設定は、恭也は美沙斗との戦いで閃の境地に立ちました。
オールエンドで誰とも付き合っていません。


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とらいあんぐるハート3×With You(伊藤 乃絵美)

ずっと二人で・・・

序章 高町 恭也編 恭也、転校する(させられる)・・・
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8月30日。
夏休みも終わりに近づいたある朝のことである。
それは偶然なのか、必然なのか、わからないが起こった。

ここは、高町家の縁側。
一人の老人(?)がお茶を片手に膝の上には猫が寝ている状態で座っていた。

「・・・・・・。平和だ」

「恭也〜?」

「む・・・・・・。かあさんか。あの声は」

「・・・・・・・・」

桃子は絶句している。
あまりに、その姿に違和感がないからである。

「高町母よ。そこで、何をしている?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ハッ。何をしていたのだろう?私は」

「それはこちらが聞きたい」

「確か、恭也を探していて・・・・。その姿に違和感がないから、絶句してしまったわ」

「絶句?」

「ええ、そうよ(怒」

「む・・・・・・。何を怒っているのだ?高町母よ」

「高町母って・・・・あんたの母親じゃないのかしら?私って」

「む・・・・・・。そうだが、何かあるのか?高町母よ」

「まあ、いいわ。高町母って言うのは・・・。あんたね、本当に老人?」

「高町母。言っていい事と言って悪い事があるのはわかっているか?」

「本当に違和感がないわ。あんたのその姿は・・・・」

「老けているとか枯れているとは言われていたが、ついに老人か」

恭也は、落ち込んでしまった。
だが、桃子はそんなことは気にしない。

「恭也」

「・・・・・・・・」

「恭也!!!呆けていないで返事して!!!」

「む・・・・・。高町母よ、何だ?」

「あんた。ここ二週間、ずっと、そうしているそうね?鍛錬以外はずっと、縁側に居るって
なのはたちに聞いているわよ」

「そうだが、それがどうかしたのか?」

「はぁーーーーーーーーーー」

桃子はため息を盛大についている。

「あんたね。もっと、若者っぽいことをすればいいでしょ」

「む・・・・。別にいいだろう。かあさんに迷惑かけているわけじゃない」

「迷惑?迷惑ならかかっているわよ」

「迷惑がかかっているのか?どういう迷惑だ?」

「それはね、30代孫が出来ないじゃない」

「何を馬鹿なことを・・・・。俺のことを好きになってくれる人なんていない」

それを聞いた桃子はまた、盛大な溜息をついている。

「む・・・・。俺が悪いのか?」

「そうよ。全てあんたが悪いのよ」

「む・・・・・・・・」

「本当にどうしたらいいのかしら?この鈍感な恭也は・・・」

「鈍感って、俺はこれでも敏感なほうだと思うが・・・」

「じゃあ、なぜ、みんなの好意を無駄にしようとするの?あんた、気が付いているはずよ」

「む・・・・・。確かに、みんなの好意には気づいているが、答えられるほど、俺の手は綺麗じゃない」

恭也は自分の両手を見て悲しみに似た表情をした。
桃子はそれを見逃さなかった。

桃子は恭也に近づき、裏から抱きついた。
そして、優しくつぶやいた。

「そんなことないわよ。あんたの手は大きく暖かいわ」

「でも、危険を呼び込む俺より赤星や他の人のほうが幸せになると思うのだが」

恭也は消えそうな声でそう伝えた。

「わかったわ。もう、言わない。でも、みんなの好意にはいつか、答えを出さないといけないと思うの」

「わかっている。もう、誤魔化しきれないからな。だが、せめて、高校卒業ぐらいまではこのままで居たい」

恭也が願いにも似たことを言うと、桃子はにっこり笑う。

「そうね」

短く答える桃子。


そこに手紙を持って入ってきたなのは。
桃子が恭也に抱きついていることに不思議に思った。

「おかあさん。手紙がきてたよ。あれ?おかあさんはどうしたの?お兄ちゃんに抱きついて」

「ありがとう、なのは。うーーーーん。どういうのかしらね、恭也?」

「・・・・・・・・・・・。かあさん、いいかげん、離れてくれ」

「わかったわ」

桃子は離れる。
なのはが桃子に手紙を渡して恭也の隣に座る。

「お兄ちゃん。何か、いつもと違うよ?」

「む・・・・。そんなことはないと思うのだが・・・・」

なのはの頭に手を置いて、優しく撫でる。

「えへへへへへー。お兄ちゃん」

「俺は俺だ。なのは。違うか?」

「ごめんね。お兄ちゃん」


「この手紙・・・、誰からだろう?」

裏を見てみると、ロムレットのマークが入っていた。

「ああーーー」

叫ぶ桃子。

「高町母よ。いきなり、叫ぶな」
「おかあさん?どうしたの?」

「中身は・・・・・」

手紙を読んでいく。

『高町桃子様 お久しぶりです。ロムレットの伊藤です。
実は、今、ロムレットの男性の夕方のアルバイトを探しています。中々、集まらなくて困っていたのです。
期間については9月1日より12月31日まです。長期間になるのでこちらで住む所は準備させてもらいます。
よろしければ、紹介してもらいたいのです。』

と言う内容のものでした。

「なのは。少し、恭也に話があるから、レンちゃんたちの所に」

「わかったよ。おかあさん」

なのはは、リビングに歩いていく。

「恭也。伊藤さんって、覚えないかしら?」

「む・・・・・。伊藤・・・・。正樹のところか?」

「やっぱり、覚えていたのね。一度しか、会っていないのに」

「伊藤さんがどうかしたのか?」

「喫茶店をしているのは覚えている?」

「ああ。何とかな」

「ロムレットの男性アルバイトを募集しているのよ」

「それがどうかしたのか?高町母よ。・・・・・・・ま、まさか」

「そのまさかよ。あんたが行って来るのよ。そうすれば、四ヶ月はここから離れられるのよ」

「む・・・・・。拒否権はあるのか?」

「ないわよ。今すぐに風校の制服とニ三日分の着替えと身の回りのものを用意してここに来なさい。いいわね?」

「む・・・・・?高町母よ。それはどういうことだ?」

「そんなことより、早くしなさい。盆栽がどうなってもしらないわよ?」

「く・・・・・」

そこになのはが戻ってきて、恭也の隣に座る。

「私はティオレさんに連絡取って来るから。なのは、ちゃんと見張っててね」

「お兄ちゃん。逃げたりしたら・・・・・・」

「く・・・・・。わかった。準備はしよう」

なのはの一言に将来桃子のようになるのだろうと思ってしまった恭也がいた。


「こんにちわ。ティオレさん」

「こんにちわ。桃子。それで、今日はなにかしら?」

「恭也のことで、相談がありまして」

「恭也のことね。いいわよ。話してみて」

「わかりました。あの子ったら、いまだに彼女もいないのですよ」

「ふむふむ」

「恭也はみんなの好意に気づいているものの答えを出すことにためらっているみたいで」

「恭也・・・・。そういえば、そういう節はあったわね。あえて、鈍感な振りをしていたのね。
それで、桃子は、どうしたいのかしら?」

「転校させたいと思っています。二学期一杯だけでも」

「どこかしら?転校させたい学校は」

「聖エルシア学園です。ちょっとした、知り合いがいまして、喫茶店を開いているのですが、9月1日から
12月31日までの4ヶ月間の長期アルバイトの募集をしていまして・・・・」

「それに、恭也を行かせるというわけね。しかし、恭也もよく許可したものね」

「・・・・・・・・あははははははは。無理矢理行かせます。盆栽を人質にしていますから」

「盆栽がかかると恭也はいうことを聞くのね」

ティオレは電話越しにニヤニヤしながら、桃子の言う事を聞いていた。

「それで、手回しをお願いしたいのですが、いいでしょうか?」

「いいわよ。聖エルシア学園の校長と知りあいだから。すぐに許可させるわ」

「助かります」


そして、伊藤家のほうにも、連絡を入れておく。
「息子に行かせますので。即戦力なのは間違いありませんので」と伝えておく。


そして、10分後、ティオレさんから連絡がありました。

「転校の件は、OKよ。校長が明日、会いたいとのことなので、エルシア学園に出向いてね」

「ありがとうございます。恭也には、必ず行かせます」

「もしかしたら、向こうでいい人を見つけるかもしれないわね」

「そうなれば、いいのですが・・・・」

「恭也のことだし、また、いつものように『俺を好きになってくれる人なんかいない』と言い切るのでは
ないかしら」

「恭也がそれを言うと、無性にお仕置きしたくなるのは私だけ?」

「私もよ。桃子だけじゃないから、心配しないで」

「それでは。私は今から恭也を連れて行きますので」

「ええ。そうね」

こうして、恭也は聖エレシア学園に転校させられました。


次回は乃絵美側のお話です。



あとがき

とらは×With Youのクロス物が始まりました。
小鈴「題は「ずっと二人で・・・」です」
そうだね。まぁ、何を題材にしているのかは・・・・・ゲフンゲフン

バシッ
ぶべらっ

小鈴「GLAYの曲でしょ」
はい、そうです。(涙
小鈴「うーーーーん。修正版ですね。この馬鹿ったら。もう、本当にみなさん、すみません。
他の人の作品と同じように作っちゃってせっかく、感想までもらっていたのに。」
だから、それを言うなって(涙
深く反省しているのです(涙
小鈴「今日のあんたはよく泣くわね」
いじめるからでしょ。
小鈴「感想は掲示板に」
放置?無視?ひどい。
小鈴の扱いがひどくなってきた・・・・。(T_T)






美姫 「始まったわね、With youとのクロス」
いやー、楽しみだな〜。
次は乃絵美が出るみたいだし。
乃絵美、乃絵美〜♪
美姫 「これに触発されて、何かやらかしそうな勢いね」
あ、あははははは。
ともあれ、次回を楽しみに、首を長くして待ってます!
美姫 「って、自分から首を長くした!」
って、俺は妖怪か。
美姫 「冗談よ、冗談」
それでは、次回で。
美姫 「まったね〜」



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