供が自由に未来を見られない世界は大人も寂しいですからね」
「そういう意味ではお前たち姉妹は執務官になれてよかったのだろうな。試験に二度も落ちたときは、もう駄目かと思ったが」
「あぅ……」
心の傷を抉られるフェイト。
「アリシアも付き合う必要なかっただろうに」
アリシアもフェイトに付き合って二回落ちたようだ。
「シグナム! あなたはそうやってことあるごとに……写真見せてあげませんよー」
「し、試験の時期に私が心配かけたりしましたしー」
フェイトとアリシアの執務官試験の失敗の原因はなのはだった。
「その点、はやてさんとすずかさんはすごいよね」
「上級キャリア試験一発合格!」
「ふぇ」
「私はその、タイミングとか色々運がよかっただけすからー。レアスキル持ちの特例措置もありましたし」
「またまたぁ」
「凄い勉強してましたもんね」
「あの時から試験と聞くともう心配で心配で」
重い空気を放つフェイト。
「レアスキル保有者とかスタンドアロンで優秀な魔導師は結局、便利アイテム扱いやからなー。適材が適所に配置されるとは限ら へん」
「はやてヴォルケンズの悩みどころだなー」
「その点では、すずかちゃんが羨ましいなー」
「テスタロッサ姉妹と違って執務官試験も一発で合格しているからな」
再びフェイトの傷を突っつくシグナム。
「でも、はやてちゃんの目標通り部隊指揮官になれば……」
「そのための研修も受けてるじゃない」
「準備と計画はしてるんやけどなー。まだ当分は特別捜査官としていろんな部署を渡り鳥や」
「はやてちゃん、いろんな場所に呼ばれちゃうから、お友達とか出来づらいのがねー」
「いや、友達は別に、もー十分めぐまれてるし」
「でも経験や経歴を積んだり人脈作りが出来るのはいいことですよね」
「まあ、確かに」
「陸上部隊は海や空と違って部隊ごとの縄張り意識みたいなのが強いし、そのへん肌で感じてみるといい……てクロノ君も教えて くれたしな」
はやては大変そうだ。
「まあ、部隊指揮官はなったらなったで大変そーやし、どこかで腰据えて落ち着けたらそれはそれで……ゆー感じやね」
「落ち着ける場所、見つかるといいですよね」
「私も6人においつかななー」
「私の戦艦に来るなら歓迎するよ」
すずかは個人で戦艦を持っているようだ。
「すずかちゃん、戦艦持っていたんですか?」
「持っているけど、部隊のだけどね」
「今度、乗せてくれへん」
「乗せてあげたいけどヒミツ扱いの戦艦だから……」
「そっか」
「そう言えば、すずかちゃんも子供を保護しているんだよね」
すずかに聞くフェイト。
「うん。双子の姉妹なんだけど」
「写真、見せて」
すずかに要求するなのは。
皆に写真を見せるすずか。
「うわぁ。お姫様みたいや」
「はやてちゃんの言うとおり、この二人お姫様なの」
「ほんまなんか!?」
「うん。セレニティって知っている?」
「聞いたことある? フェイトちゃん」
「わたしも聞いたこと無いけど」
フェイトも知らない世界のようだ。
「知ってい居るのは局内でも3提督と私たちだけだから」
一般には公開されていない機密情報のようだ。
「じゃあ、うち等も他人に話しちゃ……」
「ダメだよ」
誰にも話したらダメだと言うすずか。
「唯でさえ王族なのに、魔力まであるから」
「すずかちゃんの話から推測すると厄介なんやろうな」
「リンディ提督にも工作をしてもらっているから」
「フェイトちゃんの時と同じ?」
「うん」
二人は月村家で保護されているようだ。
「アリサは知っているの?」
「知っているわよ。もう何度も会っているから」
「アリサは、私やなのはより呼び出し頻度が低いもんね」
アリサは、なのはやフェイトより呼び出し頻度が低かった。
全員が一堂に抜けたら授業のノート取りが大変なのである。
カーテローゼが居るが、片方のクラスしか取ることが出来ないのだ。
二つのクラスにわかれている為、代わる代わる仕事をしなければならないのである。
クラス分けにも月村家やバニングス家の根回しがあったことを知るのは当事者達だけだった。
「その二人、管理局に入れるん?」
「わたしは入れたくないんだけど……」
すずかは二人を管理局に入れたくないらしい。
「すずかちゃんかて、自分の意志で局入りしたんやろ? 二人の意思を尊重せなあかんで」
「尊重して、なのはちゃんみたいになって欲しくないの」
「なのはちゃん墜落事件やな」
なのは墜落事件があるから早い時期で管理局に入れたくないすずか。
「それがあるから入れられないの。リンディ提督にもお願いして基礎から学ばせているんだけど……」
「二人の物覚えが早すぎるか?」
グリューエルとグリュンヒルデは、次々と魔法知識を吸収していった。
教える側の計算を遥かに超えるペースで……。
そこへ当の本人たちがやって来た。
「私たちが優秀なのは当然です」
「王家の責務を果たすべくそう教育されたらです」
「二人とも授業は終わった?」
「はい。終わった後、月村邸にて転送ポートを開いていただきました」
直接、学校で開いてもらう訳にはいかないのだ。
下校時ともなれば、人目も避けられない。
「すずかさんに一族の方から書類を預かって来ています」
アースラに山のような書類が運び込まれているようだ。
「じゃあ、私は書類を片づけるから……」
すずかは、一族の仕事をするようだ。
「グリューエルとグリュンヒルデは、御馳走を食べながら、なのはちゃんから魔法戦の講義を受けてね」
「わかりました」
笑顔で答えるグリューエル。
「と、言う訳で講義の方をお願いします。なのはさん」
「ところでクロノ君。君から見てどうだい? 君が見守ってきたエースたちは」
「……なのはたちのことか?」
問い返すクロノ。
「今更僕が語るまでもない。それぞれ優秀だよ」
「しかも6人ともまるで申し合わせたように技能と能力がバラけてるよね」
感想を言うヴェロサ。
「希少能力と固有戦力を持って支援特化型で指揮能力を持つ八神はやて特別捜査官」
「法務と事件捜査担当、多様な魔法と高い戦闘力で単身でも動けるフェイト・T・ハラオウン執務官とアリシア・T・ハラオウン執務官」
「犯罪者は地獄の業火で焼かんとするアリサ・バニングス」
「部隊メンバーを鍛えることができて、こと戦闘となれば単身でも集団戦闘でもあらゆる戦況を打破してみせる勝利の鍵、高町なのは二等空尉」
「はやてと同じく希少能力と固有戦力を持って万能型で指揮能力を持つ月村すずか特別執務官」
「6人揃えば、世界のひとつやふたつ軽々と救ってみせてくれそうだなってさ。かの『三提督』みたいに」
「まあ、夢物語ではあるがな。部隊の魔導師は保有制限があるし、其々の目的や進路もある」
「保有制限の適用外もあるけどな……」
「月村すずかか。月村すずかと弓塚さつきだけは絶対に敵に回したくない。敵に回したら世界なんてあっという間に滅んでしまう」
「それは言えている」
「彼女の怒りに触れ何度死に掛けたことか……」
「あ! そや。5人とGWの連休!」
「はやてちゃんの研修先近くの温泉地だよね!?」
「お休みの申請出してあるよー」
「ホテルはもーとってあるからなー」
「ユーノ君は?」
「まあ、女の子達で……ってことで……」
「ごゆっくりどうぞ」
「私たちも緊急任務がなければ途中からでも合流します♪」
「だがまぁ、それでも正直夢は見たくなる。しがらとやるせない出来事と手を伸ばしても届かない苦しみばかりの仕事の中でも あの6人なら本当に光だけを掴んでくれそうに思ってな」
「クロノ君はやっぱり優しいお兄ちゃんだねえ」
「なんだ、それは」
聖王教会からの依頼で行われたロストロギア回収任務は滞りなく終わりを告げた。
『レリック』は、本局のラボでの検査を終え保管庫に安置され爆発と襲撃の真相については教会と観測隊が静かに調査を進めた。
回収任務から約2週間。
新暦71年 4月29日
「はい、お待たせしました。ご用件はなんでしょう?」
「あの、迷子の呼び出しをお願いしたいんです」
「はい……では、まずお客様のお名前をお願いします。それから出発された場所も……」
「はいっ。ミッド西部エルセアから来ましたギンガ・ナカジマです。迷子になったのは、わたしの妹で多分、エントランスのあたり ではぐれたと思うんですけど」
「んー。おねーちゃんここにもいない……」
名前はスバル・ナカジマ。
年齢は11歳です。
「じゃあ今度はあっち! 捜索開始ー♪」
回収任務にあたったメンバーが再度『レリック』の名を耳にするのはこの数日後のこと。
「ふぇー。ミッドの地上も首都と北側は結構違うねえ」
「こっちのほうは自然が多いから観光スポットおおいよー」
なのはたちは、休暇ではやての研修先に遊びに来ていた。
「はやてちゃん。なのはさんたちは空港からホテルにむかってるそうです」
ちびリインが言う。
「はぁい」
なのはと合流する予定のようだ。
「じゃ、ちょっと外回ってそのまま休暇に入りまーすっ」
「はいよ八神一尉。非常回線は開けといてくださいよー」
そして時空管理局および次元世界全体がそのありふれたロストロギアを発端とした事件の重大さに震撼するまではここから さらに4年あまりの時を必要とする。
小さな少女の物語はここからはじまり勝利の鍵たちは、遠くない未来、自分達が立ち向かう嵐と掴むべき光を今はまだ知らずに いた。
次回予告
なのは「何もない休暇だったはずの私たち」
フェイト「わたし達がやってきた空港でおきる謎の火災」
はやて「なのはちゃん、フェイトちゃん、皆、手をかして」
すずか「いいよ」
アリサ「すずか、あんたが撃ったら救助どころじゃなくなるから」
はやて「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第77話『空港火災』」
久しぶりの同窓会。
美姫 「またクロノの身に何か起こるかと思ったけれどね」
まあ、珍しく悲惨な目にはあわずに済んで良かったじゃないか。
美姫 「次回は休暇のはずが、って展開みたいね」
さてさて、どうなるやら。
美姫 「次回を待ってます」
ではでは。