PAST REMINISCENCE 〜RELEASE〜




 

 

わたしは気づいた

みんなを拒むって決めたのに

少しずつだけど

寮のみんなと話してる

笑ってる

自分ではそんなことしてないのに

いつの間にか

みんなと接している

 

 

だめ

このままではだめ

このままだと

わたしが人と違うって判ったときに

みんながわたしを避けて嫌ったときに

わたしは

たぶん

また

わたしの中の

堰が崩れちゃう

わたしが恐れている力が溢れちゃう

 

 

今までもあった

堰が崩れて

溢れ出す力

それは

わたしの一番嫌いなもの

わたしの中の

破壊の衝動

 

 

それと

そのときに必ず現れる

白い

大きくて

綺麗な

羽根

わたしの力そのものの姿

その綺麗な姿と裏腹に

危険な破壊の力

 

 

怖い

それが

出てくることが

嫌だ

 

 

なんでこうなったの

何がいけなかったの

なんで

わたしは今までどうりなのに

今までとは違う

どうして

 

 

それは突然やってきた

 

 

ミオちゃんが部屋に持ってきた

お皿の上のお菓子

それを払いのけて

お皿が壁に当たって

砕けた

ミオちゃんは何もいわず

部屋を出て行った

 

 

たったそれだけのことなのに

わたしのなかの

感情の堰が崩れかけていた

今までとは違って

わたしはそれがよくわかって

もう一人のわたしが

堰が崩れていくわたしを隣で見ているみたいに

冷静だった

 

 

わたしは

わたしのなかの堰が崩れて

あふれる破壊の衝動に

身を任せた

 

 

壊れちゃえ

みんな壊れちゃえ

わたしなんかに構わないで

みんな嫌いだよ

何もかも壊しちゃえ

自分の中の破壊の衝動が

そう念じるたび

 

 

稲妻が走る

物が砕ける

その破片が宙を飛んで

わたしの頬を傷つける

それをきっかけに

わたしの周りに風が巻き起こり

その衝撃で

風が崩れた

土煙の合間に

少しだけ青い空が見えた

でもそれも一瞬のことで

落ちてきた天井が

わたしを押しつぶした

 

 

 


<あとがき>

毎度 コウです

PAST REMINISCENCE 〜RELEASE〜でした

毎回のことですが短いです

さらに突っ込みどころ満載です

PASTもついに3作目になってます

はじめは一発で終わるつもりだったんですが

いつの間にか連載になっていました

さらにいまだに終わる気配がありません

休み時間にぶつぶつ言いながらルーズリーフに向かっていると

まあ…

完全に奇人変人になってますね

どうなる!俺の青春

まあ青春はとらハとまり見てに捧げたので

このままのペースで続けるつもりです

次の副題は〜TEARS〜です

ぜひともお楽しみに

高校生の天敵

定期考査に負けずに頑張るコウでした!!




コウさん、ありがとう!

美姫 「天敵の定期考査にも負けず、頑張って下さい!」

今回は、続くといった感じで終っているので、次の話が楽しみです。

美姫 「次の〜TEARS〜も期待してます」

ではでは。





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