Side:ジェスター


取り敢えずコイツは、完全にゴートリングの支配下に置かれたが、如何するんでいスカリエッティの旦那?
コイツの娘が六課に保護された以上、コイツを使って管理局を引っ掻き回す事は出来ねぇぜ?――其れ以前に、コイツの異常な状態は六課に知られちまったぜぇ?


「ククク……確かに憂慮すべき事態だろうが、計画の最中に想定外の事態が起こる事など当然の事だよ。
 確かに、彼の異常な部分が六課に露呈し、更に彼の娘が六課に保護されたのは痛いが、其れでも彼には利用価値がある――例えば帰天の実験台にはなる。
 加えて、管理局では数ケ月後に『意見公聴会』なる物が開催されるらしいから、其処からモニター越しに彼に演説をぶちまけさせるのだって悪くはないだろう?」

「な〜〜るほど……マッタクもってアンタは俺以上の悪役だねぇ?本気で尊敬しちゃうぜ!!」

「褒め言葉と受け取っておこう。
 だが、其れだけにレジアス中将殿を『彼』と接触させない様に、君の方で細心の注意を計って貰いたい。」


ゼストの旦那だろ?
たしか、旦那と中将殿は旧知の中でダチ公って事だったから、此処に中将殿が居ると知ったら旦那は何をしでかすか分からねぇから、合わせねぇようにしねぇとな。

ま、その辺は巧くやるぜぇい。


其れは其れとしてよ、俺が魔界から持ち帰ったコアはどんな感じだい大将?


「あぁ、アレは実に素晴らしい物だったよ。
 共に無念の果てに死した者のコアだったが、片や『護れなかった』事に悔み、片や『目的を果たせず、ダンテに殺された』事を悔やんでいる悪魔の――より正確に言
 うならば、ダンテと言う存在を憎んでいる、凄まじいコアだったよ。
 此れを再生する事が出来れば、私達の戦力は爆増する事間違いなしだ!!此の『クレド』と『アグナス』を再生できればね!!」


そいつぁ良いねぇ!しかも片方がダンテに恨みを持ってるとかマジ最高!!
其れの再生に成功したら面白い事になるのは間違いないんじゃねぇの?――コイツはトコトン楽しくなって来たぜ!!


けど『護れなかった事を悔やんでいる』コアは、ちと不安要素が残るな?
もしもコアの持ち主が帰天しながらも『人の心』を失って居なかったとしたら、少しばかり厄介な事になるかもな――ま、そうなったらそうなったで面白そうだけどよ。














リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission61
『新任務〜The new Mission〜』











Side:なのは


オーリスさんが六課メンバーになって数日が経ち、其れでも何かが変わる事も無く、今日も今日とて訓練の日々!――なんだけど……


「Hey hey hey!Come on babes!!(如何した如何した!来いよオラ!!)」


やっぱりフォワード陣とネロの実力差は凄まじいね?
今日の午前中はネロvsスターズの模擬戦をしてみたんだけど、結果は火を見るより明らか――って言うか、ネロが凄まじいまでに圧倒してるからね……流石だよ。

だけど、スバル達だって間違いなく成長しているよ?
掠り傷かも知れないけど、攻撃の何割かは届いてた訳だし、ネロがティアナの仕掛けに乗せられる場面もあったしね。


「く……ディバインバスター!!!」

「It's cut off……Maximum Bet!!(ぶった切る……マキシマムベット!!)」


――ドガァァァァァァァァァァッァァァァァン!!!



此処で、スバルの直射砲と、ネロの斬撃砲が炸裂!!――結果はネロの方が優勢だったみたいだね。
まぁ、バージルさんの手解きを受けて完成に至ったマキシマムベットと、見様見真似のバスターじゃ勝負にならないのは明白だよ?


……うん、独学でバスターを会得したスバルは、素直に凄いと思うけどね。


でも、ネロが優勢だった言う事はつまり、ネロの方が先に動ける訳で――


「Do you fight against whether you leave?(まだ戦うか、其れとも退くか?)」

「……降参です。」


スバルをダウンさせ、喉元にレッドクイーンを突きつけてゲームエンド。
まぁ、結果は負けだったとは言え、フォワードの皆も凄く強くなってると思う――うぅん、強くなってる!なのはさんのお墨付きだからね!!


「そうは言われても、此処までコテンパンにやられると自信無くすっスよ?」

「強くなってるのは俺だって同じだ、そう簡単にやられてやるかよ。
 だけど、なのはの言う通り、お前達は確実に強くなってるよ――其れこそ、今回は何度も次元斬を使った方が良いかとも思ったからな?自信持てよ、お前等もさ。」


にゃはは……流石に六課配属前に、独立機動小隊で暴れてただけあってネロは戦いなれてるからねぇ?その辺の差って言うのは、やっぱり簡単には埋まらないよ。
其れも踏まえて、バージルさんやダンテさんから見たネロやスターズ分隊の実力は如何ばかりでしょうか?


「フォワード達の動きは悪くなかろう、寧ろ『人間』としてデビルクォーターを相手に、アレだけ立ち回れるのならば、大抵の相手に対処できるのではないのか?
 ネロも、閻魔刀を扱う際の肩の力が大分抜けて来ているから、此れならば遠からず真の居合と次元斬、そして絶刀の習得に至るのは間違いなかろう。」

「ったくアンタは堅すぎて良くねえぜバージル?真面目なのがアンタの美徳とも言えるがよ。
 こう言う時は、小難しい事は言わねぇで、たった一言『坊主も嬢ちゃん達も大したもんだ』って、こう言ってやりゃ良いんだ。シンプルで分かり易いだろ?」

「シンプルなのは否定せんが、其れでは聞かれた事に対する答えにはなって居ないだろうが……貴様の脳味噌は、余り成長せんようだな愚弟よ。」

「そりゃ喧嘩売ってんのかお兄ちゃんよぉ?」

「その呼び方は止めろ、鳥肌が立つ――と言うか、貴様の方こそ死にたいらしいな、ダンテ……」


はい、ストーーーーーーップ!!喧嘩はダメですよバージルさん、ダンテさん!大体2人が本気で喧嘩したら、訓練施設が吹っ飛んでもおかしくないんですから!!
其れに兄弟は仲良く!此れは基本です!!


「心配ねぇだろ、バージルとダンテなら。所謂『喧嘩するほど仲が良い』って奴だろ此れは?
 大体ガチで仲悪かったら、未来でオッサンがバージルの事を話してくれる筈がねぇし、態々閻魔刀を取り戻しに教団に乗り込んだりはしねぇだろ?」

「……其れもそうだね。
 で、喧嘩を未然にストップしたところで、改めて如何思いますか?」

「今は未だ経験の差があるだろうが、何れはスターズ、ライトニングのフォワード共に管理局のトップクラスに成るのは間違いなかろう。」

「ま、アンタとヴィータ嬢ちゃんの指導の賜物だと思うけどな。」


ありがとうございます♪

さてと、それじゃあ今回の模擬戦のだけど、フォワードの皆はフォーメーションが大分良くなって来たね?
ティアナをセンターガードに、スバルをフロントアタッカーに、ウェンディを撹乱主体のガードウィングに配置したフォーメーションは役割が出来てると思うし、ウェンディは
スバルが攻めやすいように動く事が出来てるし、ティアナもフィールドを広く見渡せるように成って来たね?
勿論スバルの格闘戦は見事の一言だったよ。

反対に反省点としては、スバルは少し先行するキライがあるのと、ウェンディは撹乱目的でも少し余分な動きが多い事、ティアナは相手の突飛な行動に対処するのが
苦手な事だね?まぁ、この辺はオイオイ直して行くしかない事だし、経験を積めば自然と改善されるから大丈夫だよ。

で、ネロは、戦闘力も戦闘技術も申し分ないんだけど………取り敢えず、その辺にある物を武器として投げるのは極力控えようね?
確かに実戦の場では有効かもしれないけど、市街地戦闘の場合に所有者がハッキリしてる乗用車とか投げつけて壊したら、大問題に発展しちゃうから。


「分かった。なら、戦闘で発生した瓦礫とかを投げる事にするぜ。或は既に廃車同然にぶっ壊れたモンとかな。」


それって、つまりはその辺の物をバスターで投げ飛ばして攻撃するのは止めないって事だよね?……右腕のバスターはネロの代名詞とも言えるからアレだけどね。
時にティアナ、少し疲れてる?


「え?いえ、別にそんな事は無いですよ?」

「そう?さっきの模擬戦の最中、何度か注意力が散漫になってる場面があったから、疲れてるのかと思ったんだけど……本当に大丈夫?無理してない?」

「だ、大丈夫です!まぁ、昨日ちょっとフォーメーションを考えてて根を詰めたところは有りますけど、其れだけです。
 寧ろ、今の模擬戦で完全に目が覚めたので安心してください。」


其れなら良いんだけど、くれぐれも無理だけは禁物だよ?
無理したって良い事は何もないし、無理が祟って取り返しのつかない事になってからじゃ遅いんだからね?


「……了解です。」


ならば良し!


さてと、こっちは模擬戦終わったけど、ライトニングの方のフィジカルトレーニングは如何かな?
シグナムさんとザフィーラは結構厳しそうだけど、フェイトちゃんが巧くやってるだろうから、やり過ぎるって事は無いと思うんだけど………



あ〜〜〜っはっは!此れ位の訓練、僕はマダマダぜんぜんよゆうだぞ!
 へいと、ブシドー、いぬっころ、もっと楽しい訓練ないの?このふぃじかるとれーにんぐって、あすれちっくみたいで面白いし、僕もっと遊びたい!!」

「レヴィ、気持ちは分かるけど今日は此処までね?
 ノーヴェやディエチは兎も角として、エリオとキャロが限界だから。」

「いや、アタシ等も結構ギリです、フェイト隊長……」

「レヴィに付いて行くのは……中々にキツイですよ………」

「「もう……無理です……」」

『きゅくる〜〜〜………』



ありゃりゃ、レヴィが一緒にやってたせいで、ライトニングのフォワード陣は全員がグロッキー状態になっちゃったみたいだね?……レヴィの底なし体力恐るべしなの。
其れでも、ノーヴェとディエチはギリギリとは言え付いて行けたんだから、フィジカル面でも大分強化がされてるのは間違いないよ。


「だろうな。……時になのは。」

「高町なのはよ……」

「なのは嬢ちゃんよぉ……」


ほえ?如何したのネロ?其れにバージルさんとダンテさんも。


「「「重くないのかそれ?」」」

「へ?」

「いや、可愛く『へ?』じゃなくて、頭の上に小ギツネ状態の久遠を乗せて重くないのかと思ってさ。」


あぁ、くーちゃんね?別に大丈夫だよ此れ位は。
って言うか、子供の頃から小ギツネ状態のくーちゃんを頭に乗せてたし、くーちゃんも私の頭の上は居心地がいいみたいだから無問題だよ♪


「なら別に良いんだが……ほら、こっち来い久遠。あんまりなのはの頭の上に居ると、なのはの肩と首が凝っちまうぜ?」

「ん?…ならネロの方に行く〜〜。」


あ、そっちに行くんだ?
ネロもくーちゃんに懐かれてるからね――そう言えば、私以外でくーちゃんがあそこまで懐いたのはネロが初めてかも知れないの。

えっと……其れで、重くないかなネロ?


「いや、大丈夫だ。ベリアルと比べれば全然軽いからな。」


アレとの比較は色々間違ってると思うけど、大丈夫ならよかったよ。



さてと、午前中の訓練は此処まで!午後はフィジカルトレーニングを頑張ろうね?体力は有るに越した事とはないからね♪








――――――








Side:ネロ


んでもって、午後のフィジカルトレーニングも何事も無く済んで(アミタが異常にやる気だったけど)、現在六課全員が隊長室に集合してる訳だが、何かあったのか?


「さてと、こうして皆に集まって貰ったんは、他でもない新しい任務があるからや。
 3日後の19時から、ミッドチルダ市内の『ホテル・アグスタ』で、大規模なオークションが開催される――其れの警備に、私達機動六課が当たる事になったんや。」


新しい任務か。
だけど、オークションの警備に俺等が出張る必要はあるのか?普通は警備隊とかが出るもんじゃないのか?仕事の内容的に。


「ネロ君の言う事は最も何やけど、此のオークションには『合法』なロストロギアも出展される言う事で、六課に白羽の矢が立ったんや。
 機動六課は『古代遺物管理部』やさかい、この手の事はお任せやからね?」


成程な。確かに合法ロストロギアが出展されるってのは見過ごす事は出来ねぇだろうな。
そう言う事なら、確かにコイツは俺達機動六課が当たるべき任務だろうよ――ロストロギアを狙って、スカリエッティが仕掛けて来る可能性があるだろうし、そうじゃなく
ても、その力を得ようとする奴は居るだろうから、そう言った連中からロストロギアを護るのが俺達の任務って事か?


「そう言う事や。
 そんで、今回の任務に先立って、新たに六課に出向するメンバーを発表しとこか?……入ってきて良いで。」

「「失礼します。」」


新たなメンバーって、マジか此れ!?


「陸士108部隊から、本日付で機動六課配属になりましたギンガ・ナカジマです。」

「同じく、湾岸警備隊特別救助隊から、本日付で機動六課配属になったヴィッツ・シュナイゼルです。以後お見知りおきを。」


まさか、新メンバーがギンガとヴィッツだとは思って居なかったぜ!
久しぶりだな2人とも!元気だったか?


「この通り元気一杯ですよネロさん。」

「元気じゃないとやってられないからね。」


そうか……そいつは良かったぜ。
だが、2年ぶりの同チームなんだ、精々思いっきり暴れてやろうじゃねぇか!異論は有るか?


「「無いです!!」」




「嘘……ネロさんとギンガさんとヴィッツさんて、訓練校の伝説になってる『訓練生最強チーム』じゃない!?
 其れが目の前で再結成されてるなんて……生きた伝説となってるチームをこの目で拝む事が出来るとは思っても居なかったわよ……」

「ギン姉、実は凄かったんだ……」


え゛……伝説のチームとか呼ばれてるのか俺達って?
幾ら何でも訓練校の伝説ってのは――――マッタク持って否定できねぇなオイ。

思えばなのはの考えた実技試験でステージ80まで到達したのはギンガとヴィッツだけだし、全制覇したのは俺だけだから『伝説のチーム』って呼ばれても……か。


まぁ、六課の戦力が増強された訳だから問題は一切ねぇぜ。


其れに『伝説』とか言われちゃ、其れに応えないとだからな……良いぜ、その任務やってやろうじゃねぇか。

大体にしてオークションてのは楽しむモンだろ?其れに便乗して騒ぎを起こそうとする奴なんざ撃滅上等だ――レッドクイーンと閻魔刀で叩き斬ってやるぜ!!


――だが、其れは其れとして、シャマルが持ってる袋は一体何だ?



「此れ?此れは、隊長さんとネロ君の衣装よ♪当日を楽しみにしててね♪」


俺達の衣装?……ま、其れが何かは当日になりゃ分かるか。








――――――








Side:なのは


で、オークション当日。
私とはやてちゃんとフェイトちゃんは、オークション参加者を装う為に、はやてちゃんが用意してくれたドレスに着替えたんだけど、如何かな?おかしくないかな?


「ふわぁ〜〜〜〜!凄く綺麗ですよなのはさんも、はやてさんも、フェイトさんも!!」

「マジでスゲェ……普通に、ファッション雑誌の表紙飾れるんじゃないですか此れ!?」


そう?ありがとう、スバル、ノーヴェ♪

因みにダンテさんとバージルさんもオークション参加組なんだけど、衣装は用意できなかった……自分で如何にかするとは言ってたけど、どんな格好で来るんだろう?



「またせたな嬢ちゃん、此れなら良いかい?」

「おぉ!中々やるなダンテさん!
 ダークグレーのジャケットに、漆黒のインナー……見事なコーディネートやで!!」


先ずはダンテさん。
何時もの派手さはないけど、全体を暗色系で纏めたコーディネートは、銀髪とのコントラストが最高だね。――続いてはバージルさんなんだけど……


「待たせたな。」

ぶふぅぅぅぅぅ!?ギルバァァァァァァ!?


うん、ダークグリーンのスーツで決めて来たのは良いんだけど、如何して『全身包帯グルグル巻き』状態なのかな?志々雄真実だよ、それじゃあ!!


「懐かしかろうダンテ?奇しくも、『トニーとギルバが初めて邂逅した』時の格好だからな此れは、俺もお前も。」

「確かに懐かしいが、其れは無いだろバージル!!
 下手したら不審者として会場から摘み出されるぞ!?つーか、何でギルバ!?普通にダークグリーンのスーツで決めるだけじゃ駄目だったのか兄貴よぉ!!」

「単なる余興だ、元より此れで会場入りする心算などない。
 ギルバスタイルなら問題があっても、此れならば問題はなかろう?」



――バッ!



余興だったんですねバージルさん……だけど、此れなら悪くないかな?
ダークパープルのコートに、同色のズボン、そして黒いインナーと顔に掛けられたモノクル――うん、まるで中世の貴族みたいだね。


「そう来たか……まるで親父みたいだな。」

「其れを意識したからな。」


と思ったら、其れってスパーダさんの格好だったんだ?でも、良く似合ってますよバージルさん♪


だけど、ネロは未だかな?そろそろ来ても良いと思うんだけど……


「ワリィ、待たせたな。」

「遅いよネロ!………!!」

って、此れは、ネロのパーソナルカラーとも言える濃紺をメインにしたジャケット!?
堅すぎず、だからと言ってカジュアル過ぎないデザインがネロにはよく似合ってるよ!!――この衣装をチョイスしたはやてちゃんGJなの!!

カッコイイよネロ!


「そうか?実感ないんだけどな。
 だけど、なのはだってそのドレス良く似合ってるじゃないか?凄く可愛いぜ?」

「ふえぇ!?……そ、そう言われると照れちゃうよ……でも、そう言って貰えると嬉しいかな?……ありがとうネロ。」

「…………」

「ネロ?」

如何したの?行き成り黙り込んで?



――ギュム!!



ほえぇぇ!?い、行き成りハグって、如何したのネロ!?


「あぁもう、我慢の限界だ此れ!本気で可愛いなぁなのはは!!
 オイはやて、仕事が終わったら此のままなのはの事『お持ち帰り』して良いか?てか良いよな?持ち帰るべきだよな、こんなに可愛いなのはは!!」

「全然OKやでネロ君。寧ろ持ち帰れ。持ち帰ってなんぼや!!」


はい〜〜〜〜〜〜〜!?何言ってるのネロ!?そしてはやてちゃんもサラッと了承しないでなの〜〜〜〜〜!!!!
って言うかお持ち帰りって何!?持ち帰ってどうする心算なのーーーーーーーーーー!!

それ以前に、同室で『持ち帰るって』おかしいからね色々と!?


「気にするな。気にしたら負けだぜなのは?」

「いや、気になるからね!?」

「仕事前にカオスになってきましたねぇ……?」


落ち着いてないで、取り敢えず止めて下さいアミタさん〜〜〜〜〜!!!









――只今状況鎮圧中に付き、少しばかり待ってなの……割と本気でね。








ま、まさか、お仕事前にエネルギー使うとは思ってなかったの……って言うかはやてちゃん、仮にも部隊長なんだから変に煽らないでよ!!


「なはは……少しばかり調子に乗り過ぎたわ。
 やけど、大体此れで想像ついたと思うけど、なのはちゃんとネロ君、私とダンテさん、フェイトちゃんとバージルさんがコンビでオークションに乗り込むで。
 でもって、会場内の警備と監視をしつつ、落とせそうな合法ロストロギアは競り落とす――んで、私等以外は会場の周辺を警備するんが仕事やから確り頼むわ。」


だけど、はやてちゃんは一瞬で切り替えが出来るから凄いよ。


了解です!私達は会場内でって言う事だから、外は任せたよドゥーエちゃん、ヴィータちゃん?


「おうよ!アタシ等に任せときな!」

「貴女は、愛しの彼とオークションを楽しみなさいな。」


〜〜///!今は仕事中だよドゥーエちゃん!!まぁ、楽しみたいとは思ってるけどさ。


「なら良いじゃない?仕事とかは別にして楽しむのが一番よ――其れにネロの程の良いと男は滅多に居ないんだから、放しちゃダメでしょ?


……うん、分かってるよドゥーエちゃん。ネロの事を放す心算なんて絶対に無いから!!


えっと、其れじゃあ行こうかネロ?


「All right.Make them offer NANOHA.(了解。行こうぜ、なのは。)」


うん!


さてと、いよいよオークションが開始なの!――果たしてどんな物が出て来るのか、そして誰が何を狙ってくるのか……マッタク持って予想はつかないけど、私達が此
処に居る限り、襲撃を掛けて来ても返り討ちは確実だからね……来るなら覚悟を決めておいた方が良いの!



ホテル・アグスタの大オークション、いざ開始だね。













 To Be Continued… 





ジェスターたちにとっては予想外とも言える事が起こったけれど。
美姫 「特に問題もなく、次の展開を考えているみたいね」
その辺りは強かだな。とは言え、暫くは派手に動かないと思うが。
美姫 「なのはたちはオークションの警護というお仕事ね」
ああ。隊長たちはドレスアップして中からと。
美姫 「例によってはやてのからかいが混じりつつも、真面目にお仕事と」
何事もなく無事に終わると良いんだけれどな。
美姫 「どうなるかしらね」
次回も待っています。
美姫 「待っていますね〜」



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