Side:なのは


ネロと新人の皆の模擬戦が開始されるまであと少しって所だけど、ネロもスバル達も気合が充実しまくってるなぁ〜〜……此れは凄い事になりそうだね。
個々の能力で言うならば、絶対的にネロの方が上だけど、ティアナとナカジマ姉妹が訓練校時代からのコンビネーションを発揮できれば、あるいはって所かな?
更に、キャロとエリオの存在も有るから、一概にネロが勝つとは断言できないんだけど――其れでも、ネロが負けるって言う事は如何にも想像が出来ない。

言ってしまえば、此れは『愛する人への贔屓目』なのかもしれないけど、其れを抜きにしてもネロの実力は群を抜いているからね。

「それじゃあ、模擬戦を始めるけど、その前にネロはデビルトリガーは使用禁止ね?」

『まぁ、そう来るだろうな……デビルトリガーを発動したら、何をどうやった所で負ける事は無いだろうからな。
 あと、強烈過ぎるからレッドクイーンのイクシードもレベル1までしか発動しない心算なんだが、他に禁じ手は何かあるかよ?』


デビルトリガーと、イクシードの制限以外には特にないかな?
あ、敢えて言うなら右腕の使用はスナッチとバスターに限定してくれる?右腕の能力を全て使われたら、其れこそネロのワンサイドゲームになっちゃうからね。


『OK、了解だなのは。
 けど、お前だってこの程度の制限で、俺が如何にかなるとは思ってないんだろ?……まぁ、新人達を軽く揉んでやるさ。』



うん、この位の制限でネロが新人の皆に負けるなんて言う事は微塵も思ってないよ?
寧ろ、思い切りやってくれても良い感じかな?――圧倒的な力で叩かれた方が、かえって自分の課題って言うモノは見えてくるものだからね。


『言えてるかもな……俺も、オッサンに何度もブッ飛ばされたおかげで強くなれたようなもんだし。
 だからと言って、自信を喪失させちゃ本末転倒だからな――まぁ『敗北の悔しさ』を刻み付ける程度にやってやるさ。』



お願いねネロ。
確かにスバル達は訓練校での成績はすこぶるいいけど、其れだけに『決定的な敗北』の経験はない筈――だからこそ、一度負けを経験する必要があるんだよ。
敗北を知ればこそ、人は更なる高みに上る事が出来る――私も、フェイトちゃんに負け、ヴィータちゃんに負けたからこそ、此処まで成長できた訳だからね。

だから、あの子達も『成長の為の敗北』を知る必要がある……ネロなら、其れを教えてくれるって信じてるから――お願いね、ネロ。













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission53
『全力激突〜Power crash〜』











Side:ネロ


さてと、結構なリミッターを掛けられちまったが、寧ろ此れ位が良いハンデかもな。
慢心する心算はないが、今の俺とスバル達じゃ、悪いが実力差が有り過ぎる――ハンデなしだったら、1分以内に全員を戦闘不能にする事も難しくないからな。

まぁ、スナッチとバスターが禁じ手にされてない時点で、俺がやられる事は先ず無い訳だが……


「思い切り行こうねノーヴェ!!」

「言われるまでもねぇ……最強のフロントアタッカーコンビの力を見せてやろうじゃねぇか!!」


スバル達のやる気は凄い物があるな?
さっき、俺がちょいと挑発した影響もあるんだろうが、其れを差し引いても、只の模擬戦に挑む奴の闘気じゃないぜ?確実に、勝ちに来てるって所だなコイツは。

だが、勝つ心算で来て貰わないと、こっちだって興醒めだ――最初から『勝てないかも』って思ってる奴を相手にしても、マッタク持って面白くないからな。



「余裕ですね?……ですが、勝負に絶対は有り得ないんですよ?」

「知ってるよティアナ、そんな事はな。
 やる以上は俺もお前達も全力でやるだけだ――勝負に絶対が無いって言うなら、俺を倒して、そいつを証明して見せるんだな。」

「やらせて貰います!!」


Ha、良い気迫だぜティアナ。其れこそ最高の闘気が練り込まれてる気迫だコイツは。
気持ちは昂ってても、心の底は至って冷静――ティアナは、指揮官とかに向いてるのかもしれないな……良い司令塔になりそうな感じがするぜ。


それに、改めてみると中々に良い布陣を組んでるみたいだな?
前衛として格闘型のスバルとノーヴェ、その後ろにはエリオとウェンディ、指揮官にティアナ、ロングレンジのサポートにディエチ、バックス担当にキャロって所か。

何とも、見事な構成としか言いようがないだろ此れは?
六課の成立式の前に、なのはから新人のデータを見せて貰ったが、成程、この布陣なら新人達の能力を十二分に発揮できるって感じだぜ。


だが、なのはの見てる手前、無様な敗北は曝せないんでな?制御された能力の中ではあるが、思いっきりやらせて貰うからな?


『準備は良いみたいだね?其れじゃあ模擬戦のフィールドを設定するよ!
 今回の模擬戦の部隊は『廃都市』――崩れた高速道路や、廃ビルの立ち並ぶ立体的なフィールドだよ。外には影響はないから思い切りやって良いから。
 それと、特殊な結界で再現したフィールドではあっても、乗り捨てられた車や、転がってるコンクリート片は実際に触れたり持ったりする事も可能だからね?』



なんか、訓練校時代に似たようなとこで訓練した記憶があるが、確かにコイツは思いっきり出来そうだぜ!!
……まぁ、さっきのバージル達との模擬戦の時は、此れじゃあ吹っ飛ぶ事が確定だったから使わなかったんだろうけどな。

けど、其れは其れとしてフィールドも整ったみたいだ。……Are you ready Rookie!?(……準備は良いか、ルーキー!?)


「「「「「「「………!!!」」」」」」」


返事はなくとも、表情が更に引き締まりやがった……OK!This may be fun!!(良いね!コイツは楽しめそうだぜ!!)


『それじゃあ、模擬戦開始!!』


「「でりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」


なのはの模擬戦開始の合図と同時に突っ込んできたのは、スバルとノーヴェの前衛コンビ。まぁ、先ずは前衛が突っ込むってのは、先手を取る意味で有効だな。
だが、真正面から突っ込んでくる攻撃なら、対処するのは難しくない――


「上ががら空きっすよ、ネロネロ!!」

「うお!?ウェンディ!?」

コイツ何処から現れやがった!?
瞬間移動って訳じゃないだろうが……まさか、ウェンディのデバイスのボードは、高い跳躍能力を有してるのか!?
……其れなら確かに一瞬で間合いを詰める事も可能だな――ったく、予想外の曲者が居たもんだぜ!尤も、だからと言って負けてやる心算は毛頭ないけどな!

スバルとノーヴェ、其れにウェンディの奇襲を回避するのは不可能……なら、先ずは吹き飛ばすだけだ!!


――ドルゥゥン!!


Be gone!(失せろ!)

「「!!!」」


レベル1だが、イクシードを発動してのストリークは結構効くだろ?しかも、カウンター気味に炸裂したからなぁ?
尤も、咄嗟に反応して自分から後ろに飛ぶ事でダメージを逃がしたのは大したモンだと思うぞ?……流石は、格闘技の有段者って所だぜ。

だが、こう言っちゃなんだが、スバルとノーヴェの格闘技術はギンガと比べればマダマダな感じだ……それじゃあ、俺に攻撃を当てる事なんて出来ねぇよ。


「ギン姉から聞いてた以上に強いねネロさん……だけど!!」

「一方的にやられるのは性に合わねぇ!!」


Ha!今ので火が点いたか?――良いぜ、来いよ!!目一杯楽しもうぜ!!


「てやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



っと……コイツは思ったよりも攻撃スピードが速いな?並の奴なら見切るのは難しいかもしれないぜ……攻撃スピードだけはギンガとタメ張れるって所か。
だが、それ以上に――

「スバルは拳、ノーヴェは蹴りが主体か!」

絶え間なく繰り出される拳と蹴りの連続攻撃は、正直言って厄介極まりないぜ。
しかも、双子だけに攻撃タイミングがバッチリ合ってやがる――同時じゃなくて、僅かにタイミングをずらして打つって、防ぐのが難しい事この上ないぞマジで!!

まぁ、攻撃を喰らったところでダメージは皆無な訳だが、其れでもこのコンボは相手を釘付けにするには最高だろうな……間合いを離す事すら許さないからな。


だがな、何でなのはが俺一人とお前達との模擬戦を設定したのか考えてみろよ?
このコンビネーションで俺を倒せるなら、態々そんな事はする必要もない……実に見事なコンビネーションだが、こう言う状況になったら如何する?


――ガシィィィィ!!


「!?」

「ノーヴェ!!!」


相手によっては、こんな風に仲間を盾として使ってくる奴だって居るだろう……下手に攻撃すれば、仲間にダメージを与えかねない……さて、如何する?
悪いが、俺の右腕に掴まれたら脱出はほぼ不可能だぜ?……此れを外せるのはオッサン位なもんだからな。


「なら強引に外すまでです!!」


エリオ……真上からの強襲ってのは悪くないが、相手がこう来たらどうする?


――ブン!!



「えぇ!?」


如何しようもないよな?助けようとしてた仲間を、ぶん投げられたとなったらな。
驚くだろうが、一人で複数の相手をする場合には、相手同士を凶器としてぶつけ合うって事も大事なんだぜ?……そうじゃなかったら、こっちが参っちまうだろ?


まぁ、其れは其れとしても、一瞬であっても動きを止めるのは戦場では命取りだぜエリオ!!


「!!しま……!!!」

Go down!!(落ちろ!!)


――バガァァァァァァァァン!!!


「あが……」


スナッチで引き寄せて、バスター打ちかましたら気絶しちまったか……まぁ、エリオはまだ子供だししょうがないって所だな。
だが、コイツで一名脱落だ――さて、如何する?



「エリオが一撃で……やっぱりネロさんはハンパ無いよ!!」

「だからと言って、負ける心算は毛頭ねぇ!!寧ろ此処からが本番だぜ、コンチクショウが!!」


そう来なくちゃな……この程度で、戦意喪失とかになったら、流石に興醒めすぎるからな――手加減なしでやろうぜ、ルーキー!絶対に負けてはやらないがな!








――――――








Side:なのは


うん、大体予想はしてたけど、新人の皆とネロじゃ勝負にすらならないみたいだね?
奇襲や搦め手に驚く事はあっても、新人の皆の攻撃は模擬戦が始まって10分が経った今もネロにクリーンヒットする事は無かった――多分経験の差だろうね。

何て言うか、エリオが落とされた後は、一方的な展開になって来たみたい。


「砲撃?……なのはの砲撃に比べたら大した事ないぜ!!ぶっとびやがれぇぇぇぇぇ!!」


――バガァァァァァァァァァァッァアッァァァァアァァ!!!


今もまた、ディエチの砲撃を殴り返して、ディエチ自身に大ダメージ!!……って言うか、普通は砲撃を殴り返すとかは絶対にしないからね?マネしちゃダメだよ!
だけど、予想外のカウンターを喰らってディエチも一撃で戦闘不能……ネロに模擬戦を任せたのは拙かったかな?


「其れは無いだろう。」

「バージルさん?」

「ひよっ子達にとっては、この模擬戦は良い経験になるだろう。
 まして、ネロは其れも考えて右腕の力も使っているようだからな――新人共に重大な怪我を負わせる事だけは無いと断言しておこう。」


…ですよね?
ネロだって自分の力の強大さは理解してるだろうから、手加減位は出来る筈だし。



其れでシュテル、貴女から見てこの模擬戦は如何かな?


「そうですね……ネロの実力は疑いようもなく高い物ですが、新人の皆さんの能力もまた高いようです――今は未だ覚醒には至っていないようですがね。
 ですが、そうであっても新人組の経験不足は否めませんね?……チームとしては良く纏まって居るかも知れませんが、マダマダ未熟としか言いようがない。
 と言うか、指揮官のティアナをはじめとして、全員の攻撃が素直すぎます――アレでは『どうぞご自由にカウンターを決めて下さい』と言ってる様なモノですよ?」


だよねやっぱり……そう、スバル達は攻撃が素直すぎるのが弱点なんだよね。
格闘技術そのものはAランクなんだけど、如何せん攻撃が教科書通りと言うか、兎に角直線的で素直すぎるんだよ――ティアナの状況判断力にも言えるけどね。

多分、純粋なシューティングアーツを学んで来たが故に此れだけの正確な攻撃が出来るんだろうけど、その攻撃の軌道をネロはとっくに見切ってると思うよ?



「イィヤァァァァァァァァァアァァァァ……Catch this!!(ふっとべ!!)



と、言った先からネロがスバルを振り回して、其のまま投擲!……相変わらず、戦いとなると模擬戦でも半端じゃないねネロは……そんな所も好きだけどね♪
だけど、このネロのバスターが、新人の皆の陣形を崩したのは間違いないみたい。

投げ飛ばされたスバルは辛うじて受け身を取ったけど、人一人投げ込まれたら如何あっても対処に手間取るからね?
ティアナもノーヴェもウェンディも慌ててる――キャロも何とかしようとしてるけど、全員がスバルに意識を向けたのは最大の悪手としか言いようがないよ。


「よそ見してるとは、随分と余裕が有るじゃないか?」

「「「「「!!!!」」」」」

「戦いの場で、一瞬でも相手から注意を外したら、其れは己の死に直結するって事を忘れるなよな?」


そう……ネロの言うように、戦場では一瞬でも相手から注意を外したら、命が危険に曝され兼ねない――絶対に相手から注意を外しちゃいけないんだよ。
仲間を気に掛けるのは大事な事だけど、戦いの場に出て来た以上は自分も、味方も傷つくのは当然だ位に考えておかないと、逆に危険な場合があるからね……


「だが、其れを分からずに戦場に出れば、無駄に命を散らす事にもなりかねん……此れは、必要な事だと思うぞなのはよ。」

「バージルさん……此れで、皆が分かってくれると良いんですけどね……」





「さてと……お前達の力は堪能させて貰ったぜ?
 正直、此処まで出来るとは思って居なかったんだが――そろそろ終わりにさせて貰うぜ!!」





だけど、命懸けの戦いに挑む覚悟位は分かって貰えるかもしれないね――ネロ、思い切りやっちゃって!!!




「It's the last scene by this……Pray for help savior!(此れで終わりにするぜ……精々お祈りでもしてな!)
 You're going down……Realize the power of the Legendery Dark Knight!(跪け……そして、伝説の魔剣士の力を知れ!)……絶刀!!!


――ギュイィィィィィィィン………ババババババババババババババババ!!!



「此れは……未完成とは言え『絶刀』か?
 まさか、未完成で不完全とは言え、独学で疾走居合と次元斬の同時使用にまで至るとは……ネロは、俺やダンテをも超える逸材であるのかも知れんな……」


ネロは、元々強かったけど、其れに甘んじる事なくトレーニングを続けてきましたからね。
特に、こっちの世界に来てからは、訓練校時代も独立機動隊時代も、一日たりとてトレーニングを欠かした事は無かったんです――この力は当然ですよ。


「慢心せずに、ストイックに己を鍛えるか……そうでなくては、真の強者になり得んな。
 よもや、こんな形で息子の成長を見る事になるとは思わなかったが、やはり自分の息子が強く成長していると言うのは嬉しい物だ…生きている事に感謝だな。
 とは言え、ネロの閻魔刀の扱い方には難がある故に、機会を見て指導してやらねばらんだろうが――其れもまた一興か。」


なはは………更にネロの強化フラグも立ったみたいだね。
まぁ、そっちの方はバージルさんにお任せしますけど――如何やら、模擬戦の方はネロの絶刀(未完成)の一発で決着が付いたみたいだね?

辛うじて戦闘不能を免れたティアナ達だけど、ダウンした全員に取り囲むように幻影刀が配置されてるからね?……誰が如何見ても、ネロの勝ちだよね此れは。



新人の子達からしたら圧倒的な実力差を見せつけられた戦いだったかも知れないけど、其れだけに自分の課題は浮き彫りになった筈だよ。
大事なのは、その課題を如何に克服して自分の力にする事だからね。




だけど此れだけは覚えておいて――敗北は決して恥じゃない、次の段階に進む為のステップなんだって言う事をね――








――――――








Side:ティアナ


実力差があるのは分かってた……だけど、その差もスバル達と一緒に挑めば埋められると思ってた……だけど、結果は殆ど何も出来ずに完敗だなんて………!
己惚れる訳じゃないけど、スバル達とのコンビネーションは訓練校時代から何度もやってたし、エリオとキャロに関しても、ある程度は知ってると思ってた。

其れなのに、殆ど何もさせて貰えなかった……チームのセンターガードとしての役割を果たせなかった……


「あ〜〜〜……ったく、絶刀を使う事になるとは思わなかったぜ……思った以上に、やるなお前等。」

「え?……ネロさん?」

「閻魔刀は禁じ手の外だからアレだが、正直な事言うと、お前達に閻魔刀を使う気は全く無かったんだが、使わざるを得なかったぜ……やるな、お前等もさ。
 俺が今回勝ったのは当然だ、お前達とは潜り抜けて来た修羅場が――命のやり取りをした経験がハンパ無いんだからな。
 だが、その経験を度外視したら、確かにお前等は強いよ……今回は勝たせて貰ったが、此れで終わりじゃ面白くない……修業して、またやろうぜ!」


ネロさん?……私達は、予想以上に出来た?……私も自分の仕事は出来たって事ですか?


「さぁな?そいつは知らないが、お前が出来たと思うなら出来てて、出来てないと思ったら出来てないんだろ?
 だが、どっちにしても、お前が此処で止まらない限りは、何れは己の理想に辿り着く事が出来るんじゃねえのか?――たった一度の敗北で諦めるなよな。」



止まらなければ……確かにそうかも知れない。


そうだ、私はこんな所で止まる事は出来ない――兄さんを貶した奴等を見返すためにも、一々立ち止まってなんていられないんだから、前に進み続けないと!


「ま、気張り過ぎるのも良くないけどな?
 取り敢えず此れで模擬戦は終了だ――昼飯食って、午後の仕事に備えようぜ?……流石に、ダンテやお前等と連戦ってのは少しばかり疲れたからな。」


全然そうは見えませんけどね。
だけど、確かに午後に備えて昼休みはゆっくり休んだ方が良さそうだわ――マッタク、ハードな部隊に配属された物だわ……やり甲斐は有るけれどね。












でも、思えばこの時に既に、私の中には悪魔が住みついて居たなんて言う事を、この時の私は欠片ほども思って居なかった――














 To Be Continued… 




新人たちとの模擬戦も終わったな。
美姫 「この辺りは順当な結果かしら」
まあ、ネロも言ったように閻魔刀を使うとまでは思っていなかったのかもな。
美姫 「まさに期待の新人って事ね」
だな。とは言え、最後の一文が物凄く気になるんだが。
美姫 「一体、どういう意味かしらね」
あー、気になる。
美姫 「まあ、いずれ分かるでしょう」
そうだけれど。
美姫 「それじゃあ、次回も楽しみにしてますね」
ではでは。



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