『ネギまちっく・ハート〜season of lovers〜』






          第二符『地図でぱにっく!!!』




「で?今度は何なんだ、朝倉。」

 恭也が息を切らした和美に尋ねた。その様子からして何らかの騒ぎの種を持ち合わせていることは間違いないだろう。

しかし、和美の情報、話半分に聞いても十分なほどに事実だったためしがない。

今までも幽霊だの宇宙人だの散々騒いだ挙句ガセネタだったり、気のせいだったりしている。

中等部のころはお騒がせだったものの、今のように、クラス全員を巻き込むことは少なかった。

しかし、いまや原付バイクも軽快に乗りこなし、クラス全員を巻き込む騒ぎなどお茶の子さいさいというレベルになってしまった。

「ちゃんと裏はあるんだろうね?」

 鼎はこの言葉をもう何度使ったかわからないが、和美に聞いた。大概、いつももちろんというのだが。しかし今回は違った。

「今回は裏じゃなくて、証拠があるのよ!!ほら!これ見て!!」

 和美はそう叫んで一枚の紙切れを差し出した。その紙切れはすでにぼろぼろで、かなり古いものだと察しがつく。

「なに?このボロ紙?」

 鼎はその紙切れを受け取ると書かれている内容を読み上げた。

「歴史を刻む頂にわれはあり。なんじゃコリャ?」

 意味不明である。こんなものを証拠といって突きつけられても説得力がない。というか、子供のいたずら書きのように見えてしまう。

「えっと・・・和美ちゃんはこれが何の証拠だと・・・?」
 さよが目を細めて和美に尋ねた。まあ、あらかた予想はついてはいるが、まさかそれではあるまい。

いや、むしろそうでないことに一縷の望みを託して。

「何って、お宝に決まってるじゃない!!お宝以外無いってば!!」

 どうやら、はじめから一縷の望み自体無かったようだ。一番聞きたくない返答を簡単に返されてしまった。

「なぁ・・・・。何が何でも、この字面だけで宝のありかを示したものだって言うのは早計過ぎないか?」

 恭也は少しあきれた顔で和美に聞いた。しかし、和美は甘いね高町くんというかのように指を振る。

「その紙の年代は1800年前半、その字に使われたインクもほぼ同時代!つまり、昔の紙に最近書かれたものじゃなくて、

同時に書かれたと考えるべき!!そして、その意味ありげな字面!!!間違いなく宝のありかを示した暗号よ!!!!」

 いったいどうやって調べたのかは知らないが、和美はどんどんと声音をあげながら興奮気味に根拠を述べた。

いつものこの調子なのだが、和美にはなぜか人を信じ込ませてしまう才能があるらしい、鼎たちは少しずつ、

このなんでもないボロ紙が宝のありかを示す暗号のように見えてきた。

「ところで、その年代はどうやって調べたんだ?」

 恭也はどうやって年代を調べたのかを疑問に感じ、和美に尋ねた。

いつもなら、これを見つけた場所がそのぐらいの年代に立てられたからと答える和美だが、今回は熱が違う。

「とーぜん、忍ちゃんに頼んだに決まってるじゃない。忍ちゃんのマッドサイエンティストぶりはハカセに負けず劣らずだから

この結果に間違いないわよ!!」

 今回は熱の入れ方が違うと鼎たちは感じていた。大体いつもこのぐらいの質問で手詰まりになるのだが、今回は軽々とそれを突破した。

鼎たちはほとんどこの紙切れを暗号の書かれた紙と感じだしていた。

「そのようだな。確かに、この紙はそのぐらいの時代のものだろう。案外本当にお宝が出てきたりするかも知れんぞ。」

 いつの間にか紙を手に取っていたエヴァまでもそんなことを言い出した。恭也も驚いて本気で言ってるのかと尋ねる。

「まあ、可能性としては無いといいきれんだろう。0%というものはこの世に存在しないからな。」

 エヴァはそういうと紙を和美に返した。

「ほらほら!!エヴァちゃんだってそういってるんだし!!今回は面白くなってきたよー!!じゃ、皆さん、また教室で!!」

 和美はそういい残すと再び全力疾走で学園に向かって走っていった。鼎たちはそれを唖然と見送ることしかできない。

まさしく疾風怒濤だ。

「学園に行ったら、大騒ぎになってそうです・・・・。」

 さよの言葉にその場にいた鼎たちはため息で返すしかなかった。未来は何が起こるかわからないというが、

これほどまではっきりとわかる未来も珍しい。

「ま、宝探しの件はとりあえず行ってから考えるか。」

 鼎はやれやれと伸びをするとそのままさよの手をとって歩き始めた。さよはそのまま腕を絡めるとカップルよろしく、

そのまま恭也たちをおいて先に行ってしまった。

「な、なあ、恭也。その・・・・」

 残されたエヴァが上目遣いに恭也を見ながら言った。恭也は何もいわずにエヴァの肩に手を回すとそのまま抱き寄せた。

身長差がかなりあるため不恰好ではあるが、エヴァは少しほほを赤らめて、

「ありがとうな。」

 と一言お礼を言った。鼎たちが先に行ったのはこのためのお膳立てだったことはいうまでもない。





 かくして2−Aは大騒ぎになった。2−Aの面々も当初は和美の言うことと話半分に聞いていたが、だんだんと話に引き込まれ、

今や暗号(?)を解くのに躍起になっている。

「なあなあ、せっちゃんはどこやと思う?」

 授業の合間に、木乃香が隣の席の刹那に尋ねた。刹那は少し考えてから、

「歴史言うたら、一番確率が高そうなのは図書館やないやろか?」

 と答えた。しかし、図書館というのはいささか漠然すぎる。もっと絞らなければなるまい。

「せやったら、歴史書の類かなぁ?歴史を刻むゆうたらそれぐらいしかないやろうし・・・。」

 木乃香は腕組みをしてつぶやいた。とはいえ、麻帆良学園の図書館は島ひとつが丸まる図書館になっているうえ、

クノッソス宮殿に負けず劣らずの迷宮ぶりである。あの中から探し出すとなると、それこそ海に落とした針を探すのと同じようなものだ。

「じゃあ、別の場所?」

 前の席にいた桜子が話しに入ってきた。別の場所と聞かれて刹那は

「うーん・・・。でも、歴史を刻むゆうたら、本以外考えられへんけど・・・。」

 といって考え込んでしまった。桜子も、それしかないよねぇ・・・。クラス全員でいくら考えても、

歴史を刻む=本ということ以外考えられない。



「もっと意見は無いのー!」

 放課後、2−Aは考古学で探索場所を決める会議のごとく、和美が仕切って緊急会議が行われていた。

「はいはーい!!このあたりで一番古い建物って言うのはー?」

 風香が図書館以外ないだろうという意見とは異なった新しい意見を上げた。

「それじゃあ、漠然としすぎじゃないか?」

 真名が風香の意見に一言口を挟んだ。

「確かに、見た目だけで判断するなんてできっこないね。」

 美砂が真名の言葉、もっともだと発言する。

「じゃあ、美砂ちゃんはどこだと思うの?」

 自分の意見を否定された風香が美砂に意見を求める。

「わ、私!?えーっと・・・・」

 美砂も図書館派だったために、いきなり言われて困ってしまった。図書館と言おうものなら、

考えてなかったんじゃないといわれかねない。

「え・・・・えっと・・・・か・・・・川!!!そうよ、川よ!!川みたいなのは昔からあるからたぶんそのこと・・・・」

 まさにナイス!!というような発言だと美砂は思ったに違いない。しかし、文伽が突っ込んだ。

「自然物を対象にしたら、町中隅から隅まで探し回る羽目になっちゃうよぉ。」

 その通りである。当然の切り返しだが、美砂はえっと・・・・それは・・・・と固まってしまった。

「じゃあさ、この学校は?ここも大概古いんだから、可能性としてはあるんじゃない?」

 言葉に詰まった美砂の代わりに今度は円が新たな候補を挙げた。と、これには皆ありうるという反応を示した。

「古いってだけなら、資料館はどうだ?あそこも結構古いと思うんだけど。」

 古いというキーワードで勇吾が学園内の資料館を候補にあげた。・・・歴史を刻む=古いという方向にいっている気がするが。

「じゃあ、世界樹なんかいちばん怪しくない?」

 文伽がそういったのを皮切りに次々に古い建造物の名前が挙がっていく。それはもう調べようが無いほどに。

「あーっ!!!!もう!!!少し落ち着きなってば!!出せば良いってものじゃないでしょ!!」

 あまりの騒がしさに和美の後ろで黒板に候補地を書いていた忍が手当たりしだいの発言にキレた。まあ、当然だろう。

「でも、そろそろ決めないと。」

 和美はそういって黒板を見る。黒板には書ける範囲で忍が書いた候補地が書いてある。しかし、如何せん多い。

「じゃあ、ここは、2−Aの頭脳(ブレイン)、麻帆良学園の司馬懿こと鳳鼎くんの出番だね!!」

 桜子が率先してそういって立ち上がって鼎のほうを見・・・・いない。鼎の姿が無い。さよはいるのに鼎がいない。

エヴァも恭也もいるのに鼎がいない。結論。

「抜け駆けっ!!?」

 和美はしまったという表情で言った。鼎には朝一でこのことを伝えている。そして今は放課後。

考える時間は鼎にとって十分すぎるほどあったといっていい。おまけに、この騒ぎよう。

誰にも気取られること無くこの教室を抜け出すことは容易であろう。

「あちゃあ・・・。こうなることを、予測しとくべきだったねぇ・・・・。」

 忍もあららと言う表情だ。しかし、それで終わる和美ではない。また、お騒がせ鳴滝姉妹ではない。

もっと言えばそれで終わる2−Aではない。

鼎が司馬仲達なら和美は権謀術数に長けるジャンヌ・ダルクだ。もっとも、本物のジャンヌ・ダルクとは人を動かすというところ以外、

似ても似つかないが。

「皆で探すわよ!!二人一組で行動して!!皆ケータイ持ってるだろうから、蜜に連絡を取り合うこと!!

あと、発見したら一人で取り押さえようとは思わないで!!あいてはあの、鳳鼎だから何を仕掛けているかわからないよ!!

発見しだい連絡して最低6人は集めて!!ただし、チャンスと思われる場合、または絶対にいけると思った場合は一気にいってOK!!

そこのところは個人の判断に任せるわ!!いくよ!!!」

 流れるような指示。和美は報道部なんかより、軍の司令官のほうが似合いそうである。で、それで動くのが2−A。

めいめいにタッグを組むとイエッサー!!とか了解とか、ガンホー、ガンホー!!とか言って次々に教室をまるで精錬な兵士のように

駆け出していく。

「まったく・・・。こいつらのノリにはついていけん。」

 それを見てあきれているエヴァに恭也が行くかと声をかける。

「正気か?といいたいが、お前が行くというなら良いだろう。ついていってやる。」

 エヴァはやれやれと席を立ち恭也とともに教室を後にする。

「さて。じゃあ、私たちも行こうか。さよちゃん。」

 和美はさよと二人だけになった教室で、さよにそういった。

「そうですね。」

 さよはそういって和美の後に続いて教室を後にする。こうして二日にわたる大騒ぎの幕が切って落とされた。



「あ、桜子ちゃん?そっち見つかった?」

 学園の中をしらみつぶしに探している組のひとつ、木乃香、刹那組が校外を探す組のひとつ、桜子、美砂、円の組に電話をかけて、

現状把握を行った。

『全然だめだよ〜。どこにもいないね〜。』

 どうやら校外組も見つけることができてないようだ。木乃香たち校内組は校内をすでにしらみつぶしに調べまわったが、

見つけることはできなかった。と、なると。

「後は本命、世界樹組やね。」

 刹那はそういうと校内の探索をあきらめ木乃香とともに世界樹に向かった。





「真名ちゃーん、そっちはいたー?」

「いや・・・もしかしたらここにはいないかもしれない。」

 本命といわれている世界樹組。しかし、そんな彼女たちも鼎の姿を捉えることはできていなかった。

世界樹の付近に隠れられる場所はあるが、隠れ続けても意味が無い。必ず出てくるはずである。

もしくは、自らの目的の達成のために捜索を行わなければならない。つまり、ここまで探してもいないということはここにはいない

といっても良いだろう。

「じゃあ、やっぱり町の中なのかなぁ。」

 文伽がそういったとき、和美からの連絡が入った。鳳鼎を発見した。と。





 麻帆良学園から大してはなれていないひとつの時計塔。外装は新しいが、実はこの時計塔、建てられてすでに300年たつ。

まさしく、外見で判断できない古さである。鼎がその中に入っていったのを、偶然、和美が見つけたのだ。

「和美ちゃん、鳳君は?」

 世界樹から急いで駆けつけた文伽が和美を見つけると単刀直入に尋ねた。それにさよが時計塔の中ですと答える。

「この時計塔・・・新しくないか?」

 外見を見た真名がそうつぶやく。確かに外見は新しい。

「早く突入しようよ。ぐずぐずしてたら逃げられちゃう。」

 風香の提案に和美はうなずくとすぐさま行動に移った。散開することも無く、正面突破。小細工なしの真っ向勝負だ。

ドアをゆっくりと開けて人の気配のするほう、屋上の大きな釣鐘の元に和美たちは急いだ。

「ちょっと待った!!鳳君、それ以上はさせないわよ!!」

 和美がわざとらしいが、お決まりの台詞で鼎を呼ぶ。

「うぉっと、案外見つかるの早かったなぁ・・・・。もしかして、暗号解いちゃった?」

 鼎は悪びれる様子も無く和美たちのほうを見るとそういった。

「鼎くんが入っていくの、見つけたんですよ。」

 と、さよがいう。すると鼎が何だ、自分で尻尾出しちゃったのかといって、しかたないね。とあきらめたようだ。

「しかし、鳳。なぜ暗号の場所がここなんだ?どう考えても新しいと思うが。」

 真名が抜け駆けした鼎に聞いた。抜け駆けした以上、暗号の指し示す場所にいるはずである。

「ここ、見た目はきれいだけど、実は築300年なんだ。それに、歴史を刻むっていうのもこの場所である証拠。

本だとどうしても全部は記録できない。でも、時計塔は時間って言う歴史を刻んでる。

つまり、暗号の歴史って言うのは時間のことなんだよ。そして、それは・・・」

 鼎はここが暗号の指し示す場所だという根拠を述べながら、釣鐘の中に入って何かを探し当てると再び和美たちの前に現れた。

その手には薄汚れた紙。

「どうやら、この暗号はまだまだ続くみたいだね。」

 鼎はそういって再び暗号を読み上げる。

「月光に照らされ七色の輝きの指し示す場所にわれはあり。だとさ。」

 和美はそれを受け取ると自分でも確認する。そして、電話。鳳鼎確保と、新たなる暗号が見つかったため、

翠屋に集合するようにということを告げた。



 翠屋は満席だった。まあ、昼時は満席になることもよくあることだが、今は夕方。この時間帯に満席になることは今まで無かった。

しかし、2−Aの生徒が全員集まれば満員にもなろうというもの。おまけに、全員が全員注文すればその忙しさたるや創造するに難くない。

「で?次の場所はどこなの?」

 美砂が鼎に聞いたが、鼎はさあとはぐらかす。まあ、今度の暗号は前回にましてわけがわからない。

文伽が虹の根元だと言い張ったが、どこにできるかわからないものだし、そんな不確かなところを明記できるはずがない

と一蹴されてしまった。そして、2時間が経過。結局どこかわからないまま手詰まりとなってその場はお開きとなった。

ぞろぞろと人間が出て行く姿はある意味シュールだ。

「で?鳳君、今回の場所はどこなん?わかっとるんやろ?」

 解散となっても翠屋に残った面々、木乃香、刹那、和美、さよのうち、木乃香が鼎にそう聞いてきた。

「あれ?わかった?なるべくわかってないように振舞ってたんだけど。なかなか鋭いね。」

 鼎はすごいねーといわんばかりのリアクションをとった。しかし、どこかわざとらしい。

「さて。今回は抜け駆けはナシ。ちゃんと案内してもらおうかしら?」

 和美は腕を組んでそういうと鼎の背中をたたいた。鼎ははいはいといって先導して暗号の指し示す場所に向かった。

「で、結局、暗号の指し示す場所ってどこ何?」

 刹那が先行する鼎に尋ねた。方向としてはこのまま行けば、世界樹の近辺ということにはなるが、それ以上のことはわからない。

「そうだね。じゃあ、謎解きといこうか。ま、謎ときってほどじゃないけど。」

 鼎はそういうと今回の暗号を難なく解いて見せた。

「今回の暗号の最初、月光っていうのは別に関係ないんだ。光なら何でも良いってこと。重要なのはその次の七色の光。

鳴滝妹の言った虹っていうのが一番考えやすいけど、まあ、不確定なものを暗号になんかできないから、これは間違い。

じゃあ、ほかに七色の光って考えると万華鏡っていうのもありだね。でも、そんなのはどこにでもあるし、

かといって建物自体が万華鏡になってるところなんて無いし。じゃあ、考えられるのは・・・」

 そこまで鼎が言ったとき、目的の場所にたどり着いた。世界樹を望むことのできる丘の上にあるひとつの教会に。

鼎がその重々しい扉を開いた。そこには。

「うわー・・・・。」

「きれいやなぁ・・・・。」

 刹那と木乃香は、その幻想的な光景に見入っていた。さよも和美も、声を失って教会の中の美しく、幻想的な風景に見入っていた。

教会の中を満たす七色の光に。

「いい時間帯にこれてよかったよかった。今日は満月だし、日が暮れてちょうど暗くなったこの時間が一番きれいなんだよね。

で、これが暗号の答え。七色の光。それすなわち、ステンドグラスが月の光とか日の光とかに反射して写るこのことだよ。」

 鼎はそういって教会の中に足を運ぶ。さよたちも教会の中を見渡しながら足を運ぶ。

「で・・・・どこに・・・?」

 刹那が周りを見回して鼎に尋ねた。鼎は、しかし、迷うことなく一直線に祭壇に向かうと、

イエスが貼り付けられている十字架のレリーフの裏に手を回すとそこから何かを取り出した。

「ま、教会ってことは十字架の裏って言うのが基本かな。で、まだ続くみたいだけど。」

 鼎はそう言ってその十字架の後ろにあった古ぼけた紙を和美に渡した。和美は鼎からそれを受け取ると、徐に内容を読み上げた。

「光の闇に我はあり・・・。・・・だめだ。なんのこっちゃ、さっぱりわかんないや。」

 和美は読み上げたものの、すでにお手上げのようだ。意味がさっぱりわからない。

「そろそろ帰ったほうがええんちゃう?もうかなり暗うなってしもとるし。」

 刹那が暗くなった窓の外を見て言った。確かに、すでに日も落ちて、どんどん暗くなっている。

別に治安が悪いというわけではないのだが、それでもやはり、夜の闇は女性にとって怖いものだ。

これ以上先の捜査は次の日に持ち越された。鼎たちはその場で解散することになった。木乃香は刹那と。

さよと和美。鼎は一人だが、男ということでしかたがない。次の日も、暗号の解読とお宝の捜査が行われるだろう。

それこそ、暗号を残した人物の思い通りに。









あとがき


さて。間が空いてしまいましたが、ネギまちっく・ハート第二符でした。

(フィーネ)お宝、お宝〜♪♪♪

いや、ここには無いから。

(フィーラ)でも、いったいお宝は何なの?

さあ?それをここで言うわけにはいかないだろ。でも、誰もが驚くものだと思うぞ。

(フィーリア)う〜ん。こういうとき、原作者は良いよね。展開がわかっててさ。

そうでもないぞ。今まで書いてたのとあまりに作風が違いすぎて書くのに時間がめちゃくちゃかかるんだ。

(フィーラ)あー・・・まあ、今までの作品、あんたは一種、『殺しの美学』を求めてたものね。

ああ。とは言うものの、まだまだだけど。こっちにしたって、かなり試行錯誤してる割には・・・。

(フィーラ)まだまだ駆け出し程度ね。

その通りだな。否定できない。

(フィーリア)それはそうと、お兄さん、最近、アニメ版ネギまばっかり見てない?

クオリティが高くなって前に増して面白くなったからな。ま、小説のための勉強という名の息抜きみたいなもんだ。

(フィーネ)じゃあ、次回予告しなさい。

おう。次回ネギまちっく・ハート第三符『苦労の報酬はどっきり!?』!!

(フィーネ&フィーラ&フィーリア)期待して待っててね〜♪♪♪


よくある宝捜しのパターンだと…。
美姫 「お宝はここまで来た仲間との友情や、その知恵とかよね」
うんうん。
美姫 「他には、校長先生辺りのお茶目とか」
まるで、ティオレさんみたいな校長だな。
美姫 「分からないわよ〜。いざ、宝を見つけたら、校長先生がいて、記念撮影! とか」
うわー、それはある意味、凄い宝だな。
美姫 「まあ、何にせよ、次回になれば分かる事だし」
だな。楽しみに待っていよう。
美姫 「そうよね。それじゃあ、次回も楽しみに待ってますね」
待ってます〜。



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