第86話「我が皇帝マイン・カイザー






 海鳴市でも戦いは続いている。
 戦闘現場を管理局員が結界で隔絶していた。
 そして、戦線離脱したカレー星人は放置されていた。
 カレー星人は、未だに復活しない。
「提督の命令だ。その女はほったらかしでいい」
「あぁ。結界の維持に集中しよう」
 ボロボロのシエルを無視する管理局員。
 彼らは、結界の維持しか指示されていない。
 指示された仕事はする必要がないのだ。
 今回は、管理外世界ということもありサポート要員なのである。
「それにしてもその女、ゲロ臭いな」
「何を食えばコンナ臭いがするんだ!?」
「それに、はみ出しているし……」
「提督が無視して良いって言ってるんだから無視しようぜ」
「あぁ」
 局員は、結界の維持に集中する。


 海鳴山の地下では戦闘が続いている。
「その方たちは、人では無いな……」
 アルトルージュが督戦隊に聞く。
「やはり、死者たちは役立たずだ!」
 彼らを守っていた使者たちはアルトルージュと恭也によって倒されていた。
「隊長、あの人間もかなり厄介です」
「督戦隊、あの人間を血祭りに上げろ!! 腹を割いて血はブラウンシュヴァイク公に捧げるのだ」
 恭也を血祭りにあげると言う督戦隊。
 だが、すずかを怒らせたことすら気づいていない。
 静かに怒りの炎が燃え上がる。
「女たちは裸にした上でブラウンシュヴァイク公に献上するとしよう」
「そんなにも死にたいのか!? その方たちは……」
「死ぬのはお前たちだ女!!」
「もう、語ることも無い。ヴァルハラに逝くがよい!!」
 すずかの魔力が爆発する。
 凶悪な魔力で地面が溶ける。
 溶けることの無い岩が飴のようにドロドロに溶ける。
 溶けた岩の溶岩がダンジョンの奥へ周囲の岩を溶かしながら流れ込む。
 それだけではない。
 力の弱い督戦隊員から灰になって逝く。
「退くな!! 我ら督戦隊の勇姿をブラウンシュヴァイク公にお見せするのだ!!」
 流れてくる溶岩に耐え前進する督戦隊。
 構成力が強い吸血鬼であるから出来る芸当である。
「恭也さん」
「あぁ」
 恭也は督戦隊を圧倒する。
 それも小太刀である。
「つ、強い」
「あいつ、本当に人間か?」
 恭也によって倒されていく督戦隊。
「たかが人間に恐れるな!!」
「しかし、あの人間普通じゃありません」
 恭也は、普通の人間ではない。
 殺人剣の使い手である。
 今はまだ、継承者ではない。
 継承者は、彼の父親である。
 正式な継承者になるのは、まだ先である。
「どんな手でもいい。やつらを殺せ!!」
「遅い」
 恭也は、小太刀で一閃する。
「ぎゃぁぁぁっ」
 督戦隊員の体が真っ二つになる。
 体が真っ二つになった隊員は一人ではない。
 何人も体がバラバラにされる。
 体をバラバラにしても督戦隊は蘇る。
 彼らも死徒なのだから……。
「ちっ、倒しても限が無いな」
 恭也には魔力はない。
 魔力なしで、人間外の動きをするのだ。
 『神速』……。
 だが、それも体に大きな負担を掛ける。
 人間の限界を超えた速度での戦闘をすれば体が悲鳴を上げる。
 特に足への負担は、想像を絶する。
 それでも恭也は戦う。
 剣士としての矜持が限界を超えても突き動かす。
 恋人の妹が戦っているのを黙って見ていることが出来なかった。
 それでも恭也は、すずか達とは違って人間だ。
 何れは、体力の限界が来る。
「その方は、少し休むがよい」
「しかし……」
「あの技は、足に負担がかかるのであろう?」
「良いから休んでいなさい。カレー星人が戦線離脱しているんだから」
「いう事を聞かない恭也さんには、徹夜でお姉ちゃんの相手をしてもらいますよ♪ お姉ちゃん、恭也さんと一緒に寝れないから、数日は解放してくれませんよ」
「仕方ない。これが終わったら相手をしてやるか……」
「(お姉ちゃん、聞こえた?)」
『(聞こえたわよ、すずか)』
 すずかは、密かに忍に通信を送っていたようだ。
『恭也、楽しみに待っているよ♪』
 夜の相手決定の恭也。
 戦いで疲れているところで忍の相手をしなければならない。
「がんばるがよい」
「がんばってね」
「と、言うことで恭也さんは体力を回復させてくださいね」
 恭也、忍との激しい夜のお相手、確定である。




 その頃、ミッドチルダでは……。
「私達に何のようなの?」
 凛が聞く。
「戦闘中なので手短に言う。私と同盟を組んでほしい?」
 ロイエンタールが言う。
「何の見返りも無ければいやよ」
「何が望みだ!? 私に出来ることなら何でもしよう」
「閣下!!」
 ベルゲングリュンが言う。
「望みを言え!! 『赤い悪魔』よ。地位か? 名誉か? 金か?」
 凛の耳がピクッと動く。
「貴方が勝つと決まったわけじゃないわね」
「私が負けると!?」
「そうは言っていないわ」
「私の用兵は完璧だ!!」
 だが、兵達の能力はバラバラだ。
 幾らロイエンタールの用兵が優れていても兵の能力差はどうしようもない。
 さらに敵に自分を上回る用兵家がいなければである。



 そして、ロイエンタールが危惧する用兵家は……。
「ヤン・ウェンリー、この用兵、どう思う!?」
「隙が無く堅実な用兵だと思います」
「お前もそう思うか?」
「はい。この用兵、誰かに似ているように思うのですが……」
「やはりか……」


 ロイエンタール、お前なのか?
 お前なら、余の下にはせ参じて来い!
 それとも余と戦いたいのか?


「ラインハルトさま!」
「キルヒアイス、お前はどう思う?」
「ローエングラム公、彼に聞くのは無理があるのではないですか? キルヒアイス提督は、我々より早く亡くなったんですよ」
「確かにそうだが、ヴァルハラで怠けていなければ、ヤン・ウェンリーにも負けない」
「それよりも大きな問題があります」
「大きな問題だと!?」
「死んだはずの我々が、肉体を得て生きていることです」
「そうです。ラインハルト様。確かに私は死んだはずです。ラインハルト様に看取られて……」
「ヤンは、地球教のテロリスト共に暗殺されたんだったな」
 そしてラインハルトは、病によって崩御してた。
「キルヒアイス、ヴァルハラでシュタインメッツたちにあったか!?」
「はい。会いました」
「ロイエンタールは?」
「会えませんでした。その代わり豪快な老人に会いました」
「老人?」
「閣下、それなら私も会いました。『生き返って人生の続きを歩まないか』と……」
「気がついたらこの体で蘇っていたのです」
「はじめは、驚きましたよ。日の光に当たったら体が灰になりかけたんですから」
 三人は、吸血鬼として蘇らされていた。
「われ等が蘇った理由は後でよい。今は、ロイエンタールを降伏させることが先だ!!」

「はやて!!」
「吸血鬼の力の使い方に慣れてへんあんたらに代わってうちらが実演したる」
「起きよ、『ゴールデンバウム』!!」
 ラインハルト達の耳に聞き覚えのある単語が入った。
《Jawohl.》
 さつきのデバイス、『ゴールデンバウム』が目覚める。
 初期起動のガミラスモードだ。
 それだけで周囲に魔力が溢れる。
「久しぶりに暴れるぞ、ゴールデンバウム」
《Ja.》
 デバイスの発音から銀河帝国の言語に似ていることが分かる。
 よりによって、ラインハルトが打倒したゴールデンバウム家と同じ名前だったのだ。


「ぐへっへっへっ」
「獲物……」
「血を吸う」
「女は、裸になれ!」
「男は消えろ!!」
 死者達は言ってはならないことを言った。
 年頃の女の子に裸になれといったのだ。
 それも見ず知らずの男の前で……。


「その方たちは、泣こうが謝ろうが、許さぬ。肉片一つ残さず屠ってやる」
「乙女に裸になれと言った報い受けてもらうで」
 さつきとはやては、怒っている。
 はやての魔力も膨れ上がる。
 それは、ロイエンタールに場所を教えるようなものだ。



「閣下!!」
「ベルゲングリューン、ネズミが網にかかったぞ」
 ロイエンタールは、さつきとはやての魔力を捕らえた。
「これから、侵入者を迎撃しに向かうぞ」
「全戦力を向かわせますか?」
「いや。私とベルゲングリュン、その三人で十分だ」
 5人で迎撃に向かうらしい。
「いくぞ、武勲を建てる機会だぞ!?」
「わたくしは行きますわよ」
「俺も」
 ルヴィアと士郎は行くようだ。
「トオサカは行きませんの?」
「遠坂、怖いのか?」
「こ、怖くなんかないわよ」
「なら、行くぞ!! 侵入者の下へ」



 そして、先行突入部隊は……。
「倒してもキリが無いぜ」
 倒してもキリが無いようだ。
「ヴィータ、疲れたのか?」
「疲れてねぇよ!! これでも、あたしは騎士だ!!」
「あぁ。主はやてに無様な姿をお見せするわけにはいかない。ここには、私とヴィータ、テスタロッサ姉妹と高町もいる」
「このメンバーに負けはねぇ!!」
「残りの吸血鬼の掃除をするぞ」
 シグナムたちも吸血鬼退治を急ぐ。
「唯、気がかりは、先ほど主はやての所に向かった奴らだ!!」
「はやてと一緒なのはさつきだぜ。心配する必要はあると思うか?」
「ないな。我々の中では、最凶の騎士だ」
 最凶の騎士と言うシグナム。
「ヴィータは、突っかかって手酷いダメージを喰らったことがあったな。確かあの時は、数週間まともに食えんかったな」
「シグナム、嫌な記憶を思い出させないでくれ」
 さつきに何度も腹を殴られた時の記憶は思い出したくないようだ。
「さっさと次へ行くぞ」
 ヴィータは、先へ進んでいく。
「シグナム! ヴィータ、あのトラウマを引きずっているの?」
「あぁ、普通の時に弓塚に出会っても怯えてたこともあったな」
 ヴィータは、さつきに対して恐怖の方が大きいようだ。
 ヴィータのさつきに対するトラウマは数々ある。
 銭湯で地獄風呂に落ちて茹蛸になった事もあった。
「ヴィータのトラウマ話は後にしよう。テスタロッサ姉妹」
「はい」
「仕事が終わったらヴィータの恥ずかしい話とか聞かせてください」



 海鳴市では……。
「その方に勝ち目はない。諦めるがよい」
「諦めるのは、貴様らだ!! ワシは選ばれた貴族、ブラウンシュヴァイだぞ」
「それがどうした!?」
「貴方以外の死徒は、全員倒したわよ」
「ワシの軍隊が簡単に負けるわけがない。四祖は、どうした!? 四祖は簡単には倒せないぞ」
「四祖!? あの程度で祖とは笑わせないでよね」
「妾達が本気になるまでもなかったぞ」
 四人は、本気を出すまでも無かったようだ。
「四祖は、ワシの次に強いのだぞ! それを貴様たちごときに簡単に倒せるはずは無い!!」
「ならば、その身で確かめてみるがよい」
 アルクェイド、アルトルージュ、すずかの魔力が膨れ上がる。
「「「星の息吹よ」」」
 アルクェイド、アルトルージュ、すずかの声が重なる。
「「「我が手、我が爪こそ星の息吹と知るがよい」」」
 ブラウンシュヴァイクは巨悪なまでの魔力を受けた。
 それも一度ではない。
 ごく短時間の間に数え切れぬ攻撃を受ける。
 攻撃を受け続けるブラウンシュヴァイクは、1秒が数1000時間にも感じる。
 その苦痛は、永遠に続くように思えた。
 だがその前にブラウンシュヴァイクの体は限界だ。
 真祖3人の圧倒的攻撃力の前に体が持たないのだ。
 ブラウンシュヴァイクは、言葉を発することも出来ずに消滅した。
「「「命を賭した遊戯、見事であった」」」
 ブラウンシュヴァイクの処刑が完了した。
 文字通り、細胞一欠け残さず……。
「処刑終わりっと」
「後は、この城を燃やせば終わりだな」
「その仕事は、役に立たなかった人にさせましょう」
「あっ、シエルか♪ シエル、ヤラレぱなしで役に立たなかったもんね」
 この戦いで一番役に立たなかったのはシエルだった。
「まぁ、役に立たなかったお仕置きはせねばならぬ」
 シエルのお仕置き決定だ。
「終わったのなら、戻ろうぜ。俺は、仕事が残っているからな」
「その方は、恋人との仕事とやらを済ませて来るがよい」
 恭也は、忍とのお楽しみをするために一足先に離脱していった。
「さて、私たちはこのまま夜の散歩でもしようか?」
「はい」
 三人と一匹は夜の散歩をすることにした。
 言い忘れているが、今は深夜である。
 未成年が出歩いていい時間ではない。
 だが、すずかは地元の権力者だ。
 各方面に圧力を掛けてもみ消すことも出来る。
「早く出よう。ここは、血の臭いがキツイ。服に染み付いたらかなわん」
 ダンジョンは、血の臭いで満ちていた。
 無数の吸血鬼の血が流れれば、臭いも濃くなる。
 真祖である三人と一匹の嗅覚は突出している。
「歩いて外に出るの面倒だね。地上まで穴を開けるね」
 すずかは、手を地上へかざす。
 すずかの魔力が膨れ上がる。
「吹っ飛べ!!」
 すずかが魔砲を放った。


 そして地上では……。
 管理局員が暇を持て余していた。
「暇だな」
「あぁ。何も指示無いけど、大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃないのか? 作戦を遂行しているの最凶の局員だから……」
「それもそうか」
 その時……。
 地面から凶悪な魔力が噴出した。
 まるで火山の噴火のように勢いよく吹き出る。
「何だ!? 噴火か?」
「今の……」
 ガクガク震えだす局員。
「間違いない。『65年マフィア』の一人だ」
 なんと、今の砲撃で結界が壊れてしまった。
 砲撃と呼べるものではない。
 単なる魔力放出でである。
「まさか、この中に次元犯罪者が?」
 だが、それは杞憂だった。
 魔力の噴火の後、穴から出てきた人物が見方だったからだ。
 そう。
 吸血鬼退治していたすずか達だ。
 戦闘してた筈なのに衣服に返り血どこから穢れすらない。
 本当に戦闘をしてたのかさえ疑わしい。
 穴から出たすずかは、シエルを探す。
 そして死んでいるシエルを発見した。
「シエル、何時まで寝てるの!?」
 アルクェイドが言う。
 だが、シエルは起きない。
「おっきろ!!」
 だがシエルは起きない。
 シエルは死んでいる。
「シエル、休憩時間は終わりよ」
 しかし、シエルは死んでいる。
「アルクェイドさん、シエルさんを穴の中に落としてください」
「穴に落として如何するの?」
「とりあえず穴に落としてください」
 シエルを穴に落とせというすずか。
「本当に落としていいの!?」
「はい。落としちゃってください」
 シエルを穴の中に落とすアルクェイド。
「落としたけど、この後如何するの?」
 すずかに聞くアルクェイド。
「こうするんです」
 何も無い空間から流れ出てきたカレーを穴の中に流し込む。
 穴の中に流れ込むカレー。
 いったいどれ位の量があるのか分からないが、かなりの量が穴の中に流し込まれる。
「穴に落としたシエル、大丈夫かな? 死んでたから……」
「今頃、カレーに塗れて沈んでおるだろう」


 そして、シエルはカレーの海に沈んでいた。
 絶え間なく流れ込み続けるカレーの海の中に……。




 ミッドチルダでは……。
「自ら出てきてくれたか、『赤い悪魔』」
 凛たちは、出会ってはならない者たちに出会ってしまった。
「何で、こいつらがここにいるのよ!!」
 凜は、叫ぶ。
「『赤い悪魔』、出てきてくれてありがたいわ。大人しく、こっちにきいや」
「行く分けないでしょ!!」
「言うこと聞いてくれへんと体に聞かせることになるで」
 肉体言語を使うというはやて。
「さつきさんに、『O・HA・NA・SH』されるが良いか、うちにされるのが良いか選ばせたる」
「どっちも嫌よ!!」
「ほな、O・HA・NA・SHしようか」
「話をする必要は無い。今すぐ逮捕だキルヒアイス!!」
 凜を逮捕せよというラインハルト。
「はい。ラインハルト様!!」
 凜達を逮捕しようとするキルヒアイス。
「貴女達を脱獄容疑で逮捕します」
「出来るものならして見なさい!! 返り討ちにしてやるんだから」
 相変わらず反抗的な凜。
「なら、寝ているがよい」
 凜の腹を殴るさつき。
 腹を殴られた凜は、目を大きく見開いて気絶した。
 そして、ルヴィアと士郎も同じように気絶させる。
 ルヴィアと士郎も同じように目を見開いてお腹を抱えて気絶した。
 三人は、腹を抱え口から涎を流しながら悶絶している。
「大人しく捕まれば、苦しまずに済んだものを……」
 さつきが言う。
 『赤い悪魔』、『青い女王』、『人間武器庫』は再び逮捕された。
 多くの罪状が追加されて……。



「『赤い悪魔』達は捕まったか……」
 ロイエンタールが、姿を現す。
「キルヒアイスにヤン・ウェンリー……」
 いるはずの無い人物の名を口にする。
「ロイエンタール、啓が首謀者だとは思わなかったぞ」
我が皇帝マイン・カイザー、ローエングラム公ラインハルト陛下!」
「ロイエンタール、降伏して余の下で再び働く気はないか!? 働くなら、口ぞえをするぞ」
「陛下がそう仰るのであれば、従います」
「ロイエンタール、今度は余より早く死ぬことは許さん」
「再び、この命が尽きる時まで陛下に忠誠を尽くすことを制約します」
「二言は、無いな!?」
「ございません。我が皇帝マイン・カイザー
「では、最初の命令だ!! 武装を解除せよ」
「はい。我が皇帝マイン・カイザー
 ロイエンタールは、部下に武装解除を命じた。
 ミッドを騒がせていた事件の幕は下りた。


 数日後、ロイエンタールの裁判が開始された。
 管理局員をはじめ多くの人たちを殺害した為、永久封印刑が言い渡されるはずだった。
 慢性的な人手不足の為、司法取引が行われ、ロイエンタールはそれを飲んだ。
 だが、地上本部の高官達は、司法取引を認めるつもりは無い。
 犯罪者として極刑にしなければ地上の正義を守れないと主張した。
「私が、忠誠を尽くすのはローエングラム公であって、貴方たちではない」
 それを聞いた地上本部の高官達は激怒した。
 全ての忠誠は、地上本部に集まらなければならないのである。
 そんな彼らも異見をすることの出来ない人たちがいた。
 伝説の三提督と『65年マフィア』である。
 今回、ロイエンタールの減刑に関わったのが伝説の三提督だった。
 伝説の三提督の一声でロイエンタールは、ラインハルトの配下で勤労奉仕の形で数年間働く形で決着がついた。


 次回予告

 はやて「吸血鬼事件もひと段落したある日」
 フェイト「第97管理外世界にやって来る金髪の青年」
 アリシア「それに付き従う赤毛の青年とオッドアイの人」
 なのは「さらに軍人に見えない人」
 アリサ「久しぶりに全員集合してのお茶会」
 カーテローゼ「その場で開かれる、王族たちの会議」
 アルクェイド「えっ、私たちも参加していいの!?」


 さつき「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第87話『皇帝カイザー皇帝カイザー。二人の皇帝』」

 すずか「この我のものになれ!!」



どうやら事件も終息したようだな。
美姫 「ついでに凛たちも再逮捕できたしね」
ともあれ、暫くは平穏に過ごす事ができるかな?
美姫 「どうかしらね。所で、凛たちの処遇はどうなるのかしら」
うーん、色々と罪状が追加されたみたいだけれどな。
美姫 「何はともあれ、今回はこの辺で」
ではでは。



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