第98話「カット」






 タタリによる悲劇の上演は、続いている。
「カットカットカットカットカットカット!! 演技が全然なっていない。やり直したまえ」
 自称、脚本家兼、演出家兼、主演俳優が言う。
「大根役者ばかりでは、観客が納得せぬではないか」
 大根役者ばかりと言うタタリ。

 ゴン

 タタリの頭にタライが落ちる。
「ふむ。この演出は、使えるな」
 頭にタライを乗せた状態で言う。
「今の演出をもう一度やりたまえ」
 タライを要求するタタリ。
 だが、タライが降ってくる気配はない。
「……………………」
 いくら待ってもタライは降ってこない。
「何故、私の指示通りに降らさないのだ」
 タライが降らない為、次に進めない。
「カット!! 演出を変えなければならないではないか」
 独り言を言うタタリ。
 自分自身が演出でもあるのだ。



 異世界では……。
「卿は、余の作戦の邪魔をするつもりか!!」
「邪魔とは、心外な……」
 邪魔をしていないと言うフォーク。
「ラインハルトさま、首魁には完全に逃げられたようです」
「貴様さえ来なければ、作戦は成功していたのだぞ」
「このことは、最高評議会に報告させていただきます」
「ならば余は、軍法会議に告訴してやる」
「どうぞ、ご自由に告訴でもしてください。但し、受理されでばですが……」
 ラインハルトの告訴は、受理されないと言うフォーク。
「ごちゃごちゃ五月蠅い!!」
 ガンドをお見舞いしようとする凛。
 そんな凛を制止するキルヒアイス。
「撃っては、ダメだ」
「何故よ!?」
「貴女達は、元犯罪者だ!! 今度は、極刑は免れません」
「撃ちたければ、撃ちたまえ。私を打てば、先に待っているのは、破滅ですが……」
 兆発するフォーク。
「そんなにハチの巣に成りたければしてよ」
「今、撃てば、ラインハルトさまでももう助けることは出来なくなります。牢屋の中で一生過ごすつもりですか?」
「撃っても良いのですよ。撃てればですが……」
 悪意に満ちた笑みを浮かべるフォーク。
「撃てば、速攻で豚小屋へ無条件で招待ですが……」
 挑発して撃たせたいフォーク。
「トオサカ、少しは落ち着きなさい!!」
 ルヴィアも落ち着かせようとする。
「遠坂、落ち着け!!」
「五月蠅い!!」
 そう言って凛は、士郎の股間を蹴り上げた。
「おほッ」
 股間を抑えて悶絶する士郎。
 士郎の股間に八つ当たりする凛。
「はぁ」
 ため息を吐くさつき。
 このままでは、フォークに殴り掛かりかねない。
「星の息吹よ」
 空想具現化で鎖を出し凛を拘束する。
「拘束する相手が違うでしょうが!!」
 鎖に拘束されながら吼える凜。
 拘束されている為、手も足も出ない。
 唯、吼えるしか出来ないのである。


「私は、忙しいの失礼します」
 そう言うとフォークは、転位で逃げていった。
 そして、怒りでこぶしを握り締めるラインハルトの姿があった。
「キルヒアイス!!」
「はい。ラインハルトさま」
「あいつは、作戦の邪魔をした上に責任もとらずに逃げたんだぞ!! 許せると思うか!!」
「お怒りは御もっともですが、今のラインハルトさまは、二等陸佐に過ぎません。此処で最高評議会を敵に回されては昇進に響きます」
「では、どうしろと言うのだ!?」
「今は、我慢してください。ラインハルトさまが、局長になられれば、腐敗局員を一掃出来るのです」
「其れまで、待てるか!! 余は、今すぐにでも奴を八つ裂きにしないと気が治まらん」
 ラインハルトは、忍耐と言うものを知らない。
 直ぐにキレやすい性格のようだ。
「ラインハルトさま。ここでキレたら、今までの苦労が無に帰してしまいます。お怒りをお納めください」
「わかった。キルヒアイス。今は、我慢しよう……。今はな……」
 今は、我慢するようだ。
 今は……。
「それにしても、ラインハルトさま以上に血の気が多い人ですね」
「血が多くて悪いか!!」
「あそこで貴女が、フォークに手を出していたら逮捕されていたのですよ」
「何時か、ギッタンギッタンのボッコボコにしてやるんだから」
「はぁ。この人にも忍耐を覚えてもらわないといけませんね」
「キルヒアイス、思いつめると其の赤毛が白くなるぞ」
「誰のせいで白くなると思うのですか? ラインハルトさま」
「そこの女のせいだろ!?」
「ラインハルトさまもですよ」
「キルヒアイスも苦労が耐えないな」
 ロイエンタールが言う。
「少しは、苦労が減ればいいのですが……」
 キルヒアイスの苦労は、減らないようだ。
「之にルッツとファーレンハイトが居れば無敵の部隊が出来ていたのに惜しい」
「彼女達の魔力が高い上にラインハルトさまがお決めになられたのでは口出しは出来ません」
「そうだな……。其れに其の女にリミッターが付けられないのでは仕方ない」
 そう。
 さつきのランクは、EX魔導師なのだ。
 犯罪者達への抑止力としてリミッターがついていないのだ。
 実際は、リミッターを付けようとしたが、付けられなかったのである。
 あまりに巨大な魔力に技術陣も降参したのだ。
「ラインハルトさま、現地の部隊に事後を引き継いで撤収しますか?」
「あぁ。そうしてくれ」
 作戦の邪魔をしたフォークへの怒りも忘れない。
 フォークに邪魔をされ作戦失敗に終わったラインハルト達は撤収して行った。


 そして、フォークは……。
「フォークよ、ご苦労だった」
「はい」
「ローエングラムは、何れ我らを廃そうとしているそうだな」
「此度の失敗は、如何に処す?」
「恐れながら、厳罰に処すべきです。自分の失敗を小官の責任にしようとしたのです」
 フォークは、ありもしないことを報告する。
「それだけでは、ありません。あの犯罪者達が、小官の事を殺そうとしたのです」
「犯罪者達!?」
「あの連続魔導師、誘拐殺人の犯人です」
「そんな事件もあったな」
「で、私たちに如何してほしいのだ!?」
「帰還困難な最前線に送り込んでください」
「送り込んでも良いが、任務に成功したら確実に昇進するぞ」
「そこは、失敗するように戦力を削ればいいのです。魔導師の保有制限を厳しくしてやれば……」
 フォークは、ラインハルトの戦力を削ることを進言する。
「だが、世界の平和は、我ら管理局が守らねばならぬ」
「戦力を弱めるようなことは出来ん」
「奴の成功は、部下たちにあります。一度、彼らを外して任務に就かせては如何ですか?」
「ふむ」
「アレを付けるのはどうだ!?」
「選民意識の強い貴族共か……」
「奴らなら、ローエングラムの足を引っ張ってくれよう……」
「これで良いか?」
「ありがとうございます」

 悪意に満ちたフォークと最高評議会の陰謀を知らないラインハルト。


 幻想郷……。
「アルクェイドさん。面白いんですか?」
 単独行動をしているすずかがアルクェイド達と合流した。
 相変わらずアルクェイドは、頭にタライが落ちてくるのを楽しんでいた。
「あっ。すずかちゃん。やっほ〜♪」
 相変わらずお天気なアルクェイド

 ゴン


 相変わらずタライが落ちてくるのを楽しんでいた。
「すずか、他の者達はどうした?」
「幻想郷の妖怪たちがけっこう倒されちゃったんで各地のタタリを退治しに行きました」
 なのはたちは、各地のタタリを退治しに行ったようだ。


 ゴゥン

 アルクェイドは、まだ遊んでいる。
「遊ぶのは、止めるがよい。アルクェイド」
「だって、面白いんだもん」
「遊ぶのは、タタリを処刑してからにするがよい」
「タタリを倒したら好きなだけ遊んでいいの?」
「好きなだけ遊んでよいぞ」
「やった♪」
「まるっきり子供ですね。アルクェイドさんは……」
「頭はな……」
 だが、この三人は最凶の戦闘力をもっている。
 之に紅魔館組が加われば手の付けようがなくなる。



 紅魔館……。
「貴女達は、何倍も戦いなさい!!」
「無茶を言うな!! 殺人メイド」
「貴女たちが壊した代金分は働きなさい」
 強制戦闘をさせられる魔理沙と霊夢。
「貴女達に休むことを許した覚えはないわよ」
 レミィは、二人をこき戦わせるようだ。
「私たち、アンタと違って人間なのよ」
「暴れたツケを払わない貴女達が悪いのよ。霊夢」
 レミィは、お茶を飲みながら魔理沙と霊夢を戦わせていた。
「レミィ!! お茶飲んでいないで戦え!!」
「誰に口をきいているの!?」
 レミィは、絶対命令券を見せて言う。
「死んでも戦い続けなさい」
 レミィは、命じた。
 魔理沙と霊夢は、死んでも戦い続けなければならない。
 レミィが命令するまで……。
 紅魔館を襲撃中のタタリ達と休みなく戦わされる。



「カット!! そこは、潔く自害する場面だろうが」
 何かに付けってカットを出すタタリ。
「カットカットカットカットカットカット!!」
「随分、趣味の悪い悲劇を上演しておるの」
「これは、三姫の来場、歓迎せねば……」
「このつまらぬ劇を今すぐ辞めるがよい」
「客に私の劇を止める権利はない。観客なら最後まで大人しく観劇していただこう」
「大人しくしてほしくば、この劇を止めよ」
「それは、出来ない相談だ」
「ならば、元の姿に戻すまでだ」
「契約は、まだ終わっていないはずだ」
「1000年後の紅い月までだったな」
 タタリは、1000年後まではタタリなのである。
 1000年後まで……。
「星のバックアップのない真祖に紅い月を具現化することなどできない」
 アルクェイドが、紅い月を具現化できないことを知っているようだ。
「くっくっくっくっ」
「何が可笑しい!?」
「本当に出来ないと思うか?」
「何度も計算した。具現化は出来ない。よって私が元の姿に戻ることはないのだよ」
「本当にそう思うか?」
 アルトルージュは、紅い月を具現化出来る者が居ると言っているようだ。
「すずか!!」
「はい」
 すずかを指名するアルトルージュ。
 すずかの魔力が膨れ上がり周囲……が一変する。
 ある筈のない物が夜空に現れていた。

 そして、現象のタタリが実体を現した。
「こ、これは、私がタタリになる前の……」
 未だに状況が掴めないタタリ。
 タタリは、タタリになる以前の姿になっていた。
「アルトルージュ、何をした!?」
「ズェピア!! 妾は、何もしておらぬ。アルクェイドもな……」
「まさか」
 ズェピアは、気づいた。
 消去法で、現状をつくった犯人に……。
「その小娘か!! ただの小娘にこの私を元に戻すことなど……まして、1000年後の紅い月を呼び出すなど出来るはずがない」
 だが、すずかは1000年後の紅い月を具現化している。
「何故、現象となった私が実体を……」
「ならば、天を見よ」
 天を見上げるズェピア。
 天空には、1000年後の紅い月があった。
「そなたと妾の契約は、1000年後の紅い月が現れるまでのはずだ。どうあれ、こうして1000年後の紅い月が現れた」
 契約は、満了である。
「キィキキキキキキキッ!!」
 ズェピアは、壊れた。
「其の小娘を殺し式を再開するまで……」
 すずかを殺してタタリに戻ると言うズェピア。
「その方が、タタリに戻ることは無い」
 すずかの姿がズェピアの前から消えた。
 直後、ズェピアは、頭から地面に激しくめり込んだ。
 ズェピアの顔面を中心に巨大なクレーターが出来ている。
 その衝撃は、幻想郷に地震を起こした。



 紅魔館……。
「なぁ、さっきまであんな紅い月あったか?」
 戦いの最中によそ見をする魔理沙。
「魔理沙、よそ見していると……」

 ズン


 魔理沙の腹に何かがめり込んだ。
「私の腹に風穴が開いたと思ったぜ」
 魔理沙は、倒れた。
 魔理沙を倒したのは、タタリフランドールだった。
「もっとあそぼ」
 タタリフランドールに遊ばれている魔理沙と霊夢。


「お嬢様、誰が犯人でしょうか? フラン様をイメージしたのは?」
「恐らく、あの二人でしょ」
 タタリフランドールが現れた犯人を霊夢と魔理沙と決めつける紅魔館の主従。
「では……」
「お仕置きが必要ね」
 魔理沙と霊夢、お仕置き決定である。
「フラン、この異変が解決したら好きなだけ魔理沙と霊夢で遊んでいいわよ」
「本当!?」
「フランも貰ったでしょ。絶対命令券」
 フランも絶対命令券を貰っているようだ。
「今直ぐ魔理沙と遊びたい」
 今すぐ遊びたいようだ。
「じゃあ、いいわ。魔理沙が血を吐いて壊れるまで」
「いいの?」
「いいわよ。好きなだけ遊んで……」
「魔理沙で遊んでくる♪」
 魔理沙の地獄が始まる。


「魔理沙、寝てないで戦いなさいよ」
「動こうにも、腹が……」
 魔理沙は、腹が痛くて起き上がれないようだ。
 起き上がれない為、仰向けに寝転がる。
 それが、失敗だった。
「ねぇ、魔理沙、あそぼ」
「今は、それどころじゃ……」
「今直ぐ遊んでくれないと魔理沙を壊しちゃうよ」
 魔理沙は、動けない。
「今すぐは……」
「今すぐ!!」
「フラン!?」
「霊夢が遊んでくれるの?」
「私は、異変を解決しないといけないから、魔理沙で遊んで」
「うん」
 フランは、魔理沙で遊ぶつもりだ。
「魔理沙、あそぼ」
「今すぐじゃないとイヤ!!」
「だから、今すぐは……」
「遊んでくれない魔理沙なんか死んじゃえ!!」
 フランドールは、仰向けの魔理沙の腹を殴った。
「ぐはっ」
 魔理沙の口から胃液があふれ出た。
「魔理沙、今の攻撃でも死なないなんて丈夫だね」
「げほっげほっ」
 胃液を吐き続ける。
 魔理沙の口元は胃液で汚れている。
「魔理沙、丈夫。もっと殴っても壊れないね」
 魔理沙は、両手で腹を抱え苦しんでいる。
「これ以上、殴られたら、私の腹が……」
 だが、フランは聞いていない。
「魔理沙、わたしが飽きるまで壊れないでね」
 そう言うとフランは、タタリフランと魔理沙を殴りはじめた。
 魔理沙の意思など関係ない。
 フランとタタリフランの一方的な攻撃は続く。




 なのは達は……。
「私たちのオリジナルだけあって強いね」
 自分のタタリと戦っていた。
「でも、貴女達じゃ私たちに勝つことは出来ないよ」
 疲れ知らずのタタリなのは達。
 一方、なのは達は、魔力には限界がある。
「貴女達自身にO・HA・NA・SHして、あ・げ・る♪」
 タタリなのは達は、なのは達にO・HA・NA・SHを始めた。
 自分の魔砲を自分自身で受けることになった。
 自分自身で、自分たちの魔法が如何に凶悪であるか身をもって知ることになったのである。
 魔砲を受けたなのは達は、バリアジャケットの上からも煙が燻っている。
「げほっ」
 なのはの口からも煙が出る。
 なのはは、白目を剥いて墜落していった。
「なのはっ!!」
「なのはちゃん」
「戦いの最中によそ見なんてしていいの?」
 タタリなのはが言う。
「肉体言語でO・HA・NA・SHしてほしい?」
 タタリすずかが言う。
「其れだけは、勘弁や」
「同じく……」
「あたしも」
 タタリすずかからでも肉体言語はイヤなようだ。
 すずかのブラックな部分が実体化しているからだ。
 悪性情報だからより凶悪になっているのである。
 墜落したなのはの足を掴み振り回し、地面に叩きつける。
 地面に叩きつけられる度になのはは、血を吐く。
 タタリすずかの凶行は、まだ終わらない。
 なのはをバットにスイングを始めた。
「な、何するんや!? なのはちゃんが死んでしまうやんか」
 はやてが言う。
「貴女達、吸血鬼なんでしょ? なら、死なないよね」
 そう言うと、タタリすずかは、フルスイングした。
 フェイトが、アリシアが、アリサが、はやてがピンポン玉のように軽々飛ばされていく。
 其のつど、肉と骨が砕ける音が聞こえた。
 なのはは、血濡れになっている。
 折れた骨が筋肉を突き破って出ていた。
 破れた皮膚から、血が滴る。
「吸血鬼だけあって丈夫だね。まだ、息があるんだ」
 なのはは、まだ生きていた。
 いや、辛うじて生きていた。
「もう、戦う力も回復する力も残っていないみたいね」
 なのはは、肉体の損傷を回復させる魔力も残っていない。
「戦えない役者には、退場して貰わないといけないね」
 そう言うとタタリすずかは、なのはを投げ飛ばした。
 狙い澄ましたように尖った木の枝に串刺しになった。
 串刺しになったなのはは、血を流しながらゆらゆら揺れる。

 そして、バットにされたなのはで撃ち飛ばされたフェイト達は……。
「フェイトちゃん、大丈夫か?」
「私は、大丈夫……」
「って言うか、大丈夫ないやんけ!! お腹から血がいっぱい出てるやん」
「そう言う、はやては?」
「動けそうに無いわ」
「アリサは?」
「体中の骨がボロボロよ!! 其のせいで、喉がカラカラ」
 アリサは、魔力切れで動けないようだ。
 最悪なことに吸血衝動が出ていた。
「アリシアちゃんは、どないや?」
「わたしは、ギリギリ大丈夫。三人は、早くしないと危ないかも……」
「そうかもしれん。チョイ血、失いすぎたかも」
 はやて達は、血を失いすぎだった。
 人間なら、とっくに死んでもおかしくない量だ。
「どうやら、死なずに済みそうですよ」
 アリシアが言う。
「やれやれ、あの娘も人使いが荒いわい。統一言語で命令しおって……」
 ゼルレッチが現れた。
「それにしても、おまえさん達、ボロボロじゃの。眼のやり場に困るではないか」
 今のはやて達は、バリアジャケットが破れ胸が露になっている。
「お前さん達の為に輸血パックを持ってきてやったぞ。早く降りて来い」
「降りていけたらいっとるわ!!」
 降りていくには自らの身体を引き千切って脱出しなければならない。
 それには、激しい痛みを伴う。
 血を飲むには身体を裂いて地上に降りなければならない。
 失う血は、輸血パックで補えば良いのだ。
 彼女達の中に居る混沌の残滓が許してくれるかは、わからない。
 はやて達は、手の爪を伸ばし、強化し身体を裂いて串刺しの木から脱出した。


 幻想郷でのタタリの夜は続く。


 次回予告

 はやて「自分達の偽者に敗北したうち等……」
 フェイト「ゼルレッチさんから輸血パックを貰って血を飲む私達」
 なのは「体力を回復させ、紅魔館の人たちと共闘することに……」
 アリサ「私達の出番無いんじゃない?」
 アリシア「そして、終劇を迎える」




 アリシア「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第99話『タタリの夜終劇。そして……』」

 すずか「この我のものとなれ!! ズェピア」



ズゥピアを実体化したみたいだな
美姫 「これで倒せれば、タタリも今度こそ終わりかしら」
だな。とは言え、既に生み出されたタタリは未だに活動しているみたいだが。
美姫 「さてさて、無事に幕といけるかしらね」
それではこの辺で。
美姫 「それじゃ〜ね〜」



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る