『紅き翼と漆黒の双剣』




第21話  〜驚愕と切り替え〜






〜恭也Side〜

恭也は今自分の周りを囲んでいる連中の身のこなしを確認している。

(銃火器持ちが3人、残りは短剣か・・・・・それにかなり訓練されているらしいな。)

そこで目を閉じ呼吸を一つ落とす。

(だが相手が悪い!!)

目をカッと見開き正面の2人に向かって走りだす

正面にいたのは銃火器持ちの3人の内の2人。

(銃は持たれているとやっかいだ、先に潰させて貰う)

ジグザグに射線を逸らしつつ接近し

───御神流奥義の壱・虎切───

まず正面に居た銃持ちを峰で強打し封じる。

(まずは1人!)

と同時に左右からナイフを持った男が迫ってくる。

左から来る男に飛針を投げて足止め。

その隙に右側の男に

───御神流・奥義乃参・裏、射抜───

射抜を喰らわせ、その後反転もう一度射抜を放ち、もう1人を黙らせる。

(2人、3人!)

直後、背後から短剣持ちが飛びかかって来るが、難なく斬り伏せる。

(4人、あと2人)

今度は挟み撃ちの形で銃持ちが動くが鋼糸で銃を奪い、峰で強打し沈黙させる。

(これでゼロだ・・・・・・)

「・・・・・これで良し、紅のことが気にかかる・・・・確かあっちの方へ向かったはず・・・」

気絶させてある男達を鋼糸で身動き取れないようにし、紅の所へとむかう




〜蓮Side〜

「そんな・・・・・・・何故・・・・・・・・・」

俺は驚愕の表情を崩せず、そう呟いていた。

「何故私が・・・・・・・・何故自分達を庇って死んだハズの私が生きているか・・・・・・それが気になっているのです?」

”私”と言った女性は顔に冷笑を浮かべながら続きを喋りつつ

「それとも・・・・・・」

背中に”羽”を展開し・・・・・

「宗家で無い私が”力”を使っていることが不思議ですか?!」

戦闘が始まった。




〜蓮Side・蓮視点〜

「宗家の実力見せて貰います」

目の前にいる女性、”春奈”がそう言い両の手に短剣を掲げ俺に向かってきた。

「ちっ!」

春奈から繰り出される剣戟を受けつつも考えてしまう。

(何故、何故なんだ!なんで身内と、それもよりにもよって・・・・・・・)

その思考を春奈から放たれた衝撃波が中断させる

「この翼は見せかけだけじゃないわよ。」

その一言に俺は自分の置かれている状況を再認識する。

(そうだ、今は戦闘中だ。昔を思い返している時ではない。敵として目の前に立つなら斬るだけだ。たとえそれが・・・・・・・だとしても)

刀を抜き放ち、眼前の敵を睨み付ける。

(今は無心になれ、今は只眼前の敵を倒すのみ)

そこでそっと息を吐き意識を集中する。

「ふふふ、やっと真面目になってくれたわね。」

(・・・・・・・・・・・・・)

「そうでないと倒し甲斐がないわ!!」




再び春奈が攻勢に出る。
しかし、今度はそれを先ほどとはうってかわって冷静に見ている蓮。

(右、左、・・・・・上下・・・・・・突き・・・・)

端から見ていたら速く、鋭いラッシュを蓮は難なくかわしていく

(斜め、フェイントから左右、・・・・・・・・)

当たらない焦りからか、春奈の動きが緩慢に、剣戟は徐々に大振りになってくる。

「ふぅ」

一呼吸置き、バックステップで少し距離を取ったところで

「一つだけいいか?」

春奈に語りかける。

「・・・・・・退いてはくれないか?」

この問いかけを春奈は嘲笑とともに返事をする。

「先ほどのあなたの決心とはかけ離れたセリフね。」

返事とともにこちらへと駆けだしてくる

「それが返事か・・・・・・・・・」

心の中に何か苦いモノを感じながら奥義の構えを取る

(せめて苦しまないように一瞬で・・・・・)

納刀し居合い切りの様な態勢になる


─我振るうは龍の爪、その爪万物を裂き、我が敵を葬らん─

───紅流・奥義の斬、紅龍───


こちらへ駆けてくる春奈に対して剣閃が向かう・・・・・・瞬間

一陣の風が吹き、”何か”に刀が止められた

「!!」

「良い剣筋だ」

刀を刀で受けとめながら”何か”はそう言った。

(いつの間に現れた?!それにたやすく・・・・・・)

「だがこの程度で揺さぶられるようではまだ未熟だな」

「なっ!」

その声から察するに男であるであろう”何か”もとい人物の言葉に反応こそすれ反論は出来なかった

「まぁいい、今宵は顔を見せに来ただけだ。顔と言っても仮面をしているのだがな」

そう言って俺から離れ身を翻すと春奈に何か小声で2,3呟くと姿を消した。

「・・・・・・・・・」

一瞬こちらをちらりと見やってから春奈も闇に消えていった









ども〜かなりお久しぶりです紅蓮です。

前回の投稿から大分間が空いてしまい申し訳ないです。

PCが逝ってしまい、新しいのを入れるのに時間がかかりまして〜【><。】(泣)

これからもりもり書いていく所存なので見捨てないでやって下さいm(_"_)m

祐巳:「ホントにかなり時間が空いてますからね〜。」

あれ?今回は祐巳さんでしたか。(ホッ

祐巳:「へ?そんな訳無いじゃないですか。ココ最近出番の無い山百合会の皆さまを代表して私と・・・・・」

令:「私が代表してオシオキに来ました」

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)其の手にお持ちの竹刀は・・・・・・(後ずさり

祐巳&令:「と言うわけで覚悟して下さいね(満面の笑み」

皆さますみません、明日の朝日は拝め無さそうです。
あ〜都道府県選手権も近いのに〜

祐巳&令:「ではみなさま私達はこれから忙しいのでまた次回」

さよ〜なら〜(バックダッシュ




蓮の前に現れた男は何者!?
美姫 「恭也の方には大した者はいなかったみたいね」
だな。それにしても、一体、何が起こっているのか。
美姫 「次回以降も目が離せないわ」
次回も待っています。
美姫 「待ってますね〜」



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