第77話「空港火災」






 その日、なのは、フェイト、アリシア、すずか、アリサは、はやての研修先に休暇を利用して遊びにきていた。
「ねえ、すずかの戦艦って海の所属よね」
 フェイトがすずかに聞く。
「それは、友達でも教えることはできないよ」
「教えることが出来ないということは、表向きには存在しない船ってことだよね」
「うん。建造費と維持費は私とさつきさんが出しているんだけど」
 すずかは、個人で戦艦を持っているようだ。
「個人で戦艦って維持、大変じゃない? クロノから聞いたんだけど、維持費結構かかるんだって」
「私たちも維持費出してあげようか?」
「ありがとう。でも、発明の特許料で結構稼いでいるから……」
 すずかの戦艦の維持費は、巨額である。
 公にはされていないが、セレニティから維持費が出ていたりする。
 それは、すずかが預かっているグリューエルとグリュンヒルデの養育費名目として……。
「あっ」
「すずか、発明で稼いでいるもんね」
「うん。いっぱい稼がせてもらってるよ」
「すずかちゃんは、お金が一杯あっていいよなぁ」
 羨ましがるなのは。
「なのはちゃん、幾ら欲しいの?」
「えっ!?」
「だから、幾らいるの? 欲しいものがあるんじゃない!?」
「特に欲しいものはないけど……」
「なのは、素直に言ったら? ユーノとデートするお金が欲しいと……」
 なのはの顔が赤くなる。
 図星だったようだ。
「ユーノくんとデートすお金がいるんなら幾らでも出してあげたのに」
「ユーノくんとデートするお金ぐらい……」
「どうしたの?」
「今月、デートするお金がない」
「フェイトちゃん達もお金いるならあげるよ。一人500万もあれば当分たりるよね。皆の口座に振り込んでおいてあげる」
 大金持ちなすずか。
「とりあえず、どこかでお昼食べようよ。ご馳走してあげる」
「ここに食べるところってあるのかな」
「はやてちゃんなら知っているんじゃない?」
「確かにはやてなら知っているかもね」
「どうせなら高級店にしたら」
 高級店にしようというアリサ。
「この近くに高級店あったかな?」
 食事の場所で話が盛り上がる。
 だが、それも続くことはなかった。


 ドオォォォォオオオンッ!!


 突如爆発音が聞こえたからだ。
「今の、爆発音だよね」
「うん」
「爆発音だったよね」
「ここから結構距離があるよね」
「10キロぐらい離れているはず」
「わたし達、吸血鬼だから遠くの音とか良く聞こえるから」
「のん気に話している場合じゃないよね」
「それじゃあ『65年マフィア』出動と行きますか」
「『65年マフィア』ってなに?」
「何って、わたし達全員の二つ名じゃない」
 なのは達は、いつの間にか『65年マフィア』と呼ばれるようになっていた。
「それよりも救助活動が優先だよ」
「音が聞こえたのは、わたし達がやってきた方角……」
「「「「「空港」」」」」
 5人の推測は一致した。
 意見の一致したなのはたちは、空港へ引き返した。
 救助活動に加わる為に……。


 空港火災の報は、はやてにももたらされた。
「分かりました。すぐに急行します」
 はやては、通信で空港火災のことを知らされた。
 これから、空港近くまで指揮を執らなければならない。
 それは、彼女が指揮官研修の最中であるが故だ。
「了解! 現場で臨時の指揮官を勤めます」
 はやては、指揮を執る場所へ急ぐ。
 急がないと災害は拡大する。
 一刻も早く現場に行って指揮を執り被害の拡大を防がないとならない。


 地上部隊の局員の出動態勢は後手後手だ。
 そのせいで火災は、益々勢いを増しっていく。
 そんな中、駆け付けた消防隊が消火活動を開始する。
 火の勢いは凄まじく消防隊の装備では太刀打ちでいない。
 かといって撤退するわけにもいかない。
 消火できないっと判っていても放水を続ける。


 空港近くの臨時指揮所では、はやてが現場指揮を執りはじめていた。
 まだ指揮官研修中とあって安定感がない。
 それでも魔導師たちに指示を出す。
 指示を受けた魔導師が災害対応にあたる。
 ランクも高くないので空港内に入って救助に当たることが出来ない。
 それ以前に変換資質が無いので消火することが出来ないのだ。
 大多数の魔導師は地上の警備に当たっていた。
 ミッド地上の航空隊は、まだ出動していない。



 別の場所では、なのは達が飛行許可を貰った所だった。
「それでは『65年マフィア』、救助活動にGO!!」
 爆発にも似た現象を残して飛んで行った。
 なのはたちが居た場所には、砂埃がまっていた。


「はやてちゃん!! 救助活動手伝うよ」
『(なのはちゃん!?。空港内に逃げ遅れた人が居るみたいなんよ、救助頼めるか?)』
 通信ではやてに支持を仰ぐなのは。
「了解! 教導隊01、救助活動に当たります」
 なのはたちは、バラバラに散った。
 それぞれ単独で救助活動に当たるようだ。
「じゃあ、私ははやてちゃんに合流するね」
「こっちは任せなさい、すずか」
「うん」
 すずかだけ別方向に飛んでいく。
 向かうのは指揮官演習中のはやての所のようだ。



 空港内では……。
「トッド、スマイリー。目的の物はあったか?」
 白のタキシードに白のシルクハッド、白のマントのモリアーティーが部下に聞く。
「教授、姿、形もありませんよ」
「よく探せ!! 必ずここにある筈だ!!」
 何かを探しているモリアーティー一味。
 超広域指名手配犯ながら管理局の包囲網を潜り抜け続けていた。
 高温の炎の中に出ることも出来ないのでメカの中からの物色である。
 赤外線カメラで目的の品を探す。
 だが目的の品は見つからない。
「教授! これ以上は耐熱限界を超えてしまいます」
「仕方ない。頂けるだけお宝を頂いてずらかるぞ!!」
 マジックハンドを使ってお宝をメカの中に取り込んでいく。
 お宝を腹いっぱい取り込むとメカは動き出し地面に穴を開け潜った。
 その直後、飛び込んでくる人……。
「遅かったか……」
 駆けつけた時には、軒並奪われた後だった。
「(主すずか)」
『(どうしたの!?)』
「(モリアーティーの魔力反応があった為、現場に来たところ貨物仕分け室から数十点の荷物が盗まれて居りました)」
『(モリアーティーがね……)』
 離れていてもわかる魔力が発せられる。
 主すずかが怒っていることがわかる。
『(シェーコップ!! どこかに逃げた穴とかない?)』
「(穴ですか?)」
『(穴があったら追跡して。モリアーティー一味を捕らえる機会だから……)』
「(追跡したいんですが、天井が崩れそうなんで追跡は不可能です)」
『(じゃあ、救助活動に回って)』
「(了解)」
 すずかとの通信を終えるシェーンコップ。
「さてと、救助活動でもしますか」
 愛機サラマンドルを構えると壁を吹き飛ばした。
 壁には大きな穴が開いていた。



「すずかちゃん、殺気が怖いんやけど……」
 すずかの殺気は、はやてでも恐怖を感じる物だった。
「そう?」
 さらっと言うすずか。
「すずかちゃんの殺気に当てられた局員が気絶しているんやけど……」
 すずかの殺気に当てられないはやても流石というべきである。
「若しかしてモリアーティーが現れたん?」
「……………………」
 すずかは、何も言わない。
「すずかちゃん!?」
「はやてちゃん?」
「すずかちゃん、殺気止めてくれへん? 殺気止めてくれへんと一般局員が動けへんのや」
 すずかは、周囲を見渡す。
 すると至るところで局員、一般人が気絶していた。
 全てすずかが発した殺気に当てられて気絶した人達だった。
 人だけではなく動物も気絶していたのだった。
「聞いているんか? すずかちゃん!」
「どうしたの!? はやてちゃん」
「すずかちゃんの殺気のせいで大変なことになっているやけど」
 すずかは、吸血鬼の真祖の力で周囲を見る。
 すずかを中心に周囲数キロに渡ってすずかの殺気によって気絶した人や動物が倒れていた。
 すずかの殺気で倒れた人や動物を救助する為に人員を裂かなければならなくなった地上部隊。
 空港内の民間人救助の前に気絶した人と動物を安全な場所へ運ぶという仕事をしなければならなくなったのである。
 はやては、人員を分配する。
 すずかのせいで仕事が増えてしまったはやて。
 本来なら空港火災に全てを回せる筈だったのだ。
 時間のロスは、火災をより大きくしていた。
「こらぁ、なのはちゃん達に頼るしかないな」
 フェイト、アリシア、アリサは変換資質がある。
 特にアリサは、炎の変換資質だ。
 炎に炎……。
 救助には向かない。
 火災をより拡大させる恐れもある。
「アリサちゃん!?」
『なに!? はやて』
「アリサちゃん、すずかちゃんの殺気で気絶した人たちの救助に回ってくれへん? 人手が足りんのや」
『あの殺気は、すずかだったのね。目の前で人が倒れて大変なんだから……』
 アリサの目の前で気絶した人が居たようだ。
『それに消防隊も気絶してて火災の消火活動が止まっているわよ』
「悪いけどアリサちゃん。気絶した消防隊員の救助頼めるか!?」
『わかったわ。救急隊の場所を教えて。そこへ運ぶから……』
 はやては、救急隊の仮設前線基地の場所をアリサに伝えた。



 地下に潜ったモリアーティ一味は……。
「教授! 海に出ちゃいましたよ?」
「浮上だ!!」
「はい!!」
 メカは、海面へ浮上する。
「教授!! 完全に浮上しないほうが良いのでは?」
「潜望鏡の限界深度まで浮上だ!!」
 メインタンクの水を吐き出して機体を軽くする。
 モリアーティーは潜望鏡を出して360度確認する。
 お宝を盗んだ空港が燃えているのが見える。
 空港上空には、魔導師たちが飛んでいた。
「長居は無用だな……。アジトに帰るぞ」
 潜望鏡をしまうとモリアーティー一味はアジトに帰っていった。



 空港火災は、消火作業が進んでいなかった。
 すずかの殺気によって消防隊員が気絶した為、新たに投入しなければならなかった。
 消火作業が出来ず火災は、益々大きくなっていく。
 火災が大きくなると空港内に取り残された人たちの生存率が下がる。
 一刻の猶予もない事態である。
「主……」
「マイスター」
 二人のリインフォースがはやてに言う。
「はやてちゃん、このままじゃ不味いですよ」
「それは、わかってる。応援の指揮官がこんことには動けへん」
 はやては、現場から動けないようだ。
「すずかはどうなのですか?」
「すずかちゃんもうちと同じく指揮官研修中なんや」
「そうでした。すずかちゃんもマイスターと同じ研修中でした」
 ツヴァイは、すずかが研修中だということを忘れてた。
「マイスターとすずかちゃんが魔法を使えば一瞬で消火出来るのではないですか?」
「リイン、すずかちゃんが持ってるカードを使えば一瞬で消火出来るかも知れへんけど魔力を持たん者には影響があるん忘れたんか?」
 はやてがツヴァイに言う。
「『フリーズ』を使えば炎も凍らせることも出来るかもしれん……。だが魔力を持たん者は凍らされてしまう」
「はうぁっ!! それでは、消火はどうするんですか?」
「『フリーズ』以外にも火を消せるカードはあるよ」
「すずかちゃんの魔法の数はうちら『65年マフィア』の中でダントツだもんな」
 すずかの魔法の数は、『65年マフィア』の中で一番多い。
 魔導書、すずかカードがあるからだ。
 はやても魔法の数は多いほうである。
 夜天の書に収集されている魔法の数も可也ある。
 一ページに一つの魔法と計算して666個の魔法が使えることになる。



 空港火災は、収まる気配はない。
 収まるどころか広がり続けていた。
「サッサッと起きて消火活動をしなさい!! いい加減運ぶの飽きたんだから……」
 アリサは、消防隊員たちを運ぶのに飽きているようだ。
「いい加減に起きなさい!!」
 アリサがキレた。
 キレたアリサが一人の消防隊員の急所を蹴り上げた。
 急所を蹴られた救急隊員は、口から泡を吹いて悶絶した。
 吸血鬼の力で蹴られたのだ。
 一人だけじゃ気が済まないらしく次々、消防隊員の急所に蹴りを入れていく。
 アリサに急所を蹴られた消防隊員は、股間を押さえピクピクしている。
「こいつ等を蹴飛ばしている場合じゃなかったわね」
 アリサは、本来の仕事を思い出した。
「でも、最後にもう一人蹴飛ばしてやるわ」
 そう言うと、最後の一人にコレまれ以上の力で急所に蹴りを入れ飛ばした。
 アリサは、何かが潰れた気がしたが気にしなかった。
 アリサは、急所に蹴りを入れた消防隊員をほったらかしにして民間人の救助に向かった。
 アリサが去って数分後、急所を押さえ苦しんでいる消防隊員が応援に来た救急隊員により発見された。
 発見された消防隊員の全員が病院に運ばれた。
 そして、全員が入院したのであった。



 臨時指揮を執るはやての元にも情報が齎される。
「消防隊員、20名が病院に運ばれたか……」
「はやてちゃん、どうしたの?」
「消防隊員、20名が何者かに股間を蹴られて病院に運ばれたそうや」
「犯人は?」
「分からんらしい」
 だが犯人はアリサである。
「アリサちゃんから話を聞くのはコレを如何にかしてからにしようよ」
「其れもそうやな」
 空港は燃え続けている。


 ズズッ。


 何かを啜る音がする。
「地上部隊は仕事が遅いですね」
「アンゼロットさん。何故ここに!?」
「それは、マイスターに呼ばれたからです」
 アンゼロットは、すずかに呼ばれたようだ。
「アリサさん、キレてますわね。吸血鬼化したアリサさんに蹴られれば痛いではすみませんわ」
「確かにアリサちゃんの格闘戦の力も伸びているからなぁ」
「其れよりもはやてさんは仕事してください。“はい”か“イエス”でお答えください♪」
「それを言われたら敵わんわ。リイン、情報に変化あるか?」
 真面目に仕事を再開するはやて。
 はやてもアンゼロットが苦手のようだ。
 マスターであるすずか以外は、必ず“はい”か“イエス”の犠牲になっていた。
 そして管理局にはアンゼロットの犠牲者が数多くいた。
 逆に“はい”か“イエス”を言われたい人達も居るのだ。
 アンゼロットには常にすずかの使い魔、吸血猫1匹が常に付いている。
 寄り付く獣を追い払わしていた。
 アンゼロットに寄り付く獣は減るどころか増え続けていた。
 何度かは、すずかが肉体言語で病院送りにしていた。



 そして、アリサは……。
「本当にイライラするわね。一体何人気絶しているのよ」
 アリサの不機嫌は収まっていない。
「一般人蹴ったら死んじゃうから、役立たずの魔導師で憂さを晴らすわ」
 一向に晴れない憂さを気絶している魔導師で晴らそうとするアリサ。
「あんたに恨みはないけど、私の憂さを晴らす道具になってもらうわ。此処で気絶して寝ているあんたが悪いんだからね」
 そう言ってアリサは、魔導師の股間を蹴り上げた。
 股間を蹴られた魔導師の目から星が出て飛んでいった。
 ホームランであった。
 蹴られたのは一人ではなかった。
 数人が連続で蹴り飛ばされた。
 連続で飛んでいった。
 憂さを晴らす対象が居なくなると一般人を担ぐと救急隊員に引き継がせるべく飛んでいった。



 アリサに股間を蹴られた消防隊員と魔導師は、病院に運ばれ入院が決定した。
 全員が股間を包帯でグルグル巻きにされて……。
 それも大部屋に何人も詰め込まれてである。
 全員が同じ病院に入院したのかと言うと理由があった。
 アリサが、救急隊の仮設救護所に狙いを付けて蹴り飛ばしたからだ。
 次々降ってくる、消防隊員と魔導師をピストン搬送したのだ。
 それもドンピシャのストライク連発であった。



 ミッドの地下では……。
「これまで地下で息を潜めていたお蔭で奴らに気付かれずに済んだ」
「では、勢力を拡大させるのですか?」
「あぁ。今度は魔導師を襲う」
 魔導師を襲うと言う赤い眼の男。
 男は、黒に銀の装飾の服に青いマントを身に着けている。
「我が、兵士たちはどうだ!? ベルゲングリュン」
「何時でも魔導師を襲う準備は出来ております閣下」
「今は、動く時ではない。空港火災で魔導師がウロウロしているが問題がある」
「問題ですか?」
「卿は聞いたことがあるだろう。『65年マフィア』のことを……」
「あの最凶の『65年マフィア』ですか?」
「あぁ。しかも我らと同じ吸血鬼の噂もある」
「まさか、真祖……」
「それは無いだろう。だが真祖が居るとみて計画を立て直すとしよう」
 彼らは計画の見直しが必要と判断した。
「先ほど感じた殺気は何者なんでしょうか?」
「只者ではないことは確かだ!! 普通の人間が放てる殺気ではなかった」
「閣下と同じ死徒でしょうか?」
「分から。だが言えることは戦うなだ!! 出会っても戦ってはならん」
「死者どもには閣下の命令を伝えておきます」




 空港では、応援に駆けつけてきたゲンヤ・ナカジマに指揮を任せたはやてとすずかは空に上がった。
 二人の連携氷結魔法で火災を凍らせていった。
 遅れてやって来た航空魔導師にすずかはキレた。
「その方ら、今頃出て来ても遅い!! 既にその方らの仕事はない!!」
 すずかは、黄金の瞳で気絶させないように殺気をコントロールして放つ。
「本来なら火災発生と同時に出動すべきものを何処で遊びほうけておった!? いっそ魔導師を辞めるがよい!!」
 すずかに雷を落とされる航空魔導師たち。
「貴様!! 階級が下のくせに偉そうに言うな!!」
「よ、よせ!!」
「下は、上の言うとおりに動いていればいいんだ!!」
「よせって!! 目の前に居るのは『65年マフィア』何だぞ」
「『65年マフィア』……」
 すずかとはやてが『65年マフィア』のメンバーだと知れると航空魔導師たちは震えだした。



 翌日、ニュースで報じられたのは、まったく仕事をしなかった航空魔導師の活躍の報だった。
 それを聞いたはやてはある決意をするのだった。
 そして、すずかも……。


「なのはちゃん、ちょいおっぱい揉ませて」
「はやてちゃん!?」
「揉んでも減るもんやないやろ?」
 ここでもはやての悪癖が発症する。
「なのはちゃんの後は、フェイトちゃん、アリシアちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんや」
「うにゃぁぁぁっ!!」
 はやてに胸を揉まれて悲鳴を上げるなのはであった。
 その後、はやてによって全員が胸を揉まれるのだった。
 全員の胸を揉んで満足するはやてであた。


 次回予告

 なのは「空港火災から間をおかずに発生する事件」
 フェイト「ミッドで次々に姿を消す魔導師たち」
 はやて「路地裏で発見される血液のない魔導師の死体」
 アリシア「ミッドに姿を現す強力な吸血鬼」
 アリサ「急速に勢力を拡大させる吸血鬼たち」
 フェイト「混乱に陥るミッドチルダ」
 なのは「再びやって来る強力な助っ人」
 ???「私たちの手を煩わせないでよね」
 ???「すずか、妾達の手で狩り尽くすぞ」
 すずか「はい。狩り尽くしてあげましょう」
 はやて「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第78話『魔導師失踪』」


空港火災が発生と。
美姫 「犯人は閣下と呼ばれた男と教授のどっちなのかしら」
グルという可能性は。
美姫 「別々に逃げていたし、今の所は接触もないしね」
どちらにせよ、アリサたちのお蔭で怪我人が増えたような気が。
美姫 「でも居なければ救助活動が遅れる所ではあったわね」
一般人が犠牲にならなかっただけ良いか。
美姫 「そうね。それじゃあ、今回はこの辺で」
ではでは。



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