Side:ネロ


士郎とのバトルは、俺が勝ったが、その過程で右腕の事がバレちまったな――いや、言う心算ではいたけど予定よりも早くバレちまったから、そこが如何してもな。
とは言え、士郎も桃子も、タイミングよく(ある意味では最悪かもだが)帰って来た美由希に、何故か駆けつけた恭也も交えて、右腕の説明をする事になっちまった。

とは言っても俺から言える事はあんまりねぇから、そっちから質問してくれると助かるぜ。
質問に答える方が、俺としても楽な部分があるんでね。



「ふむ……一理あるね。
 なら、遠慮なく聞かせて貰うが……ネロ君、君は一体何者なんだい?」

「俺の方が聞きたいくらいだって所だが、其れじゃあアンタ等は納得しないだろ?
 ぶっちゃけて言うなら、俺は只の人間じゃない――1/4だけ悪魔の血を受け継いだデビルクォーターって言うのが、多分一番適切で正しんだろうと思うぜ?」

「悪魔だって……?」



俄かには信じられねぇだろうけど、此の右腕がその証だ。
コイツは特殊メイクでもなんでもなくて、俺の素の右腕なんだ――力を求めた結果、こんな感じになっちまったのさ。ま、今では頼りになる相棒って感じなんだがな。



「悪魔……凄いわ士郎さん、なのはは悪魔の眷属を相手に選んだんですって!!」

「まさか悪魔を虜にするとは……なのはは、魔性の女性だったのかな?
 だが、悪魔と言うのならばその力は絶大だから、なのはを託すには申し分ない相手だよ桃子さん!何よりも、ネロ君は『正義の悪魔』みたいだからね!!」



って、其処で喜ぶか普通!?
テメェの愛娘が悪魔と付き合ってるとか、普通は警戒して悪魔祓いを頼むもんだろ!!ドンだけ、柔軟なんだよ桃子と士郎は!!
つーかアンタ等も兄と姉として何とか言えよ、恭也、美由希!!!


「「俺(私)は、一向にかまわない。」」



マジかよ!?
まぁ、問題は俺が何者かって事だけじゃないだろうぜ――寧ろ本題は、なのはが何者になってしまったのかって言う事だからな。










リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission116
『ネロとなのはと〜Devil & Angel〜』











Side:なのは


大体予想はしてたけど、お父さんとお母さん、お兄ちゃんとお姉ちゃんも、ネロが悪魔の血を引いてるデビルクォーターだって言う事実を受け入れてくれたみたい♪
元より、お父さんとお母さんは種族の彼是は気にしないし、お兄ちゃんとお姉ちゃんも武人としての勘がネロの力を認めたみたいで、何も言わなかったからね。

だからこそ、此れから私の言う事の方が衝撃が大きいんだけどね。



「さて、ネロ君の事は分かったが、改めて僕達に話したい事が有るって言うのは、如何言う事かななのは?」

「何かあったの?」



何かあったどころじゃないよお母さん……私は、如何やら人間じゃなくなっちゃったみたいなの。
太古の昔に、悪魔と天使が交わって生まれたネフィリム――私は、そのネフィリムであったみたいなんだよ。……現実に、その力が有ったからヴィヴィオを制する
事が出来た訳だからね。



「ネフィリム……そんな存在が居たなんて驚きだわ。
 だけど、私と士郎さんは、間違いなく普通の人間だし、貴女だって私がお腹を痛めて生んだ子よ?其れが如何して、ネフィリムなんて言う存在になってしまうの?」

「あまりに昔に生まれた存在だけに、この世界の全ての人間は、少なからずネフィリムの遺伝子を持ってるらしい。
 んで、時たまなのはみたいに、その遺伝子を特別色濃く受け継ぐ奴が居るらしいぜ?――なのはが、トンでもなくデカい魔力を持ってるのにも関係してるらしい。」

「そんな事が……俄かには信じられない事だが、なのはがアレだけの力を持っていると理由としては納得できる部分もあるかな……?」



まぁ、説明だけじゃ納得できないと思うから、その証を見せるよ。
序だから、ネロも見せておいた方が良いんじゃないかな、『あの力』をね。



「だな。んじゃ、まぁ……Do it!(やってやるよ!)」」

「「I go by full strength!!(全力全開!!)」」



――ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!



「な、何だこの力の波動は!?いや、波動だけじゃなくて、ネロ君の背後には青白い光の魔人の様な物が現れているし、なのはも髪と目の色が変わっている?」

「これは……一体何なのなのは、ネロ君。」



デビルトリガー。自分の中の『悪魔』の力を解き放って、爆発的な力を得るブースト技って言う所かな?
この力に関しては、ネロの方が私より上。私のデビルトリガーは有限で、変身の第2段階も大きく姿を変えちゃうんだけど、ネロのデビルトリガーには発動限界がな
い上に、変身の第2段階でも姿を変えずに大きな力を出せるようになったからね。



「デビルトリガー……なのははネフィリムなのに『デビルトリガー』なの?」

「厳密に言えば違う呼び方をすべきなんだろうけど、基本的には同じモノだし、ネフィリムは悪魔の力も持ってる訳だから、デビルトリガーでも間違ってないんだよ。
 因みに、バージルさんはデビルハーフだから当然同じ事が出来るけど、はやてちゃんは大悪魔の僕を受け継いだ事で、フェイトちゃんとシグナムさんは悪魔の武
 器を手にした事で、デビルトリガーが使えるようになってるんだ。」

その結果、機動六課で純粋な人間て、ティアナ位になっちゃってるんだけどね……
まぁ、此れで私達の事は分かって貰えたと思うんだけど……その、ネロとバージルさんは悪魔で、私もネフィリムになっちゃった訳で……本当に、怖くないの?



「怖い筈がないだろなのは。
 それに、さっき父さんがネロは『正義の悪魔』だって言ってただろ?となれば、その父親であるバージルさんだって、邪悪な存在であるとは到底思えないだろう?
 大体にして、お前が何者になろうと、なのはは俺と美由希の妹で、父さんと母さんの娘であると言う事まで変わる訳じゃない。違うか?」



お兄ちゃん……うん、違わないね。



「恭也の言う通りだよなのは。
 実を言うとね、僕と桃子さんは、前になのはがネロ君と一緒に帰って来た時に、ネロ君がなのはの彼氏になってくれたら良いんじゃないかって思っていたんだ。」

「Ha!?そりゃマジか士郎!?
 前にこっちに来た時って言うと、俺となのはが付き合う前からじゃねぇかよ!そんな頃から、そう思ってたのかアンタ達は!?」

「だって、ネロ君は、其れまでのなのはの男友達のユーノ君やクロノ君とは明らかに違って、なのはが友情以上の感情を持っているのが分かったんですもの。
 勿論ネロ君が、なのはに友情以上の感情を持っている事も分かったわよ?――まぁ、当時は2人とも、自分の気持ちには気付いてなかったみたいだけれど♪」



って、お父さんとお母さんはそんな事を思ってたの!?
そして私とネロが自覚する前から、私達の深層心理の思いを見抜くって……ある意味で、お父さんとお母さんも充分人間じゃない気がするの。本気の本気でね。



「お前の親だぜ?普通の人間の筈ねぇだろ。」

「そう言われると否定できないの。」

「まぁ、お父さんとお母さんだからねぇ?
 でも、お父さんも面白い事言うよね?『正義の悪魔』なんて、其れじゃあネロ君はまるで『スパーダ』みたいだよ?」

「「「!!!」」」

でも、お姉ちゃんの一言で、其れまでの事が一気に吹き飛んだよ。
お姉ちゃん、今なんて言ったの?私の聞き間違いじゃ無ければ『スパーダ』って言う単語が聞こえた気がするんだけど……



「貴様、何故スパーダの名を知っている?」

「スパーダは伝説の魔剣士だが、俺とバージルの居た世界の悪魔だぜ?……何で、アンタがその名を知ってるんだ?」

「え?ちょ、如何したのなのは、ネロ君、バージルさん?私、何か拙い事言っちゃった?」



拙くはないけど……如何してお姉ちゃんがスパーダさんの事を知ってるの!?
今更隠す事も無いから言っちゃうけど、スパーダさんはネロのお爺ちゃんでバージルさんのお父さんである、実在する正義の大悪魔で伝説の魔剣士なんだよ!?



「……マジで?」

「大マジだ。」

「故に、何故貴様がスパーダの事を知っているのかが気になる。――一体何処でスパーダの事を知ったのだ貴様は?」

「何処って言われても、其れは本で知ったとしか言いようがないかな?
 私って読書が趣味で、それこそ『活字中毒』かって言う位に色んな本を読むのよ。時代小説から恋愛小説、伝記やミステリーにファンタジーまで本当に幅広く。
 で、何時だったか、ふらっと立ち寄った古本屋さんで『The Legendary Dark Knight』って言うハードカバーの本を見つけて、なんか興味をそそられて買ったのよ。
 その本は、ファンタジー系の活劇だったんだけど、その第1章の主人公が『魔剣士スパーダ』だったって訳。」



そんな本が有ったんだ……まぁ、スパーダさんは凄い悪魔だったみたいだから、こっちの地球にも来てたのかも知れないね。
実際に、私とネロは、前に旅行で行った温泉街で次元を超えて来たスパーダさんが残した力をこの身に宿して居る訳で、そのお蔭で私もネフィリムとして覚醒した
訳だから。

其れよりもお姉ちゃん、第1章の主人公って言ってたけど、その本は章毎に主人公が異なるの?



「うん、全部で3章からなってるんだけどね。
 第1章がスパーダが正義に目覚めて魔帝を打ち倒すまでを、第2章がスパーダの双子の息子の弟が、道を誤った兄を打ち倒して、復活した魔帝を再度封印する
 までを、そして第3章がスパーダの孫の剣士が、第2章の主人公と共に、スパーダになろうとした邪悪なる教皇を打ち倒すまでを書いてるんだよ。」

「何だと…?」

「マジかよ……
 第1章は兎も角として、第2章はダンテの、そして第3章は俺の物語じゃないか。スパーダの伝説だけなら兎も角、ダンテや俺の事まで書かれてるって、一体其れ
 の作者は何者なんだ?」



そして明かされたのは、驚くなって言うのが無理な事実だったの。
スパーダさんの事だけなら兎も角、ダンテさんやネロの事まで書かれてるって言うのは流石に有り得ないよ!スパーダさんの事は兎も角、ダンテさんの事とネロの
事はスパーダさんの時代からずっと未来の話だから、其れを纏める事なんて出来ないの!
一体その本の作者は誰なの!?



「作者は…確か『メアリー・トニー・アーカム』だったかな?」

「メアリー・トニー・アーカム……成程、其れで分かった。其れを書いたのは、あの女――レディだな。
 メアリーと言うのは奴の本名であり、トニーはダンテが名を偽っていた頃に使っていた偽名だ……恐らくは、レディが書いた此れを、何らかの理由で時空間を超え
 る術を身に付けたダンテが、この世界の過去に飛んで出版に持ち込んだのだろうな。」

「何してくれてるんですかダンテさん……」

でも、そんな形でスパーダさんの伝説がこっちにも伝わってるとは思っても居なかったよ。
だけど、逆に此れで説明の必要がなくなったかな?聞いての通り、ネロとバージルさんはスパーダさんの血を引く『正義の悪魔』なんだよ、お父さん、お母さん。
バージルさんは、一度は道を誤っちゃったけど、今は力が何のために存在するのかを理解してるし、ネロは心の底から私の事を、そしてヴィヴィオの事を大事にして
くれてるから、改めて私とネロの結婚を認めて下さい!!



「まさか、こんな事になってるとは予想外だったけど、なのはがネロ君を、ネロ君がなのはの事を大事に思ってるのは分かったし、2人ともヴィヴィオちゃんの事も大
 事にしているみたいだからね。
 ネロ君が悪魔で、なのははネフィリムって言う事だったけど、そんな事は些細な問題だよ。
 それにだ、よくよく考えると、なのはは海鳴最強の九尾の狐である久遠を使い魔にしてるんだから、今更悪魔に惚れたって言われても驚く事じゃないからね♪」

「寧ろ、ネロ君みたいな素敵な男性と会えて良かったとすら思ってるのよ?
 何よりも、恭也の奥さんの忍ちゃんが真祖の吸血鬼なんだから、なのはの伴侶になる人が悪魔だって言われても驚きはしないわよ。」



言われてみればそうでした!!
私以前に、お兄ちゃんが人外の人と結婚してたんだって言う事をすっかり忘れていたの!!――忍さんは、真祖の吸血鬼だったんだよね、すずかちゃん同様に。

でも、という事は!!



「娘を、なのはを頼むよネロ君。
 君ならば、安心してなのはを任せられる……大事にしてあげてくれ。」

「言われるまでもねぇよ士郎。
 口にするのはこっぱずかしいが、俺はなのはを愛してるし、ヴィヴィオの事だって大切に思ってるからな……何があっても、なのはとヴィヴィオは護り通してやる!
 ドンだけ不格好でも、泥水啜ってでも生きて、生き抜いて護ってやるさ――其れが、俺の覚悟だ!!」

「俺も僅か乍ら尽力しよう。
 ネロとなのはの前に立ち塞がる障害は、俺が全て切りさいてくれる――父親として、せめて此れくらいはしなくては申し訳が立たないのでな。」



ちゃんと認めて貰ったの!
更に、ネロとバージルさんが己の意思を示して追撃をかけた事で、お父さんとお母さん――引いてはお兄ちゃんとお姉ちゃんの追撃も完全にシャットダウンだね!



「それじゃあ、式の日程を決めないとね♪
 なのはとネロ君は、何時までこっちに居られるのかしら?」

「えっと……はやてちゃんが日程を調整してくれたけど、年明けまではこっちに居る事が出来ると思うよ?
 私もネロも、限界突破の力を使ったから身体への反動が有るかも知れないけど、ミッドの方の復興が最優先だったから、此れまで休暇が取れなかったからね。」

「そんで、良い機会だから有給含めた休暇を消化してこいって事らしいぜ?
 ま、結構なハードワークだったから、ここらで少し休みたいって思ってただけにタイムリーな事だったがな――こんな事になるのは想像してなかったけどよ。」

「じゃあ、年が明けたら結婚式を開くとしましょうか♪
 元旦に結婚式って言うのも演技が良いですもの♪――寧ろこれ以上の、シチュエーションは無いって言えるわ!ねぇ、士郎さん♪」

「うん、桃子さんの言う通りだね♪」



で、なんかトントン拍子に、私とネロの結婚式の日取りが決められてる!?
いや、其れ自体は悪い事じゃないけど……此の手際の良さははやてちゃんもビックリなレベルだと思うの!!――今更ながらに、高町夫妻の謎権力に驚きだね。


だけど、ネロと結婚式か……凄く楽しみだね。
結婚式は乙女の憧れ!しかも其れが、心の底から愛してる人とのモノとなれば余計にだよ――結果論だけど、ネロとの事をお父さん達に話したのは大正解だった
って言えるね。

だって、少し勇気を出しただけで、全てが巧く行ったんだからね♪








――――――








Side:ネロ


そんな訳で、士郎達からは結婚の許可を貰ったし、恭也達も俺となのはが結婚する事に異論はないみたいだから、面倒事は全部解決したって言って良いだろな。
だが、其れは其れとして、何で俺となのはが相部屋で、しかもベッドがセミダブルなんだ!?

加えて、ヴィヴィオは士郎と桃子と一緒に寝るって……ふざけんなオラァ!!

ヴィヴィオが居れば自制出来るけど、居ない状態でなのはと一緒のベッドとか、俺を殺す気か!?ぶっちゃけ自制出来る気がしねぇってんだこの野郎!!!



「如何したのネロ?」



更に此処で、風呂に入りに行ってたなのはが戻って来たぜオイ!
髪が解かれて、風呂の熱で上気した肌に、純白のバスローブを纏ったなのはの姿は破壊力がマジハンパじゃねぇっての!!だが、此処で襲い掛かったらダメだ!
耐えろ、耐えろ俺!!



「えっと…その、今日はヴィヴィオはお母さん達と一緒に寝てるから……久しぶりにしてほしいの。」

「All right Boss.(了解だ隊長。)」

だけど、こんな事言われちまったら無理だろ?ドンだけの堅い意志を持ってる奴だって、なのはにこんな事を言われちまったら、陥落する以外の選択肢はねぇよ!
だが、据え膳喰わぬは男の何とやらだから、其れには応えるぜなのは?



「優しくしてね?」

「そいつは保証できないぜなのは。って言うか、そんだけ可愛い顔見せられて自制しろってのが無理な話だろ?――だから、加減は出来ないぜなのは?

「あん♪
 だったら、一杯愛してね、ネロ。」



無論その心算だ。
今夜は寝かさないぜなのは……覚悟しとけよな。――I Love You Nanoha.(愛してるよ、なのは。)



「I See Nero.(私もだよネロ。)」



俺となのはの仲が認められただけでも幸福な事だが、こうしてなのはと絆をさらに深める事が出来る事になるとは思ってなかったってのが正直な所だぜ、マジで!
だけど、俺となのはが相部屋って事は、士郎が認めてくれたって言う事だから彼是詮索すのは無粋ってモンなんだろうな。

なら、彼是考えんのは、徒労ってこった。――だから、今夜は寝かさないぜなのは?

でもって刻んでやるよ、なのはは俺のモンだって言う証を!!
なのはは誰が何と言おうとも俺のモンだ!他の誰にもやらねぇよ!!――例え相手がスパーダであっても、俺は絶対に退かないぜ!退く理由がないからな!!

何があろうとも、俺は絶対になのはとヴィヴィオの事は護って見せる!
世界の全てがぶっ壊されても、この2人の事は絶対に護ってやるぜ!!……それが、地べたに這いつくばって、泥水啜って生き延びてるような無様な姿を曝したと
してもな!!



「ネロは強いね?」

「お前には負けるさ。」

だが今は、お前を愛する時間を大切にしないとだぜ。――行くぞ、なのは?



「うん――来て、ネロ。」



ぶっちゃけて言うなら、この一言で俺の理性は打っ飛んじまったって言うのが本音だぜ――この後、滅茶苦茶やっちまった訳だからな。

でも、後悔はないぜ?
此れでなのはに俺を刻み事が出来た訳だし、なのはも俺を受け止めてくれたって事だからよ――本気で、お前が俺の相手で良かったよなのは。



「それは、私もだよネロ。」

「お互いさまって事か。」

今更かもしれないが改めて宜しくななのは。きっと此処からが――此処からこそが、俺達の新たな道の始まりって、そう思うからさ。――異論はないだろなのは?



「異論無しだよ――見果てぬ道を、一緒に歩いて行こうねネロ♪」

「言われるまでもねぇよ。」

なのはと一緒なら、ドンだけの茨の道だって超える事が出来るって信じてるからな俺は。――そして、其れがきっと未来へと続いて行くんだろうから、トコトンだろ?

今の平和を護るのは勿論だが、未来への礎になるのも俺達の仕事だからな。――未来に繋げて行こうじゃねぇか、俺達の意思ってモンをな!!



「だね♪」



ま、此れから先の未来にドンだけの敵が現れた所で大した事は無いだろうけどな。――俺となのは、否はやてとフェイトとシグナム、そしてバージルが居る限り!
来るなら来てみろよクソッ垂れ共が――断末魔すら上げる事が出来ないままにぶっ殺してやるぜ!!

ドンだけの奴が来ようとも、なのはとヴィヴィオには指一本触れさせねぇ!!――それが、俺の、ネロが高町なのはに立てた誓いそのものだからな!!



精々覚悟しな、魔界のクソッ垂れ共。
テメェ等がこの先ドンだけ人間界に進出して来ても、現れた先から狩ってやるよ……一匹残らずに徹底的にな!!

この世界を護る――其れが俺の誓いだぜ!!











 To Be Continued… 




無事に士郎たちにも説明を終えたな。
美姫 「そうね。しかも、予想通りにあっさりと許されたしね」
まあ、その辺りはあまり心配もなかったが。
美姫 「それよりも驚いたのは、ネロたちの話が本になってた事よね」
確かにな。まさか、そんな事をしていたとは。
美姫 「まあ、何はともあれ二人の結婚に関しては大丈夫ね」
だな。次回はどんな話になるのか。
美姫 「次回も楽しみにしていますね」
待っています。



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