お読みくださる皆様へ

この作品では「IZUMO2」「とらいあんぐるハート3」のクロス作品ですが原作とは違った人間関係や世界関係が成り立っています

念のためですが「恭也は一歳だけ年が若くなってる」「海鳴の住人の一部が出雲に居ます」

「IZUMOのキャラの数人が、とらハのキャラと入れ替わってます」

ご容赦ください

 

 

 

トライアングル IZUMO   

不破たる剣の閃記

 

 

 

2話「巫女さんと狐」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は今より20年後。

マグロは31歳、コンブ子は30歳。ザサエ・マスミは50歳代。サバオは23歳、波吉、テイは他界。彼岸家はこのような状況になっていた。

 

「マグロー!レポート書いたかい?」

「まだ〜!」

そう、ご存知の通りマグロは大学受験に10年も落ち続け、やっと駄目駄目大学に進学出来たのだ。真実はザサエが大学に黄金色の茶菓子を渡して無理やり合格させたのだ。

「もう、早く終わらせなさい!コンブーー!」

「なーにー!」

「あなた結婚相手は見つかったの?」

「まだー!」

コンブ子はと言うと、一発で東大を合格したまでは良かったが就職できず専業主婦になると言い出したのだ。

その時、マスミが帰ってきた。

「ただいま〜」

「おかえりなさ〜い」

「会社クビになった」

マスミは数日前に会社に¥50000000000000000000000000の損害を与えてしまい、今日辞令が下されたのだ

「はぁ〜〜。これで彼岸家存続の希望はサバちゃんだけになってしまったわ」

 

数日後

 

「今日未明×○区○川から男性と思われる遺体が引き上げられました。所持品から遺体の主は彼岸サバオと言う事が判明」

「サバちゃーーーーーーーーーん!」

これで彼岸家の収入は完全に絶たれてしまった。

実はサバオはスパイであり、米軍より機密を奪ったがのだが発覚してしまい消されたのだ。

 

 

数日後

収入源を一切絶たれた彼岸家。

追い討ちをかけるようにコンブ子に彼氏が出来て1日で婚約、1週間後には式を挙げると言うのだ。

更に結婚資金の半額を払わなくては為らない。

「不味い!こんな状況で結婚資金を出したら彼岸家は終わりよ」

金額は1000万円。2000万円の豪華な式を挙げるというのだ。

その夜、ザサエは1つの計画を立てていた。

「ここを通って・・・あーして・・・こーして」

次の日、銀行の前にザサエは立っていた。

「よし!行くか!」

そう言うと銀行に入っていった。

 

 

数日後

 

彼岸家の前に警察と野次馬が集まっていた。

そして家の中からマスミが警察に連れていかれる、逮捕されたのだ。

ざわざわざわ

何故マスミは逮捕されたのだろう?実はザサエが変装の達人であったからだ。

何故かと言うと、某怪盗に弟子入りしていたのだ。

どうでも良いから話を戻そう。

「違う!俺じゃない!俺じゃないぃぃーーー!俺じゃないぃぃーーーーー!」

マスミの目がザサエと合った。

ニヤッ!

「!!貴様ー!」

ザサエは何故マスミに変装して銀行に入ったのだろうか?

一つは金を手に入れるため。もう一つは邪魔なマスミを消す事だった。

 

 

 

 

ゆさゆさ

 

 

 

 

「・・はっ?」

ものすごく変な夢を見たが意識がハッキリするにしたがって自分の最後の光景が蘇った。

ハッキリと正拳突きの軌跡が頭に焼き付いている。

(凄まじい一撃だった・・・)

と、感傷に浸る暇もなく現状の確認に入った。

「ここは・・?」

「あ!起きましたか恭也さん」

目の前には後輩であり会長である那美が居る。

予想の斜めを行く状態に恭也は少し戸惑ったが

「・・・会長室ですよね・・なんで俺は此処に?」

「え・・え〜と・・・」

正拳突きを喰らったのは教室だったはず。

確かに伸びてしまったが自分が此処に居る理由が分からなかった。

「忍さんが保健室まで持ってくのは面倒くさいと言いまして・・他にも皆さんが生徒会室に放置と満場一致で決められてたようです・・」

言うまでもなく恭也へのねたみと言うか嫉妬だろう。

原作でも教室で放置だったし・・・

とまぁ普通ならば周りへ怒るのだが

「そうでしたか・・ご迷惑おかけました」

礼儀正しい彼であるから謝る。

「い、いえ!大丈夫ですよ!」

と一呼吸おき、

「それにしても気絶するとは・・・俺も未熟だな」

「逢須さんですが空手やってるそうですよ。なんか・・・巻島流という実践型の・・」

遠い地にいる父の親友の顔が思いついた。

「そうでしたか・・ソレで彼女は・・?」

「そ、そうですよ!どういうことですか!?」

一撃で自分を倒した相手のの情報を調べようとした時に那美は思い出したように叫んでいた。

「フィアンセってどういうことですか!」

「身に覚えがないはずだが・・」

と言いつつ金髪女性やら緑髪女性の顔が一瞬だけ映ったりする

「逢須芹先輩が言ってたんですよ!」

「逢須・・・芹・・・逢須芹か?」

あくまでマイペースに思い出したようだ。

「そうですよ・・・」

拗ねた様に那美は答えるが恭也は昔を思い出すように言う。

「師匠の孫だが・・・そうか、そうだったか・・・」

「逢須先輩は一目で分かったと言ってますよ」

同情半分と羨ましさ半分で那美は言うが恭也の鈍感スキルは上回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・とりあえず昼食に行くか」

放っておいても埒が明かないと感じたのか丁度ではあるが昼休みなので昼食をとろうと生徒会室から出ようとする。

「えっと・・・今は少し止めておいた方がいいかと・・」

「なぜ?」

那美の苦笑したような何とも言えないような表情に疑問をもつ。

「噂になってますよ・・朝の一件」

「・・・」

恭也の額に微量の冷や汗が浮き出た。

「白鳥先輩や明日香さんも怒ってましたし」

「・・・」

何故だろうか士郎と昔に旅した時に感じたプレッシャーを思い出した。

具体てきには路銀が僅かな時、士郎に使われないように隠していた時の士郎の殺気に似ていた。

「ふむ・・・となると」

断食を決断しようとした時に那美は口にした。

「えっと・・・」

「どうしました?」

那美の少し恥ずかしそうな表情に気付かない。

「屋上で食べるのはどうですか?あそこなら人は少ないですし・・私がパンを買ってくれば・・私も何時も食べてますから分かります」

「・・成る程・・お願いしてもいいですか?」

その言葉が発せられた瞬間に那美は椅子に足をぶつけたりしつつ部屋を出ていた。

何気に那美の顔が嬉しそうだったりする。

 

 

 

 

「いい天気だな」

「ですね〜」

購買部でパンを買ってきてもらい屋上に来たが那美の言葉通り都合よく人がいなかった。

ついでに天気も良好。

ベンチに腰を下ろす。

「さて・・まずは皆の誤解を解かねば・・」

「でも・・最初は逢須先輩に謝らないと」

どちらにしても恭也には難業だった。

養母の昔作ってくれたハッシュドビーフのサンドイッチとは味の差が激しいカツサンドを口にしながら本気で悩む。

那美も御稲荷さんを食べながら本気で悩んでいた。

(あうぅ〜〜何かライバルがぁ〜!)

と全く反対の方向で考えていたが

 

余談ではあるが原作とは全くと違う現状で二人の面識が在るのかと言うと

まずは朝の個人鍛錬の場所が北河神社であり、掃除中に挨拶をした事。

そして忍の家でメイドをして居る事で紹介されたのだった。

他にも色々あるが、そこから一目ぼれということだ。

 

それでも二人で食事と言う那美には嬉しい状況だったが事態は一変。

「くぅ〜〜〜ん」

可愛らしい鳴き声と共に一匹の狐が現れた。

「く、久遠?」

「飼い狐ですか?」

名前を知っている事と首に鈴がつけてあることで何かしらの関係があると恭也は理解した。

その言葉に頷き

「はい、お友達です・・・って久遠!」

スリスリ

那美を無視して恭也の膝に座り込んでいた。

しかも甘えまくるように「くぅ〜〜ん」と言っている。

「・・・(くお〜〜ん)」

「・・困ったな」

どう対応したらよいか判らず困り顔の恭也。

当然ながら那美の羨ましそうな顔に気付くわけもない。

「と、とにかく久遠です」

「ですね・・久遠、よろしくな」

「くぅ〜〜〜ん」

時折だが那美の羨ましそうな顔が入る他はほのぼのとした昼飯だった。

 

 

 

 

 

 

 

「鷹城先生・・何故止めてくれなかったんですか?」

「んにゃ〜まぁ可愛いフィアンセを忘れたと言う事で〜」

昼休み終了間際、偶然にも教室に居た唯子へ恭也の一言は一蹴された。

「・・・・」

最早手遅れ。

完全に恭也のフィアンセと言う認識が生まれつつあった。

「恭也〜!裏切ったわね・・内縁の妻の私を差し置いて」

「幼馴染なだけだ・・そして何時内縁の妻になった・・と言うか、これ以上誤解を生むような発言はやめてほしいぞ」

忍の発言は実際に更なる誤解を生みつつある。

現に殺意篭った視線が恭也に注がれてた。

もっとも・・・士郎とのリアルバウトな親子づきあいの所為で耐性があったのが功をなしたのか意にも介さなかったりする。

「恭也・・」

「ぬ・・・芹・・・」

忍と馬鹿やってる所を見てる芹に気づき一瞬だが身構える。

だが芹は申し訳なさそうな顔のまま隣に座った。

「すまない芹・・・直ぐに思い出せず・・」

「・・・」

気まずそうな雰囲気のままである。

その沈黙を破ったのは忍だった。

「やっぱ痛かった?」

「だが忘れていた俺が元凶だ。当然だろう?」

恭也の顔も申し訳なさそうな物になった

「・・・」

「完全に忘れてたの?」

「いや・・・忘れていたわけではない・・現に少しだがデジャビュとか言う物を感じていた」

朝の琴乃の豆知識でえた言葉を使う。

念のためだが周りの生徒は別に面白がって事態を見守っているわけではない。

二人の雰囲気が気まずすぎて悪影響が出始めていた。

だから何時でもフォローに出られるようにとクラスメイトの友情半分、自己防衛半分の結果だ。

「10年も前と違い・・・美人に育っていたのが原因だった」

美人と言う言葉を小さい声で言ったために周りには聞こえなかったが芹には聞こえていたようだ。

「恭也ぁぁ!」

思いっきり飛びついてきた

代表で仲持ちに入っていた忍は勿論のこと周りも驚く。

「帰ってきてよかったぁ!やっぱり私の恭也だよ♪」

「いや・・喜ぶのはいいのだが少し離れてくれ・・」

少しだが顔を赤らめつつ強引に芹を引き離す。

「別にいいんじゃない?」

「いや・・一応は授業中だし」

数秒後に寝ることになる奴の台詞ではない気もするが正論であった。

「恭也が言うんじゃあ仕方ないか・・」

「「「「・・(ほ)」」」」

恭也は勿論事・・幾人かの女子生徒も安堵の息をつく

「どうでもいいが・・・俺は個人の写真・・・じゃなくて!授業中なんだが?」

教師の情けなさそうな同情を誘う声が聞こえた。

 

 

再開された授業であるが恭也は例の如く寝ていたりする・・・

 

 

 

 

3話に続く

   

  


後書き

  

神楽:2話完成!

ケン:その所為で他のSSが犠牲になってるがな・・

神楽:?!!!何でテメェが此処に居る!お前は惑星Jを舞台にした他SSの主役の片割れだろ!

ケン:いや・・先祖の話には興味があってな

神楽:そういや恭也の子孫って設定のオリキャラだったな?

ケン:ああ・・・だが本職はパイロットだがな

神楽:まぁ・・頑張れ!

ケン:・・・

御神流  奥義の伍

花菱

ケン:阿呆な作者は捨て置いた・・次の作品も見てくれると嬉しい・・

   

    


というわけで、無事に芹の事を思い出したみたいだな。
美姫 「今回は会長である那美との一コマね」
さて、今後はどうなるのかな。
美姫 「次回も楽しみね」
おう! 次回も楽しみにしています。
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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