Side:はやて
マッタク次から次へと、準備運動にもならない雑魚共がウザったいなぁホンマに!!やられ専門の雑魚モンスターは消えろって、かの海○瀬人社長も言ってた事やで?
倒しても倒しても、次から次へとゴキブリ並みに現れよってからに、いよいよいい加減面倒になって来たわ!!
アインス、一気にぶっ放すで!!
「了解です、我が主!!」
「ほな行くで!!遠き地にて、深き闇に沈め……」
「覆い尽くせ、真なる闇よ……」
「「デアボリックエミッション!!」」
――ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!
一撃粉滅!!……まぁ、まだ現れるやろけど、現状の敵戦力を一掃出来たのは大きいやろ?
此れなら、追加戦力が来たとしても、無理なく対処する事が出来るからな。――やけど、それ以上に気になるんは閻魔刀とレイジングハートの行方や。
フレキとゲリの力やったら、ソロソロ見つけても良いと思うんやけど、一向に2頭からの遠吠えによる連絡が無いって言う事は、まだ見つけてないって言う事になる。
せやけど、あの2頭が見つけられんて、ドンだけのプロテクトを掛けてるんや?フレキとゲリは、管理局のSSプロテクトでも突破できるんやで?
……まさかとは思うけど、スカリエッティ一味の誰かが、サーチジャミングをしてる言うんか?それも、管理局のホストコンピュータから――可能性としては0やないな。
此処は、ドゥーエちゃんに一発決めてもらう必要があるかも知れへんね。
リリカルなのは×Devil May Cry 黒き騎士と白き魔導師 Mission102
『炎獄との戦い〜Inferno Battle〜』
No Side
「Hoo〜〜〜……此処でデビルトリガーとは、ギンギン来るねぇ?漲って来たぜ!!
っつーか、イカレタパーティは此れ位じゃないと面白くないぜ――そのパーティが、極炎の炎に包まれたクレイジーな会場で行われるって言うなら尚更のこったぜ!」
「まぁ、パーティは派手な方が良いってのには同意するぜダンテ。」
最後の地獄門のエミュレーターでは、門番であるベリアルがデビルトリガーを発動し、いよいよ決戦の雰囲気が高まって来ていた。
尤も、そんな雰囲気の中でも、ダンテはマッタク持って平常運転であり、ともすれば挑発とも取れるセリフを口にし、ヴィータも其れに軽く乗っかっているらしい。――この
コンビもまた、中々良い相性であるようだ。
だが、ダンテとヴィータの態度とは裏腹に、状況は緊迫していた。
デビルトリガーを発動したベリアルは、此れまでとは比べ物にならない程の豪炎をその身に纏い、手にした大剣にも、黒炎とでも言うべき赤黒い炎が纏わりついていると
言う、凄まじい状態なのだ。
加えて、デビルトリガーを発動した以上は、その能力は倍加しているのは間違いない。
『派手な宴か……其れもまた良かろう。
だが、この宴は、轟炎が全てを支配する、煉獄の宴――力無き者は、参加する事すら叶わぬ狂宴の舞台よ。其処で生き残れるか、スパーダの血筋と強き娘よ!!』
そして、威嚇と言う訳でもないだろうが、ベリアルはその力を全開にしてダンテとヴィータの前に降り立つ。まるで『本番は此処からだ』とでも言うかのように。
「あぁ、生き残れるかどうかは大した問題じゃねぇだろ?大事なのは、生き残るかどうかだ。
俺達がアンタよりも強ければ生き残るし、弱かったら消し炭になるだけのこった。何も難しい事はねぇよ――ぶっちゃけ、世界一分かり易い二択問題だぜコイツはな。」
「まぁ、アタシもダンテもやれる心算は毛頭ねぇから、実質一択問題だけどな。」
だが、そんなベリアルを前にしても、マダマダダンテとヴィータは余裕綽々。其れも空元気や強がりと言った類のモノではなく、心底余裕其の物なのだ。
生まれてこの片、其れこそはやてと出会うまでは戦いしか知らなかったヴィータと、幼い頃に母を悪魔に殺されて以降1人で生きて来たダンテにとって、戦いとは日常で
あり、一々戦う相手に臆したりなんだりしてる暇などなかった。だからこその、この度胸なのだ。
『………ククククク……グハハハハハハハハハハハ!!良くぞ吠えた!実に愉快だ!!
2000年前、スパーダが魔帝に反旗を翻した時、彼の者と共に戦う人間は確かに存在していたが、多くの人間は我の姿を見れば恐れおののき、スパーダか、或はス
パーダと共に戦う戦士に助けを求めた。
だが貴様等は、スパーダの血筋は兎も角、その娘も全く我を恐れず、それどころか真正面から戦う心算で居るとは、2000年前には考えられなかった事だ!!』
そんな2人の態度を見て、ベリアルは激昂するどころか、寧ろバトルハイとでも言う様な上機嫌ぶりだった。
上級の悪魔と言うモノは、総じてプライドが高くて沸点が低く、軽い挑発で激昂して襲い掛かって来る事が多いのだが、最下級クラスから努力一筋で最上級クラスの大
悪魔となった、ある意味で叩き上げのベリアルは、プライドは高くとも沸点は低くないのだろう。
或は、自分が全力を出す事の出来る相手だと言う事が嬉しいのかもしれない。
嘗てフォルトゥナでネロと戦った時は力が不十分であり、其の後のダンテとの戦いでも力は充分と言える状態ではなく、この世界で復活してからも不完全燃焼の戦いが
続いていたから、漸く自分の本当の力が出せる事が嬉しくて仕方ないのだろう。
しかも、その全力を出す相手の1人は、フォルトゥナで自分を打ち負かしたダンテの若い頃で、もう1人は、見た目からは想像も出来ない程の凄まじいパワーを誇る鉄槌
の少女なのだから。
『この戦い、勝とうと負けようと、我に悔いは無いだろう……行くぞ、強き者達よ!!!』
そしてベリアルは吠えると同時に、手にした巨大な剣を力任せに振り下ろす!!……此れが、戦いの第2幕のゴングだった。
流石に大振りの一撃故に、ダンテもヴィータも回避はしたが、剣が叩き付けられた地面は抉れ、更に剣先から真っ直ぐに、地面に亀裂が入っている……此れだけで、デ
ビルトリガーを発動したベリアルの力がどれ程であるのかが分かるだろう。
もし直撃して居たら、ダンテとヴィータと言えども只では済まなかったかもしれない。
だが2人は回避した訳で、という事はつまり反撃が来ると言う事になる。
「ドンだけの馬鹿力だアンにゃろう………けどな、パワーだったらアタシは誰にも負けねぇ!!
うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!打っ飛べぇぇぇぇ!!!!」
『Schwalbefliegen Claymore.』
――ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッァァァァァァァァァァン!!!
そしてその反撃の一撃は、ヴィータの渾身の力を込めた鉄球射撃!
しかも、この鉄球射撃は、ヴィータが複数の相手に対して良く使う『散弾射撃』ではなく、破壊力を高めた一発を撃ち出す『徹甲射撃』――その破壊力は、なのはの直射
砲撃に勝るとも劣らない一撃だ。
如何にベリアルと言えども、此れを真面に喰らったら只では済まないだろうが……
『ふむ、良い一撃だ!!ムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!』
その一撃を、ベリアルは大剣をバットの様に使い、剣の腹で鉄球を打ち返す――ダンテに向かって。
如何にダンテがスパーダの血を引く最強のデビルハンターとは言っても、ハンドボール大の鉄球の一撃を喰らっては只では済まないだろう。下手をしたら即死確定だ。
「Hoo!コイツは何とも刺激的だねぇ!!」
だが、ダンテはその弾を避けるどころか、其れに足を付け、曲芸さながらの技巧を披露し、前代未聞の鉄球空中飛行を披露して見せた。
此れにはベリアルだけでなく、ヴィータまでもが驚愕を通り越した呆れすらも超越した、何とも言えない表情を浮かべていた……それ程までに、ダンテがやった事は常識
外れだったのだろう。
「Year Ha!!最高だぜ!!やっぱりパーティってのは、こうじゃないと面白くないよな!!」
「いや、あんな事して面白いとか言えんのは、多分オメェだけだと思うぞ?」
『スパーダの血筋は、我の想像以上に強くなっていると言うのか?
其れは其れで構わぬが……あの様な事をして見せるとは、侮る事は出来んな?……全力で、叩きのめしてくれる!!』
だが其れもまた、ベリアルの闘志に火を点ける結果になった。
豪咆一発!ベリアルの身体から、紅蓮の炎が巻き上がり、周囲360度を文字通りに焼く尽くす。灰燼に帰す。塵すら残さずに焼滅して見せた――その力は、正に『炎獄
の覇王』の二つ名に相応しいモノだろう。
だが、ベリアルの前に立ち塞がったダンテとヴィータもまた、夫々『鉄槌の騎士』と『最強の悪魔狩人』の二つ名を冠する、最強の戦士なのだ。
だから、この一撃で吹き飛ばされた事など有り得ないのである。
「全力で叩きのめすか……そのセリフ、熨斗付けて叩き返してやるぜ!!」
「「It's as your daughter says, I'll go by…… full strength!(嬢ちゃんの言う通りだな、全力で……やってやるぜ!)」」
ベリアルの爆炎で、帽子と上着が吹き飛ばされたが、ヴィータはグラーフアイゼンをベリアルに向けてやる気満々であり、ダンテもまたデビルトリガーを発動し、持ち前の
ノリで、デビルトリガーを発動した状態でベリアルを盛大に煽る。
まぁ、ベリアルの一撃は、流石のダンテもデビルトリガーを発動しなければ耐える事が出来なかった訳ではあるのだが。
だが此れで、ベリアルもダンテもヴィータも、手加減なしの全力状態になった訳で、そうなった以上は、勝負を決めるのは、魂の強さに他ならない。――つまり、この戦い
は、魂の強い方が勝利する事であるのだ。
とは言え、何方の魂の方が強いのかと言う事は一朝一夕で言える事でも極められる事でもないだろう。早い話、勝った方が強かったと言う結果でのみ判断できると言っ
ても過言ではないのだから。
「「行くぜ!Break down!!(砕け散れ!!)」」
「どぉぉりゃぁぁぁ!!ラケーテンハンマー!!!」
『Raketenhammer..』
その魂のぶつかり合いの口火を切ったのはダンテとヴィータ。
ダンテは全力ジャンプ、更にはエアハイクで高度を限界まで上げてからのヘルムブレイカーを繰り出し、ヴィータもカートリッジを一発ロードして、ロケット噴射の推進力を
加えたラケーテンハンマーでベリアルに殴りかかる。
当たれば、何方も一撃必殺の破壊力を持って居る攻撃だが、ベリアルとて其れを馬鹿正直に喰らいはせず、手にした大剣を盾にして2人の攻撃を防ぐ。
とは言え、デビルトリガーを発動したダンテと、カートリッジを使ったヴィータのパワーは倍化していると言ってもよく、圧倒的な巨体と怪力を誇るベリアルと言えども流石に
押し負けてしまうのは否めない。
『何という力だ……ならば!!』
真正面からの力比べでは分が悪いと悟ったベリアルは、自ら半歩引き、其のまま剣をカチ上げながら身体を回転させ、遠心力を加えた尾での一撃をダンテとヴィータに
繰り出す。
力比べの点をずらされ、バランスを崩した2人に其れを防御しろと言うのは難しいだろう。
――バキィィィィ!!
実際に、ヴィータは辛くもアイゼンを盾にしたが、尾での一撃を真面に喰らって岩壁に激突してしまったのだから。
「痛ってぇな、この野郎!!」
「「Hoo〜〜〜……It's strong a little lady?(ふ〜〜〜……頑丈だな、お嬢ちゃんよ?)」」
其れでも、ヴィータは即時戦線復帰!ヴォルケンリッター一の怪力を誇る、鉄槌の騎士は身体の頑丈さに於いても相当なモノであるらしい。――因みにダンテは、攻撃
が当たる瞬間に、スカイスターからエアトリックに繋いで直撃を躱していた。
『ふははははは!!そうでなくてはな!!
最早地獄門など如何でも良い……どちらが強いのか、心行くまで戦って決めようではないか!!』
「「良いねぇ?異論無しだし、そう言うノリは嫌いじゃねぇ。
マッタク惜しいな?アンタが人間だったら良いダチになれたかもだ……ま、どっちかってーと悪友の類だろうがな。」」
「本気で強いなお前……だからこそぜってーぶっ倒す!!
こんな気分は、なのはとの2回目と3回目の戦い以来だ……でも、勝つのはアタシ達だ悪魔野郎!!」
そして再び激しい戦いが始まる。
ベリアルの大振りだが破壊力抜群の剣攻撃に対しては、同じく大振りだが破壊力抜群のヴィータがアイゼンで応戦し、まき散らされる炎の衝撃波は、ダンテがリベリオン
で斬り払い、更には斬り払うだけでなくドライブを使ってベリアルに攻撃していく。
そのドライブには、ベリアルが拳を地面に叩き付けて発生させた火柱がかち合い、爆発が起きる。
だが誰も怯まず、ヴィータに至っては、其の爆風を逆に利用してベリアルの脳天に、常人だったら頭蓋骨陥没の即死となるであろう一撃をお見舞いする。
『ガァ!!!……やるな小娘!!』
流石に此れは効いたようだが倒すには至らず、逆に今度はベリアルがカウンター気味に大剣の腹で力任せにヴィータを殴り飛ばす。
当然ヴィータは吹き飛ばされるが、その攻撃の隙を突く形で、ダンテがエアトリックを使ってベリアルに接近し、リベリオンでの空中連続斬りを繰り出し、アグニ&ルドラに
換装してスカイダンスをブチかまし、続いてケルベロスに換装してフリッカーで殴りまくり、其処からネヴァンに換装してサンダーボルトの雷撃を浴びせてから、ヴォルテッ
クスでの回転体当たりを喰らわせ、更にはショットガンのファイヤーワークスを喰らわせ、コンボの締めにベオウルフに換装して渾身のキラービーで蹴り付ける!!
この怒涛の連続攻撃には、ベリアルも揺らぐが只では済まず、キラービーで着地したダンテを掴むと、其のまま地面に思い切り叩きつける。
「「……良いねぇ、こうじゃなきゃ面白くないぜ!!」」
「此の位じゃ、アタシ等はやられねぇ!!」
『来い、強き者達よ!!』
ダンテもヴィータも、そしてベリアルも無傷ではない。
擦り傷切り傷は当たり前で、流血上等、骨折大歓迎と言わんばかりの状況だ……が、そうであるにも拘らず、3人の顔に浮かぶのは戦う者特有の『危険な笑み』だ。
最早今この時は、完全に地獄門の事など思考の外にあるのだろう――今考えるべき事は、如何して目の前の強敵を倒すかと言う事だけなのだ互いに。
だが、此のまま戦いを続けても、互いに決定打を与えるには至らずに泥仕合化して、最悪の場合は共倒れになりかねない。其れだけは、絶対に回避したいのも本音だ。
『そろそろ決着をつけようぞ!!』
そんな中で先に動いたのはベリアルだ。
巨体を跳躍させ、更には大剣を両手で持って着地と同時に強烈な一撃を振り下ろす!!
ベリアルの超巨体の落下速度と、両手持ちの攻撃ともなれば、その破壊力は核兵器に匹敵すると言っても過言ではない。
実際に剣が振り下ろされた地面には直径100m近いクレーターと、長さ500mは有るであろう地面の亀裂が出来上がっていたのだから、その威力は推して知るべしだ。
そして、その攻撃地点にダンテもヴィータも居ない。
防御も回避も出来ずに吹き飛ばされたのだろうか?
「「今のはスゲェな?喰らったらヤバかったぜ!!」」
そうでは無い、ギリギリで回避し、ダンテは渾身の力を込めたスティンガーで反撃して来た。
其れをベリアルは大剣で防ぎ、押すダンテと防ぐベリアルの間で激しい火花が巻き起こる……一点の絶妙なパワーバランスの上に成り立っているこの力比べはベリアル
の方から崩す事は出来ない。
ベリアルが引けば、その隙を突いてダンテのスティンガーが突っ込んでくるし、無理に押そうとすれば、これまたダンテが点をずらしてスティンガーを叩き込んでくる。
つまり、否応なしにベリアルはこの防御をしなくてはならないのだ。
そして、其れが命取りだった。
「「動きは止めたぜ!全力でやっちまいな嬢ちゃん!!」」
「おうよ!轟・天・爆・砕!!」
『Explosion.』
「ギガントシュラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァク!!!!!」
『なにぃ!!!』
そう、ダンテのスティンガーはあくまでも見せ技。ベリアルの動きを止めるのが目的だったのだ。本命は、ヴィータの渾身の一撃だったのである。
カートリッジを3発ロードして、ハンマーヘッドを此れでもかと言う位に巨大化させたアイゼンの一撃が手加減なしでベリアルに振り下ろされる!!其れこそ、此れを喰らっ
たら、悪魔と言えども撃滅確定だろう。
10年前に、闇の書の闇の第一防壁を粉砕した一撃は伊達ではないのだ。
『グヌゥ……!!』
その一撃を、何とか左手で受け止めるベリアルだが、圧倒的は破壊力を完全に殺す事は出来ず、その巨体が膝まで地面に埋まる結果となった。
だが、これでベリアルは動く事が出来ない。
そして其れは最大の好機である。
「「此処からは俺達の独壇場にさせて貰うぜ!」」
言うが早いか、ダンテはベリアルとの力任せを放棄し、ベオウルフを装備してベリアルに肉薄!!――そして!!
「「Catch this. Rising dragon!!(喰らいな。昇龍拳!!)」」
体術最強技であるリアルインパクトをブチかまし、更に其処からトルネイドに繋いで、更には落下と同時にヴォルケイノまでぶちます!
この連続攻撃には、流石のベリアルも耐える事が出来なかったのか、ヴィータの一撃を防いでいた左手が揺らぎ、そしてその瞬間に必殺のギガントシュラークが叩き込
まれる結果となった。
如何に悪魔と言えども、ヴィータのギガントシュラークを真面に喰らったら只では済まない。――つまり、最大の好機がダンテとヴィータに訪れたのだ。
「今だ、やっちまえダンテ!!」
「「All right!(任せとけ!)此れでも喰らいな!!」」
ヴィータの声に呼応するように、ダンテはエボニー&アイボリーの二丁拳銃をスタイリッシュに構えると、マシンガンでの自動連射ではないのかと錯覚するような、超絶の
ハンドガン連射『ミリオンダラー』でベリアルを撃って撃って撃ちまくる!!
「「Are you ready?(準備は良いか?)」」
そして其れだけではなく、追撃としてスパーダの剣の集大成とも言える剣舞『ダンスマカブル』を使ってベリアルを斬る!斬って斬って斬りまくる!!
そして、斬るだけではなく、連続突きで突いて突いて刺して刺しまくって、更に斬り上げに繋いで、一文字斬りでブッ飛ばす!!
更に――
「「Go to hell!(地獄に落ちな!!)」」
「砕け散れぇ!!」
トドメとばかりに、ダンテのストレイトとヴィータのテートリヒ・シュラークが炸裂し、ベリアルの巨体は岩壁にブッ飛ばされて激突し、そして倒れ込む。
それと同時に、ベリアルの纏っていた炎は消え去り、炎の鎧を失った無防備な本体が曝されていた……絶命はしていないが、勝敗は決したと言っても良い状態だった。
『よもやこれまでの力とは……凄まじいモノだな。』
「アンタも大したモンだったが、俺達には勝てねぇよ。
其れを理解したら、汚いケツ見せてさっさと帰んな、そうすりゃ命だけは助けてやる。」
これで決まりと確信したのか、ダンテはデビルトリガーを解除し、ベリアルに此処は退けと言う。其れが、最善の選択であるからだ。
しかし、ベリアルは……
『此れまで、己の力が足りずに何度も退いて来たが、我の全力を持ってしても勝てぬ相手に、退く事は出来ぬ!最後の最後まで抗うのみだ!!』
退くと言う選択をせずに、残る力の全てを頭に集め、身体を捨てての頭部特攻を敢行する!!
――ガァァァアッァァァァアッァァァァァァァァン!!
「そいつは残念だ……汚ねぇ花火にしかならなかったしな。」
だが其れも実を結ばず、ダンテの拳銃の一撃で粉砕されてしまった。
其れは同時に、この場での勝者がダンテとヴィータであったと言う事も示していた。
――――――
Side:ダンテ
ふ〜〜……何とか勝てたか。アレが二体居たら、ヤバかったかもな。
ともあれ、これで3つ目の地獄門エミュレーターも止める事が出来るぜ……さて、どうやってぶっ壊してやるかな?どうせなら、派手に行きたいもんだが――
――ヴィン
「ダンテ、其れは!!」
「おぉっと、如何やら好かれちまったみたいだな?」
コイツは、この地獄門エミュレーターの制御装置として使われてた人造魔具……無刃剣ゴーガンダンテスか。なら、この地獄門のエミュレーターでその力を試すか!!
――ギン!!
いきり立ったモノを…突き刺す!!
――ドスドスドスゥ!!
激しいピストン!!
――ドドドドド!!
角度を変えてピストン!……からの激しいグラインドォ!!
――ドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
最後の一突き!!
――ドスゥ!!
――パァン!
――ババババババババババッババババババッババババ!!!
「此れは……ハート?」
そっちの方が良いだろ、絵面的にもな?
でもって、これで仕上げだ………そして、絶頂に達した後、俺は君に呟く……終わったら帰んな。
――トン……バガァァァァァン
「ハートが割れちまった……でもって、割れたハートの先にはクソッ垂れが作り出した神が居るとか、狙ってやりやがったなダンテ?
其れに関しては彼是言う心算はねぇが、今のアレは幾ら何でも下品過ぎんだろ?アタシは気にしねぇが、六課の新人共の前では少しオブラートに包めよな?」
おぉっと、ソイツは失敬。流石にR指定だったな今のは。
しかし、坊主と嬢ちゃんが取り込まれた時にはデカいと思ったが、この距離で見ると随分と小さく見えるな?
本物の地獄門は残ってるが、地獄門のエミュレーターはこれで全部ぶっ壊したから、残るはアンタだぜ?
――カミサマよ。
To Be Continued…
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