第81話「海鳴市再建計画」






 海鳴市を襲った爆発事故は凄まじい被害だった。
 中心街のビルの半数近くが全壊又は半壊以上の損害だ。
 それに地下街は全滅だった。
 爆発によって跡形もなく吹き飛んだのだ。
『爆発によって海鳴市の都市機能は麻痺したままです』
 海鳴市の都市機能は麻痺したままだ。
 交通網も寸断され移動も徒歩に限られていた。
 バスも市内循環の路線が運休になるなど影響が大きい。
 事故調査委員会が設けられたが、原因で意見が分かれていた。
 ガス爆発説、テロ説など意見が紛糾した。
 その模様は海鳴ケーブルテレビで連日生中継されていた。
 出席者は、責任の擦り付け合いという醜態をカメラの前で晒した。
 傍聴者からは、罵声が飛ぶ。
『月村ビルの会議室から復興会議の模様を海鳴ケーブルテレビを通じて海鳴市の皆さんにお伝えしております』
 市の施設の殆どが使用不能になっていた。
 都市ガスの老朽化を追及する声が上がる。
 老朽化を放置したから大惨事が起きたのだと……。



 だが、ガス局は反論する。
「ガス爆発は、飲食店側がガス漏れに気づかず火を使ったから起こったのであってガス局に非はない!!」
「ガス漏れ検知器が作動しなかったのは、設置したガス局のせいだろうが!」
 飲食店とガス局が言い争う。
「いいや。ガス局の設備不良だ!!」
「飲食店側の責任だ!!」


 余りに酷い言い争いの為、中継が途切れる。
 音声を止め、『しばらくくお待ちください』のテロップが画面いっぱいに出る。
 両者の激しい言い争いの為、何度も中継が途切れる。
 その為、原因究明と復興計画の策定に遅れが生じていた。
 本当は爆弾テロなのだがどうしても責任を誰かに背負わさなければならない。
 責任の所在を明確にしないと再建時の費用請求も出来ない。



 一方、ミッドチルダでは……。
『凶悪な脱獄犯は未だに逮捕されていません。目撃した場合は管理局員に連絡してください』
 脱獄した凛、ルヴィア、士郎の行方は掴めていなかった。
『また、連続猟奇殺人、誘拐犯の行方も未だ不明のままです。現在も連日のように犠牲者が出続けています』
 未だにロイエンタールによる猟奇殺人は続いていた。
 魔導師の犠牲者は減っていた。
 それは複数人で周囲を警戒しながら捜査していたからだ。
 だが、民間人の犠牲者は逆に増えていた。
 繁華街での犯行が増加している。
『今朝も路地裏で体の血液のない死体が発見されました。被害者の首には何かが噛みついた後があったとのことです。ミッドで 多発している事件との関係を含め捜査が行われるとのことです』








 そして脱獄した凛たちは……。
 地下に潜伏していた。
「幾らんでも手配書が回るのが早いわよ」
 凛たちの手配書が回るのが早かった。
 その手配書を手に見ていた。
「何なのよ!! 私たち殺人なんてしていないわよ」
 凛たちに身の覚えのない罪まで付け加えられていた。
 魔導師連続殺人の罪を着せられていた。
「無実の罪を着せた人たちにお仕置きをしたいところですけど出ていくわけにはいきませんわ」
「確かに私たち血を吸うけど……」
 凛たちは吸血鬼だ。
 だが、血を吸った相手を吸血鬼にすることは出来ない。
 それなのに数百人の犠牲者から3人の体液が出たとされていた。
 管理局の中に情報をねつ造した者が居るようだ。
 凛たちがしたのは、魔導師への脅迫、傷害、公務執行妨害、魔法の違法使用である。
 殺人はしていない。
 手配書では、無差別殺人の罪が追加されていた。
 身に覚えのない当人たちは怒りにしんとうだ。



 自分たちの罪が赤の他人になったロイエンタールは……。
「閣下!! 面白いことになっています」
 ベルゲングリューンは、手配書を見せる。
「確かに面白い。我らの犯行が消え、こ奴らの犯罪になった」
 ロイエンタール達の犯罪はなかったことになっていた。
 ロイエンタール達の犯罪が凛達の犯罪になっていたのだ。
「我らの殺人もこの者たちが身代わりになった。再び血を吸うぞ」
「早速今夜、再開しますか?」
「そうだな、奴らが捕まる前に勢力を更に拡大させる」
 ロイエンタールは、地下の城で戦略を練る。
 全ての罪は脱獄、逃走中の3人が身代わりになってくれるからだ。
 その為、好き放題出来るのだ。
 殺人も全て凛たちの罪になるのだ。
 彼らにしてみれば、之ほど動きやすい状況はない。
 むしろ最大限に利用しなければならない。
 利用できるものは何でも利用する。
 彼らは息を潜め、血を吸い力を蓄え続けた。


 その後、毎日のように人を襲い血を吸い続けた。
 その間、彼らは自由に血を吸い力を蓄え続けることができた。
 そして凛たちは……。
「何で、毎回毎回私たちの罪が増えているのよ!!」
 何故か凛たちの手配書は更新される毎に身に覚えのないことが増えているのだ。
 かと言って怒りに任せて出ていくことも出来ない。
 自分たちはお尋ね者なのだ。
 其の上、脱獄しての逃亡中の身。
 そんな凛たちの身に包囲網が迫りつつあった。
 凶悪犯を野放しに出来ない管理局。
 脱獄を許した汚点はなにが何でも消さねばならない。
 脱獄は地上本部の威信にかかわる。
 地上本部こそが管理局全体の正義でなければならない。



 海鳴市は大惨事から最初の週末を迎える。
 だが、公務員に休みはない。
 大惨事によって無くなったのだ。
 公務員は朝早くから夜遅くまで住民サービスの対応に追われていた。
 水道の断水は何時直るのか?
 ライフラインの苦情が数多く寄せられていた。
 それに復興会議の言い争いも住民の不満を煽っていた。
 行政側の責任の押し付けに怒り心頭だ。
 海鳴市役所は住民からの苦情電話が鳴りやまない。
 苦情電話の為、回線はパンク寸前だ。
 それ程、住人の海鳴市に対する不満は大きかった。
 一向に進まない復興計画。
 連日責任の擦り付け合いで全く進展しない。
 同時に進められている筈の排水作業も進まない。
 大量の水を処理するには時間が掛かる。
 散乱している瓦礫も撤去する。
 その瓦礫も直ぐには処分できない。
 重要な証拠物件でもある。
 だが、保管場所は無い。
 どこかに捨てなければ都市の再建が出来ない。
 海鳴市に、大量の瓦礫を置く場所はない。
 海の埋め立てに使うしか処分のしようがない。
 今は、海を埋め立てる計画はない。
 海水浴場もある為、容易に埋め立てられない。


「大量の瓦礫をどこに捨てるのだ!! 捨てる場所はないのだぞ」
「海に捨てれば良いだろうが」
「簡単に海に捨てるというな!! 海水浴場もあるのだぞ」
「海水浴場に観光客が来なくなったらどうやって復興の資金を捻出するんだ!!」
「費用は、市民に出させればいい。どうせ使うのは市民なのだ。たっぷり搾り取れば財政も潤う」
「それもそうだな。費用は市民に出させよう」
「1人当たり、100万も搾り取れれば……」
「少ない!! 1000万だ!! 一人当たり1000万搾り取る」
 市民の生活のことなど考えていない政治家。
 それも一人の青年に追従する。
 この場で最大の権力を持っているのは青年のようだ。
「ふざけるな!! 俺達に死ねというのか!!」
 激怒する傍聴者。
「あなた方庶民は我々の踏み台でしかない。踏み台に使ってもらえることをありがたくおもいたまえ」
 市民達を踏み台と言う青年。
「踏み台にな……」
 見下げて言う青年。
 着ている服は、お金持ちですと見せ付けている。
 平民を完全に見下していた。
 見下すのが当然の権利と言うようだ。
 この模様は、テレビ中継されている。
 青年に怒りを感じる者もいる。
 誰もが、青年にビクビクしている。
「みんな僕にビクビクしながら頭を地面に押し付けていればいいんだよ」
「ポルカミゼーリア!!」
 青年を罵るアリサ。
「お嬢さん、僕が誰か判っていないようだね」
「金成のバカ息子でしょ」
「どうやら僕の怖さがまだわからないようだね。君の家を潰すぐらい訳ないんだぞ」
「シャラップ!!」
 アリサも怒鳴る。
「誰の家を潰すだって!? もう一度言ってみなさい!!」
「君の家を潰すぐらい簡単だって言ったんだよ」
「貴方に私たちの家は潰せないわ。私の家に手を出したらどうなるか自分の体で確かめるといいわ」
「お望み通り家を潰してやろう」

 その時……。
 ドアを激しく開けて入ってくる人物。
「このバカ息子が!!」
 そう言って殴り飛ばす。
「何するんだよ、親父!!」
「よりもよって……」
「お久しぶりですね、金蔵さん」
「!!」
 金蔵はガクガク震えている。
「親父、なに震えているんだよ? 唯の小娘に」
「とんでもない人を敵にしおって!! お前を名代にたのが失敗だった。これでワシは終わりだ」
「終わりって……この小娘達、そんなに怖いのか?」
 突如土下座をする金蔵。
 そして、青年の頭を土下座ドリブルする。
 青年の頭は何度も床に叩きつけられる。
 バスケットボールのように……。
 青年の額には何段ものタンコブができる。
 それでも金蔵は、謝るのをやめない。
「申し訳ありません。息子にはこのとおり謝らせますので、ご容赦を……」
 さらに謝り続ける。
 既に青年はグロッキーだ。
「まぁ、いいわ。許してあげる」
「あ、ありがとうございます」
「但し、条件があるわ」
「条件ですか?」
「その馬鹿息子の会議へ参加禁止。それが最低条件よ」
 アリサは、取引条件を出す。
「また会議に出させても揉め事を起こすのは明白ですわね」
「わかりました。馬鹿息子は、今後会議には出席させません」
 アリサたちと確約する金蔵。
「もし、約束を破ったら費用の全額を息子さんに自腹で出してもらいます」
 自腹を切ってもらうというすずか。
「バニングスと月村のお嬢様は、どのような復興プランをお考えなのかお聞かせいただけますか?」
「いいわ。話してあげる」
「その前に、息子さんを軟禁して置いてください。話の邪魔をされては困ります」
 邪魔をされては困ると言うグリューエル。
「それより時間の無駄です。この際、椅子に縛り付けて参加させましょう。当然、発言権は与えませんが……」
「馬鹿息子の変わりに私が会議に出席します。時間の浪費は、復興の遅れに繋がります」
 秘書に馬鹿息子を椅子に縛らせる金蔵。


「えぇ。いろいろありましたが復興会議を再開します」
 再開される復興会議。
「議長!!」
「なにかな?」
「我が馬鹿息子に代わって私が参加する」
「金成先生の参加を許可する」
「其れから、バニングスと月村のお嬢様に全てを任せようと思う。どうかね?」
 参加者がガヤ声をだす。
「本来なら拒絶するが、地元の有力者の娘……。認めぬわけにはいかなだろうな」
 議長に選択肢はなかった。
 拒絶して費用を税金で賄えば、次の市議選は議席を失うことになる。
 市民の全てを敵に回すことになるのだ。
 市民を敵に回せば、政治家生命にかかわる。
 其の上、地元の有力者をも敵に回したらどうなるか分かったものではない。
「ほどけ!! こんなことをして許されると思うなよ!!」
 意識を取り戻したバカ青年が吼える。
「シャラップ!!」
「どやら、御自分の立場が分かっていないようですね」
「立場が分かっていないのはお前たちだ!!」
「ポルカミゼーリア!!」
「そうでわね。貴方はポルカミゼーリアですね」
 金成のバカ息子を罵る。
「そんなこと言っても意味ないぞ」
「ポルカミゼーリア!!」
「まだ分からないのですか? ポルカミゼーリアの意味が」
 金成のバカ息子には『ポルカミゼーリア』の意味が分からないようだ。
「このままでは、会議を邪魔するのでしばらく眠っててもらいましょう」
 すずかが、不気味な笑みを浮かべて言う。
 知る人ぞ知る『月村の微笑』である。
 周囲の空気が凍る感覚に囚われる。
「すずか、程ほどにしなさいよ」
「わかっているよ、アリサちゃん」
「じゃあ、このバカを眠らせちゃって」
 すずかの暗示によって眠らされるバカ息子。
 数時間は起きないように強力な暗示をかける。
 目が覚めた後、問題行動を起こすように……。
「だらしなく涎を垂らしながら眠っている金成のバカ息子は放っておいて復興会議を続けるわ」
 金成のバカ息子を無視して会議が続けられる。
「ビルを立て直すと言っても海鳴市の財政では到底賄えないぞ!!」
「市債を出せばいいだろう?」
 市債を出せばいいと言う委員。
「だが、返済能力があるのか?」
 市債を出す、出さないで意見が割れる。
 海鳴市の財政の転覆だけは回避せねばばらない。
 財政破綻は、市民に負担を強いることになる。
「お金が無いならないと素直に言ったらどうなの?」
 その一言は、図星だった。
 直球な一言は、委員を震え上がらせる。
「私たちには沢山お金があるわよ」
 沢山お金があると言うアリサ。
「幾らあるのか?」
「そうね。私とアリサちゃんだけでも1兆はあるよ」
 巨額の資産に開いた口が塞がらない委員たち。
 二人の家が資産家だという事は知れている。
 だが、その額は想像を超えていた。
「言い方が悪かったかな。私だけでも1兆円以上もっているよ」
「まぁ、すずかは特許料やら何やらで稼いでいるしね」
「では、バニングスのお嬢も……」
「わたしも自由に使えるお金は最低でも数千億円規模よ」
 二人の自由に動かせるお金の額に呆れる委員。
 二人の所持金は、海鳴市の予算の数十年分もあるのだ。
「貴様ら、俺達、庶民がどんな思いで生活していると思うんだ!! お前たちの何万分の一の予算で生活しているんだぞ。その上、俺たちから復興費用を搾り取ろうと言うのか!?」
「誰が、アンタたちから搾り取るって言った?」
「いや……」
「建設費、維持管理費も私たちが出してあげる」
「はぁ!?」
 大盤振る舞いに静まり返る。
「聞こえなかった?」
 委員たちには聞こえていなかったようだ。
「全ての費用を出してあげると言ったのよ!! 建設も全て」
 建設業者は、バニングス、月村主体の業者である。
「損壊したオフィスビルも立て直してあげるわよ」
「複合商業施設と込みで半年で終わらせてあげる」
 既に工事準備も整っているようだ。
「半年で出来るものか!!」
「それに残骸は如何するんだ!!」
「残骸は海浜公園の拡張に使います。反対する人は今せんよね」
 すずかは、言葉の圧力をかける。
 月村とバニングスに正面切って意見することの出来る者は居なかった。
「じゃあ、すぐにでも工事を始めさせるわ」
 携帯で工事開始を指示するアリサ。
 すずかも指示を出す。
 何時でも開始できる体制を執っていたようだ。





 復興現場……。
「親方!! お嬢様から工事開始の指示です」
「よし。野郎ども、作業に取り掛かれ!! お嬢様から指定された期日より早く終わらせるぞ」
「「「おぉっ!!」」」
 士気が高いバニングス、月村の合同チーム。
「先ずは、瓦礫の除去だ!! 地元の建築業者は?」
「指示を受けて、連絡中です」
「ダンプは?」
「50台集まるか……」
「重機を集められるだけ集めろ!! なければ近隣にも声を掛けろ!! 一週間で瓦礫の撤去とビルの解体を終えるからな」
 無茶な要求を出す親方。
「一週間でビルの解体なんって無理ですぜ」
 修理不能のビルの数は、10棟以上に上る。
 ビルの解体、残骸の運搬もある。
 瓦礫の量は相当量だ。
 海浜公園の拡幅には十分な量だ。




 その夜、月村邸……。
『復興作業は開始されましたが行方不明者の安否確認は依然として進んでいません』
「折角来てもらったのに吸血鬼退治が出来ずに」
「まぁ、仕方ないか。居場所が分からないんじゃ」
「周辺の町にも探索の手を広げているんですが……」
「あの夜以降、気配を感じぬからな」
 海鳴を拠点にしていたブラウンシュヴァイク達の居場所は掴めないままだ。
『発表された復興計画では、1週間ほどでビルの解体と瓦礫の撤去を行うとのことです』
 テレビは、早速瓦礫の撤去の開始を報じていた。
 瓦礫を積んだダンプが何台も走る映像が……。






 そして、ミッドチルダでは……。
『地上本部から脱獄した三人の行方は未だに掴めていません』
 凛達は、まだ捕まっていなかった。
『三人が脱獄してから起こしたと思われる事件は、随所で発生しています』
 脱獄した凛たちは、あっちこっちで事件を起こしていた。
『尚、事件を受けラルゴ・キール元帥は特殊部隊の出動を命じるようです』
 伝説の三提督直属の秘密部隊が動く。
『また、管理局員連続誘拐殺人の犯人の捕縛に対しても同部隊が当たるとのことです』
 その報を地上本部で聞いていたレジアスは激怒する。
「これは、地上本部の問題だ!! 本局が関わることは認めんぞ」
 レジアスは、机を叩きつける。
「地上の凶悪犯は地上が逮捕する。そして次元世界の凶悪犯もミッド地上部隊が逮捕せねばならない」
 レジアスは、地上至上主義者だ。
 その為、極端な海嫌いである。
 海とは次元航行部隊の事だ。
『未確認情報ですが、ホームズ提督が捜査に乗り出すとのことです』
「ホームズだと!! 非魔導師ながら提督の地位まで上り詰めたあのホームズか?」
「はい。最高評議会の覚えも良いようです」
「認めんぞ!! わしの地位を脅かす者は何人たりとも許さん!!」
 ホームズの存在を許さないレジアス。
「しかし、ホームズは閣下と同じ提督位です。簡単に排除することは不可能です」
「何が何でも排除しなければ、何れ気付かれてしまう」
 この時、レジアスは地上本部の強化を計画していた。
 それも質量兵器を用いた計画だ。
「如何なさいますか?」
「但し、ホームズに護衛と称して監視を付けろ!! ホームズが犯人を見つければ地上の手で逮捕するんだ」
 手柄を横取りしようと画策する。
 つい先日、空港火災の手柄を攫ったばかりである。
 今度は、ホームズから手柄を奪おうと言うのだ。
 地上本部の強化の為なら何でもする。



 時空管理局本局……。
「お呼びですか? 元帥」
「君にとある事件の捜査指揮を任せる」
「ある事件ですか?」
「ミッドチルダで起きている連続殺人事件の事は知っていると思う」
「はい。行方不明者も沢山出ている事件ですね」
「君は、『65年マフィア』を指揮して事件の解決に当たってくれ」
「『65年マフィア』をですか?」
「やってくれるか?」
「わかりました。解決して見せましょう」
「期待しているぞ」


 次回予告

 なのは「復興の進む海鳴市」
 フェイト「再建の進む海鳴市中心街」
 すずか「妾達の町を荒らした報い受けるがよい」
 アリサ「すずか?」
 アルクェイド「その喧嘩買った」
 すずか「この我のものとなれカレー星人」
 シエル「断る!」


 すずか「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第82話『代行者』」


 すずか「この我のものとなれ」



海鳴は大変な事になっているな。
美姫 「とりあえずは、アリサやすずかの介入で復興が始まったわね」
だな。こちらは多分、大丈夫だろうな。
美姫 「後は……」
今回の真犯人をどうするか、だな。
美姫 「さてさて、どうなるかしらね」
それではこの辺で。



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