Side:ネロ


さてと、エキドナとファントム、其れに随分と大勢の悪魔が集まって来てくれたが、マッタク持ってテメェ等なんざ敵じゃねぇ!それこそ、経験値の足しにもなりゃしねぇなオイ!
其れとも、俺達が強過ぎるのか?

だとしたら、幾らなんでもやり過ぎちまったかな?流石に弱い者いじめってのは、良い気分じゃねぇからな。



『雑魚を葬った如きでいい気になるなよ小僧が!妾の力、思い知るが良い!!!』

『遊びは終わりだぜ坊や……ソロソロ本気でやってやる!!』



Ha!遊びは、終わりだって?ソイツは上等だな?
其れはつまり、今までの退屈なパーティとは違う、刺激的なパーティを演出してくれるんだろ?……なら、寧ろ大歓迎だぜ?雑魚共が相手じゃ、喰い足りなかったからな!!



「その通りだぜ坊主。
 パーティってのは、刺激的じゃなきゃ面白くない――特に、悪魔相手のハッピーでイカレタパーティってのはな。」

「アンタなら、そう言うと思ったぜオッサン。ま、その意見に関しちゃ、概ね俺も同意見だけどよ。
 で、アンタはどっちとやりたいんだ?ヒステリーな植物婆と、筋肉馬鹿の溶岩蜘蛛……ダンスパートナーとしちゃ、どっちも微妙な感じだが、選ぶとしたら、どっちがいい?」

「あ〜〜〜……だったら、まだエキドナの方が良いか?
 ヒステリックな声は耳障りだが、黙ってりゃ其れなりの美人だから、暑苦しい溶岩蜘蛛を相手にするよりは、やる気が出るぜ。」



OK、だったらその婆はアンタに任せるぜダンテ。
そんな訳で、テメェの相手は俺だぜファントム?どんな手品で、蘇ったかは知らねぇが、もう一度地獄に叩き落してやるから覚悟しな!



『生意気な小僧が……踏みつぶしてくれる!!』



Ha!やってみろよクソ野郎!!出来るモンならな!!














リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission84
『激しい舞踏曲〜Hard Waltz〜』











『死ね!!

「そう言われて、死ぬ奴がいるかよ?――寧ろテメェの方こそ死んじまいな!!Be gone!!(失せろ!!



――ズバァァァァァ!!!



『ごあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!……き、貴様ぁ!!!』




なんだよ、頑丈そうな岩の身体を持ってるくせに、思った以上に脆いじゃねぇか?其れとも、外骨格は堅くとも、その隙間を攻撃されると意外とやばいってやつか?
そう言えば、固い鎧を纏っているのは、生来の撃たれ弱さを補う意味があるって聞いた事が有るからな……アンタも存外その口なんだろ?えぇ、大悪魔ファントムさんよぉ?



『黙れ!!生来の撃たれ弱さなど、有り得ぬ!!
 我等は、生まれながらにしての最上級悪魔……この岩の如き身体が、朽ちる等在り得ん!!――ましてや、貴様を殺さずに死ぬ事は出来んぞ小僧がぁ!!』




ったく、少しは人の話を聞けよ。だから、上級悪魔のクセに『脳筋』て言われんだよテメェは。つーか、俺とテメェの力量差位は認識しろよな?
1回目は逃げ帰って、2回目はぶっ殺されたって言うのに、まだテメェの力が分かってねぇのか?だとしたら、外見だけじゃなく、脳味噌のレベルも蜘蛛と大差ねぇなオイ?

其れとも何か?3回目の今回は、徹底的に叩きのめされたくてやって来やがったのか?だとしたら、とんだマゾヒストだなお前。
悪魔にも弩Mの奴がいたってのは驚きだが、生憎と俺はそっちの趣味はねぇんだ、悪かったな。――まぁ、そんな事を関係なしに、テメェはぶっ殺してやる心算だけどよ!!



『口の減らない小僧だ……だが、蘇った我を以前と同じと思うなよ!?燃え尽きるが良い!!』



――ドゴォォォォォォォォォォ!!!!



っと、火炎弾か……コイツは、着弾点に其れなりに大きなクレーターが出来てるから、確かに威力は前よりも増してるみたいだな?
だが、今の火炎弾、態と外しやがったなテメェ?

こんな事を聞くのは野暮ってやつなんだろうが、まさか威嚇の心算か?『今の俺の火炎弾は此れ位の威力があるぜ』ってか?……Ha、だとしたら、下らな過ぎて呆れる事も
出来ねぇぜファントム?

確かに、普通の奴がこんなモン見せられちまったら、ビビって委縮しちまうだろうが、生憎と俺は普通じゃないんだぜ?
大体にして、この程度のクレーターなら、六課の隊長様達なら楽に作れるんだぞ?特に、パワー特化のヴィータが全力出せば、コイツの10倍の大きさのクレーターを作る事
なんざ、朝飯前って位に余裕だろうな。

もっと言うなら、なのはの集束砲は、本気の本気で全力全壊ブチかませば、クレーターどころか都市一つがぶっ飛ぶってはやてが言ってたからな……その程度の攻撃如き
じゃ、俺には威嚇にも何にもなりゃしねぇぜファントム?

つーかよ、どうせやるなら威嚇なんて下らねぇ事しねぇで、俺に直接ブチかませば良いんじゃねぇのか?
其れなら薄らめんどくせぇ事もねぇし、巧く行けばソイツで俺を倒す事も出来るかも知れないぜ?――まぁ、テメェの温い火炎弾でやられてやる心算なんぞ、毛頭ねぇけどな。



『何処までも生意気な小僧が……良いだろう、其れが望みならばそうしてやる!
 だが、此れで終いだ!!――精々、俺を本気にさせた事を地獄で後悔するが良い!!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』



――ゴォォォォォォォォォォォォォ!!




挑発に乗って、特大サイズの火炎弾を撃って来やがったか……だが、其れこそが俺の狙いだぜ!!

オォラァァァァァァァ!!!



――バキィィィ!!……ドゴォォォォォォォォォォン!!



『ギヤァァァァァァァァァァァァァ!!!ぐぬ……この火炎弾、やってくれるわ!!』



ソイツをエキドナの方に、殴り飛ばしてやったんだが、大成功だったみたいだな?――まぁ、植物には炎が良く効くから、大ダメージは免れねぇだろうよ。
だが、どんな気分だファントム?テメェの攻撃で、仮初の関係とは言え相方に大ダメージを負わせちまったって言うのはよぉ?まぁ、悪魔はそんな事気にしねぇかもだけどな。



『殴って火炎弾の軌道を変え、エキドナに火炎弾を喰らわせたのか!!』

「その通りだ。せめて、仲間の位置位は把握しておけよな?
 ぶっ殺す筈の相手に、テメェの攻撃を利用されたなんてのは、幾ら何でも笑えないだろ?其れとも、この展開を見越して攻撃したってんなら、ある意味で尊敬するけどよ。」

『貴様……何処までも愚弄しよってからに……細胞の一欠片も残さずにぶち殺してくれる!』



だから、何度も言うが、やれるもんならやってみろってんだ、この蜘蛛野郎が。
殺すだのなんだの喚いたところで、其れが実行されなきゃ何の意味もねぇだろう?――其れとも何か?テメェは虚勢を張って威張り散らす三流以下の雑魚なのかオイ?

だとしたら、俺はトンだハズレくじだぜ。
テメェみたいな、三流以下の雑魚を相手にしなきゃならねぇんだからな?……なんか、一気にやる気が失せて来たぜ。

ザフィーラとシャマルが護衛してくれてるから大丈夫だとは思うが、あんましヴィヴィオを待たせるのも悪いからな?そろそろ終わりにしようぜ、筋肉達磨の蜘蛛野郎!!



『良いだろう、そろそろ此方としても、お前の様な生意気な小僧は、その口を永遠に閉じてやろうと思っていた所だからな!!』

「出来もしねぇ事言ってんじゃねぇよ。過去に二度も負け、三度目の今だって今の火炎弾を殴り返した以外は、俺にはお前の攻撃なんざ触れても居ないんだぜ?
 其れなのに、俺の口を永遠に閉ざすと抜かすとは、中々面白いジョークだぜ?いっそコメディアンになってみたらどうだ?その異様な見た目と相まって、意外と人気者にな
 れるかも知れないぜ?」

尤も、テメェみたいなデカブツが入れるスタジオや劇場なんざなさそうだから、路上パフォーマンスって事になりそうだけどな。
ま、そんな未来はあり得ないぜ……今此処で、テメェは俺にぶっ殺されるんだからよ?

確かジャパンの諺で『三度目の正直』っつったかな?
1度目は逃げられて、2度目はぶっ倒したが復活されての今回が3度目……なら、今度はもう二度と復活出来ない様に斬り刻んでやるだけだ……Do it!(行くぜ!)



――バリィィィィン!



『デビルトリガーか……!』


「「こうなった以上、テメェには万に一つ所か、兆に一つも勝利の可能性は無いと知りな。――Go to Hell!!(地獄に落ちろ!!)」」

そんでもって二度と戻ってくんな。テメェみたいなデカブツにうろうろされると、流石に色々と迷惑極まりないんでな!








――――――








Side:ダンテ


Hu〜〜〜〜!Ha-ha!!良いね、中々に刺激的じゃないかウッドドラゴンのお姉さま?
当たれば寄生して来る種子を飛ばしたり、子供を産み落として兵士としたり、地面に根を張ってそいつを地下から地上に出して攻撃したりと、攻撃手段も中々多彩でイカレて
る辺り、アンタ結構俺好みだぜ?

女は黙ってる方が美人だが、ヤバくてイカれてるのはそれ以上に美人だって相場が決まってるもんさ。
俺の仕事仲間兼借金取りのお嬢ちゃんは、お喋りじゃない上にヤバくてイカれてるって言う、最高クラスの美女だからな?



『オノレェ、心にもない軽口をベラベラと!』

「オイオイ、心外だな?俺は冗談は言っても、嘘は吐いた事がないって有名なんだぜ?其れこそ以前は、行きつけの酒場で『正直者のトニー』って渾名が有ったくらいだ。
 そんな訳で、アンタに対する評価は本気その物さ。――ただ、ちょ〜〜〜〜っとばかし歳取っちまってて、熟女としても可成りキツイ部分があるのは否定しねぇけどよ?」

『貴様、人間の小僧如きが生意気な!!』



おぉっと、少しばかり正直になり過ぎちまったらしい。本当の事言って悪かったぜお姉さま……もとい『お婆さま』よぉ?
てか、確かにアンタは美人の類に入るし、ヤバくてイカれてるから最高クラスなんだが、生憎と俺に仲間にはアンタ以上に美人でヤバいのが居るから、アンタの魅力も半減し
ちまうのさ……如何に上級の悪魔であっても、アンタがコイツ以上とは思えねぇからな?頼むぜネヴァン!!



『ウフフ……坊やとのセッションは、燃えて来るわね?』

「精々ロックに決めようぜ?植物に電気は通りが悪いが、アンタはアイツよりもずっと格上の上級悪魔なんだから、ダメージを通す事は出来るよな?」

『勿論よ?……其れに、相手はエキドナ……坊やに負ける以前に、随分とちょっかいを出してきてくれてたから、正直鬱陶しいと思っていたのよね。
 まぁ、取るに足らない相手だから無視していたのだけれど、鬱陶しいのは事実だったから、此の機会にどちらの方が格上であるかを思い知らせてあげるのも一興だわ。』



良いねぇ?そう来なくちゃ面白くないぜ。
だったら、ライブ開始からビート全開で行こうぜ!!温いビートじゃ観客も飽きちまうだろうからな!



『何をごちゃごちゃ言って居る……いい加減、妾の前にひれ伏すが良い!!』

「そいつはお断りだな婆さん?
 俺にはまだまだやりたい事が有るから、こんな所でアンタに負ける訳には行かねぇんだわ割とマジでな。――つーか、アンタが俺に勝てると思ってのかよ本気で?」



――ガシィィィィィィ!!!



『と、止めただとぉ!?妾の攻撃を素手で掴んで止めるとは、貴様本当に人間の小僧か!?』



人間さ。但し半分だけだけどな。
アンタにゃ信じられねぇかもしれないが、俺は人と悪魔の間に生まれた存在で、少なからず悪魔の力をこの身に宿してるのさ――其れも最強の悪魔であるスパーダの力を。



『す、スパーダの力だとぉ!?
 スパーダが人間の女との間に子を授かったと言う話は、風の噂で聞いてはいたが、その子供が貴様だと言うのか小僧!!!』


「如何やらそうらしいな?
 まぁ、俺にとっては、親父が誰であろうと如何でも良い事なんだけどな?……俺にとって大事なのは、アンタ等みたいなクソッ垂れな悪魔をぶち殺せるかどうかに限るぜ。」

序に言うと、俺にばかり集中してると、ちょいとばかし拙いんじゃないの?



『なんだと?一体何を――』



――ドガァァァアッァァァァァァァァァァァァァン!!!



『グアハァ!!!?』

『グオォォォォォォォォォォォォォ!?』




「「適当に手加減してバスターでぶん投げたんだが、まさかこうなるとはな……流石に俺も予想してなかったぜ。」」



言った瞬間に、デビルトリガーを発動した坊主が、ファントムを持ちあげて、其のままエキドナに直撃!!
ファントムの方は、其れほどダメージを受けた感じじゃないんだが、エキドナの方は大ダメージは間違いねぇ……植物に炎は劇薬以外の何物でもないからな。

だが、ファインプレイだぜ坊主!!
此れなら2匹纏めて葬る事が出来るかも知れないからな――一気にブチかませ!!俺も本気でやってやるぜ!!!



「「Eat this!……This is the drawing the sword way!!(喰らいな!……此れが、居合ってやつだぜ!!)」」



――ズバァァァアァァ!!



おぉ、やるねぇ坊主?
バージルには大きく劣るが、身のこなしは大したモンだぜ?――今だって、エキドナに的確なダメージを叩き込んだばかりか、ファントムにだって大ダメージ喰らわせたしな。

そして其れだけじゃねぇ……派手に行こうぜ坊主!!



「「応よ!!ブチかまそうぜダンテ!!
  うおぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!遊びは終わりだ!泣け、叫べ、そして……死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」



って、オイオイ坊主、エキドナとファントムをレッドクイーンで纏めて滅多切りにした挙げ句に、右腕で纏めて炎攻撃喰らわせて爆発って、幾ら何でも全力全壊過ぎじゃねぇ?
まぁ、なのは嬢ちゃんがアレだから、その彼氏である坊主が其れに感化されても不思議はねぇんだけど……まさか、此処までとは叔父さんもちょっと驚いちゃうぜ?



「「だが、驚いただけじゃ済まないだろアンタは?――ブチかませダンテ!!筋肉達磨の蜘蛛野郎と、ヒステリーな婆にトドメを刺してやってくれよな!!」」

「そう来たか?……だが、そう言う事なら喜んで受けるぜ坊主!!
 アンタ等との刺激的なライブは楽しかったんだが、如何やら終焉の時間が近いんでな、コイツで決めさせて貰うぜ……喰らいな『ジャムセッション』!!」



――ギュイィィィィィイィィィン………バリィィィイィィィィィィィィィ!!



『『グギャァァァァァァァァァアァァァァァァァ!!!!』』




如何やら思った以上に効いてるみたいだが、此れだけじゃないぜ!!ブチかませ坊主!!



「「オォォォォォ……Catch this!!(喰らいやがれ!!)」」



――ドンドン!バキィィィィィ!!!



2体纏めて叩き攻撃をブチかました上で、これまた2体纏めて殴り飛ばすとは、良い感じだぜ坊主。本当に良くやってくれたぜ――ったく、流石はバージルの息子だぜお前。
尤も、その強さのお蔭でエキドナもファントムも虫の息だからな――折角だから、トドメは一緒に行くとしようぜ坊主?



――シュゥゥン……



「良いんじゃねぇかオッサン?……精々弩派手に決めてやろうじゃねぇかよ!!」

「良いノリだぜ坊主?……そう来なくちゃ面白くもねぇからな?……だったら、精々派手にブチかますとしようぜ坊主!!――ついて来れるか?デビルトリガー解除状態で。」

「馬鹿な事聞くなよオッサン?付いて行けるに決まってんだろ?
 大体俺を誰だと思ってんだ?スパーダの孫で、バージルの息子で、アンタの甥っ子なんだぜ?どんな無茶振りにだって、付いて行けるに決まってんだろうが!!」



そうかい、ソイツは聞くだけ野暮だったな。――だが、合言葉は知ってるのか?



「知ってるよ。未来のアンタから教えて貰ったから、其れこそ耳タコだぜ。」

「ならOKだ………コイツで決めるぜネロ!!」

「応!!ブチかまそうぜダンテ!!」



――ガッ……



「「Jack Pod!!(大当たりだ!!)」」



――ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!



ハ〜ッハッハッハ〜〜!コイツは良いねぇ?
俺と坊主の放った拳銃での一撃が、ファントムとエキドナって言う上級悪魔を爆散した訳なんだからな!!――人間の力を見くびった報いって所だ…精々地獄を楽しみな。

お前達には、現世よりも地獄の方が万倍に合うだろうからな。



まぁ、そんな訳で、残るはバージルか……負けるとは思わねぇが、油断だけはするなよ?――アンタは、俺達の大切な仲間でもあり、そして家族なんだからな……!
相手にしてる黒騎士のお嬢ちゃんをチャッチャと倒して終わりにしようぜ?――アンタなら、苦戦はしねぇだろバージル!!だから、速攻で決めてやってくれよ、お兄ちゃん!








――――――








Side:バージル


ふむ、ダンテとネロが夫々の相手を倒したか……概ね予想通りと言った所――つまりは、俺がこの黒騎士を滅すれは、全てが丸く収まると言う事なのだろうな。

とは言っても、流石に手強い。
ただ攻撃を複製するのではなく、思念体の分際であるにもかかわらず、的確な攻撃を繰り出してくれているからな相手は……


だが、其れを踏まえても、俺に敗北は有り得ん。
何よりも、夜天の空に消えてしまった、心優しき黒衣の美女を悪魔の支配下から解放してやるのも一興と思っただけの事ゆえ意味も他意もない事だが、ネロとダンテがアレ
程派手にやってくれた以上は、俺が遅れを取る訳にも行くまい。

加えて、如何にスパーダの剣技を会得しているとは言え、その程度の剣閃如きは、俺に言わせれば『猿まね』の範囲を出る事は無い代物だ。

まぁ、あの神の如き剣技を正確にトレースしたと言う事については褒めてやるが、所詮は良く出来た複製品どまりでしかないだろう……故に、俺に勝つ事は出来ぬと知れ!



そろそろ遊びは止めて、本気を出すとしよう。
貴様を殺し、そして開放するぞ黒騎士ネロ・アンジェロ――否、祝福の風『リインフォース』よ!!


「………!!」

「そう怯えるな……貴様は必ず助け出す。――態々、俺と同じ轍を踏む理由もないからな。」

故に、俺は貴様を斬る!――黒騎士の支配から、貴様を救い出し、本来あるべき主の下に戻してやる為にもな――我が絶技、その目に焼き付けておくが良いさ。








――――――








Side:ヴィヴィオ


怖い…怖いよ。
外ではパパ達が怖い相手と戦ってて、中ではザフィーラとシャマルが私の事を護ってくれてるけど……其れなのに怖い、怖いよぉ……!!

何が怖いのかは分からないけど、兎に角怖い……凄く怖いから、助けて、ママ、パパ!!――お願い……怖いのは、嫌だ、嫌だよぉ!!!



「心配するなヴィヴィオ。
 確かにネロもなのはも出張っているが故に、些か心細いかも知れぬが、、其れに飲み込まれるなよ?――悲しみに飲み込まれたら悲劇しか待って居ない故にな。」

「大丈夫、ネロ君となのはちゃんに任された以上、この結界の中には、蟻の一匹だって通さないから、安心して良いわよ?寧ろ、任せなさいって♪」



ザフィーラ、シャマル先生………うん、頑張る!!
だって、パパ達も頑張ってるから――だから、私ももっと頑張ってみる――だから、負けないでねパパ、ママ!!!











 To Be Continued… 





ネロとダンテの方は無事に片が付いたようだな。
美姫 「みたいね。何かあるかと思ったけれど」
あの二人は特に何も奥の手とかもなかったようだな。
美姫 「後はバージルの方ね」
こちらは相手がな。
美姫 「無事に助ける事ができるかしら」
次回も楽しみに待っています。
美姫 「待っていますね」
ではでは。



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